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IHG系列

【宿泊記】リーガロイヤルホテル大阪のブログレビュー※IHGプラチナエリート

リーガロイヤル大阪全景
PrimeTravel編集部

行楽の秋、コロナ明けの海外旅行客が加わって、大阪のホテルは軒並み値上げされています。

コロナ中に定宿となりつつあったマリオットは、当時の2倍~3倍の価格で、とても出張で宿泊するような金額ではなくなりました。しかも、シングルやダブルのお部屋は満室が続いて高い部屋しか残っていないときました。

マリオットに代わるホテルを早急に探さねば…というところで気がついたのが、IHGに新しく、「リーガロイヤルホテル大阪」が加わっていること。

今後、大規模改装を経たのちに、IHGのヴィニェット・コレクションというラグジュアリーに位置するホテルにリブランドするとのことで、これは、十数年ぶりに泊まってみよう…と、7月から毎月1~2回泊まってみました。

さてその前に、前回のVOCOも含めて、もしかしたら今後もIHGを使うかもしれないため、何かステータスはないかと探しました。すると2023年7月時点では、特にショートカット(少ない宿泊数)でステータスを取れる手段が見つけられなかったため(2023年4月30日まではあった)、InterContinental Ambassador(インターコンチネンタルアンバサダー)を取得することにしました。

インターコンチネンタルアンバサダーは、年会費200ドルを払うと、即日入会できます。

主な特典や入会方法は、当サイト「Prime Travel」の中に詳しく記載がありますが、その中で、IHG One Rewardsのプラチナステータスとステータスに応じた会員特典を利用することにしました。内容は、追々記載いたします。

リーガロイヤルホテル(大阪)の立地

リーガロイヤル大阪全景

ホテルの立地は、大阪の中心部・中之島の西側になります。京阪電車中之島線「中之島」駅と地下で直結していますが、中之島線は15分間隔なので、6分間隔でJR大阪駅と往復している無料シャトルバスの方が便利です。

川の中洲にあるので、近くに飲食店や買い物をする場所はありませんが、その分、ホテルの中にコンビニ、パン屋などの他、「パレ ロイヤル」というショッピングアーケードが地下に広がっています。

400台分以上の駐車場があり、宿泊者は1,500円/泊と手頃なので、車の利用も都合がよく、車で迎えに来てもらっても、広い車寄せがあるため、不自由がないところが良いですね。

 2つの宿泊棟とエリート特典

リーガロイヤル大阪は、4つの建物から成っており、宿泊棟は、「ウェストウィング」と「タワーウィング」の2種類になります。

ウェストウィングは、80年の歴史があり…と書くと格好良いですが、エレベーターなどの設備は、びっくりするほど古いです。

ボロいとか汚いということはなく、その古さは、ヨーロッパの歴史あるホテルのような重みのある古さで、ついつい笑ってしまいます。

もちろん、よくメンテナンスされて快適ではありますが、部屋の作りも今時のものではないので、動線はイマイチですが、反対に応接セットなどが広々おいてあるお部屋が多いようです。

プラチナステータスの特典で、毎回予約をしたお部屋からアップグレードをして広いお部屋にしていただきましたので、なぜか無駄に広いウォークインクローゼットのあるお部屋や、「なぜここに?」と疑問がいっぱい湧いてしまう「荷物置き部屋」や、中には、シャワールームとバスルーム…が、ベッドを挟んで両側にあるお部屋もあって、毎回、「今回はどんな謎のスペースがあるのかな?」と楽しく泊まらせていただきました。

タワーウィングは、以下のように階層によって分かれています。

  • 8~12階が、スーペリアフロア
  • 13階が、カフェラウンジ
  • 14~18階が、デラックスフロア
  • 19~22階が、ナチュラルコンフォートフロア
  • 23~27階が、ザ・プレジデンシャルタワーズ

1日3回のフードプレゼンテーションや、パーソナルコンシェルジュが楽しめるエグゼクティブラウンジは、上記の「ザ・プレジデンシャルタワーズ」のみです。(そちらは未体験ですので、泊まった折にまたレポートします)

お部屋が広くなる以外のプラチナ特典としては、こちらが付きます。

  • ポイントもしくは、ドリンクバウチャー
  • レイトチェックアウト

マリオット系ではプラチナエリートから朝食が無料で提供されますが、IHG系は、ダイヤモンドエリートにならないと朝食は付きません。

今回は比較のために、ウェストウィングのツインと、タワーウィング「デラックスフロア」のダブル、「スーペリアフロア」のツインに泊まってみました。

ウェストウィング:2ツインスタンダード

リーガロイヤル大阪、宿泊、ウェストウィング

予約時は、何の指定もない「スタンダードルーム」だったのですが、アップグレードで、ベッド幅が120センチサイズと広く、面積も36.3平米の部屋になりました。

入口を入って、すぐ左にバスルーム…と思ったら、そこはトイレと洗面台。そして、目を疑うほど小さめのシャワールーム。

そこを通り過ぎて、応接セット、ベッドルーム、化粧鏡のついたワークデスク、さらに左手に、また洗面台とバスルーム。こちらには、トイレがないという、不思議なつくりです。

リーガロイヤル大阪、小さなシャワー
①トイレの隣の小さなシャワーブース:ドアがなくカーテンの仕切りのみ。大人が立つと隙間がない。
リーガロイヤル大阪、バスルーム2
②トイレのないバスルーム:洗面台は①より大きい。

タオルはそれぞれに2人分ずつあり、ソープ類はシャワールーム、バスルームにありましたが、化粧品などのアメニティは②のバスルームのみ。バスアメニティについては、またのちほど。

ベッドは、Serta(サータ)社のもので、ルームウェアは、シーツと同じ、綿でズボンのない眺めのシャツタイプでした。

リーガロイヤル大阪、ルームウェア

空の冷蔵庫、湯沸かしポット、加湿空気清浄機はありますが、コーヒーメーカーはありません。ズボンプレッサーは、ある部屋とない部屋があるようです。必要な場合は、フロントに頼めば良いでしょう。

水は、1人1本のペットボトルのミネララルウォーターが置いてあり、日本茶とほうじ茶のティーバッグが2つずつあります。コーヒー、紅茶がないのは残念です。

リーガロイヤル大阪、お茶、ほうじ茶

室内はやや暗めなので、バリバリの仕事モードよりは、リラックスに適しているかもしれません。

ソープなどのアメニティ

部屋に洗面台が2つありますが、入口近くの洗面台にはアメニティがありませんでした。

奥の洗面台には、1日分の化粧品が2人分置いてあります。

リーガロイヤル大阪、アメニティ、基礎化粧品

クラシエのピュアマージュエッセンスクリームとローションとメイクウォッシュ。メイクウォッシュは、洗顔とメイク落としが一緒になったもので、こだわりのオーガニック素材&無添加処方の商品で、セージとういきょうで、とても爽やかな香りです。ローションもクリームもトロリとしていて、小さなパックですが、2回分使えます。

シャワールーム、バスルームのシャンプー、リンスなどのソープ類は、クラシエ、ホームプロダクツ、ボタニカル商品で、天然ハーブの爽やかな香りがします。

フェイス&ハンドソープは、こちらもクラシエホームプロダクツ。アロエエキスの入ったなめらかな泡立ちです。

リーガロイヤル大阪、ソープ類

その他のアメニティーは、コットン・綿棒、歯ブラシ、フォーム付きのカミソリ、ヘアブラシ、男性用の化粧水、整髪料(スタイリングローションとスタイリングミルクワックス)です。

これらは、ポーラの商品で、1人1回分用と思われますが、サンプルとして使ってみたい方は多いのではないでしょうか。

アメニティ、男性用化粧品、リーガロイヤル大阪

タワーウィングのフロアの違い

タワーウィングの部屋の紹介の前に、複雑な構造になっている各フロアごとの紹介をします。

ザ・プレジデンシャルタワーズ

まず、23~27階に位置する「ザ・プレジデンシャルタワーズ」は、専用のエレベーターがあり、1階のチェックインでも並ぶことはありません。

3食のフードプレゼンテーションのついたラウンジ、専用コンシェルジュなど、優雅で贅沢な空間になっています。

ナチュラルコンフォートフロア

19~22階の「ナチュラルコンフォートフロア」は、各部屋にテーマがあって楽しめます。また、「ピュアウェルネスルーム」という、特別な空調のお部屋があります。花粉やアレルギーで敏感な方や、子ども連れの方には良いですね。

こちらの、ナチュラルコンフォートフロアの宿泊者は、室内プールとサウナが自由に使えます。

ザ・プレジデンシャルタワーズは、さらにフィットネスルームも無料で使えるので、運動を欠かさない方にとってはおすすめの選択です。

一方、ザ・プレジデンシャルタワーズの宿泊者以外は、「マシーンを使いたい、プールで泳ぎたい」という場合、6,600円のロイヤルヘルスクラブ料金を支払う必要があります。

1日中時間があって使うのならともかく、滞在者は、習慣として1〜2時間体を動かしたいだけの方も多いでしょうから、1日単位の金額だと使いにくいでしょう。

今後、こちらのホテルは改装もされるようですが、もし、海外観光客に長期の滞在をしてもらいたいのであれば、シェラトン系ホテルのように、ヘルスクラブは別にありつつ、宿泊者が使える簡易運動施設があっても良いのかなと思います。(しかも、シェラトンの場合、宿泊者はヘルスクラブも格安で使えるorお部屋によっては無料で使えるので、お得感満載です)

デラックスフロア

14~18階の「デラックスフロア」は、落ち着いたデザインの部屋です。他と大きく違うところは、このデラックス・フロアと先のナチュラルコンフォートフロアだけが、13階の宿泊者専用のカフェラウンジを使用できます。

今回、このカフェラウンジを使ってみたかったので、「デラックス・フロア」のお部屋に泊まることのしました。(後述します)

スーペリアフロア

最後に、8~12階の「スーペリアフロア」を紹介します。間取りは、デラックスフロアとほぼ一緒ですが、クラシックなインテリアのデラックスフロアに対して、スーペリアフロアは明るく現代的でごく普通のホテル…という印象でした(私が泊まったツインは)。ファミリータイプの部屋もあるそうです。

タワーウィング1キングスタンダードデラックスフロア

予約の時には「1ダブルスタンダード」という27平米の部屋でしたが、アップグレードをしてもらい「1キングスタンダード」という32平米の部屋になりました。

デラックスフロア、キングルーム、リーガロイヤル大阪

キングサイズの大きなベッドがありますが、ゆとりのある部屋です。

入口からバスルームを抜けると、ベッド、反対側にテレビボード、チェスト、化粧鏡付きのデスク、窓際に応接セットがあります。椅子が向かい合わせではなく、なぜか室内に向いていました。(「ロイヤル」な雰囲気だから?)次はホテルの方に聞いてみたいです(ちなみにスーペリアフロアの椅子もこのような配置)。

TVボード、水、キングルーム、リーガロイヤル大阪

空気清浄機、水、お茶などのセットは、ウェストウィングもスーペリアフロアも同じです。違いはというと、デラックスフロアだけは、チェストの下にバスローブが入っていたことと、バスアメニティに、KOSEのバブルバス、日本オリーブの入浴剤「ミントの湯」があることです。

デラックス、アメニティ、リーガロイヤル大阪

(ちなみに、スーペリアフロアは、バブルバスの方はなく、ミントの湯の入浴剤1種類でした)

また、バスローブもあったので、優雅なバスタイムでした。

バスローブ、キングルーム、リーガロイヤル大阪

ただ、クラシカルなお部屋だけあって、キングベッドの片側しかUSBやコンセントがありませんでした。今時コンセントが両側にないのは、ストレスフルなので、ぜひ改善していただきたいです。

その他、IHGプラチナステータスで選べるドリンクバウチャーは、ウェストウィング、スーペリアフロアの場合、ビール1杯もしくは、ソフトドリンクに準じるものです。一方、デラックスフロアの場合は、「ダイヤモンドエリート特典」に付随するドリンクバウチャーになるらしく、ビールなら2杯分、ソフトドリンクやカクテルなど、プラチナ特典の倍くらいの値段のドリンクが提供されるとのことでした。

ドリンクバウチャー、デラックス、リーガロイヤル大阪

タワーウィングのカフェラウンジ

タワーウィングの中で、「ナチュラルコンフォートフロア」と「デラックスフロア」の宿泊者だけが使えるカフェラウンジがあると聞きつけたので行ってきました。

カフェラウンジ、デラックスフロア、リーガロイヤル大阪

場所は、19階。こちらのフロアに行くためには、部屋のキーをタッチさせるエレベーターセキュリティがあります。また、カフェラウンジの入口でもキーをタッチするシステムなので、他のフロアの方は入れないようになっています。

※カフェラウンジの利用時間:7:00~20:00

ナッツディスペンサー、カフェラウンジ、リーガロイヤル大阪

入口を入ると、すぐ右手にナッツやチョコレート、グミなどのフードディスペンサーがあり、左側には2人掛けと4人掛けのテーブルが並んでいました。

カフェラウンジ、室内、リーガロイヤル大阪

奥には、ソフトドリンクのマシーンとWMFのコーヒーマシーンがあり、セルフサービスで厚手の紙コップに入れて飲むスタイルです。

ドリンクバー、カフェラウンジ、リーガロイヤル大阪

マリオットのクラブラウンジのような雰囲気かと思っていましたが、ファミリーレストランのドリンクバーのようなものです(ファミレスの方が種類が多いかもしれません)。しかも宿泊者しか入れず、来客にも対応できないのでは、何のために部屋からわざわざここに来るのでしょう?

それよりも、部屋にドリップコーヒーのひとつでもあれば、よっぽど寛げるのにと思ってしまいました。

ドリンクバウチャーで使えるお店

ドリンクバウチャー、プラチナ、リーガロイヤル大阪

プラチナステータスでドリンクバウチャーが貰えるのは、1泊ごとではなく、1滞在につき1人1枚です。

使えるお店は3つあり、それぞれの特徴は、以下になります。

メインラウンジ

1Fロビーにあり、中央を川が流れ庭の滝の景色が、着物のサービススタッフが静々とドリンクを提供してくれます。(営業時間:10:30~18:30。)

メインラウンジ、滝、リーガロイヤル大阪

リーチバー

1Fウェストウィングにあり、大きな磨き込まれたカウンターが特徴的なバー。目の前でカクテルを作ってくれます。(営業時間:16:00~24:00 火曜日休み、土/日のみ14:00~24:00)

リーチバー、ドリンクバウチャー、リーガロイヤル大阪

セラーバー

地下2階にあり、重厚なソファ席の中央で、ピアノが奏でられています。(営業時間:17:00~24:00)

セラーバー、ドリンクバウチャー、リーガロイヤル大阪

どのお店もドリンクバウチャーだけを使っても嫌な顔はされないので、遠慮なくそれぞれのお店を楽しんでみてください。

朝食(オールデイダイニング リモネ)

IHGステータスのダイヤモンドには、無料の朝食がつきますが、プラチナステータスによる無料の朝食はありません。

朝食、リモネ、ビュッフェ、リーガロイヤル大阪

ビュッフェ朝食を望む場合は、朝6:30〜10:00までオープンしている、ウェストウィング1Fの「オールデイダイニング リモネ」になります。

朝食、ビュッフェ、リーガロイヤル大阪
朝食、ビュッフェ、リーガロイヤル大阪
朝食、ビュッフェ、リーガロイヤル大阪

ライブキッチンでは、いかにもホテルらしい美しいオムレツを焼いてくれます。ケチャップ、デミグラス、エビトマトの3種類のソースがあるのは嬉しいですね。

ライブキッチン、オムレツ、朝食、リーガロイヤル大阪

その他、ホテルカレーやデザートのケーキ、フレンチトーストなどもありましたが、ジュースやソフトドリンクが、ファミレス仕様なのと、いくつかのデニッシュがややパサッと乾燥気味だったのが気になりました。

ビュッフェ、朝食、リーガロイヤル大阪

もし有料でいただくとしたら、3,416円(大人1名)。最近のホテルとしては、そんなに高い方ではないと思いますが、せっかくリーガロイヤルを代表するビュッフェレストランでいただくのですから、何かもうひと工夫あってほしいと思いました。

パレロイヤル

パレロイヤル、リーガロイヤル大阪、アーケード

ホテルの地下に、ショッピング・アーケードがあります。

既に50年経っているとのことで、確かに、天井の高さや広場の雰囲気などに昭和感が漂っています。

店舗は、かつてホテルの地下に必ずあった、昔懐かしい高級ブティックや小物類の他、家具や工芸品、ジュエリーなどのショップ、日本料理店、喫茶店、美容院や歯科医院などもあり、充実しています。

そして7時から23時まで営業のコンビニ(セブンイレブン)も入っているというまさに昭和な雰囲気なので、一度は地下に足を運んで昭和レトロを楽しむのもいかがでしょうか。

パレロイヤル、ショッピングアーケード、リーガロイヤル大阪

なお、このセブンイレブンの先に、地下鉄中之島駅が直結しています。

まとめ

メインロビー、紅葉の絨毯、リーガロイヤル大阪

大阪の迎賓館と呼ばれたリーガロイヤルホテル大阪。しかし、老舗としてのブランドから、IHGという大手外資系ホテルへの転換をはかって、まさに今、悶絶中という感じが見えます。

中之島というそれほど好立地ではないことも一つの要因でしょう。そしてこれだけのショップやレストランを手放すこともできず、他ではなくなりつつある梅田からの送迎バスも続けないとお客様の足がないのが現状です(地下鉄中之島線は、本数が少ない)。

梅田駅前のヒルトンのように、空港からの送迎所を近くに置くこともできないのは、海外からの旅行客にとっては、ハードルが高いのではと感じます。

しかし、このホテルの滝のあるラウンジ・カフェや紅葉の絨毯、豪華な花などを愛する人たちは、数多くいます。この先どうなるか分かりませんが、今なら、その変換期をお値打ち価格の宿泊料で楽しめるため、歴史を目の当たりにしたい方はぜひ足を運んでみてください。

重ねてホテルに対する要望を添えますが、無料ジムを作ってほしいです!せっかくリブランドするのであれば、海外で当たり前にあるものを取り入れて、日本の古い常識の殻は破っていただきたいと、私は思っております。

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