【宿泊記】リーガロイヤルホテル大阪のブログレビュー※IHGプラチナエリート
現在の情報:リーガロイヤルホテル大阪は、2025年4月1日に「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション」へリブランドしました。以下は改装・リブランド前の宿泊記で、客室・設備・会員特典は宿泊当時の記録です。
行楽シーズンとコロナ明けの海外旅行客増加が重なり、大阪のホテルは軒並み値上げされています。
コロナ中に定宿となりつつあったマリオットは当時の2倍~3倍の価格に跳ね上がり、とても出張で宿泊できる金額ではなくなりました。しかもシングルやダブルの部屋は満室が続き、高い部屋しか残っていない状況です。
マリオットに代わるホテルを早急に探さねば…というところで気がついたのが、IHGに新しく「リーガロイヤルホテル大阪」が加わっていることでした。

宿泊当時は、大規模改装を経たのちにIHGのヴィニェット・コレクションというラグジュアリーに位置するホテルにリブランドする予定とのことで、これは十数年ぶりに泊まってみよう…と、7月から毎月1~2回宿泊してみました。
さてその前に、前回のVOCOも含めて今後もIHGを使うかもしれないため、何かステータスはないかと探しました。すると2023年7月時点では、少ない宿泊数でステータスを取れるショートカット手段が見つけられなかったため、InterContinental Ambassador(インターコンチネンタルアンバサダー)を取得することにしました(2023年4月30日まではあった)。
インターコンチネンタルアンバサダーは、筆者が入会した2023年当時は年会費200ドルでした(現行は225米ドルまたは45,000ポイント)。
主な特典や入会方法は、当サイト「Prime Travel」の中に詳しく記載がありますが、そのなかでIHG One Rewardsのプラチナステータスとステータスに応じた会員特典を利用することにしました。内容は追々記載いたします。
リーガロイヤルホテル(大阪)の立地

JR大阪駅との間を6分間隔で往復する無料シャトルバスが、主要な移動手段として使い勝手がよいホテルです。大阪の中心部・中之島の西側に位置し、京阪電車中之島線「中之島」駅と地下で直結しています。ただし中之島線は15分間隔での運行のため、シャトルバスを利用するほうが便利でしょう。
川の中洲に立地しているため、周辺に飲食店や買い物スポットはほとんどありません。その分、ホテル内にはコンビニやパン屋のほか、「パレ ロイヤル」というショッピングアーケードが地下に広がっており、館内で日用品や食事を調達できます。
400台分以上の駐車場があり、宿泊者は1,500円/泊と手頃なので、車での利用にも便利です。広い車寄せが設けられており、送迎のときにも不自由はありません。
2つの宿泊棟とエリート特典
リーガロイヤル大阪は、4つの建物から成っており、宿泊棟は、「ウェストウィング」と「タワーウィング」の2種類になります。
ウェストウィングは80年の歴史があり…と書くと格好良いですが、エレベーターなどの設備は驚くほど古いです。
ボロいとか汚いということはなく、その古さはヨーロッパの歴史あるホテルのような重みのある古さで、ついつい笑ってしまいます。
よくメンテナンスされており快適ではありますが、部屋の作りが今時のものではないため動線はイマイチです。反対に、応接セットなどが広々と置いてあるお部屋が多いようです。
プラチナステータスの特典で、毎回予約した部屋からアップグレードして広いお部屋にしていただきましたので、なぜか無駄に広いウォークインクローゼットのあるお部屋や、「なぜここに?」と疑問がいっぱい湧いてしまう「荷物置き部屋」や、中にはシャワールームとバスルーム…が、ベッドを挟んで両側にあるお部屋もあって、毎回、「今回はどんな謎のスペースがあるのかな?」と楽しく泊まらせていただきました。
タワーウィングは、以下のように階層によって分かれています。
- 8~12階が、スーペリアフロア
- 13階が、カフェラウンジ
- 14~18階が、デラックスフロア
- 19~22階が、ナチュラルコンフォートフロア
- 23~27階が、ザ・プレジデンシャルタワーズ
1日3回のフードプレゼンテーションや、パーソナルコンシェルジュが楽しめるエグゼクティブラウンジは、上記の「ザ・プレジデンシャルタワーズ」のみです。(そちらは未体験ですので、泊まった折にまたレポートします)
お部屋が広くなる以外のプラチナ特典としては、こちらが付きます。
- ポイントもしくは、ドリンクバウチャー
- レイトチェックアウト
マリオット系ではプラチナエリートから朝食が無料で提供されますが、IHG系はダイヤモンドエリートにならないと朝食は付きません。
今回は比較のために、ウェストウィングのツインと、タワーウィング「デラックスフロア」のダブル、「スーペリアフロア」のツインに泊まってみました。
ウェストウィング:2ツインスタンダード

アップグレードにより、ベッド幅120センチの広いベッドと36.3平米のゆとりある客室へ変更となりました。予約時は指定なしの「スタンダードルーム」でしたが、上位カテゴリへの変更で客室の広さ・ベッドサイズともに向上しています。
入口を入ってすぐ左にバスルームがあるかと思いきや、そこはトイレと洗面台です。隣には、やや小さめのシャワールームが設けられています。
そこを通り過ぎると、応接セット、ベッドルーム、化粧鏡のついたワークデスクが並び、さらに左手にもう一つの洗面台とバスルームがあります。こちらのバスルームにはトイレがないという不思議なつくりです。


タオルはそれぞれに2人分ずつあり、ソープ類はシャワールーム・バスルームの両方に置かれていますが、化粧品などのアメニティは②のバスルームのみです。バスアメニティについては、またのちほどご紹介します。
ベッドはSerta(サータ)社のもので、ルームウェアはシーツと同じ綿素材の、ズボンのない長めのシャツタイプでした。

空の冷蔵庫、湯沸かしポット、加湿空気清浄機はありますが、コーヒーメーカーはありません。ズボンプレッサーはある部屋とない部屋があるようです。必要な場合はフロントに依頼すれば対応してもらえます。
水は1人1本のペットボトルのミネラルウォーターが置いてあり、日本茶とほうじ茶のティーバッグが2つずつ用意されています。コーヒーや紅茶が用意されていないのは残念なポイントです。

室内はやや暗めのため、仕事に集中するよりもリラックスして過ごすのに適しているかもしれません。
ソープなどのアメニティ
アメニティはクラシエやポーラの製品が中心で、化粧品・ソープ類・整髪料まで幅広く揃っています。部屋には洗面台が2つありますが、入口近くの洗面台にはアメニティが置かれていませんでした。
奥の洗面台には、1日分の化粧品が2人分用意されています。

クラシエのピュアマージュエッセンスクリーム・ローション・メイクウォッシュの3点です。メイクウォッシュは洗顔とメイク落としが一体になっており、こだわりのオーガニック素材&無添加処方で、セージとういきょうの爽やかな香りが特徴です。ローションもクリームもトロリとした質感で、小さなパックながら2回分使えます。
シャワールーム・バスルームのシャンプーやリンスなどのソープ類は、クラシエ ホームプロダクツのボタニカル商品で、天然ハーブの爽やかな香りを楽しめます。
フェイス&ハンドソープも同じくクラシエホームプロダクツ製で、アロエエキス配合のなめらかな泡立ちです。

そのほかのアメニティとして、コットン・綿棒、歯ブラシ、フォーム付きのカミソリ、ヘアブラシ、男性用の化粧水、整髪料(スタイリングローションとスタイリングミルクワックス)が揃っています。
これらはポーラの商品で1人1回分と思われますが、サンプルとして各ブランドの製品を試してみたい方には嬉しいラインナップといえます。

タワーウィングのフロアの違い
タワーウィングは各フロアで構造が異なり、やや複雑な造りになっています。部屋の紹介に入る前に、まずフロアごとの特徴を整理します。
ザ・プレジデンシャルタワーズ
23~27階に位置する「ザ・プレジデンシャルタワーズ」は専用エレベーターを備え、1階のチェックインでも並ぶことがありません。
3食のフードプレゼンテーション付きラウンジや専用コンシェルジュなど、優雅で贅沢な空間が整っています。
ナチュラルコンフォートフロア
ナチュラルコンフォートフロア(19~22階)は、各部屋にテーマが設けられており、滞在そのものを楽しめるフロアです。なかでも「ピュアウェルネスルーム」は特別な空調設備を備えた客室で、花粉やアレルギーに敏感な方や子ども連れの方にも適しています。
ナチュラルコンフォートフロアの宿泊者は、室内プールとサウナを自由に利用できます。
ザ・プレジデンシャルタワーズであれば、さらにフィットネスルームも無料で使えるため、日常的に運動を欠かさない方にはおすすめの選択です。
一方、ザ・プレジデンシャルタワーズの宿泊者以外が「マシーンを使いたい、プールで泳ぎたい」という場合、6,600円のロイヤルヘルスクラブ料金を支払う必要があります。
1日中時間があって利用するならともかく、滞在者の多くは習慣として1〜2時間体を動かしたいだけでしょうから、1日単位の料金設定では使いにくいといえます。
宿泊当時、こちらのホテルは改装も予定されていましたが、もし海外観光客に長期滞在してもらいたいのであれば、シェラトン系ホテルのように、ヘルスクラブは別に設けつつ宿泊者が使える簡易運動施設があっても良いのではないでしょうか。(しかも、シェラトンの場合、宿泊者はヘルスクラブも格安で使えるorお部屋によっては無料で使えるので、お得感満載です)
デラックスフロア
デラックスフロアとナチュラルコンフォートフロアの宿泊者だけが、13階の専用カフェラウンジを利用できます。14~18階に位置する「デラックスフロア」は、落ち着いたデザインが特徴の客室です。
今回はカフェラウンジを体験したかったため、「デラックス・フロア」のお部屋を選びました(後述します)。
スーペリアフロア
最後に、8~12階の「スーペリアフロア」を紹介します。間取りはデラックスフロアとほぼ同じですが、クラシックなインテリアのデラックスフロアに対して、スーペリアフロアは明るく現代的な雰囲気です。私が泊まったツインは、ごく普通のホテルという印象でした。ファミリータイプの部屋も用意されているそうです。
タワーウィング1キングスタンダードデラックスフロア
予約時は27平米の「1ダブルスタンダード」でしたが、アップグレードにより32平米の「1キングスタンダード」へランクアップしました。

キングサイズの大きなベッドが置かれていますが、室内には十分なゆとりが確保されています。
入口からバスルームを抜けると、ベッド、反対側にテレビボード、チェスト、化粧鏡付きのデスク、窓際に応接セットがあります。椅子が向かい合わせではなく、なぜか室内に向いていました。(「ロイヤル」な雰囲気だから?)次はホテルの方に聞いてみたいです(ちなみにスーペリアフロアの椅子もこのような配置)。

空気清浄機、水、お茶などのセットはウェストウィングもスーペリアフロアも同じです。違いとして、デラックスフロアだけはチェストの下にバスローブが入っており、バスアメニティにKOSEのバブルバスと日本オリーブの入浴剤「ミントの湯」が用意されています。

(ちなみに、スーペリアフロアはバブルバスの方はなく、ミントの湯の入浴剤1種類でした)
バスローブもあったので、優雅なバスタイムを楽しめました。

ただし、クラシカルなお部屋だけあって、キングベッドの片側にしかUSBやコンセントがありません。今どきコンセントが両側にないのはストレスを感じるため、ぜひ改善していただきたいところです。
その他、IHGプラチナステータスで選べるドリンクバウチャーは、ウェストウィング・スーペリアフロアの場合、ビール1杯もしくはソフトドリンクに準じるものです。一方、デラックスフロアの場合は「ダイヤモンドエリート特典」に付随するドリンクバウチャーとなり、ビールなら2杯分、カクテルなどプラチナ特典の倍くらいの値段のドリンクが提供されるとのことでした。

タワーウィングのカフェラウンジ
タワーウィング19階のカフェラウンジは、「ナチュラルコンフォートフロア」と「デラックスフロア」の宿泊者だけが利用できる専用スペースです。実際に足を運んで確認してきました。

場所は19階で、このフロアへ向かうには部屋のキーをタッチさせるエレベーターセキュリティを通過する必要があります。カフェラウンジの入口でもキーをタッチする仕組みのため、対象外のフロアの宿泊者は入れません。
※カフェラウンジの利用時間:7:00~20:00

入口を入ると、すぐ右手にナッツやチョコレート、グミなどのフードディスペンサーが並び、左側には2人掛けと4人掛けのテーブルが配置されていました。

奥にはソフトドリンクのマシーンとWMFのコーヒーマシーンがあり、セルフサービスで厚手の紙コップに入れて飲むスタイルです。

マリオットのクラブラウンジのような雰囲気を想像していましたが、実態はファミリーレストランのドリンクバーに近い印象でした(ファミレスの方が種類が多いかもしれません)。しかも宿泊者しか入れず来客にも対応できないため、わざわざ部屋からここへ足を運ぶ意味があるのか疑問が残ります。
それよりも、部屋にドリップコーヒーのひとつでも置いてあれば、よほど寛げるのにと感じてしまいました。
ドリンクバウチャーで使えるお店

プラチナステータスのドリンクバウチャーが使えるお店は3つあります。なお、バウチャーは1泊ごとではなく1滞在につき1人1枚の配布です。
バウチャーが使えるお店は3つあり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
メインラウンジ
1Fロビーに位置するメインラウンジは、中央を川が流れ、庭の滝を望む風雅な空間です。着物姿のサービススタッフが静々とドリンクを提供してくれます。(営業時間:10:30~18:30。)

リーチバー
大きく磨き込まれたカウンターが特徴的なバーで、目の前でカクテルを作ってもらえます。1Fウェストウィングにあり、営業時間は16:00~24:00(火曜日休み、土/日のみ14:00~24:00)です。

セラーバー
セラーバーは地下2階にあり、重厚なソファ席の中央でピアノの生演奏が楽しめます。(営業時間:17:00~24:00)

どのお店もドリンクバウチャーだけの利用で嫌な顔をされることはないので、遠慮なくそれぞれのお店を満喫してみてください。
朝食(オールデイダイニング リモネ)
ライブキッチンなど見どころはあるものの、全体としてはもうひと工夫ほしいと感じる朝食ビュッフェでした。なお、IHGダイヤモンドステータスには無料朝食が付きますが、プラチナステータスには無料朝食の特典がありません。

ビュッフェ朝食の会場は、ウェストウィング1Fの「オールデイダイニング リモネ」です。営業時間は朝6:30〜10:00です。



ライブキッチンでは、ホテルらしい美しいオムレツを目の前で焼いてもらえます。ケチャップ、デミグラス、エビトマトの3種類のソースが用意されているのも嬉しいポイントです。

そのほか、ホテルカレーやデザートのケーキ、フレンチトーストなども並んでいました。一方で、ジュースやソフトドリンクがファミレス仕様だった点と、一部のデニッシュがやや乾燥気味だった点は気になりました。

有料で利用する場合は3,416円(大人1名)です。最近のホテルとしてはそれほど高い方ではありませんが、リーガロイヤルを代表するビュッフェレストランでいただくからには、もうひと工夫ほしいと感じました。
パレロイヤル

ホテル地下のショッピング・アーケード「パレロイヤル」は、高級ブティックから飲食店・医院まで揃う充実した店舗構成が特徴です。
開業から50年以上が経過しており、天井の高さや広場の雰囲気に昭和の趣が漂っています。
かつてホテルの地下に必ずあった高級ブティックや小物類のほか、家具・工芸品・ジュエリーのショップ、日本料理店、喫茶店、美容院や歯科医院まで揃っています。
7時から23時まで営業のコンビニ(セブンイレブン)も入っており、昭和レトロな雰囲気を存分に味わえます。一度は地下に足を運んでみてはいかがでしょうか。

なお、このセブンイレブンの先に地下鉄中之島駅が直結しています。
まとめ

宿泊当時のリーガロイヤルホテル大阪はIHGへのリブランドを進めており、過渡期の只中にあるという印象でした。大阪の迎賓館と呼ばれた老舗ホテルが、大手外資系ホテルへの転換をはかる大きな変革期を迎えています。
中之島というそれほど好立地ではない点も一つの要因でしょう。これだけのショップやレストランを手放すこともできず、他ではなくなりつつある梅田からの送迎バスも続けなければお客様の足がないのが現状です(地下鉄中之島線は、本数が少ない)。
梅田駅前のヒルトンのように空港からの送迎所を近くに置くこともできないため、海外からの旅行客にとってはアクセス面のハードルが高いと感じます。
しかし、このホテルの滝のあるラウンジ・カフェや紅葉の絨毯、豪華な花などを愛する人たちは数多くいます。この先どうなるかは分かりませんが、今なら転換期をお値打ち価格の宿泊料で楽しめるため、歴史を目の当たりにしたい方はぜひ足を運んでみてください。
重ねてホテルに対する要望を添えますが、無料ジムを作ってほしいです!せっかくリブランドするのであれば、海外で当たり前にあるものを取り入れて、日本の古い常識の殻は破っていただきたいと思っております。
確認元:IHG公式・リブランド発表(2026年10月2日確認)。



