ユナイテッド航空のエクスカーショニストパークは終了|旧制度の仕組みと利用条件
エクスカーショニスト・パークは、2025年8月21日から新規予約への提供を終了しました。ユナイテッド航空の公式発表では、同日以降の既存予約の変更も終了の対象です。現在、新たに無料区間を組み込む方法としては利用できません。
確認元:ユナイテッド航空 MileagePlusの最新情報「Updates on upgrades」(2025年5月22日発表)(2026年10月2日確認)。
以下は、終了前の制度の仕組み・旅程例・当時の予約画面を記録したものです。「無料区間」は必要マイルが0になる区間を意味し、税金などが別途かかる場合がありました。現在の発券手順や利用可能な特典として読み替えないようにしてください。
旧制度:エクスカーショニストパークの概要と特徴
エクスカーショニストパークは、ユナイテッド航空のマイレージプラス会員向けに提供されていた特典です。以下では、終了前の仕組みについて説明します。
- エクスカーショニストパークとは何か
- 【特徴1】複数都市周遊で一部区間が0マイル
- 【特徴2】国内線往復+1区間無料が可能
エクスカーショニストパークとは何か
エクスカーショニストパーク(Excursionist Perk)は、条件を満たす複数区間の特典旅程において対象の1区間が必要マイル0になる旧制度です。主な条件は次のとおりでした。
- 出発地と帰着地は同一エリア内であること
旅程の開始と終了が、ユナイテッド航空が定める同一の地域内である必要があります。 - 無料区間は同じ地域エリア内であること
無料となる区間が、ユナイテッド航空が定める同一の地域内である必要があります。 - 出発地は無料区間とは別の地域であること
旅程の開始が無料区間ではなく、途中の地域が無料区間となります。 - 無料区間の座席クラスが直前区間以下であること
無料となるフライトの座席クラスは、直前のフライトと同じかそれ以下になります。 - 無料フライトは複数設定しても最初の1区間のみ適用
【特徴1】複数都市周遊で一部区間が0マイル
複数都市を周遊する旅程では、条件を満たした1区間の必要マイルが0になりました。次の旅程は旧制度の説明用です。
例)東京発で、ロンドン、パリを経由して東京に戻る
フライト1:東京→ロンドン
フライト2:ロンドン→パリ(ここが無料)
フライト3:パリ→東京
【特徴2】国内線往復+1区間無料が可能
国内線の往復に、別地域内の1区間を無料で組み合わせる使い方も可能でした。次に示すのは旧制度の旅程例で、日本と海外を結ぶ移動は別途手配が必要です。
例)東京発、大阪経由でロンドン、パリへ行き、東京に戻る
フライト1:東京→大阪
フライト2:ロンドン→パリ(ここが無料)
フライト3:大阪→東京
旧制度の利用条件とルール
「エクスカーショニストパーク(Excursionist Perk)」は、ユナイテッド航空マイレージクラブ会員が特典航空券の途中区間を無料で追加できる制度です。以下では、旧制度における利用条件とルールを解説します。
- 出発地と帰着地は同一エリア内であること
- 無料区間は同じ地域エリア内であること
- 無料区間の座席クラスが直前区間以下であること
- 無料フライトは複数設定しても最初の1区間のみ適用
出発地と帰着地は同一エリア内であること
旧制度では旅程の開始と終了が同じ地域内である必要がありました。ただし同じ都市へ戻ることが必須だったわけではなく、東京発なら帰着地も「日本」エリア内であればよいという条件でした。
無料区間は同じ地域エリア内であること
エクスカーショニストパークを利用するには、無料区間が同じ地域エリア内に収まっている必要があります。例えば以下のようなケースです。
パリ→ロンドンはヨーロッパ内のため適用されますが、パリ→UAEはヨーロッパと中東をまたぐため適用外となります。
無料区間の座席クラスが直前区間以下であること
旧制度では無料区間の座席クラスと特典タイプが、直前の区間と同じか下位である必要がありました。すべての区間を同じ座席クラスに統一する条件ではありません。以下は当時の組み合わせ例です。
フライト1:ビジネス
フライト2:エコノミー(ここが無料)
フライト3:ビジネス
無料フライトは複数設定しても最初の1区間のみ適用
無料区間を2つ以上設定しても、実際に適用されるのは最初の1区間のみです。エクスカーショニストパークを利用するときは、この点を踏まえて旅程を組む必要があります。例えば以下のようなケースをご覧ください。
フライト1:東京→パリ
フライト2:パリ→ロンドン(この区間が無料フライトとして適用される)
フライト3:ロンドン→ミラノ(2つ目の無料区間には該当せず、別途費用がかかる)
フライト4:ミラノ→東京
旧制度で用いられた17エリア一覧
ユナイテッド航空のエクスカーショニストパークでは、世界を17のエリアに区分しています。以下がその一覧です。
| エリア | 地域/代表的な都市 |
|---|---|
| 米国本土、アラスカ州およびカナダ | 主に北米地域 |
| ハワイ | *** |
| メキシコ | *** |
| カリブ海地域 | アンティグア、アルバ、バハマ、バルバドス、バルブーダ、バミューダ、ボネール、セント・ユースタティウス、サバ、ケイマン諸島、キューバ、キュラソー、ドミニカ共和国、グレナダ、グアドループ、ハイチ、ジャマイカ、マルティニーク、プエルトリコ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントマーチン、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、バージン諸島(英領および米領) |
| 中央アメリカ | ベリーズ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ |
| 南アメリカ北部 | コロンビア、エクアドル、フランス領ギアナ、ガイアナ、ペルー、スリナム、ベネズエラ |
| 南アメリカ南部 | アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、パラグアイ、ウルグアイ |
| ヨーロッパ | アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベルギー、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、北マケドニア、マルタ、モルドバ、モンテネグロ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、イギリス |
| 中東 | アゼルバイジャン、バーレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、アラブ首長国連邦、イエメン |
| 北アフリカ | アルジェリア、カナリア諸島、リビア、モロッコ、チュニジア |
| 中央・南部アフリカ | アンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、カーボベルデ、中央アフリカ共和国、チャド、コモロ、コンゴ共和国、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ジブチ、赤道ギニア、エリトリア、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、レソト、リベリア、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、ナイジェリア、レユニオン島、ルワンダ、南アフリカ、サントメ・プリンシペ、セネガル、セーシェル、シエラレオネ、ソマリア、南スーダン、スーダン、エスワティニ、タンザニア、トーゴ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ |
| 北アジア | 中国本土、韓国、モンゴル、台湾 |
| 中央アジア | アフガニスタン、インド、カザフスタン、キルギス、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン |
| 南アジア | バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、香港、インドネシア、ラオス、マカオ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム |
| 日本 | *** |
| オセアニア | アメリカ領サモア、クック諸島、ミクロネシア連邦、フィジー、フランス領ポリネシア、グアム、北マリアナ諸島、マーシャル諸島、ニューカレドニア、パラオ、パプアニューギニア、トンガ、バヌアツ、サモア |
| オーストラリア・ニュージーランド | オーストラリア、ニュージーランド、ノーフォーク島 |
メキシコが南米に含まれない、日本が北アジアに分類されないなど、エリア分けのルールにはやや不明瞭な点があります。とはいえ、17エリアでほぼ世界中を網羅していることがわかります。
旧制度の活用例
エクスカーショニストパークを最大限に活かすには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。以下で具体的な活用例を紹介します。
- 複数都市周遊旅行での活用例:バーガー利用法
- 無料区間の効果的な選び方:海外エリアでの応用
複数都市周遊旅行での活用例:バーガー利用法
「バーガー」とは、日本発の国内線往復の間に海外の1区間を無料で挟む旅程のことです。エクスカーショニストパークを利用するときに活用される手法で、旅程の構成がハンバーガーのバンズとパティのように見えることが名前の由来です。例えば以下のようなケースがあります。
フライト1:東京 → 大阪(バンズ)
フライト2:ロンドン → パリ(パティ:無料区間)
フライト3:大阪 → 東京(バンズ)
無料区間をヨーロッパなど航空券が高い地域に設定できるのが、バーガーが人気を集める最大の理由です。国内旅行と海外旅行をひとつの旅程にまとめられるうえ、マイルの節約にもつながります。
無料区間の効果的な選び方:海外エリアでの応用
エクスカーショニストパークを活用する最大のポイントは、航空券が高い地域を無料区間に充てることです。本来であれば高コストな片道フライトを無料枠に当てはめることで、費用を大幅に抑えられます。
海外エリアでの応用(おすすめ無料区間)は以下のとおりです。
- ヨーロッパ内
ヨーロッパ内のフライトは短距離でも高額です。LCCはリーズナブルな価格の場合が多いですが、他のエリアに比べると高額になりがちです。 - アフリカ内
アフリカ内の移動は直行便が少なく、航空券が高額になりがちです。 - 中東内
中東諸国間のフライトは短いですが、航空券が高額になりがちです。 - 南米内
南米は国をまたぐと、航空券が高額になりがちです。
例として以下のような旅程を組めます。この場合、ヨーロッパ内の高額路線が無料になるのが大きな強みです。
フライト1:東京 → 沖縄
フライト2:フランクフルト → イスタンブール(ここが無料)
フライト3:沖縄 → 東京
旧制度の発券手順と当時の予約画面
以下の画面と操作手順は、制度終了前の記録です。現在このとおり操作してもエクスカーショニストパークは適用されません。
- 検索方法と旅程の入力手順
- 区間ごとのフライト選択
- 旅行者情報と座席選択
- 確認・購入までの流れ
- キャンセル・日程変更の方法
検索方法と旅程の入力手順
まず会員ページにログインし、「フライトを検索」を押して詳細検索画面に移動します。

「フライトを検索」を押して詳細検索画面に移動します。
「マイル」を選択し、「複数の目的地」タブに切り替えます。

区間ごとのフライト選択
区間ごとのフライト選択では、最初に空港と日程を入力し、検索して希望の便を区間ごとに選んでいきます。
必要に応じて「別の目的地」をクリックすると、目的地を追加できます。
入力が完了したら、下部の「検索」ボタンをクリックしてください。

検索結果が表示されるので、希望の条件に合う便を選択します。

2便目以降も同じ手順で選択できます。


旅行者情報と座席選択
まず旅行者情報を入力します。
フリークエントフライヤープログラムの欄では、ANAのマイレージ番号を登録することも可能です。
入力が完了したら「次へ」をクリックします。

フライトごとに希望の座席を選択してください。

便によっては座席を選択できない場合もあります。

確認・購入までの流れ
金額・マイル数を確認し、次のステップへ進みます。

カード情報を入力して「購入はこちら」をクリックすれば、手続きは完了です。

旧制度の旅程に関する注意点
エクスカーショニストパークを利用する際は、いくつかの注意点を事前に把握しておくことが大切です。以下に主なポイントをまとめます。
- 無料区間を利用するためには旅程の順番が重要
- 既存予約を変更する場合
無料区間を利用するためには旅程の順番が重要
エクスカーショニストパークを正しく利用するには、旅程の順番が重要です。ユナイテッド航空のシステムは「旅程全体を通して順番にフライトを確認」し、条件を満たした最初の区間だけに無料特典を適用します。つまり、無料にしたい区間が2番目に来るように旅程を組む必要があります。
正しい例
フライト1:東京 → 沖縄
フライト2:フランクフルト → イスタンブール(ここが無料)
フライト3:沖縄 → 東京
失敗例
フライト1:フランクフルト → イスタンブール
フライト2:東京 → 沖縄
フライト3:沖縄 → 東京
無料区間が最初のフライト1に来ているため、無料特典は適用されません。
既存予約を変更する場合
2025年8月21日以降は既存予約の変更も制度終了の対象です。変更により必要マイルや支払額が変わる可能性があるため、変更を確定する前にユナイテッド航空へ確認してください。
制度終了後の予約は通常の特典航空券として確認
無料区間を前提にした必要マイルの見積もりはできません。希望する日程・区間で表示される必要マイル数、税金・諸料金、変更条件を予約画面で確認してください。過去の記事にある「0マイル区間」の再現を目的に旅程を並べ替える必要はありません。
エクスカーショニストパーク終了に関するよくある質問
現在も無料区間を予約できますか?
2025年8月21日以降の新規予約および既存予約の変更では、エクスカーショニストパークは提供されていません。そのため、現在は無料区間を予約できない状況です。
ANA便を組み合わせれば使えますか?
ANA便を組み合わせても、現在の新規予約でこの制度を利用することはできません。旧制度では条件を満たすANA運航便を組み込むことも可能でしたが、現在は対象外です。通常のマイレージプラス特典航空券の必要マイル・空席を確認してください。
日本国内線だけの旅程でも対象でしたか?
旧制度でも日本国内線だけの旅程は対象外でした。無料ストップオーバーの利用には旅程の出発地域と無料区間の地域が異なることが条件であり、日本国内線のみではこの条件を満たせなかったためです。
この記事の予約画面は何の参考になりますか?
制度があった当時の旅程構成や予約操作の記録であり、現在使える裏ワザや将来の特典条件を示すものではありません。新たな旅行は現在の公式検索結果をもとに計画するようにしましょう。

