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ユナイテッド航空「エクスカーショニストパーク」とは?仕組み・利用条件・活用法を徹底解説

ユナイテッド航空「エクスカーショニストパーク」とは?仕組み・利用条件・活用法を徹底解説
PrimeTravel編集部

ユナイテッド航空のマイレージプラス会員向けの特典「エクスカーショニストパーク」。

特定の条件を満たすと、無料で片道フライトを追加できる制度です。

この記事ではエクスカーショニストパークについて詳しく解説します。

エクスカーショニストパークとは?概要と特徴

ユナイテッド航空(UA)のマイレージクラブ会員向けの特典である「エクスカーショニストパーク」について、以下の項目に沿って説明します。

  • エクスカーショニストパークとは何か
  • 【特徴1】複数都市周遊で一部区間が0マイル
  • 【特徴2】国内線往復+1区間無料が可能

エクスカーショニストパークとは何か

ユナイテッド航空のマイレージクラブ会員向けの特典の一つである「エクスカーショニストパーク(Excursionist Perk)」とは、複数(最低2か所)都市を周遊する場合、特定の1区間が無料になるシステムです。ユナイテッド航空のアメリカ向けホームページにも記載されておりますが、以下の条件下で、1区間を無料でフライトできます。

  • 出発地と帰着地は同一エリア内であること
    旅程の開始と終了が、ユナイテッド航空が定める同一の地域内である必要があります。
  • 無料区間は同じ地域エリア内であること
    無料となる区間が、ユナイテッド航空が定める同一の地域内である必要があります。
  • 出発地は無料区間とは別の地域であること
    旅程の開始が無料区間ではなく、途中の地域が無料区間となります。
  • 全フライトで座席クラスが統一されていること
    無料となるフライトの座席クラスは、直前のフライトと同じかそれ以下になります。
  • 無料フライトは複数設定しても最初の1区間のみ適用

【特徴1】複数都市周遊で一部区間が0マイル

複数の都市を周遊するフライトを計画している場合、先に述べた条件のもと、1区間が無料になります。例として以下のような計画を組む場合、1区間が無料になりますが、実際に可能かどうかは、発券時に確認してください。

例)東京発で、ロンドン、パリを経由して東京に戻る

フライト1:東京→ロンドン
フライト2:ロンドン→パリ(ここが無料)
フライト3:パリ→ロンドン

【特徴2】国内線往復+1区間無料が可能

複数の都市を周遊するフライトを計画しつつ、国内線を往復する場合でも、1区間を無料にすることは可能です。例として以下のような計画を組むことができますが、実際に可能かどうかは、発券時に確認してください。

例)東京発、大阪経由でロンドン、パリへ行き、東京に戻る

フライト1:東京→大阪
フライト2:ロンドン→パリ(ここが無料)
フライト3:大阪→東京

エクスカーショニストパークの利用条件とルール

ユナイテッド航空のマイレージクラブ会員向けの特典の一つである「エクスカーショニストパーク(Excursionist Perk)」の利用条件とルールについて説明します。

  • 出発地と帰着地は同一エリア内であること
  • 無料区間は同じ地域エリア内であること
  • 全フライトで座席クラスが統一されていること
  • 無料フライトは複数設定しても最初の1区間のみ適用

出発地と帰着地は同一エリア内であること

エクスカーショニストパークを利用する場合、出発地と帰着地は同一エリア内であることが必要です。例えば東京から出発したら、東京に帰着となります。

無料区間は同じ地域エリア内であること

エクスカーショニストパークを利用する場合、無料区間は同じ地域エリア内であることが必要です。例えば以下のようなケースです。

パリ→ロンドン:適用(ヨーロッパ内なので)
パリ→UAE:適用外(ヨーロッパと中東をまたいでしまうので)

全フライトで座席クラスが統一されていること

エクスカーショニストパークを利用する場合、基本的には全フライト同じ座席クラスが適応されます。但し、無料区間を格下げすることは可能ですので、以下のような座席クラスにすることは可能です。

フライト1:ビジネス
フライト2:エコノミー(ここが無料)
フライト3:ビジネス

無料フライトは複数設定しても最初の1区間のみ適用

エクスカーショニストパークを利用する場合、無料区間が2つ以上ある場合でも、最初の1区間のみが適用となります。例えば以下のようなケースです。

フライト1:東京→パリ
フライト2:パリ→ロンドン(ここが無料)
フライト3:ロンドン→ミラノ(ここは無料にならない)
フライト4:ミラノ→東京

ユナイテッド航空の定める17エリア一覧

エクスカーショニストパークを利用できるエリアを紹介します。

エリア地域/代表的な都市
米国本土、アラスカ州およびカナダ主に北米地域
ハワイ***
メキシコ***
カリブ海地域​アンティグア、アルバ、バハマ、バルバドス、バルブーダ、バミューダ、ボネール、セント・ユースタティウス、サバ、ケイマン諸島、キューバ、キュラソー、ドミニカ共和国、グレナダ、グアドループ、ハイチ、ジャマイカ、マルティニーク、プエルトリコ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントマーチン、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、バージン諸島(英領および米領)
中央アメリカベリーズ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ
南アメリカ北部コロンビア、エクアドル、フランス領ギアナ、ガイアナ、ペルー、スリナム、ベネズエラ
南アメリカ南部アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、パラグアイ、ウルグアイ
ヨーロッパアルバニア、アルメニア、オーストリア、ベルギー、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、北マケドニア、マルタ、モルドバ、モンテネグロ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、イギリス
中東アゼルバイジャン、バーレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、アラブ首長国連邦、イエメン
北アフリカアルジェリア、カナリア諸島、リビア、モロッコ、チュニジア
中央・南部アフリカアンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、カーボベルデ、中央アフリカ共和国、チャド、コモロ、コンゴ共和国、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ジブチ、赤道ギニア、エリトリア、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、レソト、リベリア、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、ナイジェリア、レユニオン島、ルワンダ、南アフリカ、サントメ・プリンシペ、セネガル、セーシェル、シエラレオネ、ソマリア、南スーダン、スーダン、エスワティニ、タンザニア、トーゴ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ
北アジア中国本土、韓国、モンゴル、台湾
中央アジアアフガニスタン、インド、カザフスタン、キルギス、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン
南アジアバングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、香港、インドネシア、ラオス、マカオ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム
日本***
オセアニアアメリカ領サモア、クック諸島、ミクロネシア連邦、フィジー、フランス領ポリネシア、グアム、北マリアナ諸島、マーシャル諸島、ニューカレドニア、パラオ、パプアニューギニア、トンガ、バヌアツ、サモア
オーストラリア・ニュージーランドオーストラリア、ニュージーランド、ノーフォーク島

メキシコがなぜ南米に入らないのか?日本がなぜ北アジアに入らないのか?など、エリア分けのルールが良くわからない点はありますが、ほぼ世界中を網羅していることがわかります。

エクスカーショニストパークの上手な活用方法

エクスカーショニストの活用方法について、上手な方法をいくつか紹介します。

  • 複数都市周遊旅行での活用例:バーガー利用法
  • 無料区間の効果的な選び方:海外エリアでの応用

複数都市周遊旅行での活用例:バーガー利用法

エクスカーショニストパークを利用する場合、日本発の国内線往復で海外の1区間を無料で挟む旅程のことを、「バーガー」と呼びます。このネーミングは、旅程の構成がハンバーガーのようにバンズとパティのようになっているためです。例えば以下のようなケースです。

フライト1:東京 → 大阪(バンズ)
フライト2:ロンドン → パリ(パティ:無料区間)
フライト3:大阪 → 東京(バンズ)

バーガーが人気の理由としては、無料区間をヨーロッパなどの航空チケットが高い地域にすることができます。加えて、国内旅行と海外旅行をひとつの旅程で合体できます。また、マイルの節約にもなります。

無料区間の効果的な選び方:海外エリアでの応用

エクスカーショニストパークを利用することの最大のポイントは、航空券が高い地域を無料にすることです。つまり、本来であれば高コストな片道フライトを無料枠に当てはめることで、コストを節約できます。

海外エリアでの応用(おすすめ無料区間)は以下となります。

  1. ヨーロッパ内
    ヨーロッパ内のフライトは短距離でも高額です。LCCはリーズナブルな価格の場合が多いですが、他のエリアに比べると高額になりがちです。
  2. アフリカ内
    アフリカ内の移動は直行便が少なく、航空券が高額になりがちです。
  3. 中東内
    中東諸国間のフライトは短いですが、航空券が高額になりがちです。
  4. 南米内
    南米は国をまたぐと、航空券が高額になりがちです。

例として以下ような旅程を組むことができます。この場合、ヨーロッパ内の高額路線が無料になるのが強みです。

フライト1:東京 → 沖縄
フライト2:フランクフルト → イスタンブール(ここが無料)
フライト3:沖縄 → 東京

エクスカーショニストパークの発券手順

エクスカーショニストパーク利用方法として、実際の発券手順について説明します。

  • 検索方法と旅程の入力手順
  • 区間ごとのフライト選択
  • 旅行者情報と座席選択
  • 確認・購入までの流れ
  • キャンセル・日程変更の方法

検索方法と旅程の入力手順

まずは会員ページにログインして、詳細検索を選びます。

「フライトを検索」を押して詳細検索画面に移動します。

「マイル」を選択して、「複数の目的地」タブに切り替えます。

区間ごとのフライト選択

空港、日程を入力します。

必要に応じて、「別の目的地」をクリックして目的地を追加してください。

入力したら下部の「検索」ボタンをクリックします。

検索結果が表示されるので、希望の条件に合う便を選択してください。

2便目以降も同様です。

旅行者情報と座席選択

旅行者情報を入力します。

フリークエントクライヤープログラム(フリークエントフライヤープログラム)は、ANAのマイレージ番号を登録することもできます。

入力できたら「次へ」をクリックします。

フライトごとに希望の座席を選択してください。

場合によっては、以下のように座席が選択できない便もあります。

確認・購入までの流れ

金額・マイル数を確認して次のステップをクリックします。

カード情報を入力して「購入はこちら」をクリックし、手続きが完了です。

エクスカーショニストパーク利用時の注意点

エクスカーショニストパークを利用する時の注意点として、以下が挙げられます。

  • 無料区間を利用するためには旅程の順番が重要
  • 電話での日程変更は手数料が発生

無料区間を利用するためには旅程の順番が重要

エクスカーショニストパークを正しく利用するには、旅程の順番が重要です。ユナイテッド航空のシステムは、「旅程全体を通して順番にフライトを確認」して、条件を満たした最初の区間だけに無料特典を適用します。つまり、無料にしたい区間が2番目に来るように旅程を組む必要があります。

正しい例
フライト1:東京 → 沖縄
フライト2:フランクフルト → イスタンブール(ここが無料)
フライト3:沖縄 → 東京

失敗例
フライト1:フランクフルト → イスタンブール
フライト2:東京 → 沖縄
フライト3:沖縄 → 東京
この場合、無料期間が一番最初(フライト1)になっているので、無料になりません。

電話での日程変更は手数料が発生

エクスカーショニストパークを利用した、特典航空券のフライトスケジュールを電話で変更する場合、基本的にはサービス手数料(25ドル)がかかります。ただし、Premier Platinum および Premier 1K の会員はこの手数料が免除されます。オンラインでの変更は、基本的に無料となります。ユナイテッド航空の公式サイトでログインし、「予約の管理」から変更を行うことで、手数料を回避できます。

エクスカーショニストパークの問題点と今後の展望

エクスカーショニストパークはお得な特典ではありますが、問題点もあります。今後の展望も併せて説明します。

  • 現在使えなくなったルートの紹介
  • 制度改悪になる可能性がある

現在使えなくなったルートの紹介

ユナイテッド航空の公式サイトで検索しても該当のルートが表示されない場合、そのルートは現在利用できない可能性があります。​日々更新されますので、ご注意ください。もし希望のルートが表示されない場合は、カスタマーサービスへ連絡したり、代替えルートを検索したりすることで、対応できると思います。

制度改悪になる可能性がある

エクスカーショニストパークは特典航空券の中でも非常に価値の高い制度ですが、近年いくつかの変更が行われており、今後も制度改悪が行われる可能性があります。過去の改悪として、必要マイル数の増加がありますので、取り上げておきます。

2024年11月、日本国内線の特典航空券に必要なマイル数が増加しました。
300マイル以下の区間:5,000マイル → 6,000マイル
301~800マイルの区間:7,000マイル
800マイル超の区間:8,000マイル → 9,500マイル
これにより、エクスカーショニストパークを利用した国内線の発券も影響を受けています。

今後も以下のような変更が行われる可能性があります。

  • 無料区間の適用条件のさらなる厳格化
  • 対象地域や対象路線の制限
  • 必要マイル数のさらなる増加

対策としては、早めの予約や最新情報の確認などがお薦めです。

エクスカーショニストパークのよくある質問

エクスカーショニストパークについて、よくある質問をピックアップしましたので、以下をご覧ください。

Q: ANA便やJAL便と併用することはできますか

ANA便と組み合わせて利用できます。しかし、JAL便との併用はできません。​ユナイテッド航空はスターアライアンスのメンバーであり、ANAも同じアライアンスに属しています。そのため、ユナイテッドのマイレージプラス(MileagePlus)を利用して、ANA運航便を含む旅程を組むことが可能です。エクスカーショニストパークの条件を満たす限り、ANA便を無料区間として設定することもできます。​

Q: ユナイテッド航空の特典航空券獲得の裏ワザはありますか?

今回取り上げた、エクスカーショニストパークの利用が最もお得な特典航空券の獲得方法です。1区間が無料になるのはとても魅力的だと思います。ユナイテッド航空と提携しているクレジットカード(アメックスやマリオットボンヴォイ)でマイルを間接的に貯めるのもお薦めです。

Q: ユナイテッド航空の特典航空券が取れないのはなぜですか?

特定航空券が取れない理由はいくつかありますので、以下をご覧ください。

  1. 特典空席自体が開放されていない
    特典航空券は、すべての便に無制限に出されているわけではありませんので、枠が少なかったり、元々無かったりします。対策としては、早朝/深夜便を狙ったり、出発日を前後3日以上で柔軟に検索したりするのをお薦めします。
  2. 提携航空会社の空席が表示されない
    ユナイテッド航空の特典検索は、スターアライアンス提携便も予約できますが、一部の提携会社の空席がユナイテッド側に表示されない、またはブロックされることがあります。提携会社側で検索したり、コールセンターに問い合わせたりすると、取れるケースもあります。
  3. エクスカーショニストパークがうまく適用されていない
    無料区間を狙った旅程が、適用条件を外れていて表示されないケースもあります。無料区間を2番目に配置したり、地域の組み合わせと順番を見直したりしてみてください。

Q: エスカーショニストパークは国内のみで利用できますか?

国内線のみでは利用できません。理由として、出発地は無料区間とは別の地域であることが利用条件となるからです。国内線のみだと、地域は日本のみとなるため、適用外となります。

【まとめ】エスカーショニストパークを正しく理解し、賢くマイルを使おう

エスカーショニストパークは、正しく理解することにより、高額な航空券を無料で入手することができます。上手にマイルを貯めて、エスカーショニストパークを利用することで、お得に特定航空券を入手しましょう。

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