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【宿泊記】Holiday Inn Express上海浦東空港ホテルレビュー!深夜便&早朝便にも便利

PrimeTravel編集部

ワンワールド特典航空券の消化と、新たな海外発券のため、上海に行ってきました。
当初は当日乗り継ぎで発券地(バンコク)に向かう予定でしたが、ちょうど上海で気になっていたお店があり、1泊だけ滞在することにしました。

翌朝7時発のフライトで中国を出国する予定だったため、空港近くで無料の送迎サービスがあり、早朝便にも対応できるホテルを探したところ、
「Holiday Inn Express 上海浦東空港(Holiday Inn Express Shanghai Pudong Airport)」を発見。アクセスとコストパフォーマンスのバランスが良く、今回はこちらに宿泊しました。

上海浦東国際空港のトランジットや早朝便利用に便利なホテルを探している方の参考になればと思います。

ワンワールド特典航空券の旅程とフライト概要

今回は、これまでに発券していたワンワールド特典航空券の“最終区間”を消化しながら、次の海外発券へとつなぐ旅。いわば「特典と発券のリレー旅」です。

この特典航空券は、下記のようにアジア〜ヨーロッパを結ぶ長距離ルート構成。まるで“空の周遊券”のようなルートで、JALマイルの効率的な使い方の一例といえます。

ワンワールド特典航空券

具体的なルートとしては、バンコク(BKK)を起点にコロンボ(CMB)、クアラルンプール(KUL)、東京(TYO)、デリー(DEL)、ヘルシンキ(HEL)、タリン(TLL)などを経由し、名古屋(NGO)経由で再び東京、そして最終目的地の上海(PVG)へと至ります。

ワンワールド特典航空券について気になる方は、JALマイルのお得な使い方の記事も参考にしてみてくださいね。

羽田空港から日本航空(JAL)JL85便で上海へ向かいます。出発は11時40分、到着は現地時間14時頃の昼行便です。

機材はボーイング767型機で、ビジネスクラスは「JAL SKY SUITE II」仕様。短距離ながらフルフラットシートを備えており、全席から通路にアクセスできる1-2-1配列です。落ち着いたトーンのキャビンに座ると、短時間でも“JALらしい上質さ”を感じられます。

ラウンジでのひとときを終えてゲートに向かうと、搭乗口にはすでに多くの乗客が集まっており、出発前の活気が漂っていました。約3時間のフライトは終始穏やかで、快適そのもの。日本発便らしい丁寧なサービスで、短距離路線ながら満足度の高い空の旅となりました。

今回は機内食を軽めにしたく、事前に「フルーツミール」を指定してみました。ラウンジでの食事を満喫しつつ、到着後には上海市内で訪れてみたい飲食店もあったためです。提供されたプレートはメロンやキウイ、マンゴー、パイナップル、ぶどうなどの盛り合わせに加え、バナナとリンゴ。見た目にも鮮やかで、機内で口をリセットするにはちょうどいい内容でした。ただ、やはりボリュームは少なめで、食後のホットコーヒーに加えておつまみを追加でリクエストしてしまいました。軽食としては十分満足でしたが、しっかり食べたい場合は通常ミールを選んだ方がよさそうです。

フライトは終始穏やかで、定刻どおりに上海浦東国際空港へ到着。入国審査もスムーズで、到着後はホテルの無料送迎バスを利用し、Holiday Inn Express 上海浦東空港へ向かいます。

空港からホテルまではおよそ10分ほど。次章では、このホテルの宿泊体験を紹介します。

Holiday Inn Express上海浦東空港へのアクセスとチェックイン

上海浦東国際空港からホテルまでは、無料のシャトルバスがほぼ24時間体制で運行しており、早朝便・深夜便のどちらでも安心してアクセスできます。

空港からホテルまでは数キロ。アクセスの中心となるのが無料シャトルバスです。

■ 無料シャトルバス概要
・運行時間:早朝4時台~深夜23時台(ほぼ24時間体制)
・所要時間:約10分/距離:約2.7km
・乗車場所:
 - 第1ターミナル(T1)1階・9番ゲート付近
 - 第2ターミナル(T2)1階・27番ゲート付近

シャトルバスは予約不要で利用できます。実際に数回乗ってみたところ、早発するケースもあったため、10分前には乗り場に着いておくのが安心です。

今回はIHG One Rewardsのプラチナ会員として宿泊しました。チェックイン時は丁寧な対応で、手続きもスムーズに進み、わずか数分で完了。

IHGプラチナ特典として、高層階の広めの部屋をアサインしていただいたほか、ウェルカムギフトも頂きました。ギフトの紙袋にはお菓子、フルーツ、ドリンクが入っており、ちょっとした気遣いですが、到着後すぐに部屋で一息つけるのは嬉しいサービスです。

今回はIHGポイント8,500ptで宿泊し、現地支払いはゼロでした。ビジネスホテルタイプながら、ロビーは明るく清潔感があり、IHG系らしい安定感のある印象でした。

それでは、実際の客室を見ていきましょう。

Holiday Inn Express上海浦東空港の客室レビュー

コンパクトながら清潔感があり、トランジット利用に十分な設備が整っています。

客室の印象

チェックイン後に案内されたのは、9階のキングサイズベッドルーム。
清潔感と開放感を兼ね備えた、空港ホテルとしては驚くほど快適な一室でした。
IHGプラチナ会員特典としてアップグレードいただけたようで、ホテル側のご厚意に感謝です。

室内は白とライトウッドを基調としたシンプルなデザインで、まだ新しさを感じる内装。
掃除も行き届いており、全体的に清潔感があります。

大きな窓からは自然光が差し込み、日中は明るく開放的な印象。

外には浦東空港方面と上海市街を結ぶ高架線が見え、地下鉄やリニアモーターカー(マグレブ)が通過する様子を眺めることもできます。

夜には車のライトや遠くに見える滑走路の灯が映え、空港近接ホテルならではの眺望が楽しめました。フライト前夜に、空港の気配を感じながら静かに過ごす時間は、旅の余韻を味わうのにぴったりです。

バスルーム

バスルームに入ると、白とブルーを基調とした清潔感のある空間が広がります。
シャワーブースのみの構成ですが、全体的にコンパクトで機能的にまとまっています。

シャワーは可動式のハンドシャワータイプで、水圧・お湯の温度ともに安定しており、短時間でしっかりとリフレッシュできました。アメニティはシャワーキャップ、バニティキットなどの基本セットを完備。歯ブラシはありませんでしたが、チェックイン時にフロントスタッフの方がウェルカムギフトの紙袋に入れてくださっていました。

シャンプー・コンディショナー・ボディウォッシュは壁付けのディスペンサー式で、「TRESemmé(トレセメ)」ブランドが採用されていました。

「TRESemmé(トレセメ)」はアメリカ発のプロフェッショナル向けヘアケアブランドで、
Holiday Inn Expressをはじめ、IHG系ホテルでも定番のアメニティです。香りは軽やかでクセがなく、洗い上がりも滑らか。高級感こそないものの、ホテルチェーンとしては十分に上質なアメニティといえます。

トイレや洗面台周りも明るく清掃が行き届いており、水回りの衛生面で不安を感じることはありませんでした。

全体的にビジネスホテルとして十分な設備を備えており、トランジット滞在にも最適な仕様です。深夜着や早朝発のフライト前後でも、快適に身支度を整えられる環境が整っています。

設備・備品

室内の設備・備品は必要なものが一通り揃っており、短期滞在でも快適に過ごせる内容でした。デスク横には電気ケトルと無料のミネラルウォーター2本、ティーバッグやインスタントコーヒーも用意。

冷蔵庫にはなぜかコーラが2本。
意外なチョイスですがしっかり冷えていました。

さらに、セーフティボックスやスリッパのほか、アイロン・アイロン台・ドライヤーといった実用的な備品も完備。ビジネスや長めのトランジットでも十分対応できる環境です。

ベッドサイドには3M製の耳栓が置かれていました。
空港近くのホテルらしい配慮ですが、実際には騒音が気になることもなく、出番はありませんでした。

そのすぐ横には、なぜか“詐欺注意”の掲示が。
空港利用客の多い立地を反映した実用的な注意喚起ながら、どこかユーモラスでもあります。

全体的に「必要なものを過不足なく揃えた」印象で、
シンプルながら実用性を重視した、よく考えられた客室設計です。

施設・サービス

館内には24時間利用可能なジムとランドリーコーナーがあり、どちらもルームキーで入室するセキュリティ仕様になっています。

ジムは小規模ながら、ランニングマシンやエアロバイク、ダンベルなど基本的な機器が整っており、軽い運動には十分。清潔で明るく、ウォーターサーバーも設置されています。

ランドリーコーナーには洗濯機・乾燥機が複数台あり、アイロン台や作業台、腰掛けスペースも完備。トランジットや長期滞在時の洗濯にも対応できるよう、24時間体制で利用できるのは非常にありがたいポイントです。

どちらの施設も清潔に保たれており、トランジット利用者のニーズをよく捉えた設計です。

朝食はExpressブランドらしく無料で提供されており、ビュッフェ形式で6:00〜10:00に営業しています。今回は早朝出発のため利用できませんでしたが、内容は中華・洋食の軽食中心とのこと。

ホテル周辺には飲食店が少ないため、18:30〜22:00の時間帯には有料のディナービュッフェも提供されており、宿泊者にはありがたい選択肢です。

上海で立ち寄った「南翔饅頭店」訪問記

昔ディスカバリーチャンネルで放送されていた「アンソニー世界を食らう(No Reservations)」という番組が好きで、今でも印象に残っている旅番組のひとつです。

先日、YouTubeで偶然見つけた上海編で、主演(兼シェフ兼作家)のアンソニー・ボーディン(Anthony Bourdain)が訪れていた店が、今回訪問する「南翔饅頭店」です。

番組の中で彼は、「世界にもっと素晴らしいレストランはあるかもしれないが、小籠包という一品で比べるなら、これは世界最高クラスだ」と評していました。
また、その映像の中で、ストローを刺してスープを味わう“大きな小籠包”の存在にも衝撃を受け、いつか自分の舌でも確かめてみたいと思っていたのです。
そして今回、ようやくその機会が訪れました。

ホテルを出て、無料のシャトルバスで再び浦東空港へ。
空港に到着後、リニアモーターカー(Maglev)の駅へ向かいます。
上海市内観光に便利な「Maglev & Metro Pass」(マグレブ片道+地下鉄1日乗車券セット)を購入するつもりでしたが、自動券売機では販売されておらず少し戸惑いました。

すると、近くにいた警備の方が日本語で「どこ行きますか?」と声をかけてくれ、窓口まで案内してくれました。
無機質な空港の喧騒の中で、そんな親切な対応に思わず心が和みます。
中国というと「冷たくて少し怖い」というイメージを持たれがちですが、実際に接してみると人の温かさを感じる場面が多いのも事実です。

購入したカードにはマスコットキャラクターが描かれており、価格は50元。観光客にも人気のようです。

マグレブはリニアモーターカーながら、現在は最高時速300km/hに制限されています。
日本の新幹線よりも遅いものの、わずか10分弱で龍陽路駅に到着。
滑らかな加速と静かな走行音は、やはりリニアならではの魅力です。

龍陽路駅からは上海地下鉄に乗り換え、2号線・4号線を経由して豫園(Yuyuan Garden)駅へ向かいます。

目的地の「南翔饅頭店」は、豫園商場の中にあり、最寄りの豫園(Yuyuan Garden)駅から徒歩数分。
ひときわ長い行列が目印の老舗として知られています。

訪れたのは18時前後。タイミングが良かったのか、5分も待たずに入店できました。
夕食のピーク前ということもあり、店内はすでに活気ある雰囲気。3階席に案内されます。

メニューは写真付きで、日本語表記がなくても指差しで十分注文可能です。
現地の人はテーブルのQRコードを読み取り、アプリ経由でセルフオーダーしていましたが、私は店員さんを呼んで口頭でオーダー。
オーダーと同時にAlipayで決済も完了します。

今回は定番の「伝統鮮肉小籠包(豚肉)」と「蝦仁鮮肉小籠包(エビ入り)」、
そして名物の巨大スープ小籠包「蟹黄灌湯包(Super steamed bun with crab and pork)」の3品を注文。合計で130元ほどでした。

約30分後、蒸籠に乗った小籠包がテーブルへ。
どれも美しい形をしており、薄めの皮にスープがたっぷり詰まっています。
豚肉小籠包は肉汁が濃厚で、ショウガと黒酢との相性が抜群。
一方で、エビ入りはより上品で軽やかな味わい。人気の理由も納得です。

そして、真打ちは名物の巨大小籠包。
ストローを刺して中のスープを吸うというユニークなスタイルで、レンゲには到底乗らないサイズ感。
まさに“食のエンタメ”そのものです。
一口吸うと熱々のスープが勢いよくあふれ出し、お皿はあっという間に大洪水。
スープは蟹の旨味が濃厚で、飲み干した後の皮もモチモチとして意外な美味しさでした。

小籠包を堪能したあとは、ホテルへ戻ります。

帰路は地下鉄のみを利用しました。豫園駅から乗車し、途中で地下鉄2号線に乗り換えると、浦東空港まで1本でアクセスできます。
終点のひとつ手前「海天三路」駅が、今回宿泊した Holiday Inn Express 上海浦東空港 の最寄り駅。ここから徒歩でホテルへ向かいます。

駅からホテルまではおよそ10分。人通りは少ないものの、街灯がしっかり整備されており、不安を感じることはありません。
空港が近いせいか、道路は夜でも交通量が多め。
すれ違う原付バイクのほとんどは電動タイプで、静かに滑るように走り抜けていくのが印象的でした。

上海の夜らしい、落ち着いた空気と人工の光が交錯する帰路。
短い滞在の終わりに、上海の夜風が静かに旅の余韻を包み込んでくれました。

Holiday Inn Express上海浦東空港の宿泊記まとめ

今回宿泊した Holiday Inn Express 上海浦東空港 は、
「早朝便でも安心して眠れるホテル」を探している人にぴったりの一軒でした。

空港からの無料シャトルバスが頻発に運行しており、深夜・早朝どちらの時間帯でもアクセスに困りません。客室は清潔で機能的、IHG系らしい安定感のある造りで、短期滞在には十分な快適さです。

設備面では、
・24時間利用できるジム
・ランドリールーム
が備わっており、乗り継ぎ前のリフレッシュや長めの滞在にも対応できます。

無料朝食サービスも魅力ですが、早朝出発の場合は利用できない点だけ注意が必要です。

また、IHG One Rewardsの上級会員であれば、高層階部屋のアサインやウェルカムギフトなど、ちょっとした優遇を感じられるのも嬉しいポイント。8,500ポイントという比較的少ないポイントで宿泊が可能な点もコストパフォーマンスに優れています。

上海浦東国際空港周辺で「価格」「利便性」「清潔感」のバランスを重視するなら、
この Holiday Inn Express 上海浦東空港 は間違いなく“安心の選択”です。

観光や出張の前後泊はもちろん、今回のように乗り継ぎの合間を静かに過ごす拠点としても、心強い一軒でした。

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