【宿泊記】ハイアットリージェンシーJFKエアポートアットリゾーツワールドニューヨークのブログレビュー(無料宿泊特典)
今回は、アメリカ東海岸のニューヨーク州にあるジョン・F・ケネディ国際空港近くのHyatt Regencyに無料宿泊特典を利用して宿泊しましたので、その時のレビューをご紹介致します。
2023年9月27日から1泊しました。ニューヨークJFK国際空港近くのホテルを探す際やWORLD OF HYATTの無料宿泊特典を利用する際の参考にしていただければ幸いです。
アクセス
Hyatt Regency JFK Airportは空港までのシャトルバスサービスはありません。JFK国際空港から行く場合は、公共交通機関であるAirTrainを利用して「Station A / Howard Beach」駅で地下鉄Aトレインへ乗り換え、1つ目の駅「Aqueduct Racetrack」まで行けば、そこから「Resorts World New York City」とホテルへはSky Bridge(屋根付き連絡橋)でつながっています。
地下鉄ですが、このあたりは地上を走っています。ちなみに、このAトレインはジャズのスタンダードナンバー「Take the “A” train (A列車で行こう)」で歌われている路線で、ニューヨーク市地下鉄A系統のことです。このことに気がついたのも後からだったので、知っていればもっと感慨深く乗れたのになぁ…と思いました。
逆にマンハッタン方面から地下鉄Aトレインで来た場合は、「Aqueduct North Coduit Av」駅で降りてホテルへのシャトルバスサービスを利用します。マンハッタン方面(北方面)行きの列車が停車するホームと空港方面(南方面)行きの列車が停車するホームが少し離れており、駅名も違うという構造になっているので、初めてだと非常にわかりづらいかと思います。
シャトルバスはほぼ定刻で巡回しているようです。実際に利用する場合は必ずホテルのフロントで確認してから利用することをお勧めします。
筆者は、ネット情報でAirTrainの終着駅である「Station D / Jamaica」駅からホテルのシャトルバスサービスがあると書かれているのを読み、ブルックリンからロングアイランド鉄道で「Jamaica」駅まで行きましたが、懸命に探したもののシャトルバスサービスのバス停らしきものは見つけられませんでした。仕方なく、路線バスと徒歩で何とかHyatt Regencyへたどり着きました。
コロナ禍で一旦リセットされているサービスが多いので、できるだけ最新の情報で確認する必要がありそうです。とはいえ、この記事を書くために改めて「Resorts World New York City」のWEBサイトを確認すると、そのシャトルサービスのことがちゃんと載っていました。
A free shuttle is available to the casino from the Jamaica Bus Depot from 10am – Midnight.
引用元:Resorts World “GET HERE BY BUS, TRAIN, OR LIRR“
さらに、ホテルのフロントの方とシャトルバスサービスについて会話をしていた際、AirTrain(エアトレイン)とAトレインを聞き違えていたので、AirTrainの「Howard Beach」駅まで送ってもらえるものとばかり思っていましたが、別の駅で降ろされてしまいました。そこが「Howard Beach」駅の1つ手前の地下鉄Aトレインの「Aqueduct North Coduit Av」駅であったことは後からわかりました。
今でこそ実際に訪問した際の風景が目に浮かぶので、地図を見ても距離感などがつかめます。この鉄道はどこを走っている路線で距離はどれくらいか、といったことが容易にわかりますが、初めて訪問する場所だと地図だけ見てもほとんどイメージできないものです。
特にアメリカは危険な区域と安全な区域が道路1本で分けられている場合が多々あるので、初めて訪問する場所は特に気を張りながら行動することになります。
参考:ニューヨークの主要空港3つ
ニューヨークには3つの主要空港があります。ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)、ラガーディア空港(LGA)、ニューアーク・リバティ国際空港(EWR)ですが、JFK国際空港が日系エアライン(JALやANA)にも利用され、3つの空港の中では最もメジャーです。
参考までに、ここでニューヨーク近郊にある3空港の比較表を載せておきます。
名称 | IATA CODE | 用途 | 面積(ha) | 旅客数(人) 2022年 | 開港 |
---|---|---|---|---|---|
ジョン F. ケネディ国際空港 | JFK | 国内/国際 | 2,100 | 55,175,249 | 1948/7/1 |
ラガーディア空港 | LGA | 国内/カナダ等一部国際 | 280 | 29,040,963 | 1939/12/2 |
ニューアーク リバティ国際空港 | EWR | 国内/国際 | 820 | 43,402,059 | 1928/10/1 |
Hyatt Regency JFK Airport ホテルの概要
Hyatt Regency JFK Airportは、2021年8月にニューヨーク市クイーンズ区のJFK国際空港から4.9kmの場所に開業しました。2011年に既にオープンしていたエンターテイメント施設「Resorts World New York City」に接続しており、8階建ての建物に客室は全400室あり、うち34室がスイートルームです。2023年10月時点のHyatt内のカテゴリーは4です。
JFK国際空港の近くのホテルは他にもたくさんありますが、ここのウリは「Resorts World New York City」と隣接しているため、ライブコンサートなどのイベントやカンファレンスができる広い会議場があることと、ニューヨーク市唯一のカジノ施設があることでしょう。
また、Hyatt系のホテルではJFK国際空港から一番近いので、Hyatt系を指定宿泊施設にするエアラインのパイロットや客室乗務員などエアラインクルーも利用しています。エアラインクルーには専用の空港送迎バスもあるようでしたが、一般の宿泊客は乗せてもらえませんでした。ダメもとで直接ドライバーに尋ねてみたのですが、赤いのが来るからそれに乗りな!と断られてしまいました。
ホテルの玄関
Hyatt Regency JFK Airportは、Resorts World New York Cityと同じ玄関を使います。カジノらしく、玄関の前には今月の賞品!として「LEXUS」の新車が飾られていました。玄関を入って進み、エスカレーターを昇ると広大なロビーがあり、そこからホテルのレセプションへは室内通路で歩いてすぐです。
レセプションとロビーの様子
チェックインはシンプルなカウンターで立ちながら行います。クラブラウンジもありましたが、グローバリスト会員はそちらでチェックインするような専用デスクもありませんでした。
ホテルのレセプションの裏に、案内板があり、「Regency Club」という名前のラウンジがあることがわかります。また、ホテルのロビーには売店もあり、軽食や飲み物などを購入することができます。
さらに、ロビーには応接セットはもちろんのこと、テーブルもあるので、パソコン作業などもできるような仕様になっています。奥の方にあるカンファレンスセンターの前にも応接セットやパソコン作業もできるようなテーブルが設置されています。
客室の様子:スイートルームにアップグレード
今回は30泊達成時に獲得した無料宿泊特典で予約したので、タダで泊めさせていただいているし期待はしていませんでしたが、アサインされたお部屋に入ってみると、まさか!のスイートルームでした。お部屋の面積は70㎡のスタンダードスイートですが、リビングルームとは別に独立したベッドルームがありました。
Hyatt系列のホテルは有償よりも無償で宿泊する方がスイートルームへのアップグレード率は高いような気がします。
リビングルームとベッドルーム
リビングルームもベッドルームも窓が大きく、近隣に高い建物がないので、眺望がとても素晴らしいです。チェックインをした時刻が日没時だったこともあり、窓から見える景色も刻々と変化していきました。真っ赤に染まる夕空をバックに、マンハッタンの超高層ビル街のシルエットが浮かび、とても幻想的でした。
バスルーム
バスルームも2つあり、トイレと洗面台とシャワーブースだけのゲスト用バスルームと、半透明のガラスで囲まれたトイレ個室、ダブルシンクの洗面台、シャワーブース、大きなバスタブも備えたマスターバスルームがありました。
バスアメニティ
Hyatt Regencyのバスアメニティは米国サンフランシスコ生まれのオーガニックブランド「Pharmacopia (ファーマコピア)」が多いのですが、ここはスイートルームだからか、それともニューヨークだからか、「LE LABO(ル ラボ)」という米国ニューヨーク生まれのブランドでした。
LE LABOは、仏ロレアル本社にてアルマーニのフレグランス部門にいたエディ・ロスキー氏とファブリース・ペノー氏が何かユニークで特別なものを作りたいという思いから、時間をかけて丁寧にパフュームを作り出す美しさと、芸術に特化したフレグランスラボを2006年に立ち上げました。第1号店はニューヨーク・マンハッタンのエリザベス通り233番地です。
ホテルでこのブランドに出会うのは初めてでしたが、癒されて心が落ち着く香りでした。ボトルをよく見るとシャンプーはHINOKI/MACADAMIA、コンディショナーはHINOKI/AVOCADO、シャワージェルはHINOKI/SESAME、ボディローションはHINOKI/AVOCADO OILと表示されており、ヒノキに含まれるフィトンチッドが好きな筆者が魅了された理由がわかりました。
LE LABOのオンラインショップのサイトにも、HINOKIについては次のように紹介されています。「ヒノキの香りは、日本の高野山の寺院にインスパイアされており、高野山の森に広がるヒノキの神秘的で温かみがあり魅惑的な香りをお届けします。」
LE LABOのサイトを見てみると、製法にもかなりこだわりを持っているようです。
LE LABOの「Santal 33」というブランドのバスアメニティはPark Hyatt 東京のスタンダードルームで利用したことがあります。Park Hyatt東京ではスイートルームにもアサインされたことがありますが、その時のバスアメニティは「Aēsop」でした。
クラブラウンジで夕食・朝食
Hyatt Regency JFK Airport には「Regency Club 」があります。日本国内のHyatt Regencyであれば間違いなくクラブラウンジはありますが、米国内では2023年4月以降のHyatt Regencyブランド宿泊4ヶ所目で初めて遭遇しました。
Regency Clubの営業時間は、朝食6:30~10:00、夕方の軽食とアルコール類(ワイン・ビールのみ)飲み放題の提供は17:00~20:00となっています。WORLD OF HYATTのグローバリストは終日無料で利用できますが、一般利用だと大人は有償となり、朝食のみの場合$25、終日の場合$40、12歳以下の子供は無料となります。
クラブラウンジの夕食
Regency Clubへは19:30頃に行きましたが、我々以外の利用客は誰もおらず、カウンターにある料理はほとんど手が付けられていない状態でした。途中から1名の利用客が来ましたが、料理はごっそり余ってしまうのだろうな~と心配してしまいました。
メイン料理は中華っぽい内容でした。おそらくこのResorts World New York City全体の運営会社が中華系だと思われます。アメリカではあまりサラダが出てこないので、野菜があったのはうれしかったですね。カップケーキやクッキーもアメリカにしては小ぶりで美味しくいただきました。ワインとビールは缶での提供で種類も限られていますが、アルコールの提供サービスがあるだけでありがたいものです。
クラブラウンジの朝食
朝食はブッフェスタイルで提供されます。夜とは違ってある程度の利用客がおり、子供連れの利用客もいました。朝食の内容は、2023年4月以降で米国内のHyatt Regencyブランドに宿泊した4ヶ所の中で一番種類が豊富でした。とはいえ、日本のHyatt Regencyの朝食と比べると充実度は落ちますが。
チェックアウト時
Hyatt Regency NY Airportの後にJFK国際空港へ移動し、ANA国際線に搭乗する予定でしたので、レイトチェックアウトにはせず、11:00頃にはチェックアウトをしました。レセプションにも寄りましたが、無料宿泊特典だったので、全く費用はかからず、レシートも出ませんでした。
この後、ホテルのシャトルバスに乗せてもらって「Aqueduct North Coduit Av」駅まで送っていただき、地下鉄Aトレインに乗り、次の「Howard Beach」駅でAirTrainに乗り換えてJFK空港へ向かいました。
AirTrainへ乗り換える際の注意点として、OMNY(One Metro New York)決済(クレジットカードやスマホのタッチ決済)には対応していないため、メトロカードを使って改札を通る必要があるということです。
筆者はマンハッタンの地下鉄では全く使わなかったメトロカードをゴソゴソ取り出し、そこに運賃$8.25/人×2人分をチャージして改札を通りました。メトロカードは新たに購入すると$1.00/枚します。
まとめ
Hyatt Regency JFK Airport at Resorts World New York での宿泊は、事前期待を大きく上回るものでした。本来であれば宿泊費が1泊10万円は下らないスイートルームへの無料宿泊や、クラブラウンジの利用など、グローバリストとしての扱いもフルに享受することができました。カジノが併設されているということで少し物騒なイメージを持っていたのですが、杞憂に終わりました。
宿泊費に関しては、当初、有償で宿泊しようと考え、2023年9月7日の時点で、9月25日にキングベッド1台の部屋を1泊予約しました。その時の税込みの宿泊料は$347.45で日本円に換算すると5万円は超えていました。
その後、アメリカを旅行している間の9月17日にHyatt系の年間宿泊実績が30泊に達し、無料宿泊特典が付与されたので、その権利を行使すべく、有償の予約はキャンセルしました。
今後ホテルに期待することとしては、エアラインクルーも利用するので、空港との定期巡回シャトルバスを運用させて欲しいものです。Resorts World New York City がもっとメジャーになるためにも是非とも導入していただきたいサービスです。
同じクラスのマンハッタンのホテルに比べると、お部屋も広く宿泊料金もかなりリーズナブルですので、JFK国際空港の利用前後だけではなく、長期滞在してマンハッタンを楽しむことも十分可能です。メトロパスの7日間や30日間有効の長期パスなどを購入すれば十分ペイすると思われます。ホテルのすぐ近くまで地下鉄Aトレインが来ており、それに乗ればブルックリンでもマンハッタンでも乗り換えなしで行けます。
「Take the “A” train」を聴きながら、実際にA列車に乗ってハーレムのシュガーヒルに行ってみたいものですね ♬