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【宿泊記】グランドハイアット・バリのブログレビュー ※ポイント宿泊

PrimeTravel編集部

今回は、インドネシア・バリ島南部のヌサドゥアにあるグランドハイアット・バリにWORLD OF HYATTのポイントを利用して宿泊したので、宿泊レビューをご紹介します。

2023年12月7日から3泊しました。バリ島のホテルを探す際や、WORLD OF HYATTのポイント宿泊をする際の参考にしていただければ幸いです。

バリ島のハイアット系列ホテルレビュー
バリ島アリラ・ウブド

アイキャッチ出典:公式サイト

アクセス

バリ島主要観光地とヌサドゥアの位置 出典:Google Map

グランドハイアット・バリはバリ島のングラ・ライ(デンパサール)国際空港から約14kmの場所にあり、車で15~25分程度です。交通量の混み具合によって所要時間は変わります。空港からのシャトルバスサービスはなく、タクシーを事前に予約してホテル付けにしてもらう方法があります。

筆者はチェックイン前はウブドから移動しましたが、チェックアウト後は事前に日本のハイアット・コンシェルジュを通して予約したホテル手配のタクシーに乗りングラ・ライ国際空港に向かいました。料金は45万ルピアでした。ちなみにGrab料金を調べてみると約17万ルピア台でした。

グランドハイアット・バリへの経路 出典:Google Map

バリ島のヌサドゥア地区は高級ホテルが多数進出しており、そのエリアは外部とは隔離されており、中に入るには守衛のいるメインゲートでセキュリティチェックを受ける必要があります。

筆者はGrabで移動していましたが、ホテル名を言えば問題なく通過できました。ゲート内に入るとまるで別世界です。メインゲートに來るまでの道路には車やオートバイが多く、街並みも雑然としている印象でしたが、ゲートの中に入ると車はほとんど走っておらず、沿道の芝生や樹木も手入れが行き届いています。

メインゲートの様子
バリコレクションの看板

さらに、エリア内にある高級ホテルにもそれぞれ守衛がいるゲートがあり、セキュリティがしっかりしていることがわかります。

グランドハイアット・バリのゲート

ヌサドゥアの概要】

ヌサドゥアがこのように隔離されて発展してきた理由を調べてみると、インドネシアがオランダ植民地時代から独立するまでの経緯や、その後の激動の時代を背景にしていることがわかります。特にインドネシア政府が観光を経済発展の要と位置づけ、バリ島がそのショーウインドウ役としての役割を与えられたことが発端となります。

1969年のングラ・ライ国際空港開港後に作成された「バリ観光開発のマスタープラン」の目玉として、ヌサドゥア地区にある425ヘクタール(425万㎡)の土地を飛び地にして国際級メガコンプレックスを建設し、観光客をそこに収容する提案がありました。

その後、「バリ観光開発会社」を作り、マスタープランのガイドラインに沿ってヌサドゥアの観光開発を一局統制したことが、現在のヌサドゥア発展に大きく貢献したと評価されています。

グランドハイアット・バリの概要

グランドハイアット・バリはバリ州(島)南部にインドネシア政府が開発したヌサドゥア地区に位置します。

敷地面積18ヘクタール(18万㎡)、スイート52室を含む客室総数636室、8つのレストラン&バーを備えているバリ島最大級の規模を誇る大規模なリゾートホテルとして1991年に開業しました。

施工・監理は清水建設が担当しています。日系企業が関わっていると聞くと安心しますね。

グランドハイアット・バリの敷地内マップ
グランドハイアット・バリの敷地内マップ

別名『水の宮殿』とも呼ばれるグランドハイアット・バリは、ラグーンプールやスライダープールなど、敷地内に5つのプールと多数の池が点在し、朝の池には蓮の花が咲き誇り、宿泊客の目を楽しませてくれます。仏教では蓮の花は極楽浄土に咲く花とされていますので、神聖な気持ちにもなります。

朝のプール
蓮の花が咲き誇る池

エントランスの様子

グランドハイアット・バリのエントランスは非常にゆったりして堂々としています。さすがはGRAND HYATTブランドです。

エントランス
GRAND HYATT BALIのサイン

ホテルの車寄せも広々としており、ホテルのカートもたくさん並んでいます。敷地が18ヘクタールと広いので、客室によってはカートで送迎をしてくれるのかもしれません。

車寄せ
ホテル用カート

カーエントランスからレセプションへ行くのにもアプローチを歩くことになります。普段はこのアプローチを歩くと海が見えるのでしょうが、クリスマスシーズンなので、巨大なツリーが飾られていました。ツリーの色合いが緑と赤ではなく、南国っぽい色でした。

アプローチ
クリスマスツリー

レセプションとロビーの様子

レセプションは立ちながら行う形式ですが、こちらのステータスがグローバリストだとわかると、受け付けをしていた若い女性担当者が、まるで当たりくじを引いたかのような満面の笑みを浮かべ、「別の場所でチェックインを行います!」とおっしゃってくれるではありませんか。

ロビー
レセプション

その受付担当者は、我々を別の場所にエスコートしてくれましたが、途中で会うスタッフに小声で「グローバリスト!」とささやいていました。そんなに珍しいものなのかと思いましたが、悪い気はしませんでした。

特別なレセプションがあるスペースに入ると、ソファ席はかなり埋まっていました。恐らくこの方達はグローバリストだと思われるので、全然珍しくはないやん!と思ってしまいました。ソファに座って冷たいウエルカムドリンクもいただきましたが、手続きまでは結構待たされました。

特別なチェックインエリア
ウェルカムドリンク

後から考えると、グローバリストだけではなく、クラブレベル以上の客室や独立ヴィラの宿泊客向けのチェックインをしていたのだと思われます。

受付担当とは別のスタッフが客室まで案内してくれましたが、本日は満室だとおっしゃってました。

Congratulations !!と反応してしまいましたが、636室が満室になるとは本当に凄い!ですね。

客室の様子

アサインされたお部屋はグランドクラブラウンジに近い、イーストビレッジのグランドクラブ専用プールに面しているお部屋です。室内は広々としており、49㎡あるクラブアクセスツインルームだと思われます。

机の上にはウエルカムフルーツと板チョコレート5枚、さらには直筆メッセージが置かれていました。この客室サイズはグランドハイアット・バリでは一番狭い部屋になりますから驚きです。

【客室の様子】

ウエルカムチョコレートはGRANDの文字が入っており、GINGER HONEY MILK CHOCOLATE(しょうがとハチミツとミルク)やSESAMI WHITE CHOCOLATE (ごま入りホワイトチョコ)などそれぞれユニークな味のホテルオリジナルです。

当初は、常夏のバリ島で「何でチョコレートやねん!溶けずに持って帰ることができるんかい?」と心配でしたが、無事溶けずに日本へ運ぶことができました。帰国後、バリ島の思い出にふけりながら、少しずつ美味しくいただくこととなり、粋なギフトに感謝しました。

ウエルカムギフトのチョコレートはユニークな味のホテルオリジナル

ウエットエリアには大理石の床や壁が使われており、ゴージャス!です。洗面台はダブルシンクで、パーソナルケア用品はグランドハイアットではよく使われているPARIS発祥のブランドBALMAINです。

ダブルシンクの洗面台
アメニティ

バスルームには大きなバスタブと広い洗い場にシャワーがあります。部屋の前にあるクラブ専用プールから直接バスルームに通じる出入口もあるので非常に便利です。

【バスルームエリア】

【お部屋の前のプール】

トイレはハイアットリージェンシー・バリやALILAなどで見られた簡易シャワートイレではなく、タイなどで見られるホース付きのシャワーがついているタイプでした。これだけが残念でした。

簡易シャワートイレではないタイプ

レストラン(朝食)の様子

グランドハイアット・バリの朝食はレストランの「ガーデンカフェ」(インターナショナルアジア料理)か「サルサヴェルディ」(イタリア料理)、または「グランドクラブラウンジ」でいただくことができます。

ガーデンカフェの朝食

ガーデンカフェはインターナショナルアジア料理とのことですが、朝食はブッフェスタイルで、バリ島の料理も楽しめました。特筆すべきことは、その場で料理をしてくれたり、切り分けてくれたり、ライブ形式の料理が卵料理や麺類だけではなく、フルーツやパン・ワッフルのコーナーなど複数箇所ありましたので、出来立てを食べることができる点です。

このように、ライブキッチンコーナーが複数箇所あります。

サラダやジュースは新鮮なものが使われており、バリ島の郷土料理も並んでいます。

【ガーデンカフェの朝食風景】

サルサヴェルディの朝食

サルサヴェルディはイタリア料理のお店で、朝食はガーデンカフェと同様にブッフェスタイルです。ガーデンカフェよりも席数は少なく、料理の種類も若干少ないようです。ただし、プールに面しており、テラス席も多いため、店内は明るく感じます。

【サルサヴェルディの朝食風景】

クラブラウンジの様子

グランドハイアット・バリのグランドクラブラウンジは、EAST VILLAGE(クラブレベル専用)棟の端にあります。天井が高く壁がない構造で、屋根はアランアラン(バリ島の植物)葺きの典型的なバリ仕様の建物です。

クラブアクセスルームに宿泊するか、WORLD OF HYATT のグローバリストのステイタスがあるとグランドクラブラウンジを利用することができます。6:30~23:00までオープンしており、その間であればいつでも利用できます。ソフトドリンクやおつまみ・お菓子類はいつでもいただくことができます。

6:30~10:30はブッフェスタイルの朝食が提供されます。レストランの朝食に比べるとお料理の種類や品数は限定されるようです。筆者はここで朝食は摂りませんでしたが、質は高いそうです。

また、17:00~19:00はイブニングビバレッジ(カクテルタイム)となり、軽食やデザート、アルコール類も飲み放題となります。

【グランドクラブラウンジの様子】

きれいな色のオリジナルカクテルなどは大きなグラスに入れて提供してくれます。

クラブラウンジのカクテルタイムの軽食
オリジナルカクテル

プールやビーチの様子

出典公式サイト グランドハイアット・バリの広大な敷地とビーチ

グランドハイアット・バリの敷地内には5つのプールがあることは前述しましたが、クラブレベル専用のプールもあり、かなりすいていました。

【敷地内プール】

専用ビーチにもアクセスでき、ビーチ沿いの通路を歩くと、他の高級ホテルの専用エリアに入ることもできます。それぞれ独自の雰囲気があり、なかなか興味深いものがあります。

【ビーチロード沿いの風景】

ビーチロードを歩いていると、サガリバナ科の「ゴバンノアシ」の花が落ちているのを見ることができました。「サガリバナ」は、下向きに花を咲かせますが、「ゴバンノアシ」は上向きに花を咲かせます。どちらも日本では西表島(いりおもてじま)などの限られた場所、時期、時間帯にしか見ることのできない「幻の花」と言われており、絶滅危惧1A類に指定されています。

花言葉は「サガリバナ」が『幸福が訪れる』に対して、「ゴバンノアシ」は『用心する。危険』というほぼ対極にあるような花言葉です。これはゴバンノアシの果実が魚にとっては毒性があるからだそうです。毒流し漁にも使われていたとか。ただし、上向きに咲くので縁起がいいということで、『幸運が訪れる』という花言葉もあるようです。ちなみに「ゴバンノアシ」という名前は文字通り、果実が「碁盤の足」に似ているからとのことです。

ゴバンノアシの花

ビーチロードを歩くと、少し寂しげな場所もあります。そこは廃墟となったホテルを見ることができ、そのエリアを歩くときは少し身構えることになりました。さらにその先はバトラー(執事)サービスで有名なマリオット系の高級ホテル、セントレジス・バリリゾートのプライベートビーチになっています。セキュリティの守衛さんが常駐し、少し近寄り難い独特の雰囲気がありました。

【廃墟となったホテルの前を通過するとセントレジス・バリリゾート】

廃墟だと思っていたホテルについて調べてみると、「シャングリ・ラ ヌサドゥア バリ」でした。2019年に開業する予定でしたが、オープンはしたかどうかは不明です。コロナの影響で開業できなかったかも知れませんし、開業してすぐに休業となってそのまま廃墟になってしまった可能性もあります。

詳しいことは調べても全く出てきませんでした。香港に本社がある世界的に有名なシャングリ・ラでもそのような宙ぶらりんのようなプロジェクトがあるとは驚きです。WEBサイトには美しい写真が掲載されていますが、廃墟になった理由を検索しても全く出てこないのも情報統制されているようで不気味です。

その他の施設

ここではショッピングアーケードとスパ、フィットネスセンターの3つを紹介します。

ショッピングアーケード

グランドハイアット・バリの中にはショッピングアーケードがあり、有名ブランド品などのショップも出ています。

【敷地内のショッピングアーケード】

スパ

「Kriya Spa」が敷地内で営業しています。営業時間は9:00~21:00ですが、24時間以上前に予約が必要です。

Kriya Spa  出典:公式サイト

フィットネスセンター

「Bay Club」という24時間オープンのフィットネスセンターがロビー棟にあります。ヨガ教室などもあるようです。

Bay Club 出典:公式サイト

宿泊料金

今回は全てポイントで宿泊しました。カテゴリー2で、オフピークシーズンなので、1泊あたり6,500ポイントでした。

参考までに現金で宿泊する場合を調べてみました。サービス料と税金を含むと、スタンダードルームで1泊US$185くらいから、スイートルームだと1泊US$420くらいからとなります。プール付きの一番広い407㎡のヴィラタンブリンガンですと1泊US$1,350くらいからあります。

このお部屋に有償で泊まろうとは思いませんが、ポイント宿泊カレンダーで表示される最良となるプレミアムスイートは、オフピークシーズンの必要ポイントは13,000ポイントです。スタンダードルーム2泊分ですね。プレミアムスイートを予約しておき、あわよくばヴィラタイプにアップグレードされれば超ラッキー♪ですね。

まとめ

「グランドハイアット・バリ」はバリ島のヌサドゥアでも最大級の敷地と客室数を誇る大型リゾートホテルです。インドネシア政府主導でバリ島の「楽園」としてのイメージを発信すべく、メガリゾートコンプレックスとして開発された「ヌサドゥア」も、バリ島観光のみならずインドネシア観光のショールームとしての役割を果たしています。

オランダ植民地時代からインドネシアが独立した経緯や、その後のドラマチックな歴史を知ると、インドネシアと日本との関わりが非常に深いことがわかります。さらに「ヌサドゥア」開発における地域住民との関わりやバリヒンドゥーとの関係を知ると、美しく整えられた街の中にもバリ島らしさが隠れていることがわかります。

初めてバリ島にやって来て、サヌール、マンギス、ウブドと回ってヌサドゥアを訪問すると、そのあまりにも整然とした街の景観にバリ島らしい素朴さがない!と少し違和感を覚えました。しかし、インドネシアの発展とバリ島観光の歴史的背景を知ると、再びヌサドゥアを訪問して、バリの伝統と共存している場面を感じたいと思いました。特にグランドハイアット・バリの敷地内にあるバリヒンドゥーの寺と儀式は是非見てみたいものです。

バリ島の「ヌサドゥア」はセキュリティもしっかりしており、ングラ・ライ国際空港からも比較的近いので、バリ島訪問時の宿泊場所に加えることをお勧めします。各ホテルグループの最高級カテゴリーのホテルブランドが進出していますので、コスパよく上級のサービスを体験できることも魅力ですね。

皆さまも是非ヌサドゥアを訪問し、バリ島の他の街の雰囲気とのギャップも体験してみて下さい。

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