【宿泊記】ハイアットリージェンシー・バリのブログレビュー(ポイント宿泊)
今回は、インドネシア・バリ島のサヌールにあるハイアットリージェンシー・バリにWORLD OF HYATTのポイント利用して宿泊しましたので、その時の宿泊レビューをご紹介致します。
2023年11月29日から3連泊しました。バリ島のホテルを探す際やWORLD OF HYATTのポイント宿泊をする際の参考にしていただければ幸いです。
インドネシアの位置とバリ島の位置
神々の島としてバリ島の名前は有名ですが、一度も訪問したことがない人にとっては、どのあたりに位置するかも明確にはわからないのではないでしょうか。そもそもインドネシアがどの島からどの島までが該当するかもかなり難問だと思われます。筆者も改めて調べてみて、面積が日本の約5倍であることを知って驚愕!しました。人口は日本の倍以上で増え続けていることは知っていましたが・・・
バリ島は比較的小さな島だと思っていましたが、面積は5,780㎢あり、東京都の約2.5倍もあります。人口もバリ島だけで400万人以上いるので、日本国内の都道府県でもトップ10に入る程の規模です。パンデミック前の2019年はバリ島に年間620万人以上の外国人観光客が訪れていたそうです。ちなみに入国規制をしていた2021年1月~10月の入国者はたったの45人だったとか、極端ですね。
アクセス
ハイアットリージェンシー・バリはバリ島のングラ・ライ国際空港から16㎞の場所にあり、車で30~50分程度です。交通量の混み具合によって所要時間はかなり変わってきます。空港からのシャトルバスサービスはなく、タクシーを事前に予約してホテル付けにしてもらう方法があります。
筆者はバリ島へ訪問するのが初めてでしたので、日本のハイアットコンシェルジュを通してホテルからタクシーを事前予約しました。40万ルピアでした。インドネシアルピアの桁数には驚きますが、だいたい100ルピアが1円くらいですから、4,000円程度です。あとでGrabアプリで調べると、25万ルピア前後でした。初バリ島ということと、通貨両替のことやチップのことなどの勝手がわからなかったので、安全性と確実性を優先させました。次回訪問時にはGrabで良いかと考えております。
実際は、到着予定の18時半頃から大幅に遅れて24時頃になってしまいました。フィリピンのマニラから移動したのですが、予定していた航空便が5時間遅れになると発表されました。シンガポールで乗り継ぐ予定だったので必然的に当日の到着は不可能となり、急遽、別の航空会社のマニラからバリ島への直行便を予約し、何とか当日中に到着することができました。
5時間遅れを発表したのは外国の航空会社でしたが、現地空港のカウンターでも電話窓口でもタライ回しにされ、全く解決の目途が立たず、ダメ元で日本支社に電話をしたら即解決しました。さすが日本!と感激しました。
到着時間の変更はホテルに伝えており、タクシーにも連絡がいっていたので夜中でも待っていてくれました。公共のタクシーではなく個人の車のようでした。深夜料金はホテルから請求されると思っていたので、ドライバーが運転中に夜中遅くなったのでどうのこうのと言っていましたが、降車時にチップとして相場の2万ルピアを渡しただけでした。結局ホテルからは深夜料金の請求等もなかったので、ドライバーにはもっとチップを渡してあげるべきだったと後悔しました。初めての場所で夜中に車で送ってもらう状況になったので、ホテル手配の車でよかったと思います。
ハイアットリージェンシー・バリの概要
ハイアットリージェンシー・バリは、サヌールという、比較的高年齢層の方々がのんびりゆったり過ごしに来るような地区のビーチフロントにあります。9ヘクタールという広大な敷地内には、トロピカルガーデン、3つのプールやスパ、レストランなどがあります。
前身は50年以上前に開業した「バリ・ハイアット」。2013年に惜しまれつつもクローズし、5年の時を経て2018年12月に「ハイアットリージェンシー・バリ」としてリニューアルオープンしました。
「オーセンティック・バリニーズ」をコンセプトにしているので、バリ・ハイアットから引き継いだ茅葺屋根の建物やバリ風石像などが本物のバリを感じさせてくれます。
東京の会社「DESIGN STUDIO SPIN 」が主要な建物の内装などをデザインしています。この会社、調べてみると「ザ・リッツ・カールトン」の東京や京都、香港、シンガポールなど世界の有名な高級ホテルやレストランのデザインを手がけているようです。
ハイアットリージェンシー・バリの客室はスイートも含めて全363室あり、2023年12月現在のHYATT内のランクはカテゴリー2です。これだけ充実した施設とサービスなのにカテゴリー2とは驚きです。
カテゴリーは毎年3月頃のタイミングで変更されることがありますが、カテゴリーが変更される前に予約していた場合は、予約時の宿泊金額や宿泊ポイントが適用されます。
カテゴリーアップになるホテルが多いので、ハイアットリージェンシー・バリもカテゴリー2からカテゴリー3に変わる可能性も十分にあります。特にポイント宿泊の場合は影響が大きいので、予約だけは早めにしておく方がよいと思われます。
宿泊料金
今回は全てポイント宿泊しました。カテゴリー2なので、シーズン別1泊あたり必要ポイント数は、オフピーク:6,500ポイント、レギュラー:8,000ポイント、ピーク:9,500ポイントです。もちろんオフピークを狙いましたが、予約時期によっても変動し、曜日も影響します。何度か予約変更をし、最終的に水木金の3連泊共1泊あたり6,500ポイントで予約することができました。
参考までに現金で宿泊する場合を調べてみました。サービス料と税金を含むと、スタンダードルームで1泊US$150くらい、今回アサインされたプレミアムクラブアクセスキングルームだと1泊US$270くらいとなります。
今回は空港からの送迎車もホテル支払にしたので、40万ルピア分が187ポイントとしていただくことができました。実際にはキャンペーンのボーナスジャーニー3Kボーナスの3,000ポイントも付いていたので、非常にラッキーでした。
ポイントの購入
ポイントは年間55,000ポイントまで有償(1,000ポイントあたりUS$24)で購入することができます。ポイントは年間を通じて常に購入は可能ですが、たまにキャンペーンがあり、30~40%割引や30~40%ボーナスポイント上乗せといったものがあるので、できればそのタイミングで購入する方がお得です。
ポイントを購入する場合は、海外のサイト「TopCashback」に登録して、そこを通して購入すると2~3%程度のキャッシュバックが得られます。
TopCashback
TopCashbackはハイアットの宿泊では使えませんが、ポイントの購入に際しては使えます。MARRIOTTやHilton、IHGなどのホテルグループでは宿泊でもキャッシュバックがあります。
HYATTのポイントを購入する際に、TopCashbackを活用する方法を解説します。
TopCashbackのWEBサイトに行き、HYATTで検索します。TopCashbackの登録がまだの方はこちらで「Create an account」を選択し、必要事項を入力して新規登録します。既に登録済の方は「Member sign-in」を選択してHYATTで検索して下さい。
World of Hyatt-Points.comを選択します。
ここでWORLD OF HYATTのポイント購入画面が出てくるので、「LOGIN」を選択します。
WORLD OF HYATT の会員番号、姓名。メールアドレスを入力します。
購入したいポイント数を選択するのですが、筆者は購入上限を超えているので、その旨のメッセージが出てポイント数選択画面に到達できませんでした。参考までに2023年6月23日~8月11日に実施された25%ボーナスキャンペーン時の選択画面を載せておきます。
レセプションとロビーの様子
ハイアットリージェンシー・バリのレセプションは開放的です。レセプションがあるロビー棟は、柱と屋根だけで壁がないオープンエアスタイルのため、海の風がよく通ります。外は日差しが強く暑くても、屋根の下は涼しく感じる程です。バリスタイルの茅葺屋根の大きな建物はバリ・ハイアット時代からのものを使っているそうです。我々は夜中に到着したので、歓迎の調べはありませんでしたが、日中に到着するとガムラン演奏が出迎えてくれます。ウエルカムドリンクも提供されるそうです。
ロビーもレセプションと同じ建物の中というより同じ屋根の下にあり、カウチソファやバーカウンターもあるので、ゆったりのんびりできます。ロビーの奥にはピアノラウンジもあり、ピアノの生演奏を聴きながら自然の風を感じるひとときも至福の時間です。
客室の様子
アサインされたお部屋はハイビスカス棟の1階でした。1階へ行くのにエレベーターで下に降りました。最初は不思議に思いましたが、ロビー棟が少し高い所に作られているようです。
カードキーは最近流行の木製です。客室のドアもバリ島の伝統工芸品であるアタ細工が施されていてバリらしさが伝わってきます。
お部屋のつくりは、ドアを開けて通路を進むと、右手にクロゼット、左手にトイレ、さらに通路を進むとベッドルーム、さらに奥にはリビングルーム、さらにその奥にはテラスがありガーデンにつながっています。リビングルームのテーブルの上にはウエルカムフルーツと個人名宛のメッセージが置かれていました。
リビングルームから室内を見ると左手に入口へ通じる通路、右手にはバスルームが見えます。
リビングルームには冷蔵庫が入っている棚があり、電気ポットや水などが置かれています。棚の引き出しにはティーバッグやティーカップ、おつまみなどが収納されていました。冷蔵庫にもドリンク類がありましたが、有料です。
ソフトドリンクは1本12,000ルピアに10%のサービス料と11%の税金がかかるので、14,520ルピアになります。日本円で135円くらいですね。インドネシアのビンタンビール缶は30,000ルピアですので、税金とサービス料を含めると36,300ルピアになります。日本円で335円くらいです。日本の高級ホテル内の価格と比べると若干リーズナブルですね。
バスルームの様子
バスルームエリアは独立シャワーブースとバスタブもあるうれしいつくりです。シャワーを出すには2つのレバーを回す必要があり、少し戸惑いました。シャンプーやコンディショナーなどのパーソナルケア用品のブランドはハイアットリージェンシーでは定番のファーマコピアです。容器は環境にも優しいリフィルタイプ、据え置き型の大きなボトルです。洗面台もダブルシンクタイプで、蛇口やレバーもシックな色で落ち着いた感じを受けます。バスタブは十分に広く、さりげない木製の枕。実際に使ってみると、実にいい~感じでリラックスできました。
トイレはバスルームにあるのではなく、独立してあるのはうれしいですね。トイレ内に洗面台があるのもポイント高いです。特筆すべきは、海外では珍しくTOTOのシャワートイレ簡易版がありました。タイなどで見るホースにスプレーがつく慣れないと使いにくいタイプではなく、便座に組み込まれているので非常に使い易いタイプです。日本のシャワートイレは機能が多過ぎるので、これくらいシンプルなもので十分な気がします。
クラブラウンジの様子
ハイアットリージェンシーに宿泊してありがたいと思うのが、リージェンシークラブ、いわゆるクラブラウンジが備わっているということです。しかもWORLD OF HYATTのグローバリストとして宿泊すると、そこが無料利用できるので、極端なことを言えば朝昼夕とレストランへ食事をしに行く必要がなくなります。
夜のカクテルタイムはアルコールも飲み放題になり、暖かいお料理も提供されるので、それだけでお腹いっぱいになってしまいます。本来は、ラウンジでは食前酒とおつまみ程度にしておき、その後はホテルのレストランでしっかりお金を落とすべきでしょうが、まだまだ庶民感覚が抜けません。(笑)
朝食はブッフェスタイルでライブキッチンもあり、地元の料理も日替わりで提供されるので、今回の3泊4日程度の滞在では毎日違った料理が楽しめました。〇〇ゴレンやデザートなど色々試してみましたが、インドネシアの料理の味付けは辛すぎず甘すぎず、日本人には合うと思いました。筆者は夫婦共々すっかり気に入りました。
また、スタッフのサービスも過剰すぎるわけでもなく、程よい距離感で心地よいものでした。ラテ系の飲み物も毎回違ったデザインのラテアートを施して出してくれましたが、こんな所にもさりげない心配りを感じました。
リージェンシークラブは周りが池で囲まれており、朝はハス(Lotus)の花が綺麗に咲いており、思わず手を合わせたくなるような、非常に穏やかな気分にさせてくれました。
カクテルタイムは17時から開始されるので、その前には席について待っているゲストの方が結構いらっしゃいます。高床式の茅葺屋根の建物でガムラン音楽の生演奏をし、癒しの調べを提供してくれます。お料理ではサテ(インドネシア風焼き鳥)に人気が集まり、時間によっては列ができることがあります。
プールやビーチの様子
プールはホテル敷地内に3ヶ所あります。普通のプール、キッズ用プール、少し離れた所にあるスパ用のプールです。プールの周囲やビーチにはデッキチェアやパラソルはたくさん置かれており、タオルの貸し出し所で部屋番号を伝えると、スタッフの人が記録用紙に貸し出し時間を記入していました。タオルを返す時もその記録用紙にチェックを入れていました。
白人の人達はチェアに寝そべりながら読書をしている人を多く見かけました。スマホやタブレットではなく実際の本というのが、何ともいえない知的なかっこよさがにじみ出ていますよね。
トロピカルガーデン
ハイアットリージェンシー・バリの自慢のトロピカルガーデンは500種類もの植物が咲き乱れているそうです。ガーデン内にある池には野生の水鳥達もやってきて、気持ちよさそうに水を浴びたりしています。うまく自然と共生できていると感じました。
また筆者が泊まった部屋のテラス前には朝、サガリバナ科のゴバンノアシの花が落ちていました。
サガリバナは、日本では沖縄県の西表島で、特定期間の早朝にだけ見ることができると聞いたことがあるので、こんな身近に見られるとは非常にラッキー!でした。
その他の施設
筆者はリージェンシークラブで事足りたため、レストランには行きませんでしたが、ホテル内には2つのレストランがあります。インドネシア料理を提供する「OMANG OMANG」とイタリア料理の「Pizzaria」です。「OMANG OMANG」はホテルの食事付プランを選択した場合やルームサービスを注文した時に利用することになります。
イタリア料理の「Pizzaria」は日本のガイドブックにも掲載される程の有名店です。
スパも利用する機会はありませんでしたが、立派な施設のものがあります。
フィットネスセンターも利用しませんでしたが、スパの近くにあり、設備も揃っています。
まとめ
「ハイアットリージェンシー・バリ」はハイアットリージェンシーブランドの良さを改めて感じさせてくれたホテルです。日本にあるハイアットリージェンシーはどこも素晴らしいリージェンシークラブラウンジを完備しており、ラウンジの食事も手を抜かない繊細な料理を提供してくれます。
ところが、最近北米のハイアットリージェンシーブランドのホテル4ヶ所に宿泊しましたが、クラブラウンジのある所は1ヶ所しかなく、朝食のサービスがあってもド定番のお料理が数種類しかない所が多かったので、海外のハイアットリージェンシーはこんなもんなんだ、日本が過剰サービス過ぎるのだと納得していました。
今回、カテゴリー2だったので、北米のハイアットリージェンシーレベル以下のことは十分あり得ると覚悟して訪問しましたが、日本以上のホスピタリティに脱帽してしまいました。
バリ島のサヌールという土地柄の影響があるのかも知れません。雨季とはいえ気候は穏やかで、気温が30℃近くでも潮風も吹いて日陰では涼しく感じるくらいでしたので、非常に快適な日々を過ごすことができました。
また、食事の味付けが日本人の好みに合うのも評価が高くなるポイントでした。さらに簡易シャワートイレも気に入りました。日本のシャワートイレに慣れると、海外のトイレは受け容れがたいものがありますが、このホテルのトイレは快適に利用することができました。
バリ島へ到着する前は種々トラブルがありましたが、バリ島へ来てみると「神々が宿る島」というだけあって島全体がパワースポットになっているためか、本当に癒されているように感じました。次回はもう少し長く滞在したいと考えております。