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ANAのSFC修行とは?上級会員のメリットや費用を抑えるおすすめルートを解説

ANAのSFC修行とは?上級会員のメリットや費用を抑えるおすすめルートを解説
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ANAのステイタスプログラムである「プレミアムメンバー」にはブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドの3つの階級があります

どのステイタスも基本的に1年間が有効期間で、期限が終了したら再度ステイタス獲得のためにプレミアムポイント(=通称PP)を貯めるために飛行機に乗る必要があります。

しかし、ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)会員になると、カードの年会費を払い続けるだけでプラチナステイタスを半永久的に維持することができます

これがSFC修行の主な目的であり、ゴールとなります。

では、SFC会員になるために必要な条件やその他のメリットなど詳しく見ていきましょう!

ANAのSFC修行とは?

ANA SFCラインナップ

※出典元:ANA「スーパーフライヤーズ会員

SFCとは、ANAのクレジットカードで「スーパーフライヤーズカード」と呼ばれるカードの略称です。
このカードを持つことができるのは、ANAのプレミアムメンバー(上級会員)のうちプラチナ以上のステイタスを有する人、またはANAグループ運航便の搭乗で100万ライフタイムマイルに到達した人だけです。

ANAグループ運航便の搭乗で100万ライフタイムマイルに到達するのは、飛行機に乗りまくる仕事にでも就いていなければなかなか難しいと思いますが、プラチナメンバーには以下の2つ条件のうちいずれかを達成すればなることができます。

マイルとは別に飛行機に乗ることでしか獲得できないプレミアムポイント(以下「PP」という。)というANA独自のポイントを1年間(1月1日~12月31日)に、

①「5万PP以上獲得」

または、

②「3万PP獲得プラス、ANAカードまたはANApayの決済額合計が400万円プラス、ANAの7つ以上のサービス利用を達成」

この①と②の2つのうちいずれかです。
②のうち、ANAの7つ以上のサービスとは、以下の12対象サービスから7つ以上を選択する必要があります。

ANA対象サービス

※出典元:ANA「ライフソリューションサービス

「修行」って言われるのはなぜ?

仕事で飛行機に乗る機会が多くPPが自ずと貯まる人は違い、SFCの所持者になることだけを目指して時間とお金をかけ、ただひたすら飛行に乗り続ける行為が、あたかも困難な道に挑戦していく修行僧に例えられることから「修行」と呼ばれています

同様の修行はJALにもあり「JGC修行」と呼ばれています。JALカードの上級会員サービス「JALグローバルクラブ(JGC)」に入会するために行う修行です。

修行の先にあるのは

修行を達成した暁にあるのは、ANA上級会員であるプラチナメンバーの特典を享受できる世界です。

プラチナのステイタスを維持するためには、毎年上記の修行を行わなければなりません。
しかし、一度プラチナメンバーになりSFCを作って毎年、年会費を支払い続けてさえいれば、飛行機にたまにしか乗らなくてもカードは無効になりません

ずっとプラチナメンバーと同じ資格を維持することができるのです。

ANAのプレミアムメンバー(上級会員)になると、ANAが参加している航空連合「スターアライアンス」のゴールドメンバーにも同時になることができます。

スタアラゴールド
※出典元:ANA「プレミアムメンバーとは

SFC所持者はANAのプレミアムメンバーとなるので、スターアライアンスゴールドメンバーにもなれるのです。

SFC会員の特典

さて、SFCには具体的にはどんな特典があるのでしょうか。代表例は下表のとおりです。

主な特典利用対象者利用できる場所
ラウンジの利用本会員、家族会員、本会員または家族会員と同一便に搭乗する同行者1人目。

同行者2~4人目は国内線に限り、1人2,000マイルまたは2アップグレードポイントを本会員が支払うことで利用できます。同行者2~4人目は国際線ラウンジは利用できません。

国内線:ANA国内各空港のラウンジ

国際線(日本発):ANA国内各空港のラウンジ、スターアライアンス加盟航空会社のラウンジ
国際線(海外発):スターアライアンス加盟航空会社のラウンジ、その他の契約ラウンジ

チェックイン・手荷物受け取りの優先本会員、家族会員国内線:ANA PREMIUM CHECKーIN(ANAプレミアムチェックインカウンター)

国際線:ビジネスクラスチェックインカウンター、スターアライアンス・ゴールドのサインが表示されている優先カウンター

預入手荷物:優先タグが付けられ、到着空港では一般客より先に手荷物レーンから出てきます。

手荷物許容量の優待本会員、家族会員国内線:無料手荷物許容量+20Kgまで無料プレミアムクラス:40Kg+20Kg、合計60Kgまで無料
普通席:20Kg+20Kg、合計40Kgまで無料国際線:無料手荷物許容量+1個まで無料
ファーストクラス:1個あたり32Kgを3個+1個、合計4個まで無料
ビジネスクラス:1個あたり32Kgを2個+1個、合計3個まで無料
エコノミークラス:1個あたり23Kgを2個+1個、合計3個まで無料
保安検査の優先本会員、家族会員

※国際線の優先保安検査場(プライオリティーレーン)に限り同行者1人目も利用できます。

国内線:ANA PREMIUM CHECKーIN内の専用保管検査場

国際線:STAR ALLIANCE GOLD TRACK、優先保安検査場(プライオリティーレーン)

プレミアムメンバー専用サービスデスク本会員、家族会員ANAウェブサイトにログイン後、マイメニューより「プレミアムメンバー専用デスク」をご覧ください。
フライトボーナスマイルANAグループ運航便およびユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空の各運航便に搭乗した本会員または家族会員フライトボーナス積算率(ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズのステイタスを持たないSFCのみ所持者の場合)
一般カード:35%
ゴールドカード:40%
カードプレミアム:50%フライトボーナスマイルの計算方法
区間基本マイル×予約クラス・運賃種別ごとの積算率×フライトボーナス積算率=フライトボーナスマイル(※1)
座席クラスのアップグレード本会員、本会員の特典利用登録者アップグレードポイント(※2)の利用により

国内線:普通席からプレミアムクラスへアップグレード

国際線:エコノミークラスからプレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスへアップグレード

アップグレードポイント(※2)ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ、いずれかのステイタスを持っている本会員ANAグループ運航便の利用に応じて獲得したアップグレードポイントに加え、さらに一律4ポイントプレゼントされます。
国際線特典航空券・アップグレード特典の優先本会員、家族会員、同行者メンバー本人が自身のマイルで搭乗する場合、ANAグループ運航便のANA国際線特典航空券とANA国際線アップグレード特典の予約、空席待ちが優先してもらえます。本人のマイルを使って同一予約番号を持つ同行者の予約、空席待ちも優先されます。
ANAボーナスマイル

※出典元:ANA「フライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション(※1)フライトボーナスマイル
【例】SFC一般カード所持者が羽田ー那覇を普通席・スーパーバリュー75運賃で搭乗した場合
区間基本マイレージ(984)×クラス・運賃倍率(75%)+
区間基本マイレージ(984)×クラス倍率(75%)×利用カード別積算率(35%)=
フライトマイル(738)+ボーナスマイル(258)=996マイル

ANAウェブサイトの下記のページで獲得マイルやPPのシミュレーションを行うことができます。https://cam.ana.co.jp/amcmember/SimulationJaResult

ANAアップグレードポイント

※出典元:ANA「アップグレードポイントとは

(※2)アップグレードポイント
1月~12月にANAグループ運航便の利用で獲得したPP数に応じて翌年度のプレミアムメンバーに付与されるポイントで、座席のアップグレードや同行者のラウンジの利用に使えます。
付与されるポイント数は下記のとおりです。

家族に喜ばれる特典

私がSFCの特典の良さを実感したのは、家族が飛行機を利用したときです。

SFCは家族カードも発行できます。家族カードにも本会員とほとんどかわらない特典が与えられます。修行を全くしていない家族もSFCの特典を得ることができ、家族全員がSFCの恩恵に与かることができるのです。

例えば、こんなことがありました。

手荷物許容量の優待、ラウンジの利用

娘が友人と海外旅行に行くとき、預入れ手荷物が多くなった友人はスーツケース1個の超過分の支払いが必要になってしまいました。娘はスーツケース2個でしたが、SFCなのでもう1個無料で預け入れられます。そこで、友人の超過分1個を娘のスーツケースとして預け、友人は超過分を支払わなくて済みました

また、飛行機は2人ともエコノミーの利用でしたが、SFC(家族会員)とその同行者として航空会社のビジネスラウンジを利用することができ、出発までゆっくり過ごすことができました。

2人とも大喜びでした。娘の友人とそのご家族には日ごろから大変お世話になっていて、娘はいつか恩返ししたいと思っていましたが、こんな形で恩返しができてよかったと報告がありました。

チェックイン、保安検査の優先

また、家族が別の旅行の時、エコノミークラスのチェックインカウンターが混んでいて行列を作っていました。

その時、ビジネスクラスのチェックインカウンターが使えて、待たずにチェックインできたり、保安検査場が混んでいる時でも、空いている優先レーンから入ることができたりしました

国際線特典航空券の優先

家族4人で特典航空券で東京ーロサンゼルス往復をビジネスクラスで旅行ができました

特典航空券の予約はなかなか難しく、特に人気路線の北米便のビジネスクラスで空席はあまり出てきません。

そこで家族4人を①2人、②1人、③1人の3つの予約に分け、予約開始日の出発日355日前の午前9時にANAウェブサイトで予約を入れました

①は即日、予約OKとなりましたが、②と③は空席待ちとなりました。でも、時間はかかりましたが、②、③ともSFCの優先枠のおかげもあって、時期は異なりましたがそれぞれ予約OKとなることができました。

家族4人で搭乗したビジネスクラスは最新の「THE Room」と呼ばれる空間で、快適な旅行をすることができました。

同行した息子は「THE Room」に感動し、以下の動画を作成してしまいました。

SFCのこうした特典により、家族にはとても感謝されています。

PPの貯め方

SFCを発行するのに必要なプラチナステイタスを獲得するためは、PPはどうやって貯めるのでしょうか。
それは、飛行機に乗るしかありません。私の場合は、短期集中だと疲れてしまうので長期計画を立て、効率よくPPが貯まる羽田ー那覇便を利用して、約半年で貯めました。

例えば、ANAウェブサイトで2023年6月の羽田ー那覇の予約画面を見ると、割安運賃のスーパーバリュー75の最安値が13260円で、PPは1476ポイント獲得できます。PP単価は約9円(8.98円)です。仮にこのスーパーバリュー75の最安値で5万PP獲得を目指すなら約45万円、3万PP獲得を目指すなら約27万円必要となる計算です。

ANA予約

※出典元:ANA

ANAシミュレーション

※出典元:ANA「フライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

この場合は、ANAカードはまだ一般カード利用なのでマイルは811マイルしかつきませんが、PPは片道1476PP、往復2952PP獲得できます。

目標を5万PP獲得とすると17往復する必要があります。1か月に3往復できれば6か月で達成です。

また、目標を3万PP獲得とすると11往復が必要です。1か月に2往復すれば6か月で達成です。
ただし、目標を3万PP獲得にした場合は、飛行機に乗るほかに、ANAカードまたはANApayの決済額合計400万円と、ANAの7つ以上のサービス利用も必要になってきます。

支出可能な予算額と搭乗できる日程を考慮し、自分に合った方法を選択していただければと思います。

マイルをスカイコインに交換して飛行機に乗る

ANAスカイコイン

※出典元:ANA「ANA SKY コイン

ANAの航空券を購入する際に使える「スカイコイン」という、ANAの独自通貨があります。

スカイコインはマイルを交換することによってゲットできます。

コツコツ貯めたマイルを特典航空券に交換して飛行機に乗ることもできますが、PPは獲得できません。

PPは有償航空券で飛行機乗った場合にしか獲得できないのです。

マイルからスカイコインへの交換倍率は、持っているANAカードの種類によって変わってきます。

日常の生活や修行フライトで貯めたマイルをスカイコインに交換して、航空券を買いましょう

航空券の支払いは、一部をスカイコイン、残額を現金またはクレジットカード払い、という方法もできます。

貯まったマイルを有効に使って、ぜひ修行に生かしてください。

マイルからスカイコインへの交換については、また別の記事にまとめています。

修行の成果を利他へ還元

SFC修行を達成してSFCを所持すれば、自分だけではなく家族にも、またその同行者へもSFCの特典を還元することができます。正にSFC修行は「徳」をつむ修行だと思います。

仮に5万PP獲得を達成するために45万円を費やしても、また、実際には割高な運賃利用で45万円以上かかってしまう場合もあると思いますが、それは家族やその同行者にも恩恵を与え、忘れがたい良い旅の思い出につながると考えます

SFC修行は、決して無駄じゃないと捉えています。

飛行機が好きな方、飛行機に乗るのが楽しいと思っている方は、ぜひSFC修行に挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと、いいことが待っていると思います。

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