マイルに関するお得な情報をGET!
JALマイル

JALのFLY ONポイントとは?貯め方や使い方・計算方法を解説

FLY ONポイントとは?貯め方や使い方・計算方法を解説
PrimeTravel編集部

FLY ONポイント(FOP)とは、日本航空(JAL)のフライトに搭乗すると、マイルとは別に貯まるポイントのことです。

マイルのように交換することができなかったり、新年とともに消滅してしまったり、今一つ何のためのポイントなのか分からない方も多いのではないでしょうか?

実はこのポイント、仕組みを理解してしっかり貯めると、スゴイことになります!今回は一緒にFLY ONポイントの世界を探ってみましょう!

期間限定キャンペーン

通常の2倍貯まるFLY ONポイントキャンペーンの詳細は要チェック!

>>2023年JALのFOPキャンペーン本命3つ|フライオンポイント最大2倍

※2024年1月からJALの新しいステイタスプログラムが始まります。詳細については関連ページをご覧ください。

FLY ONポイントとはJALのステイタス獲得のための制度

手っ取り早く言うと、FLY ONポイント(FOP)とは、JALのステイタス獲得のためのポイントプログラムとなります。

では「JALのステイタス」って一体なんでしょう?

例えば、皆さんはJALの飛行機に乗るときに、GROUP1とかGROUP2といった搭乗順序の案内を見かけませんか?

搭乗ゲートでおなじみのプライオリティボーディング
ある日の関西国際空港の31番搭乗口

JAL(国際線)では飛行機に搭乗する順序として以下のようになっており、赤字が「JALのステイタス」となります

順序対象者
①事前改札サービス・JALファミリーサービス(主に海外に住む家族を訪れる16歳未満か60歳以上の一人旅の人)
・JALプライオリティ・ゲストサービス(歩行が不自由な人など)
・病気やけがをしている人
・子供連れの人
・妊娠中の人
②優先搭乗(GROUP1)・ファーストクラスの人
・JMBダイヤモンド会員
・JGCプレミア会員
②優先搭乗(GROUP2)・ビジネスクラスの人
・JMBサファイア会員
・JALグローバルクラブ会員
③優先搭乗(GROUP3)・プレミアムエコノミークラスの人
・JMBクリスタル会員
④後方座席の人(GROUP4)・上記以外の後方座席の人
⑤その他の人(GROUP5)・上記以外の人

優先搭乗を例にJALのステイタスを紹介しましたが、ステイタスは他にも専用のチェックインカウンターが使えたり、空港内のJALのラウンジが使えたり、目的地到着後に手荷物が優先的に出てきたりと多くのメリットを提供してくれます。

そんなステイタスの獲得に必要な必要なFOP数はそれぞれ以下となっています。

ステイタス獲得のための必要FOP
JMBダイヤモンド100,000
JGCプレミア80,000
JMBサファイア / JALグローバルクラブ50,000
JMBクリスタル30,000

ステイタス名をタップ(クリック)すると、詳しい特典内容や達成条件をまとめたページに遷移します。

FLY ONポイントの貯め方

では、FLY ONポイントはどのようにして貯めるのでしょうか?

FLY ONポイントの貯め方はとてもシンプルで、ズバリ「飛行機に乗る」ことです

逆に言うと、これ以外に貯める方法はありません

ただ、JALの飛行機でないと貯まらないという訳ではなく、JALと提携する航空会社の飛行機に乗ることでも貯めることが可能です。

JALと提携する航空会社は国内外にたくさんあります。執筆時点では以下の航空会社がJALと提携しており、FOPを貯めることが可能です。

  • 日本トランスオーシャン航空
  • 琉球エアーコミューター
  • アラスカ航空
  • アメリカン航空
  • ブリティッシュ・エアウェイズ
  • キャセイパシフィック航空
  • フィンエアー
  • イベリア航空
  • マレーシア航空
  • カンタス航空
  • カタール航空
  • ロイヤル・エア・モロッコ
  • ロイヤルヨルダン航空
  • スリランカ航空
キャセイパシフィック航空でもFOPが貯められます。
JALと提携する航空会社の一つ「キャセイパシフィック航空」の機体

JALのマイルとの違い

「マイルとの違いが良く分からず混乱してくる」という方のために、マイルとFOPの違いを簡単に整理しておきましょう。

マイルはJALや提携航空会社のフライト、提携ホテルやレンタカー、ショッピングなどの利用を通じて獲得できます。貯めたマイルは、特典航空券への交換や、有償航空券のアップグレード、提携先のサービスなどに交換することができます。一般的なポイントと近い考え方ですね。

一方、FOPはJALや提携航空会社のフライトを利用することで獲得できます。FOPはJALのステイタス取得や維持のためだけに使用されます。そのため、FOPは何かに交換できません。また、FOPはカレンダー年ごとにリセットされ、その年に獲得したFOPの数に基づいて次の年のステイタスが決定されます。

マイルFOP
目的特典航空券への交換
有償航空券のアップグレード
提携先サービスの利用など
JALのステイタス取得や維持
獲得方法JALや提携航空会社のフライト
提携ホテルやレンタカー
ショッピング
クレジットカードなどの利用
JAL及び提携航空会社のフライト
有効期限獲得から36ヶ月間
(一部例外あり)
獲得した年の12月31日
他のポイントプログラムへの交換
(提携先やサービスによって条件が異なります。)
不可
(交換や利用の概念が存在しません)

有効期限は1月〜12月まで

繰り返しとなりますが、FOPには特定の有効期限が設定されており、その期間を過ぎるとポイントは失効します。

具体的には、FOPはカレンダー年ごとに集計され、その年の1月1日から12月31日までの間に獲得したFOPが翌年のステイタスに影響してきます。そして、その年の終わりとともに獲得したFOPはリセットされます

つまり、もしFOPを貯めるのであれば、その年の早いうちから動く必要があります。

「一年の計は元旦にあり」とはFOPのための言葉でもあるかもしれませんね!

FLY ONポイントの使い方(ステイタス獲得の流れ)

では、FOPを貯めていくとどのようにステータスが獲得できるのかを見て行ってみましょう。

  1. 0FOP(START):FOP収集の旅の始まり
  2. 30,000FOP:JMBクリスタル到達
  3. 50,000FOP:JMBサファイア到達
  4. 80,000FOP:JGCプレミア到達
  5. 100,000FOP:JMBダイヤモンド到達
  6. 150,000FOP:JMBダイヤモンドメタル到達

0FOP(START):FOP収集の旅の始まり

さぁ、飛行機に乗ってFOP獲得の旅に出ましょう。

でもちょっと待ってください。

FOP獲得の旅に出る前に準備が必要なものが2つあります。

1.JALマイレージバンク(JMB)入会

お金を貯めるために銀行口座が必要であるのと同様に、FOPを貯めるためには専用の口座であるJALマイレージバンク(JMB)を開設しておく必要があります。

JMBについては「JALマイレージバンクとは?入会方法や特典・費用を解説」をご覧くださいね。

2.JALカード入会

もし余裕があればJALカードへの入会を強くおすすめします。

JALカード会員向けにFOPボーナスキャンペーンを実施していることがあり、タイミングが合えばFOPを貯めるための強力な助っ人になります。

また、JALカードに入会する場合、カード種別はCLUB-Aカード以上(CLUB-A、CLUB-Aゴールド、プラチナ)をおすすめします。もし、JALグローバルクラブへの入会を視野に入れている場合、CLUB-A以上のJALカードを保有していることが入会条件になります。

JALグローバルクラブについては「JGC(JALグローバルクラブ)とは?特典やメリットまとめ」で解説していますので、併せてご覧くださいね。

30,000FOP:JMBクリスタル到達

30,000FOPを獲得すると最初のステイタスである、「JMBクリスタル」が入手できます。FOP獲得の1週間後から翌々年3月までJMBクリスタルとしての特典を享受することができます。

>>FOPの計算方法の章までジャンプ

JMBクリスタルになると得られる特典にはどのようなものがあるのでしょうか?ちょっと気になる特典をピックアップしたいと思います。

JMBクリスタルの主なメリット:国際線前方座席指定サービス

飛行機に乗ったことがある方は分かると思いますが、エコノミークラスの最前列は足元が広いため、人気の席になっています。

そのため、JAL国際線ではこの足元の広いエコノミークラス前方座席は有料になっています。

路線価格
日本発着=北米・ハワイ・ヨーロッパ・オーストラリア・インド 路線10,000円
日本発着=東南アジア 路線6,000円
日本発着=東アジア・グアム・マニラ路線4,000円

しかしこのエコノミークラス有料座席、JMBクリスタル以上のステイタスを持っていると無料で予約が可能になります。

同じエコノミークラスでも快適な席が無料で取れるのは嬉しいですね。

JMBクリスタルの主なメリット:専用カウンターでのチェックイン

飛行機に乗る際、空港に着いたら各航空会社のチェックインカウンターで搭乗手続きを行います。エコノミークラスは乗客も多く、場合によっては長蛇の列に並ばなくてはなりません。

空港チェックインカウンターの行列
JALと提携する航空会社の一つ「カタール航空」のある日のチェックインカウンター

せっかく旅に出るのに空港に到着していきなり大行列に遭遇したら出発前に疲れてしまいます。

JMBクリスタルになると、そんな行列に並ぶ必要が無くなります。それが専用カウンターでのチェックインです。

このメリットはJALだけではなく、JALも加盟する航空連合であるワンワールドアライアンス加盟航空会社のフライトでも享受できます

航空会社利用できるカウンター
JAL国際線JALビジネスクラス・チェックインカウンター
ワンワールド アライアンス加盟航空会社便「ワンワールドエリートステイタス」の表示がある優先チェックインカウンター

ちなみにワンワールドアライアンス加盟航空会社は、執筆時点で以下の航空会社となります。

  • 日本航空(JAL)
  • アラスカ航空
  • アメリカン航空
  • ブリティッシュ・エアウェイズ
  • キャセイパシフィック航空
  • フィンエアー
  • イベリア航空
  • マレーシア航空
  • カンタス航空
  • カタール航空
  • ロイヤル・エア・モロッコ
  • ロイヤルヨルダン航空
  • スリランカ航空

ワンワールドアライアンスには共通のステイタス制度があり、JMBクリスタルは、JAL以外のワンワールドアライアンス加盟航空会社では「ルビー特典」としてメリットを享受することができます。

JMBクリスタルは、ワンワールドのルビー特典を享受できます。
JMBクリスタルとワンワールドステイタスの相関図

他にもプライオリティバッゲージサービス(到着空港での手荷物優先受取)、受託手荷物無料許容量の優待などのメリットも享受できます。JMBクリスタルについては「JALのJMBクリスタル特典や達成条件を解説|意味ないって本当?」にて詳しく紹介されていますので、併せてご覧くださいね。

50,000FOP:JMBサファイア到達

50,000FOPを獲得すると次のステイタスである、「JMBサファイア」が入手できます。FOP獲得の1週間後から翌々年3月までJMBクリスタルの特典に加えて、さらに追加の特典を享受することができます。

>>FOPの計算方法の章までジャンプ

JMBサファイアになると得られる特典にはどのようなものがあるのでしょうか?JMBクリスタルには無い気になる特典をピックアップしたいと思います。

JMBサファイアの主なメリット:空港ラウンジの利用

JMBサファイアになるとラウンジが使えるようになります。

ゴールドカードを持っていれば誰でも入れるカードラウンジじゃないですよ!まさに限られた人のみがアクセスできる空間です。

国内線だと手荷物検査場を抜けた先に、国際線だと出国審査を抜けた先にある、JALが運営する「サクララウンジ」が利用可能です。

国内線のサクララウンジはソフトドリンク、アルコール、お菓子程度の簡単なものしかありませんが、国際線のサクララウンジはしっかりと食事をとることも可能です。

ラウンジにあるカレー(通称:JALカレー)は美味しいと評判ですので、JMBサファイアになった暁には是非サクララウンジでJALカレーを堪能してみてくださいね。

ある日の羽田空港国際線JALサクララウンジの食事メニュー(JALカレー小盛盛も対応してくれます。)
ある日の羽田空港国際線JALサクララウンジの食事メニュー(JALカレーは小盛もありますよ)

そんなサクララウンジですが、執筆時点では国内外の以下の空港に設置されています。

国内線新千歳、仙台、成田、羽田、大阪(伊丹)、小松、岡山、広島、松山、福岡、鹿児島、那覇
国際線羽田、成田、大阪(関空)、名古屋(中部)、ハワイ・ホノルル、ドイツ・フランクフルト、タイ・バンコク、フィリピン・マニラ

では、サクララウンジが無い空港ではどうなるのでしょうか?

国内線ですと、提携ラウンジのある空港であれば提携ラウンジの利用が可能です(執筆時点では青森、熊本、宮崎など)。

一方、物理的にラウンジ施設が無い空港もあり、この場合は諦めるしかありません(執筆時点では徳島など)。

国際線の場合はワンワールドアライアンスの力を借ります。JMBサファイアは、JAL以外のワンワールドアライアンス加盟航空会社では「サファイア特典」として、メリットを享受することができます。

JMBサファイアはoneworldアライアンス加盟航空会社でサファイア特典を享受可能
JMBサファイアとワンワールドステイタスの相関図

JMBサファイアがあると、JALのラウンジに加えて、全世界に400近くあるワンワールドアライアンス加盟航空会社が運営するビジネスクラスラウンジにもアクセスできるようになります。

50,000FOP到達の大きなメリット:JALグローバルクラブへの入会資格

CLUB-A以上のJALカードをお持ちの場合、50,000FOP到達によりJALグローバルクラブ(JGC)への入会資格を満たし、JGCへの入会が可能となります。JGCのメリットについては「JGC(JALグローバルクラブ)とは?特典やメリットまとめ」をご参照くださいね。

JGCに入会すると、それまで持っていたJALカードは「JALグローバルクラブ JALカード」として生まれ変わります(専用デザインにてカードが再発行されます)。

そして、「JALグローバルクラブ JALカード」を保持し続ける限り、JGC資格の維持が可能となります。

JGC会員にはワンワールドアライアンスのサファイア特典が付きますので、一度JGCに入会できると、クレジットカードである「JALグローバルクラブ JALカード」を持ち続ける限り、半永久的にJGC会員を維持し続けること(≒JMBサファイアの特典を半永久的に享受すること)が可能となります。

JMBサファイアについては「JALのJMBサファイア到達と維持のコツ|メリットや会員特典も解説」にて詳しく紹介されていますので、併せてご覧くださいね。

80,000FOP:JGCプレミア到達

JGC会員の場合、80,000FOPを獲得すると次のステイタスである、「JGCプレミア」が入手できます。FOP獲得の1週間後から翌々年3月までJMBサファイアの特典に加えて、さらに追加の特典を享受することができます。

尚、「JGC」と「JGCプレミア」は別物となります。JGCは入会して「JALグローバルクラブ JALカード」を持ち続ける限り、JGC会員資格の維持(≒JMBサファイアのメリット享受)が可能ですが、JGCプレミアは有限のため、資格維持のためには定期的にFOPを貯める必要があります

JGCプレミアのカードイメージ

出典:JGCプレミア – JALマイレージバンク

JGCプレミアになると得られる特典にはどのようなものがあるのでしょうか?JMBサファイアには無い気になる特典をピックアップしたいと思います。

JGCプレミアの主なメリット:マイル有効期限の廃止

通常、貯めたマイルの有効期限は、貯めた日から3年間(36カ月後の月末まで)となりますが、JGCプレミアの資格を保持している間はマイルの有効期限がなくなります(つまり、JGCプレミアでいる間はマイルが失効しません)。

また、JGCプレミアの資格を失った場合は、資格を失った日から3年間(36カ月後の月末まで)のマイル有効期限が改めて設定されるため、少なくともマイルの延命が可能となります。

JGCプレミアの主なメリット:ファーストクラスラウンジへのアクセスとワンワールド エメラルド特典の享受

JMBサファイアではサクララウンジをはじめとするビジネスクラスラウンジの利用が可能でしたが、JGCプレミアになるとJALのファーストクラスラウンジが利用可能となります。また、JAL以外のワンワールドアライアンス加盟航空会社では「エメラルド特典」として同様のメリットを享受できます。

JGCプレミアとワンワールドステイタスとの相関図

画像:JGCプレミアとワンワールドステイタスの相関図

JGCプレミアの詳細については「JGCプレミアの特典一覧と効率的に条件を達成するための修行方法」にて詳しく紹介されていますので、併せてご覧くださいね。

100,000FOP:JMBダイヤモンド到達

100,000FOPを獲得すると次のステイタスである、「JMBダイヤモンド」が入手できます。

JMBダイヤモンドのカードイメージ

出典:JMBダイヤモンド – JALマイレージバンク

JMBダイヤモンドの特典はJGCプレミアとほぼ同じとなりますのでここでは割愛しますね。JMBダイヤモンドの詳細については「JALのJMBダイヤモンド特典一覧や達成条件まとめ」を是非ご覧ください。

150,000FOP:JMBダイヤモンドメタル到達

2023年、JMBダイヤモンドでは物足りない(!?)方向けに新たなステイタスが発表されました。

その名も、「ダイヤモンドメタル」。

以前からひっそりとその存在がささやかれていましたが、2023年に正式に発表され、2024年4月よりスタートします。

JMBダイヤモンドメタルは、JMBダイヤモンドの特典に加えて、以下の特典を享受できます。

  • ダイヤモンドメタル専用予約デスクが利用可
  • Webサイト以外での国際線航空券取扱手数料(日本国内は税込み5,500円)が無料
  • 国内線航空券(一部)の予約確約サービス
  • ボーナスマイル(30,000JALマイル)プレゼント
  • 整備士がひとつひとつ丁寧に作成したメタルカードを記念品としてプレゼント

如何でしたでしょうか。ここまでがFLY ONポイントの使い方(ステイタス獲得)の流れとなります。

尚、ステイタス獲得という観点で見た場合、FOPの一部を搭乗回数に代替することも可能です。また、FOPはJALと提携する航空会社のフライトでも獲得可能ですが、ステイタス獲得に際して少し制約があります。最後にステイタス獲得の条件を整理しておきますね。

ステイタスFOPのみで獲得する場合の条件FOPの一部を搭乗回数で代替する場合の条件
JMBクリスタル30,000FOP
(内15,000FOPはJAL便必須)
10,000FOP
+
搭乗30回
(内15回はJAL便必須)
JMBサファイア50,000FOP
(内25,000FOPはJAL便必須)
15,000FOP
+
搭乗50回
(内25回はJAL便必須)
JGCプレミア80,000FOP
(内40,000FOPはJAL便必須)
25,000FOP
+
搭乗80回
(内40回はJAL便必須)
JMBダイヤモンド100,000FOP
(内50,000FOPはJAL便必須)
35,000FOP
+
搭乗120回
(内60回はJAL便必須)
JMBダイヤモンドメタル150,000FOP
(全てJAL便必須)
50,000FOP(全てJAL便必須)
+
搭乗180回
(全てJAL便必須)

FLY ONポイントの計算方法

ここまでFOPを獲得することのメリットを簡単に紹介してきましたが、FOP収集にあたり事前にどれくらい貯まるのかを計算することが可能です。

ここからは、FOPの計算方法を紹介していきます。まずは基本となる計算式から始めて、JALグループ便や提携会社(ワンワールドアライアンス加盟航空会社便)での計算方法についても触れていきます。

計算方法が把握できると、どのフライトに搭乗するとFOPがどれくらい貯まるのかが分かりますので、計画的にFOPを貯めることができるようになりますよ。

基本の計算式

FOPの計算式は下記となります。

それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

フライトマイル

「フライトマイル」は、搭乗する飛行機の距離(区間マイル)に応じて変動します。ただし、同じ区間マイルでも安いエコノミークラスのチケットだと減らされたり、高価なビジネスクラスのチケットだと増えたりします。正確には下記の要素に左右されるのですが、意外と複雑です。

フライトマイル増減の要素
  • 国内線搭乗クラス:「普通」「クラスJ」「ファースト」など
  • 国内線運賃種別:「フレックス」「セイバー」「往復セイバー」など
  • 国際線搭乗クラス:「エコノミー」「ビジネス」「ファースト」など
  • 国際線予約クラス:搭乗クラス(エコノミー、ビジネス、etc)をさらに細分化したもの(「F」「C」「Y」などアルファベット1文字で表現されます)

FLY ON ポイント換算率

「FLY ON ポイント換算率」とはJALのフライトのみが対象となり、下記の3パターンとなります。

  • 日本国内線:2倍
  • アジア・オセアニア地域の国際線:1.5倍
  • 上記以外の国際線:1倍

搭乗ボーナスFLY ONポイント

「搭乗ボーナスFLY ONポイント」もJALのフライトが対象となりますが、予約内容により追加の有無が異なります。

国内線の搭乗ボーナスFLY ONポイントは以下となっています。

運賃種別搭乗ボーナス FLY ON ポイント
フレックス、JALカード割引、ビジネスフレックス、離島割引、特定路線離島割引、株主割引400ポイント
セイバー、スペシャルセイバー、往復セイバー200ポイント
プロモーション、スカイメイト、当日シニア割引、特典航空券、個人包括旅行運賃、包括旅行運賃、団体割引運賃、学校研修割引運賃など0ポイント

国際線の搭乗ボーナスFLY ONポイントは以下となっています。

搭乗クラス予約クラス搭乗ボーナス FLY ON ポイント
ファーストクラス F、A400ポイント
ビジネスクラスJ、C、D、I、X
プレミアムエコノミークラスY
エコノミークラスY、B、H、K、M
プレミアムエコノミークラスR、E0ポイント
エコノミークラスL、V、S、O、Z、G、Q、N

FOPを実際に計算してみる(JAL国内線)

では、下記をサンプルにJAL国内線のFOPを計算してみましょう。

東京から出雲への片道航空券です。

JAL国内線サンプル
出典:JAL

JALグループ便の場合、FOPの計算に際して公式から便利な計算ツールが提供されていますので、簡単に計算ができます。

実際にツールにアクセスして、航空券の情報を入力した様子が下の画像です。

必要な情報を入れて「検索する」ボタンをクリックするとFOPを計算してくれます。

このツールがあれば、複雑なFOPの計算式を理解しなくても算出できますのでラクチンですね!

FOPを実際に計算してみる(JAL国際線)

続いてJAL国際線です。下記をサンプルにFOPを計算してみましょう。

東京から台北への往路便です。

JAL国際線サンプル
出典:JAL

基本的には国内線と同じツールを使います。計算に使う予約クラスが見当たりませんが、画面右にある”運賃規則”というリンクをクリックすると確認することができます。

”運賃規則”をクリックすると予約クラスが確認できます。
出典:JAL

では、国際線版のFOP計算ツールにアクセスして、必要な情報を入力します。

入力が終わりましたら、「検索する」ボタンをクリックします。すると、FOPが出てきます。

FOPの計算結果例

予約クラスの確認方法が分かれば、JAL国際線のFOPの計算はカンタンに出来ますね!

FOPを実際に計算してみる(ワンワールドアライアンス加盟航空会社)

最後にワンワールドアライアンス加盟航空会社のFOPを計算してみたいと思います。

ワンワールドアライアンス加盟航空会社の場合はJAL国内線や国際線にあったようなツールが存在しないため、必要な情報をかき集めて自分で計算する必要があります。

計算に必要な情報は大きく2つです。

  • フライトマイル
  • 予約クラス

今回は例としてカンタス航空の東京-シドニー間の片道ビジネスクラスを例に紹介したいと思います。

STEP1.区間マイルの確認

まずは区間マイルを確認します。区間マイルはフライトの距離なので、どの航空会社でも基本同じ値となります。

JALから提供されているツールがありますので、活用します。

東京(TYO)~シドニー(SYD)の区間マイルは4,863であることが分かります。この区間マイル数である4,863は後で使いますのでメモしておきます。

STEP2.予約クラスの確認

予約クラスの確認について、JAL便はJALのウェブサイトで確認できるのですが、JAL以外の航空会社の場合、確認の方法がそれぞれ異なります。

今回は一つの例として、航空券予約サイト「ena(イーナ)」で確認してみます。

航空券を検索すると、予約クラスの確認ができます。「予約クラス:J」という記載が確認できますでしょうか。この「J」が予約クラスとなります。

こちらも後程使いますので、メモしておきます。

STEP3.カンタス航空の積算率を確認

続いてカンタス航空のFOP積算率を確認します。こちらはJALのウェブサイトで確認が可能です。

STEP2で予約クラス「J」を確認しましたので、この場合は積算率125%ということになります。

この積算率125%も後程利用しますので、メモしておきます。

これでFOPを算出するためのパーツがそろいましたので、あとは計算をするだけです。

FOP=区間マイル(4,863)×FOP積算率125%(1.25)≒6078

となります。

FLY ONポイントを効率よく貯めるおすすめルート

FOPの計算方法が分かると、次は「どのルートが効率的なんだろう」という疑問になりますよね。

ここからは、FOPを効率よく貯めるルートを考えてみたいと思います。一緒に素敵なルートを見つけてFOPをザクザク貯めていきましょう!

FOPの効率化を図る指標として「FOP単価」というキーワードがあります。

これは購入する航空券の総額を、獲得できるFOPで割ると算出可能です。

例えば、16,494円の航空券で1,676FOPが貯まる場合、FOP単価は9.84円となります。

このFOP単価が低い路線が効率よく貯まるルートということになります。

それでは国内線、国際線でそれぞれルートを検討してみましょう。

JAL国内線

国内線の場合はFOP単価が低い長距離路線を多く飛ぶことで、FOPを効率よく貯めることが可能です。

ちなみに休止路線も含めたJALの国内線最長路線ベスト10(執筆時点)は以下となります。

  1. 羽田-石垣
  2. 羽田-宮古
  3. 名古屋-石垣
  4. 仙台-那覇
  5. 羽田-久米島
  6. 羽田-那覇
  7. 名古屋-宮古
  8. 那覇-小松
  9. 羽田-奄美大島
  10. 羽田-長崎

また、多頻度運航の路線の方が需要が多いことが想像され、FOP単価が下がる可能性が期待できます。先ほどの10路線について、1日の往復便数(執筆時点)を見てみましょう。

  • 羽田-石垣:2往復
  • 羽田-宮古:1往復
  • 名古屋-石垣:(運休)
  • 仙台-那覇:(運休)
  • 羽田-久米島:(運休)
  • 羽田-那覇:約13往復
  • 名古屋-宮古:(運休)
  • 那覇-小松:(運休)
  • 羽田-奄美大島:約1往復
  • 羽田-長崎:約6往復

この中でJAL国内線最長路線の羽田-石垣線と、最も運航頻度が多い羽田-那覇線を比較してみましょう。

下記の図はある日の羽田-石垣線と、羽田-那覇線を比較してみたものです。

羽田-石垣線は運航距離が長いため、その分1フライトで貯まるFOPも多くなります。

しかし、1FOPを貯めるためのコスト(FOP単価)は羽田-那覇線の方が安いため、羽田-那覇線に繰り返し搭乗した方が効率よくFOPを貯められる可能性が高くなります

貯まるFOPは羽田-石垣が多いが、1FOPを貯めるための単価は羽田-那覇線が安い

このように効率よくFOPを貯めるにはFOP単価を比較することがポイントです。

JAL国際線

国際線の場合は「FLY ON ポイント換算率」が1.5倍となるアジア、オセアニア地域の路線が狙い目となります。

そこで国内線同様、JALにおけるアジア、オセアニア地域の長距離路線トップ5を調べてみます。

執筆時点では下記がその結果でした。

  1. 東京-メルボルン(オーストラリア)
  2. 東京-シドニー(オーストラリア)
  3. 東京-ベンガルール(インド)
  4. 東京-ニューデリー(インド)
  5. 東京-ジャカルタ(インドネシア)

例えば、日本発の国際線(東京-ニューデリー)と、海外発の国際線(ニューデリー-東京-シドニー)を組み合わせてみるのは如何でしょうか

全体のフライトとしては、

①東京→②ニューデリー→③東京→④シドニー→⑤東京→⑥ニューデリー→⑦東京

といった感じになります(①~②と⑥~⑦が日本発の国際線区間で、②~⑥が海外発の国際線区間となります)。

日本発の東京-ニューデリー間のある日のチケットは↓の感じでした(予約クラスは「E」)。

同様に海外発のニューデリー-シドニー間(東京経由)のある日のチケットは↓の感じでした(予約クラスは「R」)。

このフライトで得られるFOPはどれくらいになるのでしょうか?ツールでも簡単に確認できますが、計算すると以下のようになります。

①~②の区間:基本マイル(3,656)×フライトマイル積算率(Eクラスは70%=0.7)×FLY ON ポイント換算率(1.5)+搭乗ボーナス FLY ON ポイント(400)=4,239FOP

②~③の区間:基本マイル(3,656)×フライトマイル積算率(Rクラスは100%=1)×FLY ON ポイント換算率(1.5)+搭乗ボーナス FLY ON ポイント(400)=5,884FOP

③~④の区間:基本マイル(4,863)×フライトマイル積算率(Rクラスは100%=1)×FLY ON ポイント換算率(1.5)+搭乗ボーナス FLY ON ポイント(400)=7,695FOP

①~④までが全体の旅程の片道となるため、倍にすると往復で貯まるFOP(35,636FOP)が計算できます。

(4,239+5,884+7,695)×2=35,636FOP

FOP単価は14.57円ですので、今回のケースですと国内線の羽田-那覇を往復した方が効率がいいかもしれません。

一方で、国際線の場合日本発着のフライトよりも海外発着のフライト(海外発券)の方が価格が抑えられるケースがあります。

今回の例でも東京-ニューデリーの往復は263,110円でしたが、ニューデリー-東京-シドニーの往復は255,983円と東京-ニューデリー間よりも安い金額でした。

海外発券の場合、出発地までの移動をどうするかという課題が出ますが、この課題を解決できると、海外発券を活用してお得にFOPを貯めることができるかもしれませんね。

FLY ONポイントの最新キャンペーン情報

FOPについては、定期的にキャンペーンが行われていますので、しっかり活用できると効率よく貯めることができます。期間限定のものも含めて、2023年執筆時点のキャンペーン情報を整理してみましょう。

獲得方法など詳しい情報は「JALのFOPキャンペーン2023最新」のページをご覧ください。

JALカード初回搭乗 FLY ON ポイントボーナスキャンペーン

繰り返しとなりますが、毎年JALカードを持っている方向けに、JMBマイル積算対象運賃でJALグループ便に初回搭乗すると、5,000FOPのボーナスがもらえるキャンペーンです。キャンペーン登録が必須となります(登録は事後でも可)。

2023年の対象搭乗日:2023年1月1日(日)~12月31日(日)
キャンペーン登録期間:2022年12月20日(火)~2023年12月31日(日)

JAL国際線 FLY ON ポイント2倍キャンペーン

JAL国際線のFLY ON ポイントが通常の2倍となるキャンペーンです。

※国内線は対象外となります。

対象搭乗期間:2023年7月13日(木)~12月31日(日)
キャンペーン登録期間:(登録不要)

FLY ONポイントに関するよくある質問

最後にFOPに関するご質問にお答えしたいと思います。

フライオンポイントは何に使えますか?

フライオンポイント(FOP)は、エリートステータスの獲得や維持のために使います。

FOPは、JALマイレージバンク(JMB)の会員がJALやJALグループの飛行機に搭乗することで獲得できます。FOP自体は一般的なマイルとは異なり、特典航空券などの交換に使用することはできません。

FOPを貯めることで、JMBのエリートステータス(クリスタル、サファイア、ダイヤモンド、ダイヤモンドメタル)を獲得または維持することができます。エリートステータスになると、プレミアムチェックインカウンターの利用、空港ラウンジへのアクセス、優先搭乗、追加の手荷物許容量など、さまざまな特典が付いてきます。

フライオンのポイントはどうやって調べる?

まずご自身のFOPの確認方法についてご紹介します。

1.JALの公式サイトにアクセス:

JAL公式サイトにアクセスします。

JALトップページ
出典:JAL

2.ログイン:

ログイン
出典:JAL

右上の「ログイン」ボタンをクリックし、JMB会員番号とパスワードを入力してログインします。

3.「マイレージ&JALカード」へ移動:

ログイン後のトップページから「マイレージ&JALカード」にアクセスすると、現在のFLY ONポイントの残高を見ることができます。

出典:JAL

フライトごとに貯まるFOPの確認はツールを使う

次に、どの飛行機に乗るとどれだけFOPが貯まるかについて、JALのフライトについてはJALから便利なツールが提供されていますので、カンタンに計算ができますね!

ワンワールドアライアンス加盟航空会社の場合は、少し面倒になりますが、フライトマイルと予約クラスが分かれば計算可能です。

マイルとフライオンポイントは変換できますか?

残念ながらできません。

FOPはマイルと異なるため、以下のような使い方ができないものとなっています。

FOPでできないこと
  • 他の航空会社とのポイント交換
  • 家族との共有
  • 航空券の購入
  • 特典航空券への交換
  • アップグレード
  • 友人や家族への譲渡
  • 他のポイントプログラムとの連携

JALのFOPの仕組みは、頻繁に飛行機を利用する旅行者にとってはとても魅力的なプログラムで、ステータスを獲得することでさまざまな特典を享受することができます。この記事を通じて、FOPの基本的な貯め方や使い方、そしてステータス獲得の流れについてご理解いただけましたら幸いです。

FOPを攻略して、JALやワンワールドアライアンス加盟航空会社での快適な旅を楽しんでくださいね。

ABOUT ME
PrimeTravel
PrimeTravel
プライムトラベル編集部
PrimeTravelでユーザーの皆さんだけではなく家族や恋人などの人生も旅を通して豊かになれば幸いです。 最高の旅行ができるよう旅行に関する情報を多く発信して日本の旅行業界に貢献していきます。
記事URLをコピーしました