2023.11.15 2023.11.21

JALのJMBクリスタル特典や達成条件を解説｜意味ないって本当？

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ふと気づいたら、JALマイレージバンク（JMB）のサービスステイタスがクリスタルになっていた。

せっかくステイタスを獲得できたのなら、特典やメリットなど使えそうなものは使ってみたい。

このように考えている方も多いのではないでしょうか？

この記事ではJALステイタスの入り口にあたるクリスタル会員が得られる特典やおすすめの使い方を解説していきます。

※2024年1月からJALの新しいステイタスプログラムが始まります。詳細については関連ページをご覧ください。

※アイキャッチ画像の出典元：JAL「JMBクリスタル」

CONTENTS

JALのJMBクリスタルとは

JALマイレージクラブのステイタスのなかで、最初に到達するのがJMBクリスタルになります。

JGC（JALグローバルクラブ）を目指す人にとってJMBサファイア取得までの通過点になりますが、サラリーマンの方ですとちょっと出張が多かった年などに気づいたらクリスタルになっていたということもあるステイタスです。

JMBクリスタルとJGCクリスタルとの違い

クリスタル会員にも通常のJMBクリスタルとJGC会員がクリスタルを取得した場合のJGCクリスタルがあります。JGCクリスタルの場合はJGC会員の特典も得られるのでJGC相当の特典になります。しかしJMBクリスタルの場合は、最初のステイタスとして少しだけ特典があるといった感じです。

特典をまとめると以下になります。

1S（ファーストサービス）：ステイタス達成の約1週間後から受けられる特典
2S（セカンドサービス）：ステイタス認定（アプリへのステイタス反映）後から受けられる特典

予約時　1S	JGCクリスタル	JMBクリスタル
専用予約デスク	〇	〇
予約時の優先キャンセル待ち	〇	〇
国内線前方座席指定サービス	〇
国際線前方座席指定サービス	〇

搭乗時　2S	JGCクリスタル	JMBクリスタル
専用カウンターでのチェックイン	〇	〇
空港での優先空席待ち	〇	〇
受託手荷物無料許容量の優待	国内線20kg、国際線1個	国内線10kg、国際線1個
JALグローバルクラブエントランス	〇
ステイタスの提示によるラウンジの利用	〇
国際線の優先搭乗	〇	〇
国内線の優先搭乗	〇
プライオリティパッケージサービス	〇	△

ボーナスマイル　2S	JGCクリスタル	JMBクリスタル
日本航空/アメリカン航空	55%	55%
ブリティッシュ・エアウェイズ	50%	25%
イベリア航空	50%	25%

その他　2S	JGCクリスタル	JMBクリスタル
新羅免税店での優待	〇	〇

JMBクリスタルの特典一覧

予約時に利用できる特典

予約時にはクリスタルでも、専用の予約デスクを使用することが可能で、電話番号は以下になります。上位と比べるとつながりにくさはあるのかもしれませんが、トラブル時などに一般とは異なる予約デスクがあることはメリットになりますね。

クリスタル国内専用予約デスク：0120-747-555、03-3450-6472
クリスタル国際線用予約デスク：0120-747-888、03-3450-6473
クリスタルサービス問い合わせ：0570-025-039、03-5460-3939

また満席時の空席待ちでも一般会員と比較して優先的に空席待ちをすることができます。

搭乗時に利用できる特典

搭乗時には国内線ではクラスJ利用時に限り、専用チェックインカウンターの利用やプライオリティパッケージサービスがあります。しかし国内線ではあまりカウンターを利用する機会も多くはないですし、荷物が早く出てきても大きな差はないので、残念ながらそこまで搭乗時に利用できる特典は多くないという印象です。ただし2023年は後で述べる羽田空港のサクララウンジ専用クーポンがもらえるキャンペーンが実施されており、羽田空港を利用する方にとっては大きなメリットになります。

一方で国際線でも、ビジネスクラスチェックインカウンターが利用できたり、プライオリティパッケージサービスがあったりします。国内線ではあまりメリットになりませんが、国際線ではチェックインカウンターに並ぶことも多く、また荷物が出てくるのも日本の空港とは比べ物にならないくらい時間がかかることもあるため、これらは大きなメリットになります。

ボーナスマイル

ボーナスマイルは日本航空利用時には55％もらうことができ、平JGC会員の35％と比べても多くもらうことができます。これは地味においしい特典です。

東京ディズニーランド®・東京ディズニーシー®の特典

JMBクリスタルでもJMB FLY ON ステイタス会員であれば、以下二つの特典があります。平日であれば予約も取りやすく、ディズニー好きにはたまらない特典なのかもしれません。

一つ目は、東京ディズニーランド®のJAL提供のファンタジーランド・フォレストシアターで「ミッキーのマジカルミュージックワールド」を楽しむことができます。

出典「JAL」https://www.jal.co.jp/jp/ja/jmb/disney/forest-theatre/

ただし入場パスポートは自分で購入が必要です。記事執筆時点（2023/5/7）での空き状況は以下であり、土日は埋まってしまっている状況ですが、平日は予約開始時には余裕がありますね。

二つ目は、東京ディズニーシー®のJALラウンジの利用ができます。これはJALが提供するブロードウェイ・ミュージックシアターの「ビックバンドビート～ア・スペシャルトリート～」の前に、東京ディズニーシー®JALラウンジでくつろぐことができます。

出典「JAL」https://www.jal.co.jp/jp/ja/jmb/renewal/disney/index.html

記事執筆時点（2023/5/7）での空き状況は以下であり、こちらは土日でも多少空きがあります。

JMBクリスタルは意味ない？メリットはある？

JMBクリスタルはどうしてもサファイアへの通過点のような位置づけであり、特に国内線利用時のメリットは大きくはないと言わざるを得ません。

しかし昨今（2023年も）はキャンペーンで羽田空港国内線サクララウンジ専用ラウンジクーポンがクリスタル到達でプレゼントされます。羽田利用時に限りますが、サクララウンジを無料で利用できる点で、クリスタルは無価値ではありません。

出典「JAL：https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/flyon/crystal_lounge.html」

これが地味に便利で、羽田を使ってサファイアを目指してJGC修行をする場合、6回まで羽田空港のサクララウンジが利用できます。

仮に羽田-那覇便でクリスタルからサファイアまでの20,000FOPを目指そうとすると、5.5往復（クラスJ・セイバー/スペシャルセイバー利用時、1,872FOP/片道）必要になるためちょうどサファイア修行にぴったりの回数になります。

ただしこの特典は羽田空港限定のため、東京羽田を使う場合にしか利用することができません。

※FOP（フライオンポイント）：会員ステイタスのグレードアップに必要なポイント

JALの上級会員ステイタスはサファイアからが本番

JMBクリスタルもJALの上級会員ステイタスの一つではあるものの特典の恩恵も大きくなく一年限りのステイタスということもあり、JALの上級会員はサファイアからが本番です。

というのも、サファイアになるとJGC（JALグローバルクラブ）に入会することができます。JGCに入会することで本来一年限り上級会員の特典を生涯にわたって受けることができるようになります。JGC修行などという言葉もあり、サファイアを目指してJGCに入会することが一つの目的になります。

関連記事：JALのJGC修行とは？メリットや2023年最安ルート候補を徹底解説

JALのクリスタル会員になるには2パターンの達成条件を満たす

30,000フライオンポイント(うち15,000FOPはJALグループ便)

FOPで達成する場合、初回搭乗キャンペーンで5,000FOPもらえるので、実質25,000FOPが必要になります。

1FOP獲得するための費用であるFOP単価をできるだけ抑えることが効率的にクリスタルに到達する手段になります。

30回以上の搭乗＋10,000FOP

回数で達成する場合、年間30回の搭乗が必要になります。つまり平均毎月2.5回の搭乗でクリスタルに到達します。

ですので、月に1回くらいの航空機での出張がある方は、年末には気づいたらクリスタルになっているというケースが多いのもこのあたりの条件から来ているのではと思います。

特に近距離の羽田-大阪だと、獲得できるFOPは片道620FOP（普通席・セイバー/スペシャルセイバー利用時）と少なく、25,000FOP獲得するためには41回の搭乗が必要になるため、回数でクリスタル達成という方もいるのではないかと考えています。

ただしプライベートでステイタスを目指すのであれば、フライオンポイントでの獲得のほうが費用が安く達成することができます。

JMBクリスタル達成までの目安費用

JMBクリスタル獲得までの25,000FOPを獲得することを考えると、FOP単価10円以下を目指すとしてフライトだけの場合20万円程度で取得可能です。

ホテルなども含めても30万円程度あればクリスタルは達成することができると思います。

一般的にFOP単価が安い羽田-沖縄線の普通席・スペシャルセイバー（15,680円、1,676FOP）で計算すると、15回の搭乗でクリスタル到達となるので、235,200円で到達することができます。

JMBクリスタルのデメリットと注意点

有効期限は1年間のみ

基本的にJMBのステイタスの有効期限は1年間のみのため、JMBクリスタルでもステイタスの維持には、毎年のフライトが必要になります。

ステイタスを永久に維持するには維持費がかかる

そのためステイタスを維持するためには、毎年のフライトのための維持費が必要になります。

JGC会員への申請資格が得られるJMBサファイアを目指そう

JGCに興味を持たれた方や出張などでクリスタル到達されてこの記事を読んでいただいている方、ぜひともJMBサファイアを目指していただきたいと思います。JMBステイタスは1年間のみの有効期限になりますが、JGCに入会できると永久に特典を享受することができます。

JGC会員になったあとでもJMBクリスタルステイタスを獲得するとマイル積算率も大きくなりますし、東京ディズニーランド®の特典などのFLY ONステイタス会員のみの特典があるのでJGCクリスタルは取る価値があります。

特にクリスタルにすでに到達している方は、ぜひクリスタル特典を活用してサファイアを目指してもらいたいと思います。クリスタル到達後の私のおススメは一度は国際線搭乗でFOPを貯めてみることです。国際線は国内線と比べてFOP単価は悪くなりますが、上級会員の特典を一部享受することができます。特にマイル55％のボーナスがあるので、マイルもたまり易くなります。

例えば東京-シンガポール便では、プレミアムエコノミーを利用しフライトマイルが70％貯まる条件の場合、

マイル：通常の2,318マイル + 55％ボーナス1,275マイル＝ 3,593マイル（片道）

FOP：3,878FOP

となり、1往復で7,186マイルと7,756FOPを貯めることができます。

是非サファイアを獲得していただき、JGCに入会し、上級会員の特典を活用して旅行を楽しんでいただければと思います。

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