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JAL新ステイタスプログラムと今後のJGC修行の立ち回り

JAL新ステイタスプログラム「JAL Life Statusプログラム」
PrimeTravel編集部

JALからマイルに関する新プログラム 「JAL Life Status プログラム」が発表されました。

私の予想していたANAのライフソリューションサービスのような感じのものとは一線を画すもので、1年区切りではなく生涯にわたってのポイントを貯めていくという内容で、生涯ポイントでのみJGC入会ができるようになるというものでした。今までのような短期間でのJGC修行は事実上不可能になったといえます。

まずは、現時点で分かっているJAL Life Status プログラムについて解説していきます!そして最後に筆者の所感について最後にまとめておきますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

※アイキャッチ画像の出典元:JAL Life Status プログラム

JAL Life Status プログラムの概要

今回発表されたJAL Life Status プログラムには3つのポイントがあります。

  • 新ステイタスポイント「Life Statusポイント」の新設
  • 新ステイタス「Starグレード」の新設
  • FLY ONプログラムは継続

それぞれ、まずは概要をお伝えしていきます。

新ステイタスポイント「Life Statusポイント」の新設

今回1年ごとの有効期限がなく、一生涯にわたって貯めていくLife Statusポイントが新設されました。今までは、JGC Life Mileageという生涯の区間マイルをためていくというものはありましたが、今回飛行機搭乗以外でもポイントがたまっていく Life Statusポイントが新設され、JGA Life Mileageが終了となります。

Life Statusポイントは有効期限がなく、生涯にわたってためていくポイントということになります。

新ステイタス「Starグレード」の新設

今回Life Statusポイントごとに新ステイタス Starグレードも新たに発表されました。こちらも生涯にわたるステイタスで有効期限がない全部で6段階のステイタスになっています。

FLY ONプログラムは継続

今回Life Statusポイントが新設されましたが、従来のJALのFLY ONポイントプログラムは継続されます。

ですので、優先搭乗やプライオリティパッケージサービス、ラウンジ利用に関しては、FLY ONポイントプログラムのステイタスに基づいて提供されるということになり、それに追加して今回のStarグレードの特典が上乗せされるということです。

いわゆる平JGCに関しては、Starグレード特典だけになるということなので、内容が気になるところです。

Life Statusポイントの貯め方

現時点で明らかになっているLife Statusポイントを貯める方法は大きく2つあります。

  • 有償の航空券でJALグループ便に搭乗する
  • ライフスタイルサービスを利用する

有償の航空券でJALグループ便に搭乗する

以下の図にある通り、国内線と国際線でポイント積算方法が異なります。

JAL国内線は回数でカウントされ、1搭乗当たり5ポイントが積算されます。非常にシンプルですね。東京-那覇でも5ポイント、那覇-宮古でも5ポイントです。Life Statusポイント修行でホッピング修行が復活するかもしれませんね。

次にJAL国際線は区間マイルでカウントされ、1,000区間マイルで5ポイントが積算されます。Life Statusポイントでの区間マイルとは純粋に距離に基づくマイルのことで、搭乗クラスによって変動するものではなく区間マイルの100%に基づいて積算されます。端数については生涯ということなので、次回に繰り越され1,000マイルごとに5ポイントたまっていくというイメージで考えて良いと思います。

最後に「有償の航空券で」とありますので、マイルなどで搭乗した場合対象にならないため注意が必要です。また、Life StatusポイントはJALグループ便でのみ貯まりますので、ワンワールド加盟会社は積算対象になりません。

ライフスタイルサービスを利用する

現時点で公表されているポイントがたまるライフスタイルサービスは、JALカード利用でショッピングマイル2,000マイル獲得するごとに5ポイント、JAL Payで500マイル獲得するごとに1ポイント、JAL Mallで100マイル獲得するごとに1ポイントとなっています。

こちらも端数が出た場合、次回以降に繰り越されるようです。

今後、積算対象になるサービス

今後(2024年春ごろ)にはほかにも JAL Wellness & TravelやJALふるさと納税なども対象になってくるようです。この辺りはANAのライフソリューションサービスと似ていますね。

Starグレード制度と必要ポイント数

改めて、各Starグレードに必要なLife Statusポイント数をまとめておきます。

ポイントはJGC到達の基準が1,500ポイントであることとJGC入会前でもある程度飛行機に乗れば、生涯にわたってJMB eliteの特典が受けられるようになるということと思います。

Starグレード必要なLife Statusポイント
JALカード本会員 JMB elite★250ポイント
 JMB elite plus★★500ポイント
JALグローバルクラブ会員 JGC Three Star★★★1,500ポイント
JGC Four Star★★★★3,000ポイント
JGC Five Star★★★★★6,000ポイント
JGC Six Star ★★★★★★12,000ポイント

各グレードごとの特典

現時点で特典が公表されていますが、表現があいまいなものが多くはっきりと断言できるものではないという点に注意が必要です。詳細は2023年12月ごろに公表されるとなっていましたが、現時点では公式から詳細は発表されていません。

JMB elite/elite plus

これらを獲得することによってサクララウンジ専用ラウンジクーポン(JMB eliteは2枚、JMB elite plusは6枚)もらえることと、モバイル通信データの無料提供、タクシー利用時の割引、JALパックツアー割引クーポンがもらえるとなっています。ただし、現在のJGC入会条件にもなっているJALカードのうちCLUB-Aカード以上の保有が条件となっている点は注意が必要です。またこれらのサービスにはJALのホームページから申し込みが必要です。対象の方はこちらのJMB elite・JMB elite plus 特典申し込みページから申し込みを行ってください。リンク先の画面をスクロールすると特典を申し込むというボタンがあるのでクリックすれば申し込みが完了します。

モバイル通信データの無料提供に関しては、povoがパートナー企業となっているので以前JALがキャンペーンを行ったこの夏の旅はデータ気にせずでかけよう! JAL × povoギガもれなくもらえるキャンペーンのような内容になるのかなと思います。

JGC Three Star / JGC Four Star

JGC Three Starが現在の通常のJGC会員に相当するものになっていると思われます。

予約・搭乗時の優先サービスやラウンジサービス、手荷物無料許容量の優待やプライオリティパッケージサービス、搭乗時のボーナスマイルなどがあります。

今回からはこの飛行機を利用するときのサービスに加えて、モバイル通信データの無料提供とタクシー利用時の割引などが追加されています。

ポジティブにとらえられそうな点として、タクシーGO利用時の割引やpovoの無料提供が入ってくるのであれば期待できそうです。一方で、ラウンジサービスなどとあいまいになっている点は少し気になります。さすがにサクララウンジだと思いますが、年間の回数制限なども入ってくるのではと不安が少しよぎります。

さらにJGC Four Starになると、ホテルでの優待、無料空港宅配サービスなども追加になっているのは期待が持てそうです。JAL系ホテルだけではなく、TOKYU HOTELSやMARRIOTT BONVOYもパートナー企業特典に記載されており、期待しすぎずに次の発表を待ちたいと思います。

JGC Five Star / Six Star

これが現在のJGC Five Starより上位の特典に相当してきています。フライト系の特典は現在のJGC Five Starに似ていますね。

マイル有効期限が無制限に撤廃されたり、サクララウンジの家族人数が無制限になる点、家族をJGC本会員に招待できる点など非常に豪華な得点になっていますが、到達基準は非常に高いですね。

ここまでくると、JGC Four Starまでの特典にあったホテルでの優待やタクシー利用時の割引などでどれくらいの優待が受けられるのが気になります。

ワンワールドのエリートステイタスについて

これまでのJGC会員はワンワールドのサファイアステイタスについても、今後もJGC Three Star以上で継続で最低でもサファイアステイタスは獲得できます。以下のところにはワンワールド エメラルドのマークもありますので、JGC Six Star到達でエメラルドステイタスが付与される可能性もありそうです。

JGC(JALグローバルクラブ)の変更点

ここからは最も気になるJGCについて以下の3つのポイントをみていきます。

  • JGC入会基準の変更
  • JGC会員規約の変更
  • 現行のJGC会員の取り扱い

JGC入会基準の変更

これまでは1年間に年間50,000FLY ONポイント獲得もしくは年間50回以上の搭乗で獲得できるJMBサファイア以上を達成することでJGCに入会することができていましたが、2024年以降は1,500Life Statusポイント以上に変更されます。

そのため、現行基準での入会は、今年2023年にサファイアを達成した2024年資格までになります。新基準でのJGC入会については後ほど考察しますが、JGC修行という点では非常にハードルが高くなったと感じます。

JGC会員規約の変更

今回しれっとJGCの規約を2024年1月10日から改定することも掲載されていました。

生涯ポイントになるので(あまりいないと思いますが)一度退会しても希望すれば再入会できるといった変更点のほかに、会員規約を変更できるということが明記されました。

確かに生涯にわたっての会員になるので、時代に即した規約変更は必要ということは非常に納得感があります。その反面、Starグレードの特典内容があいまいに記載されているという点などからは、平JGC会員のラウンジ使用回数の制限なども考えているのかなと勘ぐってしまいますね。

現行のJGC会員の取り扱い

最も心配しているであろう現行のJGC会員に関しては、1,500ポイントに到達していなくても最低でもJGC Three Starに自動的になることができ、JGC会員を継続することができます。

この点は安心されたJGC会員の方が多いのではと思います。

Life Statusポイントが多い方は最初からJGC Four Star以上なります。以下のJALのプレスリリースにとても分かりやすくまとめられており、現在JGC会員やJGC Five Star会員は新制度でもポイントが到達していなくてもおなじランクのステイタスを獲得する配慮がされています。

出典:JAL「プレスリリース

JAL Life Status プログラム開始時点でのポイント

JAL Life Statusプログラム開始時点では、これまでのJAL搭乗実績のみがポイント換算されてスタートすることになります。どうやって自分の開始時のポイントがわかるかを私の画面で解説します。

JALマイレージバンクにログインして、以下の画面からマイルのところをクリックします。2024年になってLife Status Pointも以下のように明記されるようになりました。

出典:JALマイレージバンク

2024年1月以降は、JALカードやJAL Pay、 JAL Mallで獲得したマイルに基づくポイントもすでに積算されています。Life Statusポイントの私の場合でいうと2,940ポイントをクリックすると以下のような画面で直近のポイント積算状況がわかります。

さらに、Life Statusポイント獲得履歴を見るをクリックすることで詳細のポイント獲得状況を見ることができます。

私の場合、生活費などのメインカードとしてJALカードを使用しているということもあり、意外とJALカード使用によるポイントも無視できないポイントだと思います。

ただし前述した通り、ポイントが足りていなくても、現JGC会員はJGC Three Starからになるのでご安心ください。

今回のJAL Life Statusプログラムについて思うこと

新規でのJGC到達のハードル

一見、JGC入会のハードルが高くなったなぁという感じですが、新規でのJGC到達は難しくなる人、簡単になる人の両方がいるなという感じです。

現行基準では、1年でサファイアステイタスを獲得することでJGCに入会することができました。そのため「コンスタントにそこそこJALに乗るけれど、50,000FLY ONポイントには到達しないんだよね」みたいな人にとっては、徐々にJGCに近づいていくのでむしろ取りやすくなったのではないかと思います。

また、若い人!本当に有利になったと思います。生涯のポイントになるので、コツコツJALに搭乗していたり、JALカードを使っていたり、その他サービスを使っていたりするとポイントがたまっていきます。いつの間にかJGCの人が出てくるように思います。特にお子さんがいらっしゃる人は、小さい時からしっかりとお子さんのフライト実績をつけてあげましょう。JGC入会は家族会員でも18歳から、また本会員は上位クレジットカードを持つ必要があるためもう少し先ですが、しっかりと搭乗実績が少しずつですがたまっていきます。

逆に、1年のJGC修行でのJGC到達は本当に難しくなりました。というか、フライトでの到達は不可能になりました。今までは50,000FOP獲得もしくは年間50回搭乗(それぞれ 内JALグループ便の制約あり)すればJMBサファイア到達、それに伴い晴れてJGC入会資格ゲット!!だったため、JGC修行と呼ばれるフライト搭乗をまとめて繰り返すことでJGC入会が可能でした。2024年以降はやはり航空機搭乗だけでJGCを目指すためには、仮に国内線搭乗だけで考えると、1,500 ÷ 5ポイントで300搭乗が必要になります。回数でのサファイア修行を6年続けるのと同じになります。

一方で、上記でも書いた通り、JALカードやまだ発表されていませんが、その他サービスの利用によってたまるポイントがかなり大きいということがわかってきました。ですので、その他サービスの詳細が発表されていない段階での予測になりますが、例えば事業をされている方で個人のJALカードを使用できる方など、カード使用金額が大きい方にとっては早くJGCに到達できるようになったのではないかと考えています。

生涯会員プログラムについて

JGCの入り口を変えてきたなぁと思います。今までは極端な話1年間だけJALに多く登場すればJGCに入会できました。ただし今後は、生涯でJALグループにいくらお金を落としてくれたかによって、JGC入会基準を設定してきたように感じます。確かにサクララウンジの混雑や優先搭乗の大行列などを見ると、平JGC会員の数が増えすぎているのは事実としてあると思います。

ただし、年配層が多いというのは間違いなく、これから徐々に引退されている方も増えてきて、JGCをもっと権威のあるものに戻したい、本当に長くJALを使ってくれている人にJGCを提供するという感じにしてきたのではないでしょうか。

このようなシステムにしてきたのは頭が良いなと正直思いました。ANAの1年ごとのリセットと比べて、長く使ったJALの上級会員になればJALから離れにくくなるのは大きなメリットだと思います。

加えて、従来のFLY ONプログラムを残しているので、私のように毎年のようにDiamond修行をする人にとっては変わらずJALに乗り続けるわけですし(笑)。本当にうまくやってきたなと感じました。また春ごろにはその他の詳細が明らかになってきますので、期待しながら待ちたいと思います。

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