【宿泊記】ホリデイイングルガオンNH8のブログレビュー【インド】

8月の夏休み、JALのワンワールド特典航空券を活用して旅に出ました。
今回の最終目的地はヘルシンキ。しかし空席の都合で直行便ではなく、インド・デリーに寄り道して向かうことにしました。その乗り継ぎで宿泊したのが、IHG系列のホリデイ・イン グルガオン NH8です。
IHG系列のホテルは、デリーの空の玄関口・インディラ・ガンディー国際空港周辺にも複数あります。下記のマップでは徒歩圏内に見えますが、実際には空港から数キロ離れており、いずれも車での移動が必須。
「どうせ車移動になるなら、少し郊外でもリーズナブルな方がいい」と考え、今回はこちらのホテルを選びました。空港からはおおよそ車で30分ほどです。

デリー経由の乗り継ぎで泊まったIHG系ホテル。幹線道路沿いという立地は便利なのか、不便なのか──実際に泊まって確かめてきました。
ホリデイイングルガオンNH8までのアクセス(日本航空JL39便搭乗記)
今回は羽田空港の第3ターミナルから出発します。
いつものようにJGC/ビジネスクラス用カウンターで搭乗手続きをしようと思ったのですが、皆自動チェックイン機で手続しています。いつものカウンターがBaggage Drop専用カウンターの様になっており、入り口でスタッフが搭乗券を確認しています。「自動チェックイン機は感熱紙に印字しただけのペラペラの搭乗券が出てくるから嫌なんだよな~」などと一人でぼやきながら自動チェックイン機で手続きをすると、なんと有人カウンターで貰える厚紙に印刷したいつもの搭乗券を受け取ることができました。これは感動です。私は手荷物預け入れをしない、機内持ち込み派なので、今後は自動チェックイン機を重宝することになりそうです。
手荷物検査と出国審査を終えてさっそく4階のJALサクララウンジに向かいます。ラウンジ訪問は朝の7:25だったのですが、なんと満席です。ちなみにサクララウンジは5階にもあるのですが、こちらは朝8:00オープンとなります。ここで救いの神となるのがJALと同じワンワールドアライアンスメンバーであるキャセイパシフィック航空です。実は6階にキャセイパシフィック航空のラウンジがあり、こちらは朝7:30にオープンします。行ってみるとオープン直後で人も少なく、とても落ち着いた雰囲気で搭乗時間まで過ごすことができました。








搭乗時間となり、搭乗ゲートに向かいます。搭乗ゲートはうっすらとインド特有のスパイスの香りに包まれています。搭乗はGROUP1からの優先搭乗となりますが、羽田発のJAL便の場合、FaceExpressを登録することで、GROUP1で搭乗が可能となりますのでおススメです。機材はボーイング787型機。ビジネスクラスはSKY SUITE Ⅲです。SKY SUITEシリーズの中では圧迫感があるということで一番酷評を受けていますが、個人的には問題ありません。機内食、間食、着陸前の2度目の機内食を堪能し、無事デリーに到着です。












空港からホテルの行き方は以下の3択になります。
- 予めklookやtrip.com等のオンライン旅行代理店(OTA)を通じて空港送迎を手配する
- 空港からタクシーを拾う
- 空港からUBERを手配する
②はボったくられるリスクが多いので使う人は少ないかと思います。筆者は以前は①を多用していたのですが、どうもOTAが個人に委託している様で、すっぽかされるケースが増えているというか、最近はすっぽかされた記憶の方が多い気がしています。そこでおすすめなのが③です。デリーの空港はUBER等のアプリ手配用のピックアップポイントが用意されており、そこまで移動してUBERドライバーと合流するとボられることもなくアプリ表示の金額でホテルまで送ってもらえます。

ホリデイイングルガオンNH8のホテルレビュー
ホリデイ・イン グルガオン NH8は、国道NH8(National Highway 8)沿いに建っています。NH8は首都デリーと商都ムンバイを結ぶ主要幹線道路で、グルガオン周辺では高速道路のように整備されています。ホテル周辺は新興開発エリアで、徒歩圏内に観光スポットや大型商業施設はありません。そのため、観光や買い物はUber等の配車アプリが必須です。一方で、幹線道路沿いという立地から、空港への車移動はスムーズです。館内にはレストランやルームサービスも整っており、ホテル内で快適に過ごせる環境が整っています。周辺散策よりも、ビジネスやトランジット利用に向いたホテルの印象です。
チェックイン
筆者はIHGプラチナエリート資格でしたので、チェックイン時に広くて眺望の良い部屋にアップグレード(スタンダード300ft²⇒スタンダードコーナールーム370ft²)をしていただきました。


部屋からの眺望
今回宿泊したのは5階の角部屋。窓の外には、首都デリーと商都ムンバイを結ぶ幹線道路 NH8 が広がり、昼夜を問わず多くの大型トラックやコンテナ車が行き交います。道路の先には工場や倉庫、さらにその向こうには高層ビル群が見え、都市と物流の動きが一望できます。観光的な華やかさはありませんが、インド経済を支える物流の迫力ある景色が広がっています。
昼間はクラクションが絶え間なく響き、夜は少し落ち着くものの、遠くからBGMのように鳴り続けていました。これもまた、NH8沿いに泊まったからこそ味わえるインドのリズムかもしれません。

客室
外観はレンガ作りで若干の古さを連想させましたが、館内は改装されたようで綺麗でした。アメニティは一通りそろっていましたが、歯ブラシが木製で、環境意識の高さを感じることができました。また、部屋に入るとベッドにはタオルで作られたゾウさんが出迎えてくれました。移動させようと持ち上げたらあっという間に崩れてしまったのですが、ゾウさんの目をよく見るとボールペンで手書きで作られており、スタッフの手間暇かけて準備してくれたことが伝わり、思わず感動してしまいました。





















館内施設
館内にはプール、ジム、レストランが併設されています。ロビーフロアがG、プールが1階、ジムが2階となります。






レストランでのディナー体験
夜は外出せずにホテルのレストランで夕食をとることにしました。尚、IHGプラチナエリート会員はレストランの食事代金が30%割引となります。



レストランに行くとビュッフェかアラカルトかが選択可能になっていました。レストランのアラカルトメニューはホテルのWebサイトに公開されており、何を食べるかあらかじめ決めていたため、今回はアラカルトを選択します。以下のメニューとラッシーをオーダーしました。THALI(ターリー)というのはセットメニューの意となり、「ラムとチキン、ダール、野菜料理、ライス、選べるインドパン(ロティ/ナン/ラチャ)、ピクルス、グリーンサラダ、ライタ、インドのデザート、チキンティッカの小ポーション」が提供されるとのこと。

まず最初に出てきたのはパパドと呼ばれる豆粉の薄焼きせんべい。メニューには無かったので嬉しい誤算です。緑色のタレと一緒に出てきましたが、こちらはミントチャツネ(Mint Chutney)と呼ばれる、フレッシュミントとコリアンダー(パクチー)をベースに、青唐辛子やレモン汁、スパイスを加えて作られるインドの定番ディップソースです。爽やかな香りとピリッとした辛味が特徴的でした。

続いてメインの登場です。想像を超えた豪華なスタイルで登場してきました。中央のプレートには、濃厚なラムカレー、クリーミーなバターチキンカレー、日替わりの豆カレー、スパイス香る野菜炒め、ふっくらと炊かれたバスマティライス、彩り豊かな生野菜サラダ、そして香ばしく焼かれたチキンティッカ、インドスイーツ「グラブジャムン」が添えられています。
パンはメニュー上ではロティ・ナン・ラチャパラタから1種類を選択するような記載でしたが、実際には3種類すべてが提供されるという嬉しいサプライズ。香ばしいロティ、ふんわり柔らかなナン、サクサク層状のラチャパラタと、それぞれの食感と風味を食べ比べられる贅沢さに大満足でした。
プレートの右にあるライタ(ヨーグルトサラダ)はスパイス香が強めで、残念ながら私の口には合わず、ほとんど手を付けられませんでしたが、それ以外の料理は全体的にスパイスは効きつつも辛さは控えめで、日本人にも食べやすい味付けでした。さらに追加でスイートラッシーを注文し、ひんやりとした甘さで食後の満足感をぐっと高めることができました。
バラエティ豊かな料理と3種類のパンを味わい尽くし、最後はお腹パンパンの腹パン状態でディナーを終えることができました。

翌日の空港移動
翌日は朝7:40のフライトのため、朝4:00にチェックアウトして空港に向かうことにしました。当初UBERで手配しようと思ったのですが、前日ホテルから出かけた際にUBERドライバーのマッチングに時間がかかったことが引っ掛かり、某大手OTAで空港送迎を手配しました。
ところが当日、約束の時間になってもドライバーさんは登場しません。
ホテルスタッフの人にも支援いただき、何とかドライバーさんに連絡が付き、約40分遅れでドライバーさんがホテルに到着。ドライバーさんは相当焦っていたのか、ほとんどの先行く車にパッシングを浴びせてものすごいスピードで空港までの道のりを爆走してくれました。

OTAが手配する空港送迎のサービスはかなり質が落ちていることとを改めて実感しましたが、とりあえずはドライバーが無事登場してくれたことに感謝です。何事も余裕を持った行動が大切であることを改めて実感した滞在でした。
まとめ
今回のホリデイ・イン グルガオン NH8滞在は、郊外立地ならではの静けさと、IHG系列ホテルらしい安定したサービスが印象的でした。周辺に徒歩で行ける観光や買い物スポットはなく、車での移動が必須ですが、その分宿泊費は空港周辺よりも抑えられます。
こんな人におすすめ
- トランジットや短期滞在で車移動が前提の方
- IHG One Rewards会員でポイント宿泊やステータス特典を活用したい方
- 都市中心部の喧騒から少し離れて滞在したい方
あまり向かない人
- 徒歩圏で観光や買い物を楽しみたい方
空港から車で約30分、国道NH8沿いという立地は好みが分かれますが、「移動と滞在を効率的に組み合わせたい」方には、コストパフォーマンスの高い選択肢になるのではないでしょうか。