【宿泊記】アマラテラ・ヴィラズ・バリ・ヌサドゥアのブログレビュー(Amarterra Villas Resort Bali Nusa Dua, Autograph Collection)
今回は、インドネシア・バリ島の南部のヌサドゥアにあるMarriott系のリゾートホテル、アマラテラ・ヴィラズ・リゾート・オートグラフコレクションにMarriottのポイント利用して宿泊しましたので、その時の宿泊レビューをご紹介致します。2023年12月9日から1泊しました。バリ島のホテルを探す際や、Marriottのポイント宿泊をする際の参考にしていただければ幸いです。
アマラテラ・ヴィラズ・リゾート・オートグラフコレクションの概要
アマラテラ・ヴィラズは、42棟全てプライベートプール付きで1~3ベッドルームのオールヴィラタイプのホテルです。当初はアコーホテルグループのブティックホテルを集めたMギャラリーホテルコレクションの1つとして、2010年に開業しました。マリオット系のオートグラフコレクションブランドになったのは2023年9月からです。1ベッドルームでも200㎡あり、2ベッドルームだと300㎡もあります。さらに3ベッドルームでは圧巻!の858㎡もあります。
オートグラフコレクションブランドのホテルは全世界に200以上ありますが、デザインや表現にそれぞれの独創性と情熱が光るユニークなものばかりです。もともと独自性を持つホテルとして運営していたホテルを、マリオットが吸収する際にオートグラフコレクションブランドを与えるケースや、新規にホテルを企画する際に、オートグラフコレクションブランドとして、その地域に密接に関係しつつも独自性を尊重したホテルを創り上げるケースがあると考えられます。
オートグラフコレクションブランドの理念を読むとそれぞれのホテルがユニークなものばかりであることがわかります。ホテルの公式サイトからその一部をご紹介します。
『ビジョンをもとに誕生:オートグラフコレクションのホテルは、どれもはっきりとしたビジョンや精神、ストーリーに基づいて誕生したものばかりです。このため、どのホテルもインパクトの強い要素を持ち、独自の体験を作り出すあらゆる側面に熱意が感じとれます。』
『心のあるデザイン:私たちは、美しさには心がこもっていなければ意味がないと考えています。このため、オートグラフ コレクションのホテルではそれぞれのストーリーがきめ細かく明確な意図で体現されており、あらゆるディテールに心を満たすデザインが施されています。』
『特別な体験への情熱:ブティックホテルらしい質の高いおもてなしをお届けしたいという情熱と熟練した技術が惜しみなく注がれた空間とサービスが、ご滞在後も長く心に刻まれる鮮やかな印象を残します。』
『土地柄を感じられるホテル:その土地柄と季節を満喫するのにホテルを出る必要はありません。オートグラフ コレクションは、周囲の環境と密接なつながりをもち、地域に根ざしたホテルを厳選しているためです。』
Autograph Collection Hotels「ブランドのご紹介」
これらのキャッチフレーズを読むと、是非とも泊って特別な独自の体験をしてみたい!という衝動にかられるのは筆者だけではないと思います。
アマラテラ・ヴィラズの宿泊料金
今回は全てポイントで宿泊しました。シーズンや曜日によって変動はありますが、筆者が予約した時は一番安い1ベッドルームのタイプで39,000ポイントでした。これに「ナイトリーアップグレードアワード」の使用が認められ、2ベッドルームタイプのお部屋をご用意していただきました。
参考までに有償で宿泊する場合も調べてみました。サービス料と税金を含むと、1ベッドルームタイプのヴィラで約7百万ルピア(約7万円:100ルピア=1円換算)、2ベッドルームタイプのヴィラで約13百万ルピア(13万円:100ルピア=1円換算)となります。
アマラテラ・ヴィラズへのアクセス
アマラテラ・ヴィラズはバリ島のングラ・ライ(デンパサール)国際空港から13.9kmの場所にあり、車で26分程度です。交通量の混み具合によって所要時間はかなり変わってきます。空港からのシャトルバスサービスはありません。Grab料金を調べてみると17万ルピア台でした。
筆者はバリ島の同じヌサドゥア地区にあるGRAND HAYATT BALIへの滞在中にチェックインしました。地図で調べると徒歩10分程度でしたので、歩いて行きました。
12月末まで有効のMarriott系の「ナイトリーアップグレードアワード」(スイートルーム等へのアップグレード特典)が残っていたので、それを消化するために敢えてGRAND Hyatt BALI 滞在中に宿泊することにしました。全室ヴィラタイプでプライベートプールも付いているので、通常の宿泊料金は結構なお値段します。一方、ポイントでの宿泊を調べると、えっ?と思うくらいのお得感がありましたので、ポイント宿泊でナイトリーアップグレードアワードをリクエストしました。
チェックイン前の特別な儀式
ホテルに到着し、チェックインをするためにオープンエアスタイルのロビーへ行く前に「儀式」がありました。バリヒンドゥー教のお守りのおまじないらしく、おでこにお米を付けられ、手首にトゥリ・ダトゥ(ヒンドゥー教のミサンガ)を巻いてくれました。さらに、腰に巻く腰紐(スレンダン)も様々な色の中から選ぶことができました。
儀式が済むとオープンエアタイプのロビーエリアに入ります。開放的で広々としており、ラタンチェアもバリ島らしさが出ています。両サイドに真っ赤なガラス製のオブジェがあり、不思議なパワーを放っているように感じました。何らかの由来や意味はあるのでしょうが、確認できずじまいでした。
アマラテラ・ヴィラズのレセプション
レセプションは座ってチェックインができるようになっています。ウェルカムドリンクもショウガ味の身体に良さそうな飲み物が提供されました。鍵はカードキータイプではなく、リアルキーでした。
筆者がアサインされたお部屋は「JASMINE 2」と名付けられたヴィラです。各ヴィラはお花の名前がつけられています。マネージャーらしき男性が直々にお部屋まで案内して下さいました。
この玄関を開けると、プライベートプールが目に飛び込んできて、全体の敷地があまりにも広いので「ワオッ~!!」で思わず叫んでしまいました。とにかく明るくてキラキラしており超異次元の世界が広がっていました。
マネージャーさんらしき人は、宿泊客のこのサプライズで驚愕するシーンを何度も見ているものと思われます。この驚愕シーンを見ることがきっとお仕事の原動力にもなるのでしょう。
敷地内に約3m×約10m、最大水深1.5mのプライベートがあり、そのプライベートプールをはさんでヴィラが2戸あるタイプでした。水が出てプールの水面に当たる音も癒しを与えてくれます。さすがに夜中は止まっていました。
プールサイドにオープンエアのリビング・ダイニング・キッチンエリアがあります。このエリアにテレビや流し台、冷蔵庫などがあります。またソファやダイニングテーブルと椅子も4脚ありました。
この2ベッドルームタイプのヴィラの専有面積は300㎡あります。筆者がこれまでに宿泊した中で一番広い専有面積のお部屋になります。ちなみに、1ベッドルームだとヴィラが1戸にプライベートプールがついており、面積は200㎡となります。それでも十分な広さです。
メインベッドルームとセカンドベッドルームに案内されましたが、セカンドベッドルームの方は全く使いませんでした。3人以上か、2世帯での使用が前提のようです。我々夫婦二人だけだと持て余してしまいました。「ナイトリーアップグレードアワード」を使えたという事実だけで満足しました。
アマラテラ・ヴィラズの客室の様子
客室にあるのは憧れの天蓋付きベッドです。これだけでテンションが上がってしまいます。デスクの上にはホテルからのウェルカムギフトとして、直筆メッセージカード、籐の籠に入ったバリ島のスイーツ(バナナの葉で包まれたスンピン、ヤシの葉で包まれたヴァンタル)、冷えたロゼワインが用意されていました。
バスルームエリアの様子
バスルームエリアには、外の景色を楽しむことができるバスタブと、ダブルシンクの洗面台、ホースタイプのシャワー付きトイレがあります。
建物の外にシャワーがあり、さらに奥にはレインシャワーもありました。シャンプー・コンディショナー・シャワージェル等のパーソナルケア用品はアマラテラ・ヴィラズのオリジナルボトルに入っています。
ちなみに、セカンドヴィラの方の洗面台はシングルシンクで、シャワーブースはトイレブースと並んでいます。
シャワーやお風呂を使用した後に着るオリジナルバスローブがクロゼットにかかっています。軽くて着心地の良いものです。室内スリッパも大きなサイズの立派なものがあります。
アマラテラ・ヴィラズのレストラン「MAJA」の様子
ホテルのレセプションがあるロビー棟とフィッシュポンドをはさんで向かい側にレストラン「MAJA」があり、そこで食事をいただくことができます。
レストラン内部はバリ島らしいアート作品があちらこちらにさりげなく散りばめられており、過度な演出はされず、清潔感を重視しているように見受けられました。テラス席もありましたが、朝食の際、筆者はブッフェ料理が並んでいるテーブル近くの室内席を選びました。
アマラテラ・ヴィラズでの朝食の様子
朝食は飲み物と卵料理などの主要な料理はオーダー制になっており、メニューから選ぶことができます。それ以外のサイドメニューはブッフェスタイルとなっており、チーズ・ヨーグルト類、フルーツ類、パン類、デザート類、トースト類は、好きなものを好きなだけ選ぶことができます。
「MAJA」レストランは、Asian Fusion料理を提供するとのことでしたが、朝食に関してはあまりユニークさを求めてはおらず、オーソドックスな料理が並んでいました。
メインプールの様子
アマラテラ・ヴィラズには各ヴィラにプライベートプールがありますが、敷地の中心部あたりに共用の広いメインプールもあります。朝にはプールサイドでヨガ教室などが開催されます。
プールサイドには竹筒でできたシャワーもあります。レトロチックで風情が感じられます。
また、プールサイドにはカフェやジム、スパなどが入っている建物もあります。
プライベートビーチの様子
アマラテラ・ヴィラズは海に面していませんが、徒歩5分程度でアクセスできるビーチに専用のエリアが確保され、ビーチチェアなども用意されています。また、ビーチにはバリヒンドゥー教のお祈りと共に用意されるお供え物の「チャナン」が置かれているのをよく見かけます。ビーチに限らず、「チャナン」はいたる所に供えられているのを見ると、バリ島が「神々の島」と呼ばれる由縁にもなっていることを感じます。
ビーチへのアクセス
アマラテラ・ヴィラからビーチへ行くには、「BEACH ACCESS ONLY」の看板に従って進み、敷地内の情緒ある竹林の通路を通って裏門から出ていきます。裏門から出て徒歩で5分も歩かないうちにビーチにアクセスできます。
ジムとスパ
筆者は利用しませんでしたが、アマラテラ・ヴィラ内には宿泊者は無料で使えるジムと、有料のスパがあります。いずれもメインプールに面した建物の中にあります。
まとめ
今回は12月の年末も迫っており、ハイアット系列のホテル宿泊実績を積み上げるラストスパートをかけると同時に、マリオットボンヴォイのナイトリーアップグレードアワードも12月末の期限までに消化したいという中での苦肉の策として同時宿泊となりました。
アマラテラ・ヴィラズはバリ島へ旅行中に予約し、Marriottブランドに加わってからそれほど期間が経っていなかったこともあり、存在すら知りませんでした。そのためあまり期待はしていなかったので、チェックイン時にチェックアウト予定時刻を聞かれた時は、通常の12時頃と答えていました。
ところがお部屋を案内されてその超異次元の空間ぶりにびっくりし、あわててその場でレイトチェックアウトをリクエストし、すぐに快諾していただきました。
プライベートプールがあると他の人に気兼ねすることなくバースデイスーツ(生まれたままの姿)で泳ぐことができます。本当に夢のような時間と空間での体験で、魔法にでもかけられたような感覚でした。
オートグラフコレクションブランドの理念の中にある「ご滞在後も長く心に刻まれる鮮やかな印象を残します」という言葉通り、しばらくは夢の中にいるような放心状態が続いていました。
アマラテラ・ヴィラズは全42棟とヴィラ数が限られており、全てのヴィラにプライベートプールが付いているので、本当に穏やかな落ち着いたひと時を過ごすことができました。
超異次元の世界と空間が広がっておりますので、皆さまもバリ島訪問時には是非とも選択肢の一つに加えていただくことをお勧めします。