【宿泊記】翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都のブログレビュー ※チタンエリート
今回は、京都の嵐山にあるホテルで、以前から是非泊まってみたいと思っていた憧れのホテル「翠嵐(すいらん)ラグジュアリーコレクションホテル京都」の宿泊レビューをシェアさせて頂きます。
この記事が少しでも皆さまのご参考になれば幸いでございます。
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※上図のホテル外観画像出典元:翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都「ギャラリー」
ホテルの概要
翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都は、Marriott(旧スターウッド)最高級ブランドの「ラグジュアリーコレクション」の日本初進出ホテルとして、2015年3月23日に開業しました。森トラストグループが経営と運営を担っています。
面積5,388㎡(約1,630坪)の広大な敷地の中に、部屋数はたったの39室(含スイート4室)という非常に贅沢な造りとなっています。客室面積は38~94㎡とゆとりがあり、天然嵐山温泉の湯を引く露天風呂付の客室は18室もあります。
「翠嵐」の名前の由来は、色彩豊かな嵐山と、美しい翡翠色をたたえる保津川の絶景から、この恵まれた地だからこそ実現できる世界観を「翠嵐」という言葉に込めたそうです。
翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都は、Marriottのカテゴリーでは最上位の「ラグジュアリー」であり、旧カテゴリー8にランキングされる超高級ホテルです。
2022年3月より数値でのカテゴリーが廃止されましたが、それまではカテゴリー8が最高位ランクでした。
京都のMarriott系ホテルでは、「ザ・リッツ・カールトン京都」と「HOTEL THE MITSUI KYOTOラグジュアリーコレクション」もカテゴリー8でした。
ホテルの予約に際し
ホテルの宿泊は1泊2名で泊まれる中で一番リーズナブルなお部屋「翆月」を予約しました。30%OFFの期間限定料金でしたが、それでも57,977円もします。
この頃はGo To トラベル(全国旅行支援)の第2弾が2022年2月頃から始まるだろうという憶測もありました。私も2022年はMarriottのアンバサダーエリートくらい狙いたいと考えていましたので、多少値段が高くてもステータスの必要利用金額を満たすためには仕方がない、と考えておりました。
宿泊前にホテルから案内メールが届きました。到着の3日前までに事前フォームに必要事項を記入の上、回答して下さいとのことでした。
内容は送迎を人力車にするかタクシーにするか、人力車の場合はJR嵯峨嵐山駅にするか、嵐電嵐山駅にするか、何時頃にするか、朝食の希望時間帯、出発予定、などです。
送迎については、人力車でJR嵯峨嵐山駅14:20でのお迎えを希望しました。朝食は8時、チェックアウトは12時を選択しましたが、「可能であればレイトチェックアウトを希望致します。」と備考欄に記載しました。
JR嵯峨嵐山駅の改札を出ると、トロッコ列車の駅が目に入ります。3月1日から営業開始のため、残念ながら閉鎖されていました。
Marriott Bonvoyの会員ステータスとは
各ホテルグループは、主に年間の宿泊実績に応じて顧客をランク分けし、宿泊頻度が上位の優良客に対しては部屋のアップグレード、レイトチェックアウトやアーリーチェックイン、ラウンジへのアクセス権、朝食無料サービスなどの特典で優遇します。マリオットの会員サービスであるMarriott Bonvoyの場合はステータスのことを「エリート会員レベル」と呼び、1暦年(1月1日~12月31日)の宿泊実績に応じて下記のエリート会員レベルが付与されます。
年間の宿泊数 | エリート会員レベル | ステータス特典 |
10泊 | シルバーエリート | 優先レイトチェックアウト |
25泊 | ゴールドエリート | お部屋のアップグレード 14時までのレイトチェックアウト |
50泊 | プラチナエリート | 一部スイートを含むお部屋のアップグレード 16時までのレイトチェックアウト ラウンジアクセス権と無料朝食 ポイント付与率50% |
75泊 | チタンエリート ※宿泊当時のステータス |
プラチナエリートと比較してポイント付与率が75% |
100泊以上 +対象となる利用金額年間23,000米ドル以上 |
アンバサダーエリート | チェックインとチェックアウトは24時間いつでも可能 |
人力車によるお迎えサービス
ホテルから事前に指示された南口の先に行くと、数台の人力車が待っています。人力車を引く人のことを車夫といいますが、女性の方もいました。人力車の最大運搬重量は250kgだそうですから、最大重量を運搬するには相当なパワーが必要になると思われます。
我々夫婦を運んでくれる車夫さんは栃木県出身の若者でした。人力車に乗るのは初めてですが、少し高い所から見る景色もさることながら、通行人から注目を浴びるのはなかなか気分が良いものです。
天龍寺の前を通り、行列ができるカフェのある所を右折すると、左側が保津川で右側は立派なお屋敷が並んでおります。翠嵐に近づくにつれて気分が高まってきます。
人力車に乘ってから15分程で翠嵐ラグジュアリーコレクションに到着しました。人力車に乘ったまま記念撮影もして頂きました。
車夫さんにはほんのお気持ち程度のQUOカードをお渡ししたら、たいそう喜んでくれました。未使用のQUOカードはいつも何枚か持ち合わせており、このようなちょっとしたお礼に渡すことにしています。私が持っているQUOカードも株主優待やら景品などの頂きものです。
こちらの立派な門をくぐると、また年代を感じさせる立派な中門があります。
中門をくぐると茅葺屋根の建物が。
この茅葺屋根の建物は1910(明治43)年に建てられた「八賞軒」ですが、現在は「茶寮 八翆」と名付けられ、一般客も利用できるレストランになっています。
チェックイン時の対応
建物の中に入り「茜」というラウンジのような所でソファーに座って個別にチェックインします。朝食の時間や和洋どちらにするかを確認されます。
その際、プラチナ様ですからレイトチェックアウトも可能でございます、とスタッフの方が申されたので、「えっ?!」と反応したところ、「あっ!チタン様でしたね。大変失礼致しました」というやり取りがありました。
チタンエリートもプラチナエリートもあまり大差ないな、と感じた瞬間でした。
この時点ではアンバサダーエリート取得も視野に入れておりましたが、2022年は最終的にはプラチナエリートで着地させました。
アサインされたお部屋※SNA利用
お部屋はエグゼクティブスイートの「渡月」をアサインされました。
コーナーにあり、渡月橋も保津川もバッチリ見えます。
翌週の平日泊の料金を調べると244,634円でした。
2021年11月に予約した時にスイートナイトアワード(以降SNA)もリクエストしましたが、一旦は受け付けられたものの断られました。
※スイートナイトアワード:年間50泊、75泊を達成するごとに付与される選択特典の1つ。スタンダードスイートまたは一部のプレミアムルームに部屋をアップグレード可能。
後から知りましたが、規定では前払い料金の場合はリクエスト対象外だそうです。前払いで既に割引料金になっているからでしょう。
ところが、宿泊前になってSNAが適用されたとの英文メールを頂きました。SNAはMarriott Bonvoy本部でコントロールしているようです。
この時は柚葉(ゆずのは)という専用露天風呂がついているお部屋でした。 この部屋でも十分嬉しかったのですが、「渡月」をご用意してくれたのは日本のホテル側の独自判断だと思われます。
渡月にもテラスに露天風呂があり、人目を気にせず好きな時間に露天風呂を楽しむことができそうです。お部屋に専用の露天風呂があるなんて最高ですね。
お部屋の様子
ウエルカムフルーツがありました。支配人のサイン入りメッセージも添えられています。ベッドルームも和風テイストで、洗面台には漆の手鏡や翠嵐の石けんがありました。
シャンパンディライト
お部屋の中のルームツアーをした後、茅葺屋根の離れ「茶寮 八翆」で17時から実施されるシャンパンディライトに参加します。シャンパンディライトは17時~19時まで宿泊者を対象にシャンパンをはじめ、赤白ワインと日本酒、ノンアルコール類がフリーフロー(飲み放題)で振る舞われるサービスです。もちろん無料です。
我々は17時ほぼきっかりくらいに行きました。既に席について飲んでいるお客さんもいましたので、多少のフライングは有りのようです。 早く行くと保津川沿いの窓際テーブル席が取れます。テラス席もありますが、寒いので1組しかいませんでした。
最初にブラックオリーブのマリネ、黒豆の砂糖まぶし、柚子風味のおかき、が出て来ました。さらに、シャンパン、赤白ワイン、日本酒、ノンアルコール類から選択した飲み物が提供されます。 本日のシャンパンは英国王室御用達のジョゼフペリエとのこと。
私はもちろんシャンパン、妻はノンアルコールのスパークリングワインをオーダーしました。 私はシャンパン3杯飲んだあと、日本酒も頂きました。この日の日本酒は「稼ぎ頭」という京都伏見のお酒です。ネーミングも印象深いものがありますが、ほんのり甘みがあり飲みやすかったです。 日本酒も2杯頂いた後、赤白ワインも頂きました。こちらはメルシャンの国産ワインでした。白ワインは「萌木(もえぎ)」、赤ワインは「藍茜(あいあかね)」です。
ここまで色々な種類のお酒を飲むとさすがに酔ってしまい、2時間フルにいて帰る時に出口の敷居で頭をぶつけてヘナヘナと倒れ込んでしまいました。 すっかり面倒な酔っぱらいになってしまいました。帰らなくて良いと思うとついつい飲み過ぎてしまいますね。
朝食の様子 京翠嵐にて
翌朝は8時から朝食を予約していました。「京 翠嵐」という1階にあるレストランで頂きます。このレストランの場所は、川崎重工業の創始者である川崎正蔵の「延命閣」と名付けられた別荘でした。 朝食は妻も私も、和定食を予約していました。
最初にカラフルなフレッシュジュース4種類と、果物やチアシード入りのヨーグルト、生ハム、ナッツなどのオードブルが提供されます。
次にエビのビスクスープとカレーライスが少々出てきました。さらにお粥、味噌汁、鮭、出汁巻き、お漬け物等が出てきました。
お粥にかけるとろみのあるお出汁も良い味が出ていました。最後にドリンクが出てきますが、私はレモンティーを頂きました。レモンは3切れ、紅茶も3杯分くらいありました。 じっくり1時間ちょっとかけて楽しんでいましたが、9時から予約している人達が来始めたので退散することにしました。
部屋専用露天風呂
滞在中4回も温泉に入りました。 まずはチェックインしてシャンパンディライトが始まるまでの間に1回目。少しぬめり気のあるお湯で、浴感は最高!です。 まだ明るいうちに空を見ながら、檜の浴槽の湯船に浸かるのは至福のひとときです。
お湯が常に出ているので温度も一定に保たれていました。 さすが天然温泉!です。
シャンパンや日本酒、ワインでほろ酔いになった後にも入りました。夜の露天風呂も幻想的です。 さらに、夜中の3時頃に起きてしまったので、露天風呂に浸かってみました。満天の星を期待しましたが、ホテルの庭にある電灯のあかりが強く、ある程度の星は見えましたが、期待した満天の星は見ることができませんでした。
周辺情報
朝食後に竹林の小径へ行きたいと思い、向かっていましたが、天龍寺の大きな門に吸い寄せらるように入ってしまいました。 天龍寺の庭を通ると竹林の小径へ近道となります。庭だけの観賞でも500円/人は要りますが、せっかくの世界文化遺産なので行くことにしました。天龍寺は臨済宗天龍寺派の大本山です。 因みに我が家は臨済宗東福寺派です。
天龍寺の北門に近づくと竹林が見えてきます。 北門を出て左方向に行きます。竹の手入れをしていました。竹は成長が速いと聞きますので普段の手入れが欠かせないのでしょう。 竹林の小径の突き当たりには「大河内山荘庭園」があります。昭和の映画俳優大河内傳次郎のお屋敷だった所を一般公開しているようです。丹下左膳を演じて一世を風靡した役者さんのようですが、私が生まれた年にお亡くなりになっており知らないはずです。
嵐山公園亀山地区を通り、保津川に抜けました。図らずも翠嵐ラグジュアリーコレクションホテルの横に出ました。案内地図には載っていないし、Google Map にも出てこないので秘密のぬけ道だと思います。
部屋に戻り、4回目の露天風呂を楽しみました。禅宗のお寺にも行き、露天風呂も存分に楽しむことができましたので、事前期待をはるかに超える宿泊体験となりました。