マリオットバケーションクラブに入会してわかった評判の真相やメリット・デメリット、入会費の仕組み
マリオットバケーションクラブは通常のエリート会員プログラムである「マリオットボンヴォイ」とは異なるバケーションプログラムです。
入会金や年会費が必要であり、入会するためにも説明会への参加が必要となります。
そんなマリオットバケーションクラブは入会に値するものなのか、実際に入会してステイした感想を含めてメリット・デメリットやクラブの内容を解説していきます。
マリオット・バケーション・クラブとは?
マリオット・バケーション・クラブ(MARRIOTT VACATION CLUB)は、世界的なホテルチェーンであるマリオット・インターナショナル(MARRIOTT INTERNATIONAL)社(NASDAQ:MAR)から2011年11月に分離独立したマリオット・バケーションズ・ワールドワイド(MARRIOTT VACATIONS WORLDWIDE)社(NYSE:VAC)が展開する、バケーションオーナーシップ(タイムシェア)プログラムのブランドです。
このプログラムに加入することで、世界中にあるマリオットのリゾート施設やホテルを、所有者として所有権を持つかのように利用できるようになります。年次利用に必要なポイントを購入して、指定されたリゾート施設での宿泊などの特典を受け取ることができます。
マリオット・バケーション・クラブの加入者(オーナー)はザ・リッツカールトン・クラブ、ウェスティン・バケーションクラブ、シェラトン・バケーションクラブ、セントレジス・レジデンス・クラブなどの会員施設も使えます。同じマリオットグループなので、ブランド名が違うだけのような感覚です。さらに変わりどころとしてはHYATTブランドのHYATT VACATION CLUBの施設も使えます。このHYATT VACATION CLUBは実はマリオット・バケーションズ・ワールドワイド社に所属するブランドです。
また、日本でマリオット・バケーション・クラブに加入する場合、マリオット・バケーション・クラブ・インターナショナル・アジアパシフィック(MVCI-AP)に加入することになります。本記事では日本で加入するケースを前提として解説します。
バケーション・オーナーシップ権とは
バケーション・オーナーシップ権の購入者は、1つのリゾート施設または複数のリゾート施設の不動産所有権「タイムシェア・エステート」または契約上の使用権「タイムシェア・ライセンス」のいずれかの権利「バケーション・オーナーシップ権」を取得します。米国ではマリオットやヒルトンなど、ほとんどのバケーション・オーナーシップ商品がタイムシェア・エステートとして販売されています。タイムシェア・エステートには、特定の宿泊ユニットの不動産権利証書、建物またはリゾート全体の未分割権利など、さまざまな仕組みがあり不動産登記も伴います。一方、MVCI-AP(マリオット・バケーション・クラブ・インターナショナル・アジアパシフィック)では「タイムシェア・ライセンス」が販売されています。タイムシェア・ライセンスでは不動産登記の必要はありません。
バケーション・オーナーシップ権のメリット
バケーション・オーナーシップ権を購入することで、オーナーは休暇が約束されることになります。
多くのオーナーにとって、バケーション・オーナーシップは、従来の宿泊施設(ホテル、リゾート、コンドミニアムなど)に代わる魅力的な選択肢となります。バケーション・オーナーシップのオーナーは、従来の宿泊施設にありがちな宿泊料金の乱高下を避けられるだけでなく、従来のホテルの客室の平均2倍以上の広さと、キッチンや独立したリビングエリアなど、通常より多くの設備を備えた宿泊施設を楽しむことができます。バケーション・オーナーシップは、より手頃な価格で購入でき、メンテナンスや維持の心配が少ないため、生涯のバケーションを購入することに興味があり、セカンドハウスを購入したい者にとっては好ましい選択肢となります。
バケーション・オーナーシップ権の年間維持費用
最初の購入後、ほとんどのバケーション・オーナーシップ・プログラムではオーナーに年間維持費の支払いを義務付けています。この料金は、バケーション・オーナーシップ施設の運営と維持、およびプログラム・サービスの提供にかかる費用と経費のうち、オーナーに割り当てられる分を示します。この料金は通常、ハウスキーピング、造園、税金、保険、リゾートの人件費などの経費を賄うこととなります。
特典が豊富なポイント制度
マリオットバケーションクラブのポイント制度は、MVCI-APが所有する施設(タイ・インドネシア・オーストラリアにあるデスティネーション)のタイムシェア権に係る権利:RTU(Right to Use)権を購入することになります。オーナーに対して毎年一定数の「ポイント」を付与します。RTU権の当初期間は2038年に満了となり、更新すると2058年が満了となります。満了日の正確な日付は購入する時期によって変わってきます。
保有するポイントを利用して、マリオット・バケーション・クラブ・リゾートでの宿泊が可能です。宿泊以外にも「バケーション・ツアー」や「クルーズ」「アウトドア体験」などの多彩なメニューがあり、ポイントで利用できます。
利用できないポイントを翌年に繰り越したり、利用したいプランへの不足分を翌年分から前借りすることが可能です。マリオット・ボンヴォイポイントに交換することも可能です。1ポイントは40 マリオット・ボンヴォイポイントに交換できますが、最小ポイントは250ポイントで5ポイント単位となります。また、交換できるポイントの上限は会員ランクに応じて50%~75%までとなっています。ただし、レートはあまり良くないのでお勧めしません。ポイントには有効期限があり、期限を超えると無効となるので、マリオット・ボンヴォイポイントに交換するのは最後の手段と考えた方がよさそうです。
高級リゾートを所有者のように利用できる
ポイントを利用してスイートやアパートメントの予約が可能です。また、メンバーは、高級ホテルとレジデンスの一部を利用することができます。ポイントをそのまま使って、バケーションクラブ以外のホテルにも宿泊できます。
家族向けに適した多彩な宿泊施設を利用できる
マリオット・バケーション・クラブのクラブリゾート(宿泊施設)は、基本的に全てがスイートルームです。部屋にはキッチン、食器や大型冷蔵庫、洗濯機や乾燥機があり、家族旅行に非常に便利です。また、マリオットブランドのホテルでは、家族がさらに楽しめる朝食やアクティビティのような特典を用意しています。フィットネスセンターや屋外温水プールなどの家族向けのリゾートアメニティが併設されているところも多く、小さなお子様から家族全てのメンバーが楽しく過ごすことができます。
マリオットバケーションクラブのメリットと魅力
マリオット・バケーション・クラブのメリットとしては、設備が充実した世界中のマリオットのリゾート施設やホテルに、暮らすように滞在できることや、2ベッドルームや3ベッドルームもあるので、2世帯や3世帯で同じ部屋に滞在することができることでしょう。また、会員のランク(メンバー・ベネフィット・レベル)によりマリオット・ボンヴォイのエリートステータス(ゴールド、プラチナ、チタン)が付与されます。
コストパフォーマンスの高い家族旅行
マリオット・バケーション・クラブは、毎年1~2回以上、一回当たり3~5泊以上、1泊5万円~10万円以上のホテルに宿泊したい人にとってはコストパフォーマンスが高いと言えます。宿泊施設が基本的に全てスイートルームなので、家族全員が同じ空間で快適に過ごすことができます。また、ガイド付きツアー、アフリカ・サファリ旅行、ワインツアー、クルーズなどユニークで特別な体験プログラムを利用して、家族全てのメンバーが楽しく過ごすことができます。
豪華な施設とアメニティ
マリオット・バケーション・クラブの会員は、フルキッチン付きのコンドミニアムや豪華なヴィラなどプレミアムな宿泊施設を利用できます。このような非日常を体験できる豪華な施設が世界中に存在し、利用することができます。
柔軟なポイント制度
毎年一定数のポイントが付与され、そのポイント数に応じて、滞在期間や部屋タイプを選択できます。RTU権を追加購入して、付与されるポイント数を増やすこともできます。追加購入はいつでも行うことができます。使用できないポイントを翌年に繰り越したり、利用したいプランへの不足分を翌年分から前借りすることも可能です。ただし、これらには手続きの期限や、ポイントの利用期間などの条件があります。ポイントは有効期限があり、期限を超えると無効となります。
豊富な滞在先オプション
付与されるポイント数で世界90ヵ所以上のマリオット・バケーション・クラブのリゾート施設や都市型宿泊施設から滞在先を選択することが可能です。マリオット系列ホテルやクルーズ、ガイドツアーなどにもポイントを使用できます。外部の交換パートナー、インターバル・インターナショナル社を通して世界各地の数千件のリゾートを利用すれば、滞在先のオプションはさらに広がります。ただし、追加料金や手数料が発生するので、詳しく調べる必要があります。
快適な宿泊施設
マリオット・バケーション・クラブの宿泊施設はスタジオタイプから3ベッドルーム、タウンハウスまでの様々なサイズやビューの部屋タイプが用意されています。キッチンや洗濯機など自宅のような設備がそろっています。これらの施設は、家族旅行や長期滞在には最適な設備となります。オーストラリアの東海岸にあるサーファーズパラダイスのような豪華リゾートでは、ラグーンやビーチ、ウォーターアクティビティなどのアメニティも充実しています。また、フィットネスセンターや屋外温水プール、スポーツコート、テニスコートなどもあります。
メンバー・ベネフィット・レベルに応じた特典
RTU権の購入数に応じてメンバー・ベネフィット・レベルが確定します。メンバー・ベネフィット・レベルに応じて付与されるポイント数や特典が変わってきます。メンバー・ベネフィット・レベルにより、予約可能期間(13ヶ月前や6ヶ月前)と宿泊単位(7泊以上or1泊から)が変わってきます。また、マリオットボンヴォイのステータスもレベルに応じてゴールドからチタンまで付与されます。
多様な休暇体験
マリオット・バケーション・クラブでは、多様な休暇体験を提供しています。
バケーション・エクスペリエンスというプログラムがあります。これは、会員が毎年付与されるポイントを利用して、クラブリゾートやバケーション施設以外でも、マリオットホテルグループの約100ヵ所のホテル等に宿泊できるプログラムです。その他、先述の通りガイド付きツアー、アフリカ・サファリ旅行、ワインツアー、豪華なクルーズ船での旅行などがあります。
また、マリオット・バケーション・クラブの一部で、マリオット・バケーション・クラブパルスという都市部に位置するホテルを提供するサービスがあります。リゾートとは異なり、都市生活を楽しむ休暇体験になります。
将来の休暇に対する投資
インフレやインバウンドの増加による旅行コストの上昇を考えると、マリオット・バケーション・クラブへの加入は将来の休暇に対する賢明な投資となる可能性があります。その主な特徴として、
- 将来の旅行費用の一部を前払いすることで、将来お金の心配をすることなく今から確保できます。
- 世界中にプレミアムリゾートヴィラが存在し、その数は90ヶ所以上に増えています。国内外のその施設を一年中利用できます。
- 数十年先を見越した物価上昇を考えると、宿泊料金のインフレ対策となります。
などが挙げられます。
【2024年最新】マリオットバケーションクラブ対象のホテル一覧
海外
マリオット・バケーション・クラブ対象のホテル一覧は下記画像およびリストからご参照下さい。2024年4月時点では96ヶ所のホテルが掲載されています。
マリオット・バケーション・クラブでは、世界中にある豊富な宿泊施設を提供しています。ホームページでは「アクティビティ」「目的地またはリゾート名」を選んで、ホテルを検索できます。
「目的地」で検索
- アジア:インドネシア、タイ
- オセアニア:オーストラリア
- アメリカ:アリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、フロリダ州、ハワイ州、マサチューセッツ州、ミズーリ州、ネバダ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、サウスカロライナ州、ユタ州、バージニア州、ワシントンD.C.
- 中米:コスタリカ、メキシコ、カリブ海、ヴァージン諸島
- ヨーロッパ:フランス、スペイン
「アクティビティ」で検索
ビーチ、ゴルフ、スキー、スパ、テーマパーク、都市探検
日本
日本国内の宿泊対象ホテルは2024年4月時点では13ヵ所です。バケーション・エクスペリエンスというプログラムで予約できますが、現時点ではカスタマーサービスに電話をして予約をする必要があります。
- フェアフィールド・バイ・マリオット札幌
- ウェスティンホテル仙台
- シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
- 東京マリオットホテル
- 富士マリオットホテル山中湖
- 伊豆マリオットホテル修善寺
- 軽井沢マリオットホテル
- コートヤード・バイ・マリオット白馬
- 琵琶湖マリオットホテル
- JWマリオット・ホテル奈良
- コートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーション
- シェラトングランドホテル広島
- シェラトン沖縄サンマリーナリゾート
期限が迫ってきて、ポイントを使いこなせなかった時、海外へ行くのが大変な場合は、国内のホテルに宿泊することができるので安心です。対象ホテルは変化することがあるため、最新の情報はホームページで確認が必要です。
マリオットバケーションクラブの説明会とは?
マリオットバケーションクラブの説明会について、筆者の体験談をお伝えします。
筆者は2回説明会に参加しました。
メールでオファーが届く
マリオットボンヴォイの会員ですから、マリオットバケーションクラブからは説明会参加のオファーが度々届いていました。説明会に参加するとJCBギフトカード最大20,000円分またはMarriott Bonvoy ポイント最大20,000ポイントを進呈というものでした。ところが、ある時からMarriott Bonvoyポイントが最大30,000ポイント進呈に増えたので、メールで説明会参加希望を申し込みました。2021年6月のことです。
説明会の参加条件
メールのオファーには参加条件も載っていました。
- 世帯年収700万円以上(ご夫婦合算可)(同様の条件を満たしている独身のお客様も対象)
- 約90~120分間のマリオット・バケーション・クラブの販売説明会に参加
- 30歳以上65歳以下のお客様限定
- 既婚のお客様はご夫婦揃って販売説明会にご参加いただくことが条件
- 過去18ヵ月以内又は過去に3回以上日本、プーケット等の販売説明会に参加した方は対象外
- すでに次回の体験宿泊プランやその他プランや説明会をご予約の方は対象外
オファーの詳細
説明会への参加特典も載っていました。
条件 | 特典 |
---|---|
セールスギャラリー及び地方開催時の説明会場へお越し頂きご夫婦での参加の場合 | JCBギフトカード20,000円又はMarriott Bonvoyポイント30,000ポイントを進呈 |
オンライン販売説明会へご夫婦での参加の場合 | JCBギフトカード10,000又はMarriott Bonvoyポイント20,000ポイントを進呈 |
独身のお客様でお一人様でセールスギャラリーまたは地方開催時の説明会場へ参加の場合 | JCBギフトカード10,000円、またはMarriott Bonvoyポイント15,000ポイントを進呈 |
独身のお客様でお一人様でオンライン販売説明会へ参加の場合 | JCBギフトカード5,000円、またはMarriott Bonvoyポイント10,000ポイントを進呈 |
電話での申し込み
電話でも説明会への参加の申し込みができます。メールでのオファーは期間限定となっていましたが、電話の場合はいつでも受付はしていただけると思います。販売説明会は完全予約制です。
電話番号:0120-122-378
1回目の説明会参加について
1回目は2021年6月にメールでマリオットバケーションクラブからのメールオファーに対応し、2021年8月に六本木の泉ガーデンタワー4階のマリオットバケーションクラブの「東京セールスギャラリー」で夫婦揃って説明を受けました。
この時はまだコロナ禍だったので、海外旅行へ行けるかどうかさえわからなかったので購入は見送りました。また、リーズナブルな価格での体験宿泊も勧められましたが、海外渡航自体が難しい状態だったのでお断りしました。後日、Marriott Bonvoyポイントは30,000ポイントいただくことができました。
2回目の説明会参加について
2回目は、2023年7月に知人から、説明会に参加するだけでハワイの3泊無料宿泊特典がもらえるよ!という呼びかけに対して、是非参加したいで~す!と手を挙げたところから始まりました。
その数日後、マリオットバケーションクラブの方から案内メールをいただきました。
メールの冒頭にはハワイの宿泊施設の写真とキャチーなコピーが並んでおり、心が踊ります。
「ハワイの無料宿泊で今年こそ海外旅行へ」「説明会ご参加で素敵な特典をプレゼント」
期間限定の参加特典として、下記の選択肢が並んでいました。
- マリオットボンヴォイポイント最大34,000ポイント
- JCBギフトカード最大24,000円分
- マリオット・コオリナ・ビーチクラブご優待宿泊3泊4日
- シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルご優待宿泊1泊2日
2年前の参加特典より充実しており、何よりハワイ3泊4日の無料宿泊特典に惹かれました。
参加条件は2年前とは若干の違いがありました。年齢制限と世帯年収、ハワイで説明会に参加していてもそれはカウントされないという点です。ハワイの場合はマリオットバケーションクラブ・アジアパシフィックではないため、「タイムシェア・ライセンス」ではなく「タイムシェア・エステート」の販売だからだと思います。
- ご年齢20歳以上65歳以下の方(独身参加可能・既婚の場合は、お二人共に)
- 世帯年収750万円以上(夫婦合算可)
- 既婚の場合、ご夫婦様揃って90〜120分間の説明をお聞きいただけること。
- 日本を含むアジア太平洋地区にて18ヶ月以内に販売説明会に参加されていない方(ハワイは除く)
- 日本を含むアジア太平洋地区にて過去に販売説明会へのご参加が3回未満の方(ハワイは除く)
- 説明会申し込み時に、体験宿泊プランやその他プランを購入していない方 または、国内外において、今後の説明会をご予約されていない方
筆者夫婦は頻繁に東京へ行くわけでもないので、候補として載っていた9日程では都合がつかず、その時点で東京へ行く予定の日程を指定して、先方に確認致しました。興味を持ったことに対する御礼と参加条件の確認などのメールのやり取りがあり、最終的にこちらが希望した日時で決まりました。
のちに「マリオットバケーションクラブ販売説明会 ご予約確認書」のメールが送られてきて、説明会は、2年前と同様の東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」に直結している「泉ガーデンタワー」4階にあるマリオットバケーションクラブの「東京セールスギャラリー」で行われることがわかりました。
また、そのメールの中にマリオットバケーションクラブの2分程度のプロモーションビデオのリンクもありました。ビデオの中にはテロップも流れていましたが、ほとんど理解できていなかったことが、今になってわかります。今でこそ多少の内容は理解してきたので、ビデオ内のテロップもわかるようになりました。
説明会は筆者夫婦とマリオットバケーションクラブ側も2名でした。1人は担当者で、もう1人はその上司の方でした。担当の方はコンペチター(競合企業)から転職してきたそうです。この点は筆者の中で少しアドバンテージとなりました。
説明会に参加するといただけるハワイ3泊4日無料宿泊特典だけが目的でしたが、どういう気持ちの変化があったのか、最終的にはバリ島にある「マリオット・バケーション・クラブ・デスティネーションズ、バリ・ヌサ・ドゥア・テラス」のタイムシェア―・プランを購入しちゃいました!
これには紹介していただいた方もビックリ!されていました。
購入しようと考えた点を共有します。
- 不動産の購入ではないため不動産登記が不要であること
- 2058年までの期間限定であり子供の代に権利を相続させても負担にはならないと考えたこと
- 最小単位(RTU権4口:年間1,000ポイント付与)での購入だと超高額ではなかったこと
- 娘夫婦が結婚したばかりで、2世帯(世代)や3世帯(世代)での旅行を夢見たこと
- 購入価格がディスカウントされ、金利なし60回払いが可能であったこと
- 初回ボーナスポイントが1,500ポイントもらえたこと
家族が多い家庭や複数世帯で一緒に旅行するスタイルにはピッタリだと考えました。
マリオットバケーションクラブで後悔?良かった?評判・口コミを公開
ここで、マリオットバケーションクラブに加入しての感想などを口コミやSNSから拾ってみました。
マリオット・バケーション・クラブの評判は、利用者によってさまざまです。
後悔したこととして、一部の利用者は、「初期費用や年会費が高い」、「維持費もかかる」など、コストパフォーマンスに疑問を持つ声があるようです。
また、「説明会での勧誘が強引だ」と感じる人もいるようです。その場で決断を迫られることに不満を持つ声もあります。
良かったこととしては、多くの利用者がマリオット・バケーション・クラブの宿泊施設の質の高さを評価しています。清潔で素晴らしい設備が整っており、快適に過ごせると評判です。また、ポイントを使って様々なリゾート施設に宿泊できるため、柔軟な旅行計画が立てられると評価されています。
実際に利用したウエスティン・プリンスヴィル・リゾートの様子
マリオットバケーションクラブの注意点
マリオットバケーションクラブとの相性もあると思います。初期費用も年間維持費用もかかりますので、そこは購入を検討する際にきちんと把握しておく必要があります。
高額な初期費用
RTU権の購入数によって初期費用も年間付与ポイント数も大きく違ってきます。RTU権の最低販売口数は4口と言われております。そこから、あくまでも筆者なりに予測した初期費用をお伝えします。ドル高円安の影響もあるので、もっと安かった、もっと高かったというご意見もあるかも知れませんが、参考値として下さい。
年間維持費
どの施設の会員になるかで多少違ってくるとは思いますが、筆者の場合、2023年11月に英文のエアメールが米国フロリダから届き、2024年分として$702.08を請求され、2024年1月にクレジットカードで支払いました。内訳は次の通りです。
筆者の場合は10万円程度でしたが、RTU権が多くなるほど高くなります。もっとも「会費・Abound交換費用」はメンバーで$240ですが、最もランクの高いチェアマンズクラブでも$295です。ちなみにRTU権を60口持っている方の場合の年間維持費は$7,226.20となり150円/ドル計算だと約108万4千円となります。
長期的なコミットメント
マリオットバケーションズクラブに加入するということは、2058年まで利用するという長期的なコミットメントが必要になります。相続や譲渡はできますが、転売はできません。これが米国で販売している不動産登記をする「タイムシェア・エステート」であれば転売は可能です。実際にリセール市場にはヒルトンやマリオットのタイムシェアエステートの物件がゴロゴロしています。
2024年現在ではあと34年であり、そこまで旅行をし続けなければ宝の持ち腐れになります。一方で、付与されるポイント数にもよりますが、毎年継続して旅行に行く方にとっては、宿泊費用はかなりリーズナブルに抑えられることになります。また、インフレ率を考えると初期費用の面では早く購入する方がお得であり、今後ホテルの宿泊費用が上昇することを考えると、年間費用の面でもお得になります。
予約の制限
メンバー・ベネフィット・レベルによって予約開始の時期が異なります。上位ランクの会員は13ヶ月前から予約が可能であり、1泊からでも予約ができます。しかし、1番下位ランクの会員は13ヶ月前だと7連泊以上でしか予約できないといった制限があります。チェックインの10ヶ月前になれば、どの会員ランクでも1泊から予約が可能となります。
主に米国の人達はバケーションの計画が人生の最優先事項ですから、1年以上前から計画を練る人が多いのでしょう。筆者も6月中旬の金曜日から3連泊・2家族・ハワイの条件で5月になってから探しましたが、ハワイには11ヶ所も施設があるのにほとんど埋まっていました。唯一空きがあったカウアイ島のウェスティン・プリンスヴィル・オーシャンリゾート・ヴィラズの2ベッドルームを押さえましたが、ポイント数のことまで考える余裕はありませんでした。結局2,450ポイント必要でした。
まとめ
筆者は購入してからまだ1回しか利用していません。娘夫婦と一緒にハワイのカウアイ島のウェスティン・プリンスヴィル・オーシャンリゾート・ヴィラズに3連泊しただけですが、設備の充実ぶりやスタッフの対応、雰囲気の良さなど全ての面において非常に満足し、非日常生活を経験できました。
現在は2回目の利用を考えており、バリ島のヌサ・ドゥア・テラスでの滞在を計画中です。
このマリオット・バケーションズ・クラブは実に奥が深く、まだまだお得に活用する方法があります。
「インターバル・インターナショナル」社という世界的なリゾート交換会社を通してポイントを交換することで、世界80か国、約3,200ヶ所の施設を利用することができます。
さらに、「フレックスチェンジ」というプログラムではチェックインの59日以内であれば、7連泊を1,000ポイントで利用できる制度です。
また、「ゲッタウェイ」というプログラムではポイントではなく、有償で一般価格よりも遥かに安い宿泊料金で利用できる制度です。
これらのプログラムを実際に利用すれば、また体験レポートなどをシェアしたいと思います。