ウォルドーフ・アストリア大阪アフタヌーンティー「アール・デコの世界を堪能」
2025年4月に大阪へ日本初上陸したラグジュアリーホテルブランド「ウォルドーフ・アストリア」で、期間限定のアフタヌーンティーを実際に体験してきました。アール・デコ(※)全盛期に人気を博したこのブランドは、現在もその様式を大切に引き継いでいると聞き、「アール・デコ好き」を自負する筆者は、ホテルデザインを見に行くことも兼ねて訪問しました。メニュー内容から予約方法、アクセス・駐車場情報、そしてホテルの様子まで詳しくレポートします。今後のアフタヌーンティープラン予定も記載していますので、ぜひ最後まで御覧ください。
フランス・パリで生まれ、1920~40年代にかけてアメリカを中心に世界中で大流行したモダンデザイン様式です。直線や円のような幾何学模様が特徴とされています。
ウォルドーフ・アストリアとは?

ウォルドーフ・アストリアは、ヒルトングループが展開する29のホテル&リゾートブランドの最高峰に位置するラグジュアリーブランドです。元々は19世紀の終わりにアメリカの億万長者従兄弟がニューヨークで始めた「ウォルドルフホテル」と「アストリアホテル」が起源です。1949年にヒルトン傘下となり、アメリカ屈指の高級ホテルとして君臨してきました。政財界のトップや銀幕女優などのセレブから、宿泊はもちろん居住地としても選ばれています。
ウォルドーフ・アストリア大阪について

ウォルドーフ・アストリア大阪は、日本第1号のウォルドーフ・アストリアとして2025年4月に開業しました。世界の主要都市に展開されるウォルドーフ・アストリアですが、日本初進出の地に選ばれたのが大阪です。
ホテルはJR大阪駅に隣接する複合施設「グラングリーン大阪 南館 パークタワー」の1-2階と28-38階に位置し、大阪駅は徒歩圏にあります。京都、神戸、奈良などの関西主要都市にもアクセスしやすく、観光にもビジネスにも便利なロケーションです。
252の客室、4つのレストラン&バー、スパ、24時間フィットネスセンター、屋内プール、サウナ、ライブラリーと施設も充実しています。
ウォルドーフ・アストリア大阪のエントランス
到着した瞬間からスタッフの連携が途切れなく、初めての場所にもかかわらず不安なく会場まで足を運べました。今回は新大阪駅からタクシーでホテルへ向かいましたが、車寄せに降り立つと、すでに待ち受けていたドアマンの方が用向きを尋ね、キャリーケースの預かりを申し出てくださいました。さらに別のスタッフがエレベーターまで案内してくださり、その流れは驚くほどスムーズでした。まるで勝手知ったる親族の家を訪れるかのように、微塵の疑問も感じることなく進めた体験です。

会場「ピーコック・アレー」
29階でエレベーターの扉が開くと、全面ガラス張りの奥行ある空間から自然光が注ぎ、空・ビル・川が一度に目に飛び込んでくる劇的な演出が待っています。灯りが控えめのエレベーター内から突然天空に投げ出されたような感覚になり、「ここはどこ?」という不思議な気持ちのままホールの先まで進むと、初めて眼下にラウンジ&バー「ピーコック・アレー(Peacock Alley)」が現れます。

「ピーコック・アレー」は、ホテルの起源であるニューヨークはもちろん、世界中の「ウォルドーフ・アストリア」を象徴するラウンジ&バーで、華やかなアール・デコ様式のインテリアで知られています。
ここ大阪では、建物の28階と29階を大胆に使った開放的な吹き抜けが特徴です。ゲストは29階に到着して壮大な景色に触発された後、いったん左右に回り込み、改めて中央の大階段を降りてアール・デコの世界に没入できる仕掛けになっています。エレベーターから始まる計算された動線により、劇場型ラウンジとしての体験が成立しています。
デザインは、中央のバーカウンターや照明、壁のアイアンワークなど、すべての調度品が現代の息吹を取り入れたアール・デコで統一されています。

見逃せないのが、スタッフの方の装いです。白・黒・紺・グレーを基調とした、いわゆる「ザ・制服」ではありません。もちろんユニフォームではあるのですが、完全にアール・デコの世界の一部になっています。特に女性のブラウスとスカートはアール・デコへのオマージュを感じるオリジナリティ溢れるデザインで、テーブルの色ともマッチしています。ぜひ、実際に現地で確かめてみてください!
アール・デコの世界は、これにとどまらず、お皿やティーセットなど提供される食器にも徹底されていました。目に映るアール・デコの世界にどっぷり浸れる、至福の時間でした。

案内されたのは、西側の窓際席です。窓の外では水をたたえた水盤越しに「梅田スカイビル」や淀川が臨めました。その先には大阪平野が広がり、さらに北摂の山々や六甲山系まで視界に入ります。ちょうど日の入りの時刻とも重なり、美しい景色を堪能しました。

私は日曜日の夕方6時近くに訪問したのですが、それまでにいらした方はお子様連れのご家族や訪日観光客ファミリーが中心で、それほど混雑していませんでした。その後は女性のお二人連れやカップルに客層が変わった印象で、窓際席はほぼ埋まっていました。

サマーエスケープ アフタヌーンティーの料金プラン
お料理や飲み物の組み合わせによって、3つのプランがあります。全て2時間制です。
| プラン名 | 料金(税・サービス料込) | 内容 |
| サマーエスケープ アフタヌーンティー | 12,000円 | フリードリンクのスタンダードプラン |
| 【シェフの特製2品付き】サマーエスケープ アフタヌーンティー | 16,000円 | シェフ特製2品追加のアップグレードプラン |
| プティ・アフタヌーンティー(平日限定) | 8,850円 | コーヒーまたは紅茶1杯付きのコンパクトプラン |
アメリカ・ポートランド発のスペシャリティ・ティーカンパニー「Smith Teamaker(スミス・ティーメーカー)」とのコラボレーションによる、南国を感じるティーセレクションとトロピカルフルーツを取り入れたスイーツやセイボリーが楽しめる夏限定プランです。

【スタンダードプラン】
・スイーツ4種
・スコーン2種
・セイボリー4種
・ドリンクフリーフロー
アイスティー3種/紅茶6種/緑茶3種/白茶1種/ウーロン茶Ⅰ種/プーアル茶Ⅰ種/
ハーブティー4種/コーヒー6種
・シャンパン/スパークリングワイン/カクテル・モクテル:別料金
【アップグレードオプション】シェフの特製2品(+4,000円)
•クープ:
マンゴーを薔薇のように仕立て、グラス・バナーヌやパイナップル、桃のゼリーを重ねた一品
•プロシュートとメロン:
減圧製法で甘みを引き出したメロンと、プロシュート、ブッラータクリームの組み合わせ
予約時の体験談
ネット予約は手軽で、苦手な食材への対応など個別の要望にも柔軟に応じてもらえました。私の場合、1カ月前にネットで予約しました。日曜日の夕方を希望したところ、空き枠には余裕があり、希望の時間を簡単に押さえられました。1名から利用でき、15分きざみで自由度高く予約できます。ネット予約でも要望を伝えられる欄があり、私はそこで苦手な食材を記載しました。すると後日ホテルから電話をいただき、詳細をすり合わせたうえで当日の使用食材を調整してもらえました。
ウォルドーフ・アストリア大阪のアフタヌーンティー内容詳細
アフタヌーンティーはセイボリーからスイーツまで多彩なメニューで構成されており、別料金のドリンクも含め贅沢なひとときを楽しめます。ここからは、その詳細をご紹介します。
私は最初にノンアルコールのスパークリングワイン(別料金)をいただきました。

◆ピエール・ゼロ・シャルドネ(2,000円/グラス)
フランス南部のラングドック=ルーション地方のブランドです。グラスを鼻に近づけただけで芳醇な香りが広がり、ノンアルコールとは思えないスパークリングワインの風格を感じました。
ウェルカムティーは、プラン用に選ばれた3つのアイスティーのうちの1つ、パイナップルグリーンアイスティーです。一番さわやかとのことでお勧めいただきました。パイナップルの甘い香りがはっきりと感じられますが、飲んでみると甘くなくスッキリとしていて、スイーツのお供にぴったりでした。

アフタヌーンティーは、通常セイボリーから頂き、後半に甘い物を楽しむ派なのですが、中がアイスと伺ったので、最初に頂いたのは・・・

◆宮崎マンゴーとニューカレドニア産バニラのキャンディースムージー
小さいお花があしらわれてて可愛いらしいことこの上ない!飴のような丸いマンゴーコーティングをカリっとかじると、生マンゴーに包まれたチーズ風味のアイスがトロリ。口の中でバニラの香りやマンゴーがスムージー状になる仕掛けです。
改めてセイボリーへ。
◆フォアグラと焼きとうもろこしのコロネ 海苔の香り

トウモロコシの粒々に支えられて登場したコロネは、見た目も名前も不思議です。和風のお味を想像しましたが、磯の香りにくるまれていてもフォアグラはやはりフォアグラ!しっとりとした外側のワッフル生地にも負けない強い香りは圧巻でした。
◆ トマトシフォンのバジルクリーム添え

シフォンケーキのふんわりとした食感とは対照的に、甘みと酸味が濃厚なトマトとバジルクリームはハッキリとしたパンチが効いています。
◆ ロブスターロール

カレー風味のサワークリームで和えられたロブスターのオープンサンドです。ベースのパンは特別にグルテンフリーのリクエストに対応いただき、大きめでも心おきなくいただけました。口を大きく開けないと入らないほどの厚みで、かなりの食べ応えがあります。マンゴの甘みが最初に来て、あとからスパイシーな辛さが残り、夏にぴったりでした。
◆キャビアとカルピスバターのフィナンシェサレ

キャビアの塩味もフィナンシエの甘みもそれぞれしっかりしていて、さらにキャビアとバターの風味が鼻に抜ける大人向きの逸品でした。
◆スモークサーモンとビーツのサブレ

オレンジの皮でマリネした爽やかなサーモンの上にマンゴーとビーツのピューレが載ったジューシーなサブレです。うっかりするとピューレがはじけ飛びそうなので、一口でパクリ!オレンジのほのかな甘みと酸味に、シャリっとしたビーツの食感が口の中に広がるやいなや、サブレのサクサクが相まってリズムを楽しめました。
◆スコーン:ベーコンとチーズのクリーム カルボナーラ仕立て

四角いスコーン生地は、グルテンフリーのリクエストに応じていただきました。スコーンの上のムースに甘みはなく、焦がしベーコンとチーズの味で、食べ終わった後はトリュフの香りを堪能できます。食べ応えもあり、お食事そのものでした。
ここから甘いお菓子タイムになるので、飲み物は紅茶(イングリッシュブレックファスト)をミルクと一緒にオーダーしました。

ポットには茶葉は入っていないので、味が濃くなりすぎることはありません。
◆ ホワイトベルベットチーズケーキ

茶巾のような繊細で可愛いらしい見た目は、ホワイトチョコレートのコーティングによるものです。金箔や花びらがあしらわれたラブリーな仕上がりでした。食べるのが勿体ない気がするところを勇気を出してかじると、クリームと液体の絶妙なはざまを楽しめるベルベットのような食感がお口いっぱいに広がります。外側と内側の食感のギャップで、驚きはマックス!
◆マンゴータルト フレッシュマンゴーを添え

比較的酸味を強調したマンゴームースがタルト生地にあしらわれ、トッピングに甘い生マンゴーのチャンクという贅沢な構成です。3つの食感が楽しめました。
◆ ココナツとマンゴーのオペラ

マンゴーの黄色、ココナツの白、チョコレートの茶色と、色のコントラストがはっきりとしたオペラは、3段プレートでも存在感を放っていました。実際に頂くと三つ巴の味がバランス良く、ココナッツとマンゴーの取り合わせに南国を感じます。元祖チョコレートのオペラのようなずっしり感はなく、爽やかに軽くいただけました。しっとりとした食感も洗練されており、見た目と味の両方で完成度の高い一品です。
◆赤紫蘇風味のグアバチーズパイ

赤紫蘇・グアバ・チーズ!どうしたらこんな取り合わせを思いつけるのでしょう?口元に運んだだけでグアバの香りがしっかり感じられ、食べるとグアバの甘みに赤紫蘇の塩味と酸味、チーズクリームの酸味が絶妙に協調します。パイのサクサク食感も相まって思わず笑みがこぼれました。ワインやシャンパンにも合いそうな味です。
◆スコーン: ビターチョコチップ

2つあるスコーンのうち、甘い方を最後にいただきました。スコーンの上に、キャラメルソースがかかった完熟バナナのムースが載っています。ソースがよく焦がしてあり、甘さと苦さのコントラストが強烈な大人の味でした。
まとめ
アール・デコの世界観を受け継ぐ会場で、時流の先端を行う”イマ風”の料理を味わえる贅沢な体験でした。ウォルドーフ・アストリアの伝統をたたえつつ、新しいサービスに向けたクリエーションを直に感じられる素敵な機会です。日中の明るさから黄昏、そして夕闇へと移ろう景色の変化を、この空間でゆったり過ごせたのはとても贅沢なひとときでもありました。

特別なはからい
予約時に食材変更の可否を相談したところ、スコーンとパンをグルテンフリーで用意していただけました。個人的に、お菓子もアフタヌーンティーも大好きですが、普通の小麦粉を使用した食品を大量に食べると後日痒みが出る傾向があるため、予約時に食材変更の可否をお尋ねしました。その後、お電話でのやり取りを経て、スコーンとパンをグルテンフリーでご用意いただきました。ご判断いただいたシェフや、別の工程の手間をかけてくださったパティシエの方々、お取次ぎくださったスタッフの皆様、メニューの一つ一つのどの部分に小麦使用があるかを説明くださった接客ご担当者様、多くの方々の多大なるご配慮に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。お陰様で、その後も変わりなくしております。

食材変更は、ほかのホテルで希望して断られたこともあります。対応の仕方はホテルにより異なりますし、メニューによっても変わるかもしれません。シェフの考え抜いたメニューが別の素材では再現できない場合もあり、それは当然の判断だとも思います。
ただ、食材の理由で楽しい体験を控えている方の参考になるかもしれませんので、対応いただいたホテルのアフタヌーンティー体験記事を以下に記します。
2026年秋の新プラン:ウォルドーフ・オーチャード アフタヌーンティー
2026年9月1日〜10月29日には、秋のプラン「ウォルドーフ・オーチャード アフタヌーンティー」が提供される予定です。サマーエスケープの提供終了後に切り替わるこのプランは、ウォルドーフ・アストリアのシグネチャーである「ウォルドーフサラダ」にインスパイアされた青りんごをはじめ、秋の味覚を取り入れたメニュー構成となっています。以下にその内容をご紹介します。
【ウォルドーフ・オーチャード アフタヌーンティー】

◆セイボリー

• ロブスターブリオッシュ カルダモン風味のパンプキンムース
• プロシュートとオータムトリュフのシフォンサレ
• オリジナルキャビアとライムのフィナンシェ ティムールペッパーのアクサン
• スモークサーモンと林檎のボンボン ウォルドーフサラダへのオマージュ
• 旬のきのこのキッシュモンターニュ 木の芽と山椒風味
◆スコーン

• チャイティーのスコーン 黒糖バタークリーム
• 蜜香屋の焼き芋スコーンとフォアグラのムース ラムレーズンのアクサン
◆スイーツ

• レッドベルベットチーズケーキ 紅茶
• 和栗のティラミスオペラ アマレット風味
• 巨峰のムースとフロマージュブランのキャンディージェリー
• 洋梨のタタンタルト サングリア風
• プティフールセレクション
◆料金:¥12,000(税・サービス料込)
◆提供時間:11:30〜19:30
◆予約可能日:9月1日〜10月29日
※本記事執筆時点の情報でご案内していますが、実際の提供内容は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
予約方法
予約はTableCheckのネット予約ページまたは電話(06-7655-7111)から可能です。
• ネット予約:TableCheckの予約ページより
• 電話予約:06-7655-7111
※卵・乳製品・小麦・ゼラチン・バラ科の果物にアレルギーがある場合は、予約日の3日前までに申告が必要です。
• ※メニューは仕入状況等により変更になる場合があります。
アクセス
ウォルドーフ・アストリア大阪
〒530-0011 大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪南館
【地図】
【最寄り駅】
JR大阪駅
公道を通るとビル群を迂回するため13分ほどかかりますが、大阪駅うめきた地下口(B1F)や大阪駅西口から出て、商業施設「うめきたグリーンプレイス」を通り抜ければ時短で到着できます。「うめきたグリーンプレイス」の要所要所にホテル方面の目印が表示されているため、公道を歩くより分かりやすく迷いにくい点もメリットです。
駐車場
セルフパーキングは¥4,000、バレットパーキングは¥6,000で利用できます。10,000円以上のレストラン利用で2時間までの駐車サービス券が付きます。
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