琵琶湖マリオット|湖畔のアフタヌーンティーで驚きのサプライズ
海かと見紛う日本最大の湖、琵琶湖に遊びに行く機会があり、併せてアフタヌーンティーもいただいてきました。
伺ったのは、琵琶湖マリオットホテルのピーチとメロンが主体のサマープランです。季節ごとに近江の実りを味わえる琵琶湖マリオットホテルのオジナルアフタヌーンティー。2023年9月1日からは、秋のプランが始まります。今後のご参考になれば幸いです。
【マリオット】とは
アメリカに本部を置く世界的ホテル運営企業【マリオット・インターナショナル】が保有する30ブランドの内、企業名を冠する主要ブランド。日本国内には森トラスト・ホテル&リゾーツ株式会社と提携のうえ、6軒を展開。
【琵琶湖マリオットホテル】とは
琵琶湖のほとりのリゾートホテル。京都から30分ほどの地の利。2017年7月、「総合リゾートホテル・ラフォーレ琵琶湖」から「琵琶湖マリオットホテル」にリブランドされました。都心のホテル同様、フィットネスセンター・屋内プールを備えているほかに、温泉浴場、サウナ、テニスコート、体育館、フットサルコート、ゴルフ練習場、プラネタリウムまでも楽しめるホテルです。
アフタヌーンティー予約時のリクエスト対応
予約は、ホテルのホームページから行いました。
その際、
「苦手な食材やアレルギーのある食材はございましたら詳細を必ずご記入ください。」
という項目があり、
2名予約の内1名(私のこと)が小麦が苦手で代替可能か、お訊ねしました。
すると回答として、
「1名様分の小麦を除いた料理での対応は、アフターヌーンティーの同内容でのご変更は難しく、プランとは変わってしまいますが、1名様分はフルーツ盛合せのご用意をさせていただくか、アラカルトの料理からお選びいただくことも可能でございますが、いかがいたしましょうか?」
という提案をいただきました。
たしかに、たった一人分だけメニューを変えずに原材料を変えるのは相当な労力ですし、私が小麦を食しても即座に命に係わる訳ではなく、何よりアフタヌーンティーをいただきたかったので、ご提案は辞退し、小麦が使われた通常メニューで予約を完了しました。
サプライズ!
そして迎えた当日、まったく予想していなかったサプライズがありました。2名予約の内、1名分は小麦を使わないメニューの用意が整ったと!
予約完了までに、何度かホテルの方とやり取りをした上で、私のなかでは、通常メニューをいただくことに納得し、その心積もりでしたので、当日現地でのお申し出が即座には理解できず、目を白黒させてしまいました。
とはいえ、当初のリクエストを実現すべく、ホテルの方々が特別なはからいをしてくださったことは容易に想像でき、そのお心遣いに大感激!!これって、ホスピタリティの真髄ではないでしょうか?
今思い出してみても、うれしいできごとで、ありがたかったとしみじみ思います。
アフタヌーンティー会場:レストラン【Grill & G】
ホテル最上階にあたる12階に位置し、比良山系と琵琶湖を見渡せる特別な場所。静かに広がる湖のほとりでお茶を頂ける日本全国のなかでも際立つユニークな存在です。
今回は友人と伺い、唯一無二の景色に会話も弾みました。
アフタヌーンティーの内容
ピーチ&メロン アフタヌーンティー:琵琶湖マリオットホテルセンセーション
1日30食限定
ピーチとメロンが主役の夏を彩る爽やかなアフタヌーンティー。
スイーツだけでなくセイボリーにもフルーツを忍ばせたメニュー
制限時間内ドリンク飲み替え自由&飲み放題
<期 間> 2023年8月31(木)まで
<時 間>:①13:00~15:00 / ②16:00~18:00
※16:00限定スパークリングワイン付きプランあり
<料 金>
①13:00~15:00 5,500円 [平日の月~金限定:5,000円]
②16:00~18:00 6,500円 [平日の月~金限定:6,000円]
※前日17:00までの完全予約制
<オプションメニュー:メロンパフェ>
アフタヌーンティー限定 ハーフメロンのフルーツパフェ
守山メロンのムースのうえにメロンのほか、パイナップルやキウイなど夏のフルーツ満載。
ご同席の方とシェアがおすすめ。
<料 金>
2名盛で5,000円
※前日17:00までの完全予約制
メロンパフェに強く惹かれましたが、アフタヌーンティーにプラスして食べきれる自信がなく、涙を呑んで見送り、スパークリングワイン付きのプランをセレクト。では、詳しくレポートして参ります!
まずはシャンパンで乾杯!
アフタヌーンティーのお食事
セイボリー
オリジナルメニューはこちら
食べ応えがありそうなボリューム感です。
特別に対応いただいた小麦抜きのグルテンフリーメニューはこちら。大分軽めになった印象です。
では、私がいただいた小麦を避けたグルテンフリーの品々をご紹介します。
※メニュー名はオリジナル名を記載し、グルテンフリーメニューの変更点は本文で触れます。
◇近江鴨パテとメロンタルタルソースのスライダーバーガー
オリジナルメニューでは、いわゆるミニハンバーガーの出で立ちですが、小麦を回避するために、バンズの代わりに生ハムが採用されています。見た目はまったく別もので、軽めの装いですが、ずっしりとした鴨肉パテを堪能できる逸品でした。
近江“牛”は存じていましたが、近江“鴨”は初めて出会い。
実は滋賀県は、近江と呼ばれていた頃から、琵琶湖に飛来する真鴨を食す文化があったそうです。近年、合鴨を育てて近江鴨としてブランディングしているとか。今回頂いたパテも脂肪分が少なく、ボリューミーながらあっさりとおいしく頂きました。
◇小鮎のあられ揚げ
あられの部分に小麦が含まれていることから、琵琶マスのサラダに差し替えられています。代替品にもかかわらず、琵琶湖の恵みを取り入れてゲストを愉しませるホスピタリティの徹底ぶりに、プロの心意気を感じました。酸味の効いたセビーチェドレッシングが好みにピッタリで嬉しかったです。
◇メロンのガスパチョ
鮮やかなグリーンの冷たいスープは、オリジナルメニューのまま頂きました。メロンのほかにきゅうりやオニオンも感じられ、自然な甘みとスープストックのコクがあいまって、永遠に飲めそうなおいしさ!
◇桃と生ハム アメリカンドッグスタイル
アメリカンドッグの衣が小麦のかたまりなので、まったく違うメニューに置き換えられ、イカと柑橘類のマリネが登場。あっさり系が好みなので、こちらもおいしくいただきました。
◇滋賀県産トマトと桃のクロスティーニ
トーストしたパンに具材を載せるイタリア料理の前菜がクロスティーニですが、小麦パンの代わりに、テンペが使われていました。斬新!テンペはインドネシアの大豆発酵食品ですが、日本のお味噌や納豆とは違い、それ自体には強い味がなく、固形なので、パンの代替にはピッタリだということに、今回のメニューを通して再認識しました。しかも、テンペは表面が焼かれていて、本来の柔らかさに加えてカリッとした歯触りも加わり、ナイス!これまで体験した小麦食品の代替は、すべて米粉だったので、新たな発見です。シェフの知識・経験・探求心に脱帽。プロの素晴らしさに感動した一品となりました。
スイーツ
◇メロンと白桃のヴェリーヌ
オリジナルメニューでは、クリームの合間にスポンジケーキが使われているところが、代わりにヨーグルトクリームが使われています。そのため、オリジナルの見た目がくっきりとした3層のところ、こちらは2層に見えますが、お味はしっかり3種類ありました。画像では後ろ側でわかりづらいですが、トップにあしらわれたディルが、素晴らしい働きをしていて、全体的に優しい味わいにアクセントを与えていました。スイーツにディル!初めての出会いです。完熟メロンとの相性も抜群。
◇守山メロンとココナッツのパンナコッタ 白桃ジュレ
見た目にインパクトがあるこちらは、ホテルが位置する滋賀県守山市産のメロンを用いた一品。オリジナルメニューのままいただけました。パンナコッタがココナッツミルクなのがひとひねりありますね。
◇守山メロンとライムのパルフェ
こちらもオリジナルメニューのままいただけたパフェです。トッピングの守山メロンがシャキシャキとした歯触りなのに、しっかりとした完熟の甘みと香りがあるのが印象的でした。
◇白桃とアドベリーのムース
オリジナルは台座としてサブレが用いられているところ、サブレが外されての提供に。カロリーが控えられ、主役のメニューも楽しめて、ナイスアイデアです!
アドベリーとは、滋賀県の特産品で安曇川(アドがわ)周辺で栽培されているヨーロッパキイチゴの一種。収穫期間が1年の内のほんの数週間と限られ、しかも生果実は1-2日しかもたないため、“幻の果実”とも呼ばれています。そのアドベリーのコンフィチュールが、白桃のムースに包まれた贅沢な逸品。こちらも、トッピングのディルが、小さいながらも風味へのインパクト大でした。
◇白桃のラングドシャ
小麦の焼き菓子であるラングドシャは、アドベリーのゼリーを包んだやわらかな和菓子風のスイーツに変更です。和菓子の名店も多い滋賀県のパティシエの視野の広さを感じました。また、ラングドシャをロールして棒状にしたオリジナル菓子の形状に似せたものを用意する追及心も見て取れました。まさにプロですね。
◇白桃とレモンのパウンドケーキ
やはり小麦の焼き菓子であるパウンドケーキは差し換えられ、代わって現れたのは、わらび餅です。レンゲ風の盛り付けが素敵!
◇白桃とホワイトチョコレートのマカロン
焼き菓子といっても、卵白ベースのマカロンはそのままいただくことができました。ザ・桃!のシェイプが愛らしいですね。
◇スコーン クロテッドクリーム
■9650 オリジナルスコーン
グルテンフリーのスコーンは、米粉製でフワフワもっちり食感。クロテッドクリームは加糖され、絞り出しで供されました。これは初めての経験。
アフタヌーンティーのお飲み物
お茶10種類はすべて、ドイツのティーブランド、ロンネフェルトです。
茶葉が見えるティーメニューは素敵なアイデア!
フレーバーティーやハーブティーのほか、カフェインレスも選べ、それぞれホットでもアイスでもいただけます。
・トロピカルオレンジ
・ダージリンサマーゴールド
・アールグレイ
・ライト&レイトセイロン(カフェインレス)
・アッサムバリ
・カモミール(カフェインレス)
・アイリッシュウィスキークリーム
・マサラチャイ
・ジャスミン
・ルイボスレモン(カフェインレス)
・アーユルベーダハーブ&ジンジャー(カフェインなし)
温かいお茶は、砂時計ならぬ水時計とともにポットで供され、最適な状態でいただくことができます。
個人的にもっとも気に入ったのは“アイリッシュウィスキークリーム”でした。アッサムベースの紅茶にカカオやウィスキーの香りが、甘いお菓子と良く合い、さらにミルクを加えると濃厚な味わいが一層広がりました。
冷たいお飲み物は、ソーダのフレーバ―が以下の7種類から選べるのが特徴的です。
・ピーチ
・メロン
・グリーンアップル
・マンゴー
・ストロベリー
・ブルー
・カシス
コーヒーの用意もあり、カプチーノをお願いしたところ、マグカップで供されました。これは器がちょっと深すぎですね。突然カジュアルな感じになり残念!
琵琶湖マリオットホテルのアフタヌーンティーまとめ
以上がサマープランとそのグルテンフリー版の概要ですが、あらためてふりかえってみても、作り手の皆様の創意が詰まったメニューでした。実現のためにご苦労された皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。また、オリジナルのメニュー自体が、地産地消のスピリットに溢れていました。
このマインドは、秋のメニューにも引き継がれるようです。
秋のアフタヌーンティープラン
秋のプランは、2023年9月1日からスタートです。概要をご紹介します。
Autumn Afternoon Tea ~Lake Biwa Marriott Sensation~
<1日30食限定>
栗や無花果、リンゴなど秋を味わうスイーツに、セイボリーは近江牛やフォアグラなど高級食材を採用。
期 間:2023.9.1(金)~11.30(木)
時 間:①13:00~15:00 / ②16:00(スパークリングワイン付き)
料 金:
①13:00~15:00 5,500円〔平日の月~金限定〕5,000円
②16:00 6,500円〔平日の月~金限定〕6,000円
※前日17:00までの完全予約制
オプション
琵琶湖にかかる虹をイメージしたカラフルなパートドフリュイ。
ブドウ、オレンジ、レモンなど7種の味。
料 金:
事前予約 1,500円
当 日 2,000円
予約:
電話:077-585-6100(代表)
琵琶湖マリオットホテルへのアクセス
【住 所】
滋賀県守山市今浜町十軒家2876
【地 図】
【最寄り駅】
JR湖西線 堅田 無料シャトルバスで15分
JR東海道山陽本線 森山 路線バスで40分
※本記事の情報は2023年8月上旬時点のものです。
メニュー・価格・サービス・時刻表などは変更される可能性があります。
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