マイルが貯まるおすすめクレジットカード10選!ジャンルごとの最強カードを紹介
皆さんは普段、連休をどのように過ごされているでしょうか?物価も上がっているし、円安で海外は行きづらくなっていますし、ご自宅で過ごすという方も多いのかなと思います。
今回の記事ではマイルを使ってお得に旅行したい夢をかなえるために、マイルが貯まるおすすめのクレジットカードについて紹介したいと思います。
陸マイラー(飛行機に乗らずにマイルを貯める人)という言葉がありますが、クレジットカードをうまく活用することで、上手にマイルを貯めて家族で海外旅行に行くこともできます!本記事では、マイルが貯まるおすすめのクレジットカードをご紹介したいと思います。
マイルが貯まるおすすめのクレジットカード10選!
まず最初にマイルが貯まるおすすめのクレジットカードとして選りすぐりの10個を紹介します。マイルが貯まるクレジットカードには大きく分けて二つあります。一つはいわずもがなですが航空会社(日本ではANAとJAL)が発行しているクレジットカード、もう一つはその他のクレジットカードになります。その他のカードでも貯めたポイントをマイルに変えるというやり方でマイルを効率的にためることができるものがあります。ここでは、ANA派、JAL派、その他に分けて紹介していきます。それぞれ基本的な情報として、年会費、入会・継続ボーナスマイル、搭乗ボーナスマイル、還元率、マイル移行手数料について記載します。また、それぞれのクレジットカードを比較して次の章では、私が考えるそれぞれの最強カードをご紹介いたします。
ANA系クレジットカード
まず、ANA系のクレジットカードのおすすめを紹介いたします。
1. ANA JCBワイドゴールドカード
- 年会費:15,400円
- 入会・継続ボーナス: 2,000マイル
- 搭乗ボーナスマイル25%
- 還元率:1%、ANA航空券購入時:2倍
- マイル移行手数料:無料
- Oki dokiポイント有効期限:36か月
まず最初にゴールドカードを紹介いたします。ゴールドカードですので、ANAマイルを非常にためやすくなっているカードです。持っているだけで、毎年2,000マイルたまります。実質還元率1%ですが、アメックスを除く全クレジットカード共通でANA航空券などANAのサービスを利用するときは通常の2倍(ANA JCBワイドゴールドカードの場合、還元率2%)のマイルが貯まります。
また、搭乗ボーナスマイルが25%付与されるため、ANAのステータスがない方でも飛行機搭乗でボーナスマイルがもらえるという点も大きく、特にANAに搭乗する機会が多ければ多いほど、マイルが貯まっていくカードといえます。
ちなみに、ANAのゴールドカードには、国際ブランドとしてVISA・マスター・JCB・Pasmoと一体になったANA To Me CARD PASMO JCB GOLDやダイナーズ・アメックスがありますが、この中でのおすすめはJCBカードになります。理由は、JCBのみ海外旅行傷害保険が自動付帯になっているという点、JCB STAR MEMBERS(詳しくはこちら)が適用になり年50万円以上でさらにボーナスポイントが貯まるという点です。
ボーナスポイントはOki dokiポイントで付与されますが、マイルに換算すると年50万円以上で+0.03%、年100万円以上で+0.06%、年300万円以上で+0.075%と大きくはないですが、さらに還元率をよくすることが可能だからです。
ただし、ゴールドカードであるため、申し込み条件が20歳以上(学生不可)かつ本人に安定継続収入があることが条件になっている点は注意が必要です。
2. ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費:7,700円
- 入会・継続ボーナス: 1,000マイル
- 搭乗ボーナスマイル10%
- 還元率:1%(ポイント移行コースに入会が必要)
- ポイントの有効期限 36か月
- マイル移行手数料:1%還元の場合 6,600円/年(ポイント移行コース入会)
年会費が7,700円でありそんなに高くない割に、還元率が1%のカードになっています。ただし、ここには落とし穴があって、ポイント移行コース(6,600円/年)に入会した場合、還元率1%となります。入会しない場合は、還元率0.5%。すぐにマイルに移行せず、ゆっくりとマイルを貯めてと考えている方にとってはこちらのほうが良いということになります。ポイント移行コースはマイルに移行する直前に加入すればOKです。
このカードの特徴として、ANAグループのANA航空券や旅行商品などの利用時はポイントが1.5倍になります。ANA航空券の購入では、このポイント1.5倍とANAカードマイルプラスでの2倍があるので、2.5%の高還元率になっています。
また、一般カードと比べて旅行傷害保険の補償金額が増えることやラウンジキーもついてくるのでゴールドカード並みの特典が旅行時にある点は魅力的な点ですので、ANAマイルに特化しすぎていないカードといえ、年会費や旅行の保障なども含めたバランスの取れたカードといえます。
ANAアメックスにはゴールドカードもあります。詳しい内容や特典については別ページにまとめていますので合わせて参考にしてください。
3. ANA JCB 一般カード
- 年会費:2,200円(初年度無料)
- 入会・継続ボーナス: 1,000マイル
- 還元率:0.5%(マイル移行手数料 5,500円を支払うことで 1%)、ANA航空券購入時:2倍
- 搭乗ボーナスマイル:10%
- マイル移行手数料:還元率0.5%の場合無料、還元率1%の場合5,500円/年
- Oki dokiポイント有効期限:24か月
まず最初にANAマイルを貯めたいと思って持つカードがこのカードになると思います。こちらもANAマイルを貯めることに特化したカードですので、年会費の安さのわりにANAマイルを効率的にためることが可能です。一般カードもJCBブランドがおススメです。
ANAのJCBカードを利用してマイルを貯める方法について少し解説します。ANA JCBカードは直接ANAマイルが貯まるのではなく、JCBのポイントサービスであるOki dokiポイントがまず貯まります。それをANAマイルに交換するという手順になります。面倒くさいなーと思う人もいるかと思いますが、以下のようにポイントを自動でマイルに交換してくれるコースも設定されています。
ただし、マルチポイントコースもいいところがあります。ANAマイルの有効期限は獲得から36か月なので、毎月変えるとポイント獲得から36か月後には有効期限が来てしまいます。しかし、Oki dokiポイントの有効期限が24か月(ゴールドカードは36か月)あるため、有効期限ぎりぎりでマイルに移行することで、有効期限を最大60か月にのばすことが可能です。
加えて以下にある通り、マイル移行時には年間5,500円のマイル移行手数料を支払うことで実質のマイル還元率が1%になります。
4. ANAカード(学生用)JCBカード
- 年会費:在学期間中は無料
- 入会・継続ボーナス: 1,000マイル
- 還元率:1%、ANA航空券購入時:2倍
- 搭乗ボーナスマイル:10%
- マイル移行手数料:在学中は無料
- Oki dokiポイント有効期限:24か月
こちらは学生さんに特化したカードで、18歳以上の学生であれば申し込みをすることができます。学生のうちにお得にマイルを貯めてもらって卒業後に一般カードに移行してもらうことを考えていると思われるカードです。在学中は、年会費に加えてマイル移行手数料も無料、しかも還元率1%になります。さらに、卒業時に一般カードへの切り替えで2,000マイルがもらえる点も特徴となっています。
在学中は、いまではLCCを利用することが多いかと思いますが、持っているだけで年会費無料で毎年1,000マイルもらうことができるため、学生さんは是非作成しておきたいカードといえます。
5. ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)
- 年会費:2,200円(初年度無料)
- 入会・継続ボーナス: 1,000マイル
- 還元率:0.5%(マイル移行手数料 5,500円を支払うことで 1%)、ANA航空券購入時:2倍
- 搭乗ボーナスマイル:10%
- マイル移行手数料:還元率0.5%の場合無料、還元率1%の場合5,500円/年
- Oki dokiポイント有効期限:24か月
基本的には、ANA JCB一般カードど同じステータスになります。ただし、PASMOが付属している点が大きなポイントです。つまり、PASMOのオートチャージサービスが可能になるうえ、東京メトロの乗車やPASMO電子マネーの利用でメトポが貯まります。首都圏のPASMOエリアで生活している方にとってはこちらのカードがおススメです。メトポとマイルは相互交換が可能な点も強みです。
JAL系クレジットカード
ここからはJAL系のクレジットカードのおすすめを紹介いたします。
6. JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード
- 年会費:20,900円
- 入会ボーナス:5,000マイル+JRE POINT 5,000ポイント
- 毎年初回搭乗ボーナス:2,000マイル + 毎年100万円以上の利用でJRE POINT5,000ポイント
- 還元率:1%(ショッピングマイル・プレミアムに自動入会)、JAL航空券購入時 2%
- 搭乗ボーナス:25%
こちらはJALマイルとJR東日本のViewカードが合体したカードです。JR東日本管轄に住んでいないとお得感が減ってしまいますが、普段からJRで通勤しているや東日本エリアの新幹線なども利用しながら、JALマイルも貯めたいという方には最もおすすめできるカードです。ゴールドカード限定で、入会時にマイルとJRE POINTの両取りのボーナスがあるほか、継続時にも100万円以上の利用で、JRE POINT5,000ポイントも付与されます。
このカードはビューカードで支払いなどの管理はしますが、ポイントのつき方はJALマイルが優先されます。JR東日本のサービスである、JR東日本のみどりの窓口や指定席券売機、モバイルSuica、えきねっとやJALカードSuicaでのSuicaチャージなどはJR東日本のJRE POINTが積算され、それ以外はJALのショッピングマイルが積算されます。
JALカードSuicaの場合は、国際ブランドはJCBとなります。ただしANAカードとは異なり、JALカードSuicaは、JRE POINT対象の支払先以外では直接JALマイルが貯まります。ANAカードの場合は、一度カード会社のポイント(JCBの場合、Oki dokiポイント)が貯まって、マイルを移行するという形でしたが、JALカードSuicaの場合は直接JALマイルが貯まる点がANAカードと異なります。
加えて、JRE POINTはJALマイルに移行することが可能です。ゴールドカードの場合は以下のように、ほぼ同じ価値で移行することができますが、一般カードでショッピングマイル・プレミアムに加入していない場合は、JRE POINT1,500ポイント=500マイルとなり、お得感がありません。
シンプルで分かりやすいのですが、マイル有効期限はJALの場合も通常は積算から36か月ですので、ANAのように意図的にマイルの有効期限をのばすことが難しくなっている点があります。
7. JALカードSuica(普通カード)
- 年会費:2,200円
- 入会ボーナス:1,000マイル、毎年初回搭乗ボーナス:1,000マイル
- 還元率:0.5%(ショッピングマイル・プレミアム 4,950円/月に入会で1%)、JAL航空券購入時 2倍
- 搭乗ボーナス:10%
こちらはJALカードSuicaの普通カードになります。年会費は2,200円(初年度は無料)となっており最初のJALカードとしておすすめの1枚になります。JALカードSuicaについては、ゴールドカードのところで説明しましたので割愛しますが、首都圏などJR東日本エリアに住んでいて、JRで通勤定期を購入されている方などは特におすすめです。
8. JAL CLUB EST(普通カード)
- 年会費:7,700円(年会費:2,200円 + JAL CLUB EST年会費:5,500円)
- 入会ボーナス:2,000マイル、毎年初回搭乗ボーナス:3,000マイル
- 還元率:1%(ショッピングマイル・プレミアムに自動入会)、JAL航空券購入時 2%
- 搭乗ボーナス:30%
こちらは若い方向けのJALカードになります。20代限定のカードになりますが、非常にお得なカードになっています。JALカードSuica(普通カード)にそれぞれJAL CLUB ESTの限定ボーナスが追加になります。年会費は一見高いですが、JAL CLUB EST年会費がショッピングマイル・プレミアムの年会費4,950円の少し高い程度で、ショッピングマイル・プレミアム入会と同等の還元率1%となります。
加えて以下特典が追加になります。
- 年間5回、サクララウンジ(国内線)の利用
- マイルの有効期限延長:36か月→60か月
- 国際線搭乗時、JALビジネスクラス・チェックインカウンターの利用
特にサクララウンジは、同行者1名も入室可能であり、かなり優れた特典となりますし、ビジネスクラスチェックインカウンターはゴールドカードで付帯されるサービスです。またサクララウンジはJAL Life Statusを獲得しないと基本的にもらうことができません。飛行機に乗ることがある20代の方にとって、これ以上のカードはないといっていいと思います。
航空系以外のカード
最後に、JAL/ANA以外でもマイルをためやすいおすすめのカードがありますので、2つ紹介いたします。それがMarriott Bonvoyのカードになります。プレミアムカードと通常カードがありますので、双方紹介したいと思います。マイルの貯め安さでは、航空会社カードに分がありますが、Marriott Bonvoyポイントで貯まるため、ANA・JAL双方のマイルに交換することができるというメリットがマイル面からみればありますし、世界・日本中に存在するMarriott系列ホテルの特典を享受しながらマイルも貯めるというメリットもあります。
9. Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアムカード
- 年会費:49,500円
- 還元率:1%(マリオット利用時は3%)
これは上級者向けのカードといえます。というのも年会費が高い!5万円近いカードになっています。
メインがMarriott Bonvoyのカードになっており、年会費5万円に見合ったMarriott Bonvoyの特典を享受することができます。
まずカードの保有でMarriott Bonvoyのゴールドエリート会員が自動付帯されます。ゴールドエリート会員は通常、1年間に25泊以上宿泊してやっと取得することができ、一部ホテルで部屋のアップグレードや、レイトチェックアウトなどの特典が付いてきます。加えて、年間400万円以上利用することで、プラチナエリート会員になります。プラチナエリートは1年間に50泊もしなければ獲得できない特典で、ゴールド会員の特典に加えて無料朝食やラウンジアクセスが付帯されます。Marriott Bonvoyの詳細についてご興味があれば、こちらの記事も参考にしてください。
また、年間150万円以上利用しカードを継続することで、無料宿泊特典1泊1室分が付与されます。
10. Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費:23,100円
- 還元率:0.66%(マリオット利用時は2%)
上位のプレミアムカードと比べると年会費は23,100円と安くなっていますが、それでも高額です。こちらもMarriott Bonvoyの特典が多くついてきます。
まずカードの保有でMarriott Bonvoyのシルバーエリート会員が自動付帯されます。加えて、年間150万円以上利用することで、ゴールドエリート会員になります。
また、年間150万円以上利用しカードを継続することで、無料宿泊特典1泊1室分が付与されます。無料宿泊できるホテルのランクがプレミアムカードよりは安いホテルに限定されます。
ジャンルごとのマイルが貯まる最強のクレジットカード
これまで、ANA派・JAL派・それ以外のMarriott Bonvoyを中心におすすめのクレジットカードを紹介してきました。ここでは、私が考えるジャンルごとにマイルが貯まる最強のクレジットカードをご紹介していきます。
ANA派最強のマイルが貯まるクレジットカード
ANAマイルを貯める場合は、やはりANAマイルに特化したカードが優位です。そのためANA派最強はやはり、ANA JCBワイドゴールドカードになります。年会費とマイル還元率、特典において非常にバランスが取れているカードということができます。ゴールドカードは、頻繁ではなくても年に数回はANAに搭乗する方に向いています。このカードをお勧めするポイントとして、
- 国内・海外の旅行傷害保険が自動付帯
- ラウンジキーが付帯
- 年会費が高すぎない
ということがあげられます。
マイルを貯めるための最強の近道はやはりANAの飛行機に乗ることになります。ゴールドカードと一般カードの差をマイルのたまり方でシミュレーションしてみます。
例:年間100万円(ANA航空券 20万円、それ以外80万円)つかった場合 で比較してみます。通常の搭乗によるマイル積算分はすべて同じのため考慮せず、搭乗ボーナスの分のみ考慮しています。搭乗ボーナスは購入する航空券の種類や行き先で変わるため、一般的な方法で国内線を利用した場合で想定しています。
ゴールドカード | 普通カード マイル移行手数料5,500円 | 普通カード マイル移行手数料無料 | |
年会費 | 15,400円 | 7,700円 | 2,200円 |
獲得マイル | 15,500マイル | 13,600マイル | 7,600マイル |
入会・継続ボーナス | 2,000マイル | 1,000マイル | 1,000マイル |
カード利用による還元 | 航空券:4,000マイル それ以外:8,000マイル 合計:12,000マイル | 航空券:4,000マイル それ以外:8,000マイル 合計:12,000マイル | 航空券:2,000マイル それ以外:4,000マイル 合計:6,000マイル |
搭乗ボーナス (国内線想定) | 1,500マイル | 600マイル | 600マイル |
ラウンジキー | 〇 | × | × |
旅行傷害保険 | 海外:最高1億円 (5,000万円自動付帯) 国内:最高5,000万円 | 海外:最高1,000万円 国内:- | 海外:最高1,000万円 国内:- |
このシミュレーションの場合、単純にマイルのたまり易さと年会費のバランスだけで考えると、普通カード+マイル移行手数料5,500円が最も優れています。一方で、ゴールドカードには旅行時に空港のラウンジが利用できる点、海外旅行時に旅行傷害保険が自動付帯される点及び保障が手厚い点など旅行時のサービスが充実していることがあげられます。最強はゴールドカード一択ですが、飛行機搭乗の割合がそんなに多くない場合は普通カードで利用金額に応じてマイル移行手数料を支払うかどうか(還元率を2倍にするかどうか)を決めればOKだと思います!
JAL派最強のマイルが貯まるクレジットカード
JAL派でもANA派と同じく、最強のクレジットカードはJALカードSuica CLUB-Aゴールドカードになります。理由はほぼANAのゴールドカードと同じで、マイルの貯め安さに加えて以下の旅行時のサービスが充実しているという点です。
- 国内・海外の旅行傷害保険が自動付帯
- 国内空港ラウンジ及びハワイ ダニエル.K.イノウエ国際空港のラウンジが利用可能
また、JALカードSuicaの場合はゴールドカードのみ年間100万円以上の利用でJRE POINT 5,000POINTのボーナスがある点も強力です。
ANAと同様、年間100万円(JAL航空券 20万円、それ以外80万円)つかった場合で比較してみます。
CLUB-A ゴールドカード | 普通カード ショッピングマイル・プレミアム入会 | 普通カード ショッピングマイル・プレミアム未入会 | CLUB ESTカード | |
年会費 | 20,900円 | 7,150円 | 2,200円 | 7,700円 |
獲得マイル | 18,833マイル | 13,600マイル | 7,600マイル | 16,800マイル |
初回搭乗ボーナス | 2,000マイル | 1,000マイル | 1,000マイル | 3,000マイル |
カード利用による還元 | 航空券:4,000マイル それ以外:8,000マイル 合計:12,000マイル | 航空券:4,000マイル それ以外:8,000マイル 合計:12,000マイル | 航空券:2,000マイル それ以外:4,000マイル 合計:6,000マイル | 航空券:4,000マイル それ以外:8,000マイル 合計:12,000マイル |
搭乗ボーナス (国内線想定) | 1,500マイル | 600マイル | 600マイル | 1,800マイル |
JRE POINTボーナス (100万円以上利用) | 5,000 JRE POINT(3,333マイル相当) | 0 | 0 | 0 |
ラウンジ | 〇 | × | × | △ 国内サクララウンジクーポン5枚 |
旅行傷害保険 | 海外:最高1億円 (5,000万円自動付帯) 国内:最高5,000万円 | 海外:最高1,000万円 国内:最高1,000万円 | 海外:最高1,000万円 国内:最高1,000万円 | 海外:最高1,000万円 国内:最高1,000万円 |
こちらもANAと同様にマイルのたまり方だけだと、普通カード+ショッピングマイル・プレミアム入会が優れています。ただし、年間100万円以上りようするばあいのJRE POINTボーナスが大きく、ANAよりもゴールドカードのメリットが大きくなります。ANA同様、旅行頻度が高い方はゴールドカードの恩恵を享受する機会が多く、ゴールドカードが最強のカードといえると考えます。
陸マイラー最強のマイルが貯まるクレジットカード
陸マイラーは基本的に飛行機に搭乗してマイルを貯めるということがないため、飛行機の搭乗ボーナスやJAL・ANAの特約店などのマイルアップがあるお店での利用が限定されるという点で、考えるべきポイントは以下になります。
- 年会費の安さ
- 入会・継続ボーナスの多さ(入会キャンペーンが実施されていればなお良し)
- マイル有効期限の長さ
飛行機に乗らずにマイルを貯めていくので、それなりに搭乗しながらマイルを貯める方とは異なりそんなに多くのマイルを貯めることは難しいです。そのため、やはり費用面の年会費が安いこと及びマイルアップボーナスなどのボーナスが充実していることが基本になります。加えて、マイルの有効期限が長ければ時間をかけてマイルを貯めるという点で有利になります。
JAL CLUB EST(普通カード)
上記をふまえて、陸マイラー最強のカードは、20代限定になってしまいますが、圧倒的にJAL CLUB EST(普通カード)です。年会費7,700円で、実質還元率1%になるのは本当に大きく、マイル有効期限も60か月と5年間もあります。5年間もかけて目標マイルを貯めていけるのは大きく、毎年1回JALの飛行機に搭乗することが前提とはなりますが、入会ボーナスと毎年の初回搭乗ボーナスで5年間の間に14,000マイルもたまります。JALカードの比較表を見ていただければわかりますが、破格のマイルのたまり方をします。
ANA JCB 一般カード
上記は20代限定となってしまうのでそれ以外の方(30代以上)におすすめなのがANA JCB 一般カードになります。年会費は若干JALカードに分がありますが、ANAカードの場合、Oki dokiポイントからマイルに移行する手続きをふむため、最大60か月の有効期限となる点が大きいため、ANA JCB 一般カードをおすすめします。首都圏在住でPASMO利用者は、ソラチカカードがおススメです。
コスパ最強のマイルが貯まるクレジットカード
コスパという点で見ると、やはり年間いくら利用するか、そのうち航空券にいくら使うかによって分かれてきます。先ほどのANA派・JAL派の最強カードでも示した通り、年間100万円以上利用をしてかつ一部は航空券に使うよ。家族で毎年1回旅行に行くよというかたはゴールドカード、それ以外は普通カードがコスパ最強ということになるかと思います。
ですので、ご自身の年間の利用金額に応じて、ゴールドカードか普通カードを選択すればいいと思います。
マイルが貯まるクレジットカードの選び方
これまで、マイルが貯まるクレジットカードとそれぞれの立場ごとでの最強カードとしての筆者のおすすめを紹介してきました。ここでは、これまでのカードの情報をふまえて、改めてどのカードを選べばよいかを整理していきたいと思います。
還元率の高さ
やはり還元率の高さは重要になってきます。航空会社系のカードですと、普通カードで0.5%、ゴールドカードで1%の還元率が基本として設定されており、各社のサービスを利用する場合は還元率が2倍になります。またこれまでにご紹介してきた通り、ANAのマイル移行手数料 5,500円、JALのショッピングマイル・プレミアム 4,950円を支払うことで、普通カードでも1%まで還元率を上げることが可能です。利用予定金額が多いほど、上位のカードがお得になります。
どのマイルを貯めるか
ANAとJAL どちらの航空会社のマイルを貯めるかになります。これからマイルを貯めるという方は、基本どちらでもOKですので、好きなほうで良いと思います。ただし、地方に実家があり最寄りの空港にどちらかしか飛んでいないや、行きたい海外でどちらかしか飛んでいないという場合は、飛んでいるほうの航空会社を選ぶべきとなります。
入会・継続ボーナス
これは意外と大きなポイントです。ANA系カードはカードの継続でボーナスが貯まるのに対して、JAL系カードは2年目以降は初回搭乗によってボーナスが貯まります。つまり、JAL系カードは1回でいいですが毎年搭乗することが必要となるため、注意が必要です。
入会ボーナス | 継続・初回搭乗ボーナス | |
ANA JCBワイドゴールドカード | 2,000マイル | 2,000マイル |
ANA JCB 一般カード | 1,000マイル | 1,000マイル |
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード | 5,000マイル | 2,000マイル |
JALカードSuica(普通カード) | 1,000マイル | 1,000マイル |
フライトでの還元率の高さ
次はやはり数あるクレジットカードの中でもマイルに特化したクレジットカードを検討している皆様ですので、旅行好きだったり出張で飛行機に乗る機会がある方がこのページをご覧になっていると思います。ですので、フライトでの還元率の差も見ていきます。ここでは、ボーナスマイルの付与率についてまとめます。
搭乗ボーナスマイル | |
ANA JCBワイドゴールドカード | +25% |
ANA JCB 一般カード | +10% |
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード | +25% |
JALカードSuica(普通カード) | +10% |
自分に合った年会費
還元率のところでも書いた通り、多く使えば使うほど上位カードの特典の恩恵を受けることが可能です。ですので、自分がいくらくらいクレジットカードを利用する予定なのか、何回くらい飛行機に搭乗する予定なのかで上位カードの選択すべきかどうかを判断いただくのが適切です。
付帯特典の充実度
付帯特典の充実度もカードを選ぶポイントです。当然、年会費が高いカードほど特典が充実します。ただし、ここでご紹介しているクレジットカードあくまでも飛行機に乗ったり、Marriott系のカードだとMarriottに宿泊するときなど、クレジットカード発行会社のサービスを利用するときに付帯特典の恩恵を受けることができます。還元率・年会費同様、飛行機搭乗予定が多い人ほど上位カードのメリットを享受することができます。
クレジットカードで貯まったマイルの使い道
ここまではマイルが貯まるクレジットカードをご紹介してきましたが、マイルを貯めることが目的ではなく、たまったを活用してお得に快適に旅行することが目的だと思います。ですので、ここではマイルの使い道についてご紹介したいと思います。
特典航空券
最もマイルをお得に使うことができるのが特典航空券です。1マイルの価値を2円以上にすることができます。通常クレジットカードのポイントは1ポイント1円というところが多いと思います。電気量販店などや楽天ポイント、PayPayなどがそうですね。ただし、マイルを貯めればお得になるのがこのマイルの価値が2円以上にすることが比較的簡単にできるという点です。
ただし、特典航空券のルールはJALとANAで異なります。主に異なる点は以下の3点です。
- 特典航空券の満席の考え方
- シーズンごとに異なるマイル
- 海外の特典航空券の片道手配
①. 特典航空券の満席の考え方
JALは飛行機が満席に近くない限りマイルでの特典航空券は発行できますが、空席数などに応じて必要マイルが変動(特典航空券PLUS)します。一方で、ANAはマイルでの特典航空券に枠があり、その枠を超えると特典航空券は満席となり、特典航空券で予約ができなくなります。
②. シーズンごとに異なるマイル
ANAの場合、シーズンごとに異なるマイルが設定されています。例えば、国内線の特典航空券に必要なマイル数のテーブルが以下になります。それぞれどのシーズンになるかはこちらのANAのページをご確認ください。同じページにどの路線がどの区間に該当するかも載っていますので、あわせて参考にしてください。
JALの場合は上記のような設定がなく、①の満席の考え方で同じ日でも混雑している便と空いている便で必要マイル数が異なります。JALの国内線の必要マイル数は細かく設定されているのでこちらのJALのページでご確認ください。
③. 海外の特典航空券の片道手配
JALは片道で国際線でも特典航空券が発券できますが、ANAは国際線の場合、往復でしか発券できません。
例えば、記事執筆時点(5/19)の次の土曜日の5/25の朝に東京から福岡に行く便を見てみます。まずはJALです。以下が、通常に予約する場合の運賃の画面と特典航空券で予約した場合の画面を並べたものになります。
JALの場合は、特典航空券が満席ということはなく空席数に応じて必要マイルが変動します。同じ5/25の東京から福岡の朝便でも、
8:00発:8,100マイル + 480円 、運賃 36,780円(1マイル 4.48円!)
9:05発:18,000マイル +480円、運賃 36,780円( 1マイル 2.02円)
となります。1マイル1円でもメリットは大きいのですが、やはり1マイル4.48円は魅力的ですよね。
次にANAです。
同じく5/25の朝の東京-福岡便を見てみます。JAL同様に、通常に予約する場合の運賃の画面と特典航空券で予約した場合の画面を並べたものになります。
ANAの場合はご覧になってわかる通り、右側の予約画面では空席があるのに特典航空券の左端5月25日のところはかなりの便が満席になっているのがわかると思います。ちょうどいい8:30発などは満席ですね。今回はたまたま9:50分発が1席空いているので、この便で比較します。
通常の予約ですと、株主優待を使う場合を除き、最安が36,780円となっているのに対して、特典航空券で予約すると、以下のように7,500マイル+480円となります。7,500マイルが36,780円から480円を引いた36,300円の価値になるということです!!1マイルの価値が4.9円と5円近くになっています。
国際線でも同様のことが言えます。ANAの場合、人気路線やマイルの価値が高いファーストクラス・ビジネスクラスなどは満席の空席待ちが多いですが、うまくとることができれば、1マイル20円も目指せます。一方JALは予約はほぼ可能ですが、マイルが多めに設定されるためマイルのお得感はかなり小さくなっているのが現状です。
座席のアップグレード
次にお得な使い方が特に国際線の座席のアップグレードです。アップグレード対象のエコノミークラスで予約して、マイルでビジネスクラスにアップグレードするといった方法です。
マイルを貯める人の一つの目標であり夢でもあるマイルアップグレードでファーストクラスに搭乗するということを実現することが可能です。ファーストクラスは割引運賃が設定されておらず、東京-ニューヨークだと、片道150万円強します。普通の人は買えませんよね。それが、ビジネスクラス等の航空券を購入し、マイルでアップグレードすることが可能になります。ビジネスクラスも最近は高騰していますので、購入は難しいのですが、片道67万円(安い時は50万円程度)です。JALの場合、ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードは45,000マイルです。差額83万円がたった45,000マイルでアップグレード可能です。1マイル18円以上に相当します。マイルが貯まってくると、こういった夢のある使い方も可能になります。
ANA SKY コイン・e JALポイントに交換
少し夢のある話をしてしまいましたが、ここではかなり現実的な使い方を紹介いたします。
ANAもJALも一部を除いて、マイルの有効期限は36か月と設定されています。つまり、マイルの有効期限が来るまでにたまったマイルの使い道がない場合に少しお得に使うことができる方法が、ANA SKY コイン・e JALポイントに交換というやり方です。ただし、10,000マイル以上の交換で交換比率が良くなるため10,000マイル以上貯まることを目標にしましょう。それ以下の場合は、国内線の特典航空券などがおススメです。
提携ポイントやギフト券に交換
最後にマイルは提携ポイントやギフト券に交換することが可能です。基本的に1マイル=1円の価値になるので、お得感は減ります。しかし、少額でも交換できるため、マイルの有効期限が来るけど少ししか貯まっていない場合は、この方法でOKです。
ANAの場合はANAショッピングA-styleで1マイル=1円で買い物することができるのでお手軽です。結構様々なブランドがあります。また、ANAマイレージモールでは1,000マイルから1,000円分の割引クーポンを発行できるため、こちらでマイルを使うこともできます。
JALの場合も同じくJAL Mallで1,000マイルを1,000ポイントに交換することによって、1ポイント1円として利用可能です。
マイルが貯まるクレジットカードに関するよくある質問
最後に、マイルが貯まるクレジットカードに関するよくある質問にお答えします。
クレジットカードを作らずにマイルを貯める方法は?
あります。単刀直入に言うと、ANAもしくはJALのサービスを利用すればマイルが貯まります。クレジットカードを使う以外にフライトを利用するという方法だったり、それぞれのショッピングモールで買い物をする方法です。それ以外だと、別のポイントからマイルに移行する方法があります。例えば楽天ポイント2ポイントをANA・JALともに1マイルに交換することができます。この場合、クレジットカードは不要です。
ANAカードは100円使ったら何マイル貯まる?
基本となるのは、通常の場合、ゴールドカード1マイル・通常カード0.5マイルが基準です。ただし、ANA・JALともに自社サービス及び提携店の場合、それぞれ2倍貯まります。また、ANAアメックスカードなどでマイル移行手数料を支払う、JALショッピングマイル・プレミアムに入会するなどすることで、通常カードでも1マイル貯めることができます。
10,000マイルでどこまでいける?
国内片道であれば、ほとんどのところに行くことができます。東京-沖縄間でもANAはRシーズンで片道 9,000マイル、JALも最安で片道 9,000マイルです。往復となるとANAはLシーズンの近距離に限られますが、東京-大阪はちょうど10,000マイルで往復可能です。JALの場合は、東京-大阪間は最低でも往復12,000マイル必要です。
ちなみに国際線の場合、ANA・JALともに最も近いソウルでも往復で15,000マイル必要なため、10,000マイルでは往復することが難しいです。JALの場合は片道7,500マイルでの発券が可能ですので、帰りはLCCで片道を予約するなどすれば一応利用可能であるといえます。
またあそびごころのある施策として、JALのどこかにマイルがあります。
これは本来往復8,000マイルから20,000マイル必要なところをどこへ行けるかを自分で決めることができませんが、往復7,000マイルで行くことができます。詳しく知りたい方は、こちらのJALのページでご確認下さい。
またANAもそれぞれの期間で、通常よりも安いマイルで行くことができる今週のトクたびマイルを設定しています。
こちらはフライト区間が決まっていて、予約期間・搭乗期間が決まっておりいつもよりお得に特典航空券が発券できます。記事執筆時点で申し込みできる場所では、通常片道7,500マイル必要な大阪(関西)⇔札幌が片道4,500マイルで購入可能です。タイミングが合えば、10,000マイルで大阪-札幌や、東京-福岡間も往復することが可能です。
ANA・JALともに空席をうまく利用して、お得にマイルを使った旅行を計画してくれていますので、活用できればお得感がさらに増しますね。
まとめ
今回は、クレジットカードを利用してマイルを貯めるということを考察してきました。JAL・ANAともにかなり多くの種類のクレジットカードがありますし、今回の記事でご紹介したMarriott Bonvoyのクレジットカードなどホテル系のポイントをマイルに移行するというカードもあります。マイルを貯めることができるという意味では、100種類を超えるカードが存在していますが、ご自分に合ったクレジットカードが見つかるヒントになっていただければとてもうれしいです。最後まで、記事を読んでいただきありがとうございました!