グアムでのアクシデントをステータスのおかげで回避できた「ウエスティンリゾート グアム」の宿泊記レビュー
今回ご紹介する「ウェスティンリゾートグアム」ですが、そんな事あるの?という経験をいたしました。
皆さんにもお役に立てる情報かと思いますのでお部屋のご紹介はもちろん、少々私ごとですが最後までお付き合いいただければと思います。
今から20年前のお話ですが・・・
今年の5月下旬に新型コロナも第5類に引き下げられたので、久々に渡航しようと決断したグアムの旅でした。
その理由は今から20年以上前のグアム旅行で、今回と同じホテル「ウェスティンリゾート グアム」に宿泊していたのです。
当時、到着したその日の夜に台風接近のニュースが飛び込んできまして2002年の台風26号に遭遇。部屋の窓ガラスからは水が侵入、深夜にはついに部屋からの避難命令が出されて宿泊客全員が地下の廊下などに一時的に避難したほどの強風です。
避難先の地下廊下は人が密集し、いい環境ではなかったので数時間で自主的に部屋に戻ることにしました。
何かあっても自己責任です。
部屋に戻ったものの、すでに電気と水道は止まっていて、トイレも流せない状況など過酷な環境に一変していました。
寝れたのはおそらく夜明け前の数時間だけです。
一夜明け風も弱まり外を見に行ったらそこらじゅうが被害にあっていてまともに歩けない状況です。買い物どころではありませんでした。もろもろその日の朝食は従業員もいないので簡易食でパンとポテトとジュース類だけでしたが、それから食糧難の生活が続きました。
5日目くらいからはポテトチップスと紙パックの牛乳という、途方に明け暮れた7日間を過ごしました。
とにかく情報に乏しく携帯電話は役に立ちません。
ホテルのロビーにホワイトボードが用意され、毎朝飛行機会社から連絡が入った人の名前が書かれ、それで帰路につけるというシステムでした。
7日目に航空会社からホテル経由でようやく連絡が入りやっとの思いで帰路に付けたのでした。
あれから20年以上が経ち、5月のある日に「ウェスティンリゾートグアム」はどんな具合になったかと、今回改めてグアムに行きたくなったのでした。
いざ「ウエスティンリゾート グアム」へ!
マリオットボンヴォイのチタンエリートを獲得したいま、いざ宿泊に向かいます。
久々のグアムを飛行機の機窓から眺めたタモンビーチ周辺です、この時は楽しみに満ち溢れていました。
今回、空港からはタクシーでホテルに直行です。突然の旅行だったためレンタカーの空車がなく明日から借りられることになりました。
20年ぶりに見た「ウェスティンリゾート グアム」の外観です。当時のままですね、多分・・・。
それでは2泊分のチェックインです。
エレベーターホールの「WESTIN」のサインが映えます。
エントランスホールのウエルカムサービス「リフレッシュメントウォーターサーバー」です。わずかながらレモンが程よく香ります。
チェックイン
今回の予約は一番価格の安い「2クイーン、一部オーシャンビュー、バルコニールーム」を大人2人の2泊で311ドルと44,000ポイントで予約。この部屋をアップグレードしていただくためにさらに「スイートナイトアワード」のリクエストを申請していました。
すると「チタンエリート特典」のアップグレードと合わせて今回申請した「スイートナイトアワード」のリクエストで、なんと飛び級のアップグレード、「エグゼクティブレベル、エグゼクティブスイート」という一泊700~800ドルするお部屋で最高のおもてなしを受けることになりました。
気分はアゲアゲでいざ最上階の「エグゼクティブスイートルーム」へ
最上階の廊下の様子です。
外観の扇状に沿って廊下も緩やかにカーブしています。
ところどころ格子模様の窓をやり過ごして到着の「2114号室」です。
さらに、ドアは奥まったところにございます。
エグゼクティブフロア、エグゼクティブスイートルームの紹介
カードキーでドアオープンです。
リビング
部屋のファーストインパクトはジャーン! 豪華なリビングです!
向かい合わせのソファーに、調度品もTVラックに並んでいます。
テーブルにはウェルカムサービスのクッキーとメッセージがございました。
ベッドルーム
お隣の部屋がTVラックで仕切られたベッドルームです。
最高の空間ですね。
枕はクッションと合わせて5個ございました。「どうやって使うの?」が私のいつもの疑問です。
ベッドはシモンズ製のウエスティンオリジナルベッド。寝心地はややふかふかで柔らかめに感じました。
ベッドサイドはセンターに電話機と部屋のスイッチ。
横面のわかりにくいところに調光式のリーディングライトスイッチがありました。
ベッドから見て正面にTVがございますが、普段もあまりテレビを見ないのですが、つけてみるとなんとアナログ回線です。
ザラザラな画面で今の時代には到底かけ離れたものでした。番組はNHK WORLDがザラザラと写りました。
心配になったので、ここでWi-Fiの速度を測ってみました。
んーやはり遅いです。10Mbpsを切ってます。
YouTubeは難しそうです。
バスルーム
水回りは正面に洗面台が見えます。
ベッドルームとの境目には間仕切りがあった跡がありますので以前は扉がついていたようですが、現在は取り外してしまっているようです。
洗面台の引き出しを開けたらドライヤーがありましたが、前の人が使ったままになっていました。 うーん、これも海外あるあるってところでしょうか? 流すことにしましょう。
アメニティーはオーソドックスに見えますが海外では歯ブラシなどは持参するのが当たり前です。こちらのホテルは備え付けられていました。
ボディーローションは2本ございますが、見た目の色は違うように見えますね。ラベルは同じ明記でした。詳しくは不明です。これも流しましょう。
トイレは感動ものでした! なんとウォシュレット機能付きです。
便器自体は「TOTO」ブランドですがウォシュレット部分はどうやら後付けのようで、「iZEN」と書かれていました。
機能は日本の物と同じです。そりゃそうですよね真似して作ってるでしょうからね。 あっ悪口ではないですから、悪しからず。
壁には製品とは別物のスイッチパネルの説明が貼っていました。これも流しましょう。
浴室は豪華でした。ジャグジー付きのバスタブ!
バスタオルは5セット!
オリジナルブランドのシャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ!
そして私が大好きな、「レインシャワー」です。これを頭から被ると気持ちいいんです! が、ぬるい!
熱くならないんです。湯の温度が!
水圧はあるのですがお湯の温度がある一定からは上がらないままでした。
体感でおそらく36から38度ぐらいです。
やや低めでシャワーを浴びた気がしません。
反時計回りに回すと「レインシャワー(OVERHEAD SHOWER)」で温度管理一括のレバーです。どこまで行っても空回りするほどの、全く調整の効かないハンドルでした。これも流しましょう。
ちなみに湯船の温度のほうが少しマシでした。まともな温度域です。
おそらく39度ほどだと思います。
部屋の扉横にも椅子付きのデスクがございまして、こちらはあまり利用価値は少なそうです。
その他
どちらかというとドリンク類の準備デスクという感覚です。
グラスやコップは2組づつ
ミネラルウォーターは4本
やや小さめの355mLというサイズです。それとスターバックスのカートリッジコーヒーが2個
下の扉を開けると冷蔵庫がございました。中身は空の状態です。
反対側には金庫と写真は見切れてますが電子レンジです。
荷物は全部こちらのクローゼットに収納できました。おかげで部屋もスッキリ使えて気持ちよかったですね。バスローブも2セットございました。ちなみにスリッパはペラペラでチープなものでした。なのでビーサンで過ごしました。
部屋のチェックをサクッと終えて同じ21階に隣接する「クラブラウンジ」を利用することにしました。
クラブラウンジを利用したら
入り口は21階エレベーター横で、オードブルの時間帯は17:00から19:00です。
部屋のカードキーをタッチしてドアを開けます。
横長に広く、入り口左側はオードブルは置いてなさそうでほとんど人はいません
入って右側がオードブルコーナーになっていました。
アルコール類から、ホットミール、スナック、デザートまでございます。
まるでバイキングブッフェさながらです。
すでに皆さん盛り上がってました。
今回はこちらとシャンパンでご馳走になりました。
追加でスイーツで締めました。
折角の旅行ですから外食にも行きたいですのでほどほどに。
しかしアルコールもいただけて感謝です。
これが無料で提供されているのですから嬉しい限りです。
オードブルをいただきましたので、まだ夕日が残っているうちに外に散歩に出かけました。
ホテル向かいには御用達「ABCマート」がございます。20年前の昔はなかったはず。
少しタモンビーチ沿いに歩くと「DFS」がございます。
店を出た頃には陽は沈んでいましたが観光地ということもあり多くの方達が往来していて徒歩でも危険なイメージというのはありませんでした。
帰り際に今日の締めで和食屋さんに寄って初日が終わりです。
翌日のショッピングまではよかった
翌日はレンタカーを借りてショッピングに出かけました。
アウトレットモールもお目当てですが、中でも「ROSS DRESS FOR LESS」というお店がおすすめです。
同敷地内にございまして、こちらがとんでもなく広く種類別には分けられていますが意外と雑に商品が並んでいます。
ここで皆さんお目当てを探し出すとかなり体力が消耗します。
なぜかというと、定価の5分の1程度の価格でいいものが見つかります。
ほどほどにしておかないと時間が足りません。
ということで楽しみ方は人それぞれということで2日目も無事終了!
無事終了はここまでです!
部屋に戻ると一通の手紙
その日の夜、部屋に戻ると一通の手紙が部屋のドア下に入っていました。
その手紙には「明日にかけて大型台風の接近により、グアム諸島に被害が出る恐れあり」とのこと。
20年前のことが蘇った。
当時はなんとかなるだろうと思っていた結果、対策を取らずに大きな被害にあった。
今回はピンと張り詰めた嫌な気配を感じた!
すぐに帰ろうと思ったのでした!
すぐにANAのデスクに電話したら、幸いにも10分ほどで繋がった。
今から一番早い飛行機で帰りたいと伝え、そのまま待つこと2~3分ほど、「明日朝7:00発が空いてます。」とのこと。
そのまま決断して早朝チェックアウトし帰路につけた。
その日の夜ニュースを見ると台風2号がグアムに上陸とのこと。
飛行機も全便欠航になり私が乗った後の昼発の羽田便が最終便だったとお聞きしました。
私が危機一髪を乗り越えられたこと、これには理由が重なっていました。
ひとつはいいホテルに泊まっていたこと、常にお客さんのことを考えて危機が迫っている情報を惜しみなく提供していただいたホテルに感謝です。次にANAのステイタスを持っていたことです。ANAの上級会員ステイタス(ダイヤモンド)を有していましたのでANAデスクに優先的に対応していただけたこと。
まさにステイタスは命を守るものだと実感した次第です。
今回は、突然思い立って行った2泊3日のグアム旅行でしたが、ほとんど2泊2日のような旅程でした。
偶然に偶然が重なった災害と、それをギリギリかわせたお話になってしまいました。
本当に被害に見舞われた方々も多くいらっしゃると思います。
1日でも早く元気な観光地に戻っていただくことを願うばかりです。
まとめ
最後に「ウェスティンリゾート グアム」のまとめです。本文では触れていないですが朝食もいただきました。実はレポート用の写真を翌日に撮ろうと思っていたところ突然の早朝チェックアウトという事態になり、朝食の写真が撮れない結果になってしまいました。
一泊めの朝に行った限りでは、大変賑わっているブッフェスタイルの朝食会場で和食はもちろん、近年では韓国の方もお見えのようでプルコギやキムチ、韓国海苔などのメニューも豊富にございました。
いづれも大変美味しくいただき、こちらも無料でいただくことができたのでいい思いをさせていただきました。
スイートルームとクラブラウンジでのオードブル、朝のレストランでのブッフェといい今回は外食する機会も2回のみと少なく、コスパのいい体験をできたと思います。
レビューでは辛口なところもございましたが、正直な気持ちです。もちろん建物の劣化や老化もあるかと思いますが、日本から3時間で行ける南の島です。コロナ明けの海外旅行にはもってこいの立地です。
今回も貴重な体験ができたと思っております。
ぜひ皆様も海外に出かけてみてはいかがでしょう!
最後までお読みいただきありがとうござました!