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マリオット系列

【宿泊記】W大阪のブログレビュー ※ポイント宿泊

W大阪のエントランス
PrimeTravel編集部

今回は、大阪の中心街を南北に縦断するメイン道路である「御堂筋」沿いにあるMARRIOTT系のホテル「W大阪」にMARRIOTTのポイント利用して宿泊しましたので、その時の宿泊レビューをご紹介致します。2024年10月の祝日から平日にかけて1泊しました。MARRIOTTのポイント宿泊をする際の参考にしていただければ幸いです。

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ホテル選択の背景

今回の予約者はMARRIOTT BONVOY PREMIUM CARD(American Express)の家族カードを持つ筆者の妻です。かつてSPG Amrican Express Cardを所持していた頃は「マリオットボンヴォイのゴールドステータス」が付与されていましたが、MARRIOTT BONVOY PREMIUM CARDに切り替わるタイミングで、家族カードに変更したため、現在は「ノンステータス(平会員)」です。

「ポイントの有効期限が間近です」という注意喚起メールが届いたので、あわててポイントを消化することにしました。MARRIOTT POINTの出し入れが24ヶ月間全く動きがないとポイントが失効することになります。有効期限が來る前に多少のポイントを使用して延命させるか、約42,500貯まっていたポイントを最大限活用するかの選択を迫られていました。

筆者のステータスは「チタン」であったり「プラチナ」であったりするので、朝食サービスはウェルカムギフトの中の選択肢にあり、夫婦共にいつも朝食サービスの恩恵に預かっているのですが、妻はノンステータスであるため、朝食付きプランを探すことから始めました。

MARRIOTT BONVOYの公式アプリより、10月の3連休明けで朝食付のプランを検索し、所有ポイントで宿泊できそうなホテルとして候補に挙がったのが「W大阪」でした。心斎橋の近くだし集まってくるのはパリピな若者達ばかりではないかとやや心配しましたが、現金で宿泊することと比較すると、ポイント単価が一番高そうだったので、予約することにしました。

W大阪の概要

「W大阪」は世界最大のホテルチェーンである米マリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリーブランド「Wホテルズ・ワールドワイド」日本進出第1号として2021年3月16日に開業しました。大阪出身の世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏がデザインを監修し、「ブラックボックス」と称される漆黒の27階建ての高層建築の中に「W」の文字が白字で浮かび上がり、あまりにもシンプルがゆえに異彩を放っています

公式サイトでは「ミニマリスティック」な外観と表現していますが、ミニマリスティックとは「最小主義の」という意味のようです。大胆なほどシンプルなデザインの建物の中は、遊び心に富んだカラフルでオシャレな屋内空間が隠されており、そのギャップにも驚きを感じずにはいられません。

また、W大阪のコンセプトは「大阪商人の遊び心」。贅沢を禁じられた江戸時代に大阪商人は黒い羽織で控えめに装いながら、内側には派手な裏地を付けて粋な遊びを楽しんだことが由来のようです。

漆黒のビルに白字の「W」

Wブランドの第1号ホテルは、1998年に米国ニューヨーク・マンハッタンにある既存ホテルのリブランドとして開業しました。ブランド名の由来は、「Whatever / Whenever」(お望みの物を / お望みの時に」という経営理念から生まれています。

以来26年間で2024年10月時点では全世界の30ヶ国以上に75個のホテルを開業しています。日本でも今後、北海道のニセコと東京での開業が計画されています。

W大阪へのアクセス

「W大阪」は大阪のメインストリートである「御堂筋」の地下を走っている大阪メトロ御堂筋線の「本町駅」と「心斎橋駅」の間にあります。「本町駅」からは徒歩7分、「心斎橋駅」からは徒歩5分という非常に便利な所に27階建てのビルが建っています。

出典:公式サイト(Google Map)に加筆 W大阪の位置 広域図と拡大図

チェックイン時のこと

御堂筋側から「W」と表示のあるエントランスから建物の中に入ると、「アライバルトンネル」と呼ばれる光と紙のオブジェのトンネル通路があり、そこを通ると自然とワクワクしてきます。折り紙や切り絵といった日本の文化からインスパイアされたそうです。アライバルトンネルを抜けるとベルデスクとエレベーターホールになっている空間、アライバルホールがあり、神秘的な感じがします。

W大阪のエントランス
アライバルトンネル 日によって色が違うそうです
神秘的なアライバルホール

ウェルカムデスク(フロント/レセプション)がある「W階」(3階)へアライバルホールからエレベーターで移動します。このエレベーターの内部は動き出すと同時にイルミネーションが輝き、テーマパークのアトラクションにでも来たような感覚になります。

「W階」でエレベーターを降りると、明るく広い空間に多くの人が飲食を楽しんでいる光景が飛び込んできます。「リビングルーム」と呼ばれるエリアです。このリビングルームをW大阪では「コア(心臓部)」と位置づけており、夜はクラブになったり、音楽フェスが開催されることもあります。

リビングルーム

ウェルカムデスクは左手のこじんまりした所にお洒落なデスクが2つ並んでいる空間でした。ウェルカムデスクにいるタレント(スタッフのこと)はほとんど外国人でしたし、チェックインやチェックアウトに来ているお客さんもほとんどが外国人でした。

お洒落な形状のウェルカムデスク

チェックインの際、朝食付ではないプランになっていますと言われ、ええぇ、そんなはずがない…と、予約時の画面や予約メールなどを確認しましたが、朝食付きプランで予約したことがすぐには証明できませんでした。うしろに列もできていたので、ここは出直すことにして先にお部屋に行きました。

落ち着いてから再度マリオットの公式ページより朝食付きプランを選び、ポイント使用で出てくるホテルを確認すると、予約までいくと朝食付きとなっているホテルとその表示がないホテルがあります。両者の違いは何なのかは全くわからず、最初の画面で朝食付きを選択して進んでいき、ポイント宿泊の場合は朝食は付きませんといったメッセージがあれば気がつくのですが、何のアラートもないので、当然朝食付きだと思い込んでしまいます。このままでは他にも犠牲者が出るだろうと思い、やはりウェルカムデスクには伝えておこうと考え、時間を少しおいてから再度ウェルカムデスクへ行きました。

筆者達が予約したステップ(先の日程にして再現) これだとポイント泊でも朝食付きと思ってしまう

先月入ったばかりというまだ日本語がそれ程上手くない外国人タレントが対応してくれました。こちらの話しを聞き、ある程度状況を理解してくれたのか、外国人のマネージャーに相談していました。しかし、そのマネージャーには理解してもらえず、再度予約手順の再現をし、このサイトだと朝食付きと思い込むお客が続出しかねないと訴えたところ、貴重なご意見をありがとうございました、と追加料金なしで朝食付きに変更してくれました。翌朝レストランでお部屋番号を伝えていただければ朝食をサービスさせていただきます、とのことです。実際は面倒な客だと思われたのかも知れません。

この時はMARRIOTT BONVOYにおける「ノンステータス」の非力さと、「プラチナ」以上のステータスの偉大さを身に染みて感じました。

W大阪の客室の様子

我々がアサインされたお部屋は17階の西側にある普通の40㎡のコージールームでした。カードキーでドアロックを開錠し、部屋の中へ入ると、カーテンが自動的に開き、外の景色が見えるではありませんか!ドアを開けると同時にカーテンが自動的に開く経験は始めてだったので、うゎ~っと驚いてしまいました。

客室全体

サンセットも楽しめるかと思いましたが、残念ながら別の高層ビルで遮られています。窓に面してバーカウンターが設置されており、ミニバーにも多種多様なお酒が並んでいます。

窓に面したバーカウンター
種(酒)類豊富なミニバー

ミニバーの下には冷蔵庫があり、その上の引き出しには無料で提供されるNESPRESSOのカプセルやART OF TEAのティーバッグ、有料のおつまみやスナック類などがある「MIXBAR」になっています。「MIXBAR」の引き出しの右端にある小さな缶が気になったので、何だろう?と裏を確認すると・・・こんな物も売っているんだと笑ってしまいました。ちゃんと値段表にも載っていました。値段表はミニバーにあるQRコードをスマホで読み込んでダウンロードします。

冷蔵庫
MIXBAR
COUPLES KIT
MIXBAR MENU

バーカウンターの横には円形のテーブルがあり、その表面が鏡のように映るため、水面を利用したシンメトリー構図のようなフォトジェニックな写真を撮ることもできます。

テーブルの表面が水面のよう

テーブルの上にあったのはW大阪オリジナルのポッキーと缶入りミネラルウォーターです。ポッキーのデザインはW大阪周辺の特徴が描かれています。

W大阪オリジナルポッキーとミネラルウォーター

ベッドは全世界のWホテルで採用されているシモンズシグネチャーベッドシーツも最高級イタリア製だとか。そう聞くだけでも寝心地が良さそうですが、実際にぐっすり眠ることができました。

シモンズシグネチャーベッドで夜はぐっすり

ベッドサイドのテーブルに置いてある小物類も、メモパッドや筆記用具などあれもこれもお洒落です。

ベッドサイドテーブルの小物もお洒落

ウェットエリア

ベッドルームエリアとウエットエリアは障子をイメージしたスライドドアで仕切ることができます。洗面台はアイランドタイプのシンプルなシングルタイプですが、機能的にコンパクトにまとまっています。

アイランドタイプの洗面台

引き出しの中はバスアメニティがそれぞれ紙製の袋に収納されており、エコを実践していることがわかります。ヘアドライアーは「Refa」が用意されていました。

環境に配慮したアメニティキット
ヘアドライヤーは「Refa」

バスタブは十分な広さと深さがあります。ボディミトンもあり、右手と左手と交互に交換しながら使ってみました。使い慣れていないと難しいものですね。バスソルトもラベンダーの香りとユーカリの香りがありました。お湯が着色されないので安心して至福の入浴タイムを楽しむことができました。

広くて深いバスタブ
ボディミトン

シャワールームには特注のレインシャワーがついています。パーソナルケアアイテムのブランドは、イタリア・ダヴィネスの「MOMO」が使われていました。スモーキーな香りが癒しを与えてくれました。

特注レインシャワー付のシャワールーム
スモーキーな香りのMOMOパーソナルケアアイテム

トイレは交換用のトイレットペーパーがテーブルの上に置かれており、「BACKUP PLAN」という素晴らしいネーミングと共にアート作品のような演出をしています。

BACKUP PLANのネーミングが素晴らしい!

ウエットエリアは床下が排水のために空洞になっているのか、歩くと洗面台などが振動して音を立てていたのが少し気になりました。最初は地震でもきたのかと思いました。

クローゼット

クローゼットは開けると中にW大阪周辺の特徴をドットデザインで描いた壁紙が施されており、遊び心が感じられました。また、漆黒のバスローブもかかっており、ごわごわしていない素材だったので着心地抜群でした。

クローゼットの中の壁紙と漆黒のバスローブ
漆黒のバスローブ

スリッパ

スリッパは漆黒のW大阪オリジナル品で、裏がコルクになっている優れモノです。

裏がコルクの漆黒のスリッパ

シューシャインサービス

W大阪ではシューシャイン(靴磨き)サービスも行っているようです。サービス券がありましたが筆者達はスニーカーだったので、利用しませんでした。革靴の時は利用したいですが、セントレジスのバトラーサービスを彷彿させます。

シューシャインサービス券

W大阪「Oh.lala…」での朝食の様子

朝食は朝7時から11時までW階のレストラン「Oh.lala…」にてブッフェスタイルでいただくことができます。入るといきなりシャンパンのボトルが飾られており、よく見るとW大阪オリジナルラベルです。その先にはポップコーンがあり、思わず持ってきて食べてみましたが、やや湿気ていました。

また、「Oh.lala…」の入口には「Whatever / Whenever」デスクがあり、その背面には宮城県の伝統工芸品「鳴子こけし」がW大阪オリジナルバージョンとして84体飾られていました。W大阪が大切にしている多様性を表しているそうです。

朝食はレストラン「Oh,lala…」にて

和食コーナーには、お豆腐コーナー、兵庫県丹波のお米を使った白米とお粥、味噌汁、辛子明太子、出汁巻き玉子、香の物などがあります。和食コーナーの上にはW大阪のオリジナルラベルシャンパンが1,000本くらい陳列されていましたが、地震が来たらどうなるのだろうと心配してしまいました。

和食コーナー

ライブキッチンコーナーもあり、大阪名物のたこ焼きや、おにぎり、うどん、卵料理などがありました。

ライブキッチンコーナー

サラダやコールドミール、パン類、ドリンクコーナーはレストランの外にあるバーコーナーに設置されています。パン類は種類も豊富でホテル自家製だそうです。

洋食コーナー

W大阪のその他の施設

WET(屋内プール)

W大阪には宿泊者であれば無料(2022年末まではスイート以外の宿泊者は7,000円!の有料)で利用できる「WET」と呼ばれる20メートルの屋内プールが4階にあります。利用時間は6:30~22:00となっており、16歳以上のみ入場できます。レンタル水着もあり、2,200円で利用できます。更衣室の奥にはジャグジーやサウナもあり、水着なしでも利用できます。

長さ20mの屋内プール

FIT(ジム)

プールと同じく4階にあるFITと名付けられたジムは宿泊者であれば24時間利用できます。ただし、こちらも16歳以上のみ利用可能です。トレッドミル、エリプティカルマシン、サンドバッグ、ヨガマットなどが設置されています。スタジオ内には「MIRROR FIT.」という鏡にインストラクターの映像が映り、それに合わせて自分の姿も鏡で見ながらトレーニングができるサービスもあるようです。

FITと名付けられたジム

AWAY SPA(スパ施設)

「AWAY SPA」と名付けられたスパ施設も4階にあります。営業時間は10:00~22:00で、完全個室のトリートメントルームが5室あり、カップルでも利用できます。当然ながら、お値段はそれなりにします。

AWAY SPAと名付けられたスパ施設

W大阪の宿泊料金

今回はポイント宿泊でしたので、料金は0円でした。予約時に40,000ポイント+税金等600円となっていましたが、実際には600円は引き落とされませんでした。同じコージールームを平日で通常最低料金で予約すると、55,767円~62,522円と出てきました。62歳以上のシニア割引だと53,288円~59,739円となります。これに朝食をいただく場合は2人分で9,600円が加算されます。

W大阪の宿泊記まとめ

今回はW大阪の宿泊記を通して、ノンステータスの方が朝食付プランだと思ってポイント予約しても、何のアラートもなしに朝食が付かないプランになるので注意する必要があることをシェアしました。有償で宿泊する場合は朝食付プランが表示されます。

今回、W大阪に宿泊してわかったことは、デザインでもネーミングでもかなり細部にまでこだわり抜いているということです。また、記事を書くにあたって種々調べていると、宿泊した時には気づかなかった隠れた魅力がまだまだあることがわかりました。できればリピート宿泊したいと思いますし、可能であればスイートにも泊まってみたいと思います。筆者は2024年12月31日まで有効な「ナイトリーアップグレートアワード」が1泊分残っているので、W大阪で使ってみたいと真剣に思い始めました。

御堂筋の夜のイルミネーションについて調べると、2024年は11月3日から12月31日まで実施されるようです。光の饗宴を楽しみがてら、W大阪の夜の「リビングルーム」と、プールやジムもじっくり利用してみたいと考えております。

皆さまも是非「W大阪」のブラックボックスの中にある、魅力を堪能する旅にお出かけになって下さい。

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