【宿泊記】ヒルトン・ロンドン・パディントンをブログレビュー
PrimeTravel読者の皆さん、こんにちは!2024年6月にロンドン出張の際に宿泊したHilton London Paddingtonの滞在記とロンドンの近況についてご紹介します。
ロンドンへの24時間弾丸出張でヒルトン・ロンドン・パディントンへ宿泊
今回の出張は現地に僅か24時間滞在と言う超弾丸出張でした。元々同じ週の水曜日午前中から東京での複数の顧客向けワークショップ実施の為、出張の予定が入っていましたが、別の顧客対応で月曜日にロンドンでもワークショップ実施が急遽決まり、現地参加という流れになりました。
往路のフライトはシンガポール→バンコク→ヒースローというルートが値段的に最もリーズナブルでしたので、そちらを予約しました。
問題は復路で、上記の通り何としても水曜日朝までに到着する必要がありました。そもそも月曜日にロンドンに滞在して、水曜日朝までに東京に移動する事自体かなり無茶なスケジュールなのですが色々調べていくとANAで月曜日19時ヒースロー発のフライトが火曜日17時に羽田到着するというフライトを見つけ、そちらを予約しました。
実際には火曜日早朝に出発しても水曜日早朝に到着するフライトもありましたが、水曜日からの顧客ワークショップを実施する事を考えると機内泊で直接出社は体力・気力的に相当キツくなる事が想定されたのでこのスケジュールで確定しました。
出張前の前週はロンドン出張及び東京出張の準備で相当忙しく、かつ日曜日の朝出発でしたので週末も家族とゆっくり過ごせず、申し訳ない気持ちになりましたがロンドン土産を買ってくる約束をし、快く送り出して貰い本当に感謝です。
因みにロンドンへは13時間以上の長距離フライトですのでプレミアムエコノミー(もしくはビジネス笑)での移動を希望していましたが、バンコク初エバー航空のフライトですと通常のエコノミーとプレミアムエコノミーの価格差が100ドル前後でしたので、自腹でアップグレードしました。シンガポール航空のシンガポール→ロンドンの直行便ですと価格差が1000ドル以上という値段差でしたので、時間が掛かりますがバンコクを経由する事にしました。
シンガポール・チャンギ空港〜バンコク・スワンナプーム国際空港
お馴染みチャンギ空港ターミナル2からバンコク・スワンナプーム国際空港(BKK)行きのフライトで移動します。シンガポールからバンコクまでのフライトは比較的短く2時間半で到着します。
スワンナプーム国際空港に無事到着後、ロンドン行きのフライトに国際線のトランジットです。
案内掲示板を見るとヒースロー行きのフライトはD6ゲートから出発という事でまずはそちらを目指します。ところが、D6ゲートに進むと、上のフロアから搭乗するという案内があり、一瞬混乱しましたが、空港案内図をよく見るとトランジットの際にもセキュリティゲートを通過して3階に移動する必要があるとの記述がありました。
案内が
パスポートコントロール及び持ち込み荷物検査を通り、3階へ移動します。ロンドン行きのフライトまでは1時間ほど待ち時間があるので、プライオリティーパスでアクセス可能なミラクルラウンジに滞在して作業を行いました。まだこのタイミングではお腹も減っていなかったので炭酸水のみ頂いて作業に没頭していましたが、ラウンジ内は静かで落ち着いており快適に過ごせました。
改めてプライオリティパスのウェブサイトをチェックして気が付きましたが、オマーン航空やターキッシュ航空のラウンジもプライオリティパスで入室可能でした。せっかくならレアなラウンジを訪問すれば良かったですが、また次回のお楽しみにしておきます。
ラウンジ
用意してくれる
ロンドン・ヒースロー空港へ出発
出発の時間が近づいてきたので、出発ゲートに移動します。空港内の広告を見ると日本でもアグレッシブに展開しているBYDの広告をよく見かけました。BYDはシンガポールでも複数のショールーム兼カフェも展開しており、東南アジアでの展開にかなり力を入れている事が伺えます。
今回は台湾エバー航空でロンドンに向かいます。エバー航空の機材でバンコクから出発?と少々不思議な感じでしたが、タイ航空とコードシェア便という事です。機内のCAの皆さんも台湾の方が多かったので恐らくエバー航空で台湾以外の出発地でも欧州行きのフライトの需要があるという事かと思います。
プレミアムエコノミーかつ最前列席という事でシートピッチも余裕があり、フライト中も快適に過ごせました。
アメニティポーチはFurlaブランドでアイマスク、靴下、耳栓、リップクリーム、ハンドクリーム、歯ブラシ等が入っていました。Furlaのポーチは割とポイントが高く、帰国後は妻が小物入れとして使っています。笑
機内食はプロヴァンス風チキンかフィッシュカレーを選べます。今回はプロヴァンス風チキンを選びました。
結論から言うと冷菜は新鮮で、メインはしっかりと食べ応えがあり、ホントに機内食?と思える程の美味しさでした。機内食は不味いと言うイメージばかり先行してしまいますが、これについては本当に値段相応ですね。
今回のフライトルートですが、現在の情勢を鑑みて、ロシア上空は通過せず、黒海南方を移動するルートでした。20年程前にロンドンへのフライトに乗った際にはロシア上空を通過しましたので、本当に時代が変わったなと実感します。
それにしても13時間のフライトは相当長く、一度寝て、食事を食べて、映画を見てまた寝てもまだ旅程の半分程度です。それでも到着数時間前になるとリフレッシャーミールが運ばれます。
現地時間は夕方に近いが寝起きという事で朝食スタイル
ヒースロー空港到着
食事も摂り、ようやくヒースロー空港に到着します。今回到着したのはターミナル2ですが、入国審査エリアまでは滑走路の地下通路を15分ほど歩き、移動します。
先日のオーストラリア出張同様、ヒースロー空港でもスマートゲートが導入されており、日本のパスポートを所持している場合は特に簡単な到着用フォームを事前に記入するだけで入国可能です。20年ほど前にヒースロー空港で入国したした際の長蛇の列の本当に嘘の様です。こうして様々な国を訪問すると世界が少しづつだけど良くなっていると感じますね。
入国審査を行う
やたらと目につく
スマートゲート対象
今回はパディントン駅近のホテルに滞在するのでヒースローエクスプレスが一番早いという事で空港内で往復チケットを購入します。
なお、ヒースローエクスプレスへの乗り場ですが空港から15分ほど地下の乗り場まで歩く必要があります。ヒースロー空港ターミナル2に到着してから入国審査、空港を出てくるまでに既に15分ほど歩いているので結構な運動になります。この日は割と気温と湿度も高かったので軽く汗ばみまなが移動しました。ロンドンへ移動する際には徒歩での移動が多いので、歩きやすい靴は必須ですね。
高いのでまだ外は明るい
エスカレーターで地下まで移動
2番プラットフォーム
パディントン駅までは電車で16分ほどで到着するのでごく短いですが、外の様子を眺めながら乗る電車は格別です。
フェスティバルのポスター
パディントン駅にあっという間に到着です。駅の構内は非常に美しく見ていて飽きません。また昔ロック小僧だった頃、夢にまで見たグラストンベリーフェスティバルのポスターを見かけ、一気にテンションが上がります。笑
パディントン駅〜ヒルトン・ロンドン・パディントン
駅からホテルまではWHSmithから駅入り口まで歩いてA4205からホテルの正面まで向かいました。後から気が付きましたが、パディントン駅とヒルトン・パディントンは直結しており、そもそも駅から道に出る必要もありませんでした。
駅からホテル正面口までは文字通り徒歩30秒ほどでした。ホテルの正面には地下鉄パディントン駅があり、とても趣があります。
すぐにホテルが見える
パディントン駅
正面口からホテルに入りますが、内装もかなり趣がありますがそれもその筈。もともとこのホテルはGreat Western Royal Hotelとして1854年に開業しており、イギリス鉄道民営化に伴い、1983年に民営セクターに売却され、2001年よりヒルトン系列になったという歴史があります。内装についてはアールデコ調となっており、ひと昔前ながら、非常に派手な印象を受けます。
吊るされている
上がる階段
ヒルトン・ロンドン・パディントンの部屋詳細
チェックインも無事終わり、自分の部屋に移動します。ゆっくりしたエレベーターで5階まで移動します。今回はキングサイズルームとなりましたので、部屋及びベッドは余裕があり、快適に過ごせました。
右側がシャワー・バス
聞こえるのはご愛嬌
部屋自体のレイアウトについては特に問題がありませんでしたが、数点気付いた点があります:
- 冷蔵庫が無い:これはこの部屋だけなのか、全ての部屋でそうなのか確認出来ませんでした、少々面食らいました。今回は一泊のみの滞在でしたので影響はありませんでしたが、長期滞在をする場合は不便ですね。
- 部屋のドアの床側にだいぶ隙間が空いている:妙に廊下の音が聞こえるなと思い、床からドアをみたら隙間の大きさにビックリしました。一泊のみなのでそこまで気にしませんでしたが、プライバシーを気にされる方にはかなり気になると思います。
- 部屋の窓を開けられる:ホテルの部屋で窓を開けられるのは珍しいですが、低層階かつエアコンが発明される前から営業しているホテルだったからかもしれません。これは嬉しいサプライズでした。
- シャワーの水圧は十分:全体的に古い作りですが、水回りはレノベーションされている様でシャワーの水圧も快適でした。
今までアジアの各都市で体験したホテルの質と比較して正直値段の割にはイマイチだと思いましたが、古い建物を大切に扱うという価値観からするとスクラップ&ビルドで新しい建物だらけのアジアではなかなか体験出来ない歴史の重みを感じられました。
同僚が盗難事件に遭う
チェックイン少ししたら同僚と明日の打ち合わせの準備を兼ねて少し会おうというなりました。ホテルから徒歩30秒の十字路の角にPride of Paddingtonというパブがあったので、そちらに行く事に。お互い飲み物を買って外のベンチで飲んでいたら、事件が起きました。
いきなり、ジプシー風の男がコインをくれと言って、地図を見せてきました。この時ちょうど同僚の携帯の上に地図を被せ、訳の分からない事を言っており、さっさとどっかに行ってくれないかな程度にしか考えていませんでしたが、次の瞬間同僚が「やられた!」と言って携帯を盗まれた事に気が付きました。
あまりの早技で私も一瞬何が起きたのか分かりませんでしたが、恐らく窃盗犯は地図で我々の気を散らしている間にもう片方の手で携帯を盗み、少し離れたら仲間に渡して、証拠を隠滅するという手の込んだ手口でした。
不幸中の幸いで被害に遭った携帯は社用でしたので、帰国後直ちに新品と交換出来たとの事でした。自分が被害に遭っていた可能性は十二分にあったかと思うと血の気が引きましたが、社内で被害届を出した際に犯人が刃物を持っている可能性もあるので絶対に追ってはいけないとキツく言われたそうです。
パディントンというターミナル駅近辺なので治安があまり良く無いエリアなのかと思いましたが、そもそも日本やシンガポールとは治安面で根本的に違うと言う事を思い知らされる事件でした。皆さんもロンドン滞在時は是非気をつけて下さい。
丁度自転車の後ろ辺りに座っていた
ヒルトン・ロンドン・パディントン内のジムで汗を流す
夜10時近くにも関わらずまだ外は明るかったですが上の様な事件もあり、外にいるのも危険な気もしたので、早めにホテルに帰って翌日の打ち合わせに備えます。
時差もあり、翌日は早めに目が覚めてしまったので、ジムで汗を流す事にします。
ジムはホテルの2階にあり、ジム入り口すぐにランニングマシーン等が設置されています。ここのジムは珍しい作りになっており、中二階にウェイトトレーニング用の機材が置かれています。朝6時前後でしたが、他のお客さんもおらず快適にトレーニング出来ました。
Pelotonのエアロバイク
置かれている
ちょっと珍しい所でコロナ中にアメリカで流行ったPelotonのエアロバイクが置いてありました。アメリカ人の同僚何名かが買ったよと話していましたが、私自身実物を見るのは初めてでした。ちょっと試してみたいと思い乗ってみましたが、トレーニングプログラムを使うには先に会員登録を行い、サブスク課金する必要があるので、今回は遠慮しておきました。笑
ヒルトン・ロンドン・パディントン内ラウンジで朝食
ジムを早々に切り上げ、同僚と本日の打ち合わせを兼ねて朝食を食べます。ここでExecutive Loungeに案内されましたが、パディントン駅構内に面したスペースで朝食を食べる事が出来ると言うユニークな体験が出来ます。食事の内容としてはごく普通でしたが、駅構内を望めながら朝食を取るのはなかなか珍しい体験でした。
ロンドンの街並み
ホテルから顧客のオフィスへ移動中にパディントン付近を歩きましたが、天気も良いせいか街並みの美しさが際立ちました。
途中The Wild Table of Loveというかなりインパクトのある彫刻を見かけましたが、絶滅危惧種の動物達をテーマにしているそうです。空いている席に座り彫刻と一緒に記念撮影も可能です。
また道ゆく人々の顔をみてもアメリカとは少々異なる形で様々な人種の方を見かけました。(いわゆる欧米人以外に中近東、アフリカ系、インド系やアジア系の方々が多かった)
やはりロンドンも多様性を強みに世界中から才能ある人を呼べるだけの魅力のある街なのだと感じました。
駐車中
わずか半日のワークショップでしたが、顧客から反応も良く無事成功でした。夜7時のフライトに向けて4時には顧客オフィス出発し再びパディントン駅に向かいます。
ヒースロー空港行きのヒースローエクスプレスは本数も多いので少しだけ家族向けにお土産を探します。ここでようやくクマのパディントン像を駅構内で見つけます。日本の駅と異なり、駅構内を乗車券が無くても移動できるので、乗車しなくてもパディントン像は拝む事が出来ます。
そして駅構内に当然の様にパディントンのギフトショップがありました。笑
こちらで娘がご所望のキーホルーダーを購入し、妻にはロンドンがテーマのトートバッグを購入しました。
パディントン像
でも確認可能
ギフトショップ
キーホールダー
トートバッグ
同じチケットで空港に向かう。
ヒースロー空港再び
今回の出張のヒースロー空港への往路でAMCでプラチナメンバーに昇格しました。帰りはエコノミーの予定でしたが、東京到着翌日に半日イベントがある事を考え、アップグレードポイントを使ってプレミアムエコノミーにアップグレードしました。ANAのカウンターでも日本人のスタッフに丁寧にご対応頂き、本当に安心しました。
因みに在留邦人のデータを見るとイギリスが65000人弱に対して、シンガポールは31000人強とシンガポールの約2倍の日本人がいらっしゃるとの事です。もちろん人口や国土の大きさ等もあるので単純比較は出来ないですが、ロンドンはかなり日本人の方も多いなという印象を受けました。
ショートブレッドが山積みに
英国ロイヤルファミリーの
ショートブレッド缶
ミスターメンが!
今回はプラチナメンバーへの昇格もあり、今回はUnited Clubラウンジへのアクセスが付与されました。ANA以外のStar Allianceの乗客もこちらのラウンジを利用している事もあり、かなり混んでいました。こちらのラウンジでも日本語をちらほら耳にし、前日の事件以降の緊張感が解れていきます。
食事も充実しており、基本的には快適でしたが唯一の不満点としてシャワールームが整備中で使えないという事でした。シャワーは浴びる事が出来ませんでしたが、スーツからTシャツ、ジーンズとスニーカーに着替え、長時間フライトに備えます。
サーバー
写真一枚では収まりきらない
ヒースロー空港〜羽田空港
羽田への帰国フライトはカウンターでプレミアムエコノミーにアップグレードしましたが大正解でした。フルフラットでは無いですが十分なスペースがあるので、窮屈な思いをせずに寝る事が出来ました。13時間以上のフライトの場合、エコノミーとプレミアムエコノミーでは体調への負荷がかなり異なるので特に出張等ビジネスで移動する場合は価値のある投資だと強く感じました。
食事の面でもANAですと謎な食べ物が出てこないと言う安心感があるので、無駄なストレスを感じずに済みます。
モニターが設置されている
避けて移動する
復路は疲れの余り、フライト中は写真も撮らず、ほとんど寝ていました。時差の関係で月曜日の19:00にヒースロー空港を出発して火曜日17:00に羽田空港に到着し、ほぼ飛行機の中で1日消えてしまうという摩訶不思議な体験をしましたが、なんとか無事羽田に到着しました。
この週の後半は東京で幾つかの顧客向けセミナーを開催するハードスケジュールでしたが何とか乗り切れました。
今回の出張ではロンドンでスーパーに行く時間も無い程の弾丸出張でしたが、また次の機会に是非ゆっくりロンドンを探検したいと思います。
ここまで読んで頂きどうも有難うございました!また次回もお楽しみに!