JALマイルの使い方5種類とおすすめの交換方法
日本航空(JAL)のマイレージプログラムである「JALマイレージバンク(通称JMB)」は、飛行機や提携サービスを利用するたびにマイルが貯まり、さまざまな特典に交換することができます。
特典の多くは1マイル1円程度の特典ですが、工夫次第で何倍もの価値を享受することも可能です。
少しコツも必要ですが、上手に活用することで、普段の生活や次回の旅をワンランク上のものに出来ると最高ですね。
この記事では、JALマイルの5つの基本的な使い方と、マイルのおすすめの交換先についてご紹介します。マイルの使い方は多岐にわたるため、是非ご自身にとってベストな方法を見つけてくださいね。
JALマイルの使い方5種類
JALマイルの使い方は本当にたくさんあるのですが、今回は5つをピックアップしてご紹介してみたいと思います。
- 特典航空券
- 座席のアップグレード
- ポイントやクーポンへの交換
- JALのおすすめ商品やカタログで交換
- チャリティ・マイルに参加
特典航空券
特典航空券はJALマイルの基本的な使い方の1つで、貯めたJALマイルを使って無料の航空券を手に入れるというものです。個人的には最も価値が高い方法だと思っています。一口に特典航空券と言っても意外に奥が深く、国内線と国際線、JALと提携航空会社といった違いのほか、マイルの数に応じて異なるクラス(ビジネスクラスやファーストクラスなど)の航空券を取得することが可能です。また、特典航空券は約1年前から予約可能ですので、早めに予約することでより確実に特典航空券をゲットすることができます。さらに、特典航空券は家族と共に利用することも可能ですので、JALマイルを活用することで家族貢献も狙えます。
座席のアップグレード
座席のアップグレードは貯めたJALマイルを使って有償航空券の座席クラスをワンランク上げる方法で、例えばエコノミークラスからビジネスクラス、またはビジネスクラスからファーストクラスへアップグレードすることができます。座席のアップグレードは、特に長距離フライトにおいて絶大な効果を発揮しますが、条件が限られています。どんな有償航空券でもアップグレードできるわけではなく、予め条件が定められていますので注意が必要です。「JALマイレージバンクとは?」のページにも簡単にまとめてありますので、併せて御覧くださいね。
ポイントやクーポンへの交換
JALマイルは、e JALポイントやJALクーポン、ZIPAIRポイント(ZIPAIRはJALの子会社なのです)、その他提携サービスのポイントやクーポンに交換することも可能です。e JALポイントに交換することで、JALの有償航空券をお得に購入することができます。また、JALクーポンはJALのフライトや提携するホテル、レストランで利用料金の割引を受けることが可能となります。
さらに、JALは多くのサービスと提携しており、Pontaポイントや楽天ポイントなどのポイントプログラムへの交換も可能です。提携ポイントプログラムへの交換により、ショッピングやレストラン、ホテルの利用料金を割引したり、他の特典を享受することができます。ただし、マイルからポイントやクーポンへの交換は、レートが悪いケースもあるため、交換に際しては慎重に検討する必要があります。
JALのおすすめ商品やカタログで交換
JALマイルを使用してJALオリジナル商品やカタログギフトと交換することができます。オリジナル商品はJALオンラインショッピングサイトから選ぶことが可能で、限定商品や旅行関連の商品など多岐にわたります。また、カタログギフトは、家電や美容・健康、食品など様々なアイテムから選べます。JALマイルを商品に交換することで、日常生活や旅行をより快適に楽しむことができますね!
チャリティ・マイルに参加
「JALチャリティ・マイル」は、貯めたJALマイルを社会貢献に活用することができるプログラムです。一口500マイルから災害支援をサポートすることができ、寄付されたJALマイルは1JALマイル=1円に換算されてJALから支援団体に寄付されます。通年で開催されているわけではなく、災害発生時等、支援が必要な状況が生じた際に募集される形態となっています。執筆時点での主な取り組み実績は以下となっています。JALチャリティ・マイルは、JALマイルを使って他人の役に立つ、意義深い使い方と言えますね!
「ハワイ州マウイ島火災被害」被災者支援マイル
・期間:2023年8月18日~9月30日
・寄付先:ハワイコミュニティ財団 The Maui Strong Fund
・チャリティ・マイル数(募マイル実績):5,190,000JALマイル(519万円相当)
「トルコ・シリア地震被害」被災者支援マイル
・期間:2023年2月22日~3月31日
・寄付先:公益財団法人 日本ユニセフ協会
・チャリティ・マイル数(募マイル実績):2,875,500JALマイル(287万円相当)
「首里城」再建支援マイル
・期間:2019年11月7日~12月22日
・寄付先:首里城火災復旧支援寄附金
・チャリティ・マイル数(募マイル実績):16,896,000JALマイル(1,689万円相当)
JALマイルのおすすめ交換先1位:特典航空券(国際線)
特典航空券はJALマイルの交換先として、とても人気があります。特に国際線の特典航空券はエコノミークラスに交換するよりも、ビジネスクラスやファーストクラスに交換することでマイルの価値がとても大きくなります。国際線の特典航空券はJALだけでなく、提携する航空会社の航空券にも交換することができますので、JALが就航していない都市へも行くことができます。
JALマイルで交換できる国際線の特典航空券には大きく3つあります。それぞれ順に説明していきますね。
- JAL国際線特典航空券
- JMB提携社特典航空券
- ワンワールド特典航空券
JALマイルの特典航空券への交換方法(JAL国際線特典航空券)
JAL国際線特典航空券への交換は、その名の通り、JAL国際線の航空券への交換で、皆さんがもっともイメージしやすいパターンかもしれませんね。
JALの国際線は東京(成田、羽田)、名古屋(中部)、大阪(関空)から出ていますが、これらの空港発の国際線航空券としか交換できないわけではなく、乗り継ぎの国内線(例えば沖縄在住の方が特典航空券で東京からハワイに行かれる場合、沖縄-羽田間の国内線区間の航空券)もまとめて交換することが可能です。
必要マイル数は行き先によって異なっています。通常、マイルで取ることができる特典航空券の空席には限りがありますが、JALには「JAL国際線特典航空券PLUS」という仕組みがあり、通常のJALマイル数(=基本マイル数)で交換できる空席が無くなっても、追加のマイルを支払うことで特典航空券への交換が可能となっています。
JAL国際線特典航空券PLUSは、「どうしてもこの日のフライトにしたい」といった、日程重視の方にメリットのある仕組みとなっています。必要マイル数は変動することになっていますが、上限の値は決まっています。ビジネスクラスを例に、行先ごとに必要となるマイル数を以下の表に整理してみました。
エリア | 行先(東京発) | 基本マイル数(ビジネスクラス) ※片道 | 「JAL国際線特典航空券PLUS」利用時の最大マイル数(ビジネスクラス) ※片道 |
---|---|---|---|
東アジア | ソウル | 18,000 | ~59,000 |
広州 | 24,000 | ~106,000 | |
上海 | 24,000 | ~139,500 | |
大連 | 24,000 | ~120,500 | |
天津 | 24,000 | ~119,500 | |
北京 | 24,000 | ~99,500 | |
香港 | 24,000 | ~122,000 | |
台湾 | 24,000 | ~90,000 | |
東南アジア・南アジア | クアラルンプール | 40,000 | ~200,500 |
ジャカルタ | 40,000 | ~204,500 | |
シンガポール | 40,000 | ~200,000 | |
デリー | 40,000 | ~320,000 | |
ベンガルール | 40,000 | ~318,500 | |
ハノイ | 40,000 | ~191,000 | |
ホーチミンシティ | 40,000 | ~190,000 | |
バンコク | 40,000 | ~195,000 | |
マニラ | 24,000 | ~151,000 | |
オセアニア | シドニー | 40,000 | ~289,000 |
メルボルン | 40,000 | ~312,000 | |
ヨーロッパ | パリ | 55,000 | ~441,000 |
フランクフルト | 55,000 | ~425,000 | |
ヘルシンキ | 55,000 | ~440,500 | |
ロンドン | 55,000 | ~441,000 | |
北米・ハワイ | コナ | 40,000 | ~272,000 |
ホノルル | 40,000 | ~289,000 | |
サンディエゴ | 50,000 | ~408,000 | |
サンフランシスコ | 50,000 | ~446,000 | |
シアトル | 50,000 | ~427,000 | |
シカゴ | 50,000 | ~496,500 | |
ダラス・フォートワース | 50,000 | ~509,500 | |
ニューヨーク | 50,000 | ~502,000 | |
ボストン | 50,000 | ~489,000 | |
ロサンゼルス | 50,000 | ~421,500 | |
バンクーバー | 50,000 | ~426,000 |
JAL国際線特典航空券について、筆者の考えるメリットとデメリットは以下となります。
【メリット】
①:基本マイル数で交換できるととってもお得
②:追加マイルを支払うことで交換が可能(空席無しであきらめるケースが減る)
③:片道でも交換可能
④:海外発も可能(例:バンコク⇒東京の片道航空券との交換も可能)
【デメリット】
①:(競争が激しく)基本マイル数での交換は結構難しい
最後に交換方法について簡単に解説しますね。
(下図では東京発バンコク行きの片道ビジネスクラスの検索をしています。)
JALマイルの特典航空券への交換方法(JMB提携社特典航空券)
JAL国際線特典航空券はJALが運航する国際線に限られていますが、JMB提携社特典航空券を使うとJAL以外のフライトが選択可能になります。
提携する航空会社は執筆時点で22社あり、好きな航空会社を選んで特典航空券に交換ができます。
必要マイル数は各航空会社ごとに設定されています。JMB提携社特典航空券で交換可能な航空会社と必要マイル数が確認できるURLを以下にまとめてみました。
- アラスカ航空(アメリカのシアトルを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/as/ - アメリカン航空(アメリカのテキサスに本部を置く航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/aa/ - ブリティッシュ・エアウェイズ(イギリスのロンドンを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ba/ - キャセイパシフィック航空(香港を拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/cx/ - フィンエアー(フィンランドのヘルシンキを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ay/ - イベリア航空(スペインのマドリードを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ib/ - マレーシア航空(マレーシアのクアラルンプールを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/mh/ - カンタス航空(オーストラリアのシドニーを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/qf/ - カタール航空(カタールのドーハを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/qr/ - ロイヤル・エア・モロッコ(モロッコのカサブランカを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/at/ - ロイヤルヨルダン航空(ヨルダンのアンマンを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/rj/ - S7航空(ロシアのモスクワを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/s7/ - スリランカ航空(スリランカのコロンボを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ul/ - エールフランス航空(フランスのパリを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/af/ - バンコクエアウェイズ(タイのバンコクを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/pg/ - 中国東方航空(中国の上海を拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/mu/ - エミレーツ航空(アラブ首長国連邦のドバイを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ek/ - ハワイアン航空(アメリカのハワイを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ha/ - 大韓航空(韓国のソウルを拠点とする航空会社)※日本-韓国線のみ交換可能
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ke/ - LATAM航空(チリのサンティアゴに本部を置く航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/la/ - Vistara(インドのデリーを拠点とする航空会社)
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/uk/ - ジェットスター・ジャパン
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/gk/
JMB提携社特典航空券について、筆者の考えるメリットとデメリットは以下となります。
【メリット】
①:JALが就航していない都市に行くことができる
②:航空会社によっては燃油サーチャージがかからない
③:必要マイル数が予め決まっている
【デメリット】
①:交換可能な空席に限りがある(JAL国際線特典航空券の場合、マイルを追加することで交換できましたが、JMB提携社特典航空券にはそのような仕組みが無く、空席が無ければ諦めるしかありません)
メリット②について少し詳しく見ていきたいと思います。
先ほどの提携航空会社の内、以下の航空会社は燃油サーチャージがかからないと言われています。
- アメリカン航空
- ハワイアン航空
- エミレーツ
- カタール航空
- マレーシア航空
- エールフランス航空
試しに、東京~クアラルンプールの片道エコノミークラスの特典航空券を例に、JALとマレーシア航空を比較してみましょう。
まずはJAL国際線特典航空券のマイル数と諸費用を確認します。確認の仕方は前述の通りなのですが、せっかくなので別の方法を紹介したいと思います。
空席照会カレンダーを活用したJAL国際線特典航空券への交換方法
今回は比較のために基本マイル数で交換できる日を選択。
画面に沿って先に進めると予約が可能となります。
画面を見ると、特典航空券への交換には14,500JALマイル(基本マイル数)と、税金や燃油サーチャージで22,310円発生することが分かります。
JAL国際線特典航空券は搭乗日指定で検索をすることも可能ですが、希望日程よりも必要マイル数を抑えたい場合は空席照会カレンダーを使って必要マイル数が少ない日程を探すことも可能です。
次に、JMB提携社特典航空券を使って、マレーシア航空の同じ路線(東京⇒クアラルンプールの片道エコノミークラス)を選択した際にどのような違いが出るかを見てみましょう。
JMB提携社特典航空券への交換方法
画面を見ると、特典航空券への交換には23,000JALマイルと、税金や燃油サーチャージで5,990円発生することが分かります。
結果を比較するとこんな感じです。
JAL国際線特典航空券 | JMB提携社特典航空券 (マレーシア航空) | |
---|---|---|
必要マイル数 | 14,500JALマイル(基本マイル数) | 23,000JALマイル |
諸費用 (税金、燃油サーチャージ、etc) | 22,310円 | 5,990円 |
執筆時点で日本-クアラルンプール間で発生するJAL便の燃油サーチャージは17,900円でしたので、JMB提携社特典航空券でマレーシア航空の同区間と交換すると燃油サーチャージ分諸費用が安くなっていることが分かります(その代わり、JMB提携社特典航空券の方が必要マイル数が多くなります)。
JALの燃油サーチャージについては2か月ごとに改定されています。特典航空券に限らず、航空券を予約する際は燃油サーチャージの動向も踏まえて予約できるといいですね!
JMB提携社特典航空券を活用した、マレーシア航空の特典航空券への交換については燃油サーチャージ以外にも、東京-クアラルンプール間と同じマイル数でペナンやランカウイにも行けてしまうメリットや、日程変更の柔軟性のメリットもあります。以下の動画も併せてご覧になってみてくださいね。
JALマイルの特典航空券への交換方法(ワンワールド特典航空券)
国際線の特典航空券で最後にご紹介するのが「ワンワールド特典航空券」です。
JAL国際線特典航空券や、JMB提携社特典航空券の場合、特典航空券は、一つの航空会社のフライトで構成する必要がありました(前述の例ですと、JAL国際線特典航空券ではJALのフライトしか選択できませんし、JMB提携社特典航空券でマレーシア航空を選択した場合はマレーシア航空のフライトしか選択できません)。
ところが、ワンワールド特典航空券を活用すると、一つの特典航空券の予約で、複数の航空会社のフライトが選択可能となります。
選択可能な航空会社は、ワンワールドと呼ばれる航空連合に加盟する航空会社となります。執筆時点ではJALのほかに以下の航空会社が加盟しています。
- アラスカ航空
- アメリカン航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- キャセイパシフィック航空
- フィンエアー
- イベリア航空
- マレーシア航空
- カンタス航空
- カタール航空
- ロイヤル・エア・モロッコ
- ロイヤルヨルダン航空
- S7航空
- スリランカ航空
必要マイル数は特典航空券の総旅程距離と、クラスによって決められています。
総旅程距離 | エコノミークラス 必要マイル数 | ビジネスクラス 必要マイル数 | ファーストクラス 必要マイル数 |
---|---|---|---|
1 – 4,000 | 25,000 | 48,000 | 72,000 |
4,001 – 8,000 | 40,000 | 80,000 | 100,000 |
8,001 – 10,000 | 50,000 | 85,000 | 110,000 |
10,001 – 12,000 | 60,000 | 110,000 | 160,000 |
12,001 – 14,000 | 70,000 | 115,000 | 165,000 |
14,001 – 20,000 | 90,000 | 120,000 | 170,000 |
20,001 – 25,000 | 120,000 | 150,000 | 230,000 |
25,001 – 29,000 | 140,000 | 190,000 | 280,000 |
29,001 – 34,000 | 150,000 | 200,000 | 300,000 |
34,001 – 50,000 | 160,000 | 220,000 | 330,000 |
ワンワールド特典航空券について、筆者の考えるメリットとデメリットは以下となります。
【メリット】
①:JALが就航していない都市に行くことができる
②:複数の航空会社のフライトが組み合わせ可能
③:必要マイル数が予め決まっている(目標が立てやすい)
【デメリット】
①:交換可能な空席に限りがある(JMB提携社特典航空券と同じ)
ワンワールド特典航空券は、上手く活用すると世界一周や、一筆書きのような周遊旅行が実現できます。
例えば、下記は実際過去に実現したワンワールド特典航空券のフライトです。
フライト①:KIX(大阪)⇒PVG(中国・上海)@JALビジネスクラス [旅程距離:831]
↓
(途中降機)上海観光
↓
フライト②:PVG⇒DOH(カタール・ドーハ)@カタール航空ビジネスクラス [旅程距離:4,209]
↓
(途中降機)ドーハ観光
↓
フライト③:DOH⇒LHR(イギリス・ロンドン)@ブリティッシュエアウェイズ ビジネスクラス [旅程距離:3,246]
↓
(途中降機)ロンドン観光
↓
フライト④:LHR⇒KBP(ウクライナ・キーウ)@ブリティッシュエアウェイズ ビジネスクラス [旅程距離:1,355]
↓
(途中降機)キーウ観光
↓
フライト⑤:KBP⇒DOH@カタール航空ビジネスクラス [旅程距離:2,052]
↓
フライト⑥:DOH⇒BKK(タイ・バンコク)@カタール航空ビジネスクラス [旅程距離:3,275]
↓
(途中降機)バンコク観光
↓
フライト⑦:BKK⇒KUL(マレーシア・クアラルンプール)@マレーシア航空ビジネスクラス [旅程距離:768]
↓
フライト⑧:KUL⇒KIX(マレーシア・クアラルンプール)@マレーシア航空ビジネスクラス [旅程距離:3,084]
各フライトの横に旅程距離を記載(こちらのツールを使って計算)しています。
ワンワールド特典航空券の交換に必要なJALマイル数はこの旅程距離の合計によって決まります。今回の場合、合計すると18,820となります。
18,820は先ほどの必要マイル数の表の総旅程距離14,001~20,000のレンジに当てはまります。ビジネスクラスで交換したため、必要となるJALマイル数は120,000JALマイルとなります。
120,000JALマイルでアジアと中東と欧州をビジネスクラスで満喫することができるのはワンワールド特典航空券ならではの使い方ではないでしょうか。
ワンワールド特典航空券の交換方法の流れは以下となります。
JMB提携社特典航空券の交換と同じです。
JALマイルのおすすめ交換先2位:特典航空券(国内線)
JALマイルを利用する際の魅力的な選択肢の一つとして、国内線の特典航空券も挙げられます。国際線と比較すると交換に必要なマイル数が比較的少なく済むため、交換までのハードルが低く、お得に日本国内の様々な都市に行くことが可能です。
国内線の特典航空券は、希望する行先の特典航空券に交換する「JAL国内線特典航空券」と、ミステリーツアーの要素を併せ持つ「どこかにマイル」の2つがあります。それぞれ順に説明していきますね。
JALマイルの特典航空券への交換方法(JAL国内線特典航空券)
JAL国内線特典航空券は、JALマイルを国内線の航空券に交換する方法です。片道4,000JALマイルから交換可能で、発着地の距離に応じて、A(短距離路線:4,000JALマイル)からG(長距離路線:10,000JALマイル)まで7つのゾーンがあり、それぞれ必要なJALマイル数が設定されています。
通常、JALマイルで交換することができる特典航空券の空席には限りがありますが、JALには「特典航空券PLUS」という仕組みがあり、通常のJALマイル数(=基本マイル数)の空席が無くなっても、追加のJALマイルを払うことで特典航空券への交換が可能となっています。
東京発の場合のゾーンと目的地例、基本マイル数、「特典航空券PLUS」利用時の最大マイル数は以下のようになっています。
ゾーン | 目的地 (東京発の場合) | 基本マイル数 (片道普通席) | 「特典航空券PLUS」利用時の最大マイル数 (片道普通席) |
---|---|---|---|
A | (無し) | 4,000 | ~15,500 |
B | 仙台、山形、新潟、名古屋 | 5,000 | ~18,500 |
C | 秋田、花巻、小松、大阪 | 6,000 | ~19,500 |
D | 函館、青森、三沢、南紀白浜、岡山、出雲、広島、徳島、高松 高知、松山、大分 | 7,000 | ~26,000 |
E | 札幌、女満別、旭川、釧路、帯広、山口宇部、福岡、北九州、長崎、熊本、宮崎、鹿児島 | 8,000 | ~33,000 |
F | 奄美大島、沖縄(那覇) | 9,000 | ~37,500 |
G | 久米島 宮古 石垣 | 10,000 | ~42,000 |
尚、特典航空券への交換については、JALグループの国内線全路線は当然対象ですが、フジドリームエアラインズ、天草エアライン、オリエンタルエアブリッジ、ジェットスター・ジャパンのフライトでもJALとのコードシェア便であれば交換することが可能です。
JAL国内線特典航空券への交換の流れは以下となります。
JALマイルの特典航空券への交換方法(どこかにマイル)
「どこかにマイル」は、マイルを使った新しい旅の形と言えます。ミステリーツアーのような要素を持っていて、「行ったことのない場所に行ってみたい」時や、「どこでもいいけどどこかに行きたい」時などに使えます。
必要なJALマイル数は一律で、往復7,000JALマイルとなっています。JAL国内線特典航空券ですと、最低でも往復8,000JALマイルが必要ですので、かなりお得です。
ただし、出発空港が限られており、東京(羽田)、大阪(伊丹・関西)、福岡、札幌(新千歳・丘珠)、沖縄(那覇)、鹿児島に限定されています。
最大の特徴は、予約時にJALから4つの行き先候補(沖縄、鹿児島発は3つ)が提案されます(行先候補についてはお好みの組み合わせになるまでシャッフル可能です)。申し込みを行うとJALで行き先が選定され、3日以内に決定した行き先が通知されます。
「どこかにマイル」への交換の流れは以下となります。
この候補地で良ければ画面に沿って申し込みをします。別の候補地にしたい場合は、画面下部から再度検索を行うことで新たな候補地が出てきます。
JALマイルのおすすめ交換先3位:e JALポイント
e JALポイントとは、JALのWebサイトで航空券やツアー購入時に利用できるポイントで、1ポイント=1円として使うことができます。
1,000JALマイルから交換可能で、1,000JALマイル=1,000ポイント(1,000円相当)となりますが、10,000JALマイルをまとめて交換すると15,000ポイント(15,000円相当)と、レートが良くなります。e JALポイント自体は1ポイントから利用可能です。
有効期限は最後の交換から1年となっていますが、交換されるとすべてのポイントの有効期限が1年延びます。つまり、毎年交換を行えば実質無期限で利用できます。また、クレジットカードとの併用が可能で、e JALポイント払いにして不足分はクレジットカードで払うといった組み合わせも可能です。
JALマイルを特典航空券に交換して飛行機に乗ってもJALマイルは溜まりませんが、e JALポイントを航空券に交換して飛行機に乗った場合はJALマイルが貯まります。貯めたJALマイルを使って効率よくFLY ONポイントを貯めたい場合などは魅力的な選択肢の一つになるかもしれませんね。
JALマイル交換の裏ワザ
JALマイルを貯めていざ特典航空券に交換しようと思っても、必要マイル数が多かったり、希望する便の空席が無かったりと、なかなか思う様に交換できないケースがありませんか?
特典航空券への交換については、裏ワザというか、発想を転換することで、実は選択肢を大きく広げることができます。考え方のポイントをいくつかご紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
- 早めに交換する
- 出発地を変えてみる
- 直行便にこだわらない
早めに交換する
JAL国際線特典航空券は、基本マイル数で交換できればとてもお得です。しかし基本マイル数で交換できる座席は限られており、追加のJALマイルを支払えば交換することはできるものの、お得感は薄れてきます。
では基本マイル数で交換するにはどうすればよいのでしょうか?
ちょっと視点を変えてみましょう。開店後30分で売り切れてしまうパン屋さんでどうしてもパンが欲しい場合の攻略にはどのような方法があるでしょうか?予約をしたり開店前から並んだりといくつか方法があります。予約も受け付けてくれない場合は開店前から並ぶしか方法はないかもしれませんね。
特典航空券も同じ理屈で攻略します。JAL国際線特典航空券は搭乗360日前の10:00(日本時間)から予約を受け付けていますので、このタイミングを狙えば、基本マイル数で交換できる可能性が高くなります。
出発地を変えてみる
例えば、最寄りの空港が東京(羽田・成田)で、JAL国際線特典航空券もJMB提携社特典航空券も全く取れない場合、出発地を変えることでマイルで交換できる空席が見つかる可能性が出てきます。
JALは東京以外にも名古屋(中部)や大阪(関空)からも国際線が出ています。
また、ワンワールドアライアンスの航空会社であれば福岡や札幌も選択肢に加えることができます。
更に国内に限定せず、近隣のソウル、香港、上海発で探してみる、、、なんて考え方もあったりします。
直行便にこだわらない
日本発の長距離国際線をマイルで取るのはなかなか至難の業です。
そこで、直行便にこだわらず、経由便にして、経由地も楽しむ発想を取り入れられると選択肢が広がります。
例えば東京からイギリスのロンドンにマイル(特典航空券)で行くことを考えた場合、直行便だと選択肢は2つですが、経由便にすると倍以上の選択肢が出てきます。
【直行便】
・JAL国際線特典航空券
・JMB提携社特典航空券(ブリティッシュエアウェイズ)
【経由便】
・JMB提携社特典航空券
-中国・香港経由@キャセイパシフィック航空
-カタール・ドーハ経由@カタール航空
-スリランカ・コロンボ経由@スリランカ航空
-マレーシア・クアラルンプール経由@マレーシア航空
-フィンランド・ヘルシンキ経由@フィンエアー
・ワンワールドアライアンス特典航空券
(JALとブリティッシュエアウェイズの組み合わせの場合)
-中国・上海経由
-中国・北京経由
-シンガポール経由
-インド・ベンガルール経由
以下の動画ではハワイを例に解説を行っています。ANA特典航空券の話ですが、ベースの考え方は同じとなります。
JALマイルで素敵なフライトスケジュールを組み立てるためのお役に立てると幸いです。
マイル数ごとのおすすめの使い方
JALマイルは保有数に応じて様々な使い方が可能です。少ないマイルからでも交換することができ、JALマイルの量が多くなるほど選択肢は広がります。
特典航空券以外の使い方について、2,000JALマイル、5,000JALマイル、10,000マイルからの3つのパターンをご紹介します。
2,000JALマイル〜
2,000 JALマイルあると、国際線機内Wi-Fiサービスのクーポンと交換が可能です。長時間のフライトも、インターネットに接続できることで、SNSを介して空から地上の人々と繋がることができますし、メールの確認やネットサーフィンも楽しめます。退屈だった時間が楽しい時間へと変わりますね。
また、JALマイルの寄付を通じて環境保全や慈善活動をサポートする「JALチャリティ・マイル」への参加も可能です。
更に、JAL提携パートナーのクーポンにも交換可能で、例えばソウルでは3,000JALマイルを新世界加盟店で利用可能な商品券(KRW20,000分)に交換できます。香港では2,000JALマイルを香港のイオンストアで利用可能な商品券(100香港ドル分)に交換できます。
5,000JALマイル〜
5,000マイル以上あると、JMBワールドマーケットプレイスを通じたホテルやレンタカーの予約に活用することができます。JMBワールドマーケットプレイスは、国内外550,000軒以上のホテルと、30,000ロケーション以上のレンタカーをマイルで手配することが可能です。
また、提携パートナーへのクーポンについては、香港では5,000JALマイルを香港のイオンストアで利用可能な商品券(300香港ドル分)に交換でき、タイでは5,000JALマイルをセントラルグループの対象店舗で利用可能な商品券(1,000バーツ分)に交換できます。
10,000JALマイル〜
百貨店がセレクトした幅広い商品ラインナップから好きな商品に交換可能な「JALとっておきの逸品」や、日本各地の名産品や体験クーポンなどに交換可能な「JALとっておきの逸品」が利用でき、JALオリジナルビーフカレーやオリジナルおせち、国産ウナギ蒲焼、ワインセットなどに交換することが可能です。
また、提携パートナーへのクーポンについては、10,000JALマイルを、
- DFSハワイの商品券(100USドル分)
- ロッテ免税店のギフトカード(11,000円分)
- THE RYOKAN COLLECTIONのオンラインクーポン(10,000円分)
- JAL航空券・機内販売・宿泊・飲食などにつかえるJALクーポン(12,000円分)
- 香港日本人倶楽部内のレストランで使えるクーポン券(600香港ドル分)
- シンガポール日本人会会館施設内で使えるクーポン券(12oSGD分)
- タイのセントラルグループ対象店舗で使える商品券(3,000バーツ分)
などに交換することが可能です。
JALマイル残高の確認方法
ここまでJALマイルの使い方をご紹介してきましたが、肝心なJALマイルの残高はどうやって確認すればよいのでしょうか?
最後にJALマイル残高の確認方法をご紹介しますね。
右上の「ログイン」ボタンをクリックし、JMB会員番号とパスワードを入力してログインします。
ログイン後のトップページから「マイレージ&JALカード」にアクセスすると、現在のJALマイル残高を確認することが可能です。
私はワンワールド特典航空券が好きで、数年に一度マイルを活用して日本から遠く離れた地に旅に出ます。現地にたどり着いて空を見上げると、「地球を旅しているんだな」と感じるとともに、マイルを使ってお得に旅立たせてくれたJALにとても感謝しています。
JALはこういったプログラムを通じて、もっと日本人に旅に出てほしいのかもしれませんね。
今回の記事が皆さんのお役に立てましたら幸いです。