JALマイレージバンクとは？入会方法や特典・費用を解説

日本には飛行機に乗るとポイントがもらえ、ポイントを貯めると無料で飛行機に乗ることができる、楽しい会員サービスを提供する航空会社があります。

今回はそのうちの一つである「JALマイレージバンク」を紹介しますね。

※2024年1月からJALの新しいステイタスプログラムが始まります。詳細については関連ページをご覧ください。

JALマイレージバンクとは？

「JALマイレージバンク」って皆さんご存じですか？「バンク」って付いているので、銀行を想像される方もいるかもしれませんね。

JALマイレージバンクは、日本航空（JAL）が提供しているポイントプログラム（マイレージプログラム）の名称です。JALは航空会社ですので、飛行機に乗ることで貰えるポイントは「マイル」と呼ばれます。マイルは航空業界において、航空距離を表す標準的な単位ですので、航空会社らしい名前の付け方ですね！

JALマイレージバンクの会員数は2019年時点で約3,000万人となり、ざっくり日本人の約4人に1人が会員となっている、日本で2番目に会員数の多いマイレージプログラムとなっています。

“マイレージクラブ”はANAのマイル制度

ちなみに日本で最も会員数の多いマイレージプログラムは何でしょう？

答えは、全日本空輸（ANA）が提供する「ANAマイレージクラブ」で、会員数は2019年時点で約3,300万人となります。

どちらも名称に「マイレージ」が含まれており、更にポイントの名称は「マイル」となるため、混同するかもしれませんが、全く区別ものとなります。

正確にはどちらも航空会社が提供するマイレージプログラムとなるため、それぞれの中身というか制度は似ているのですが、例えば、「JALマイレージバンク」のマイルを「ANAマイレージクラブ」に移動することは出来ないため、全く別のものであると捉えておいた方が無難です。

実は移動させる方法が無いことは無いのですが、多くの手間と時間を要します。例えば、本当に「JALマイレージバンク」のマイルを「ANAマイレージクラブ」に移動させようとした場合、20日近くかかるうえ、4割ほど目減りしてしまうため、現実的ではありません。

JALマイレージバンクのメリット

それでは日本人の約4人に1人が会員となっているJALマイレージバンクにはどのようなメリットがあるのでしょうか？マイルの貯め方、使い方などを簡単に見てみましょう！

• マイルが貯まる
• マイルは様々な特典と交換できる
• 入会費・年会費が無料

マイルが貯まる

JALマイレージバンクのマイルは、飛行機への搭乗に加えて、ショッピングや日々の暮らしでも貯めることができます。私が活用している方法をいくつか紹介しますね。

1. フライトで貯める
2. インターネットショッピングで貯める
3. 日常生活で貯める
4.  

フライトで貯める

最も基本的ですが、飛行機に乗ることでマイルを貯めることができます。例えば、東京からタイ・バンコクまでJALのフライトに搭乗した場合、航空券の種類によって差が出ますが、ざっくりエコノミークラスで片道861マイル～2869マイル貯めることができます。

尚、マイルはJAL以外でも、JALが提携する以下の航空会社のフライトに搭乗することで貯められます。

インターネットショッピングで貯める

JALには「JALマイレージモール」と呼ばれるオンラインショッピングモールがあり、JALマイレージモールを経由してお買い物をすることでもマイルを貯めることができます。JALマイレージモールは国内約300のオンラインショップを取り扱っています。私はユニクロを良く着ますので、ユニクロオンラインストアで買い物をするときなどはJALマイレージモールを経由して買うようにしています。ユニクロオンラインストアの場合、300円につき1マイルを貯めることができます（オンラインショップにより付与率が異なります。100円の買い物で5マイル貯まるようなショップもあるので、探してみてくださいね）。

海外のオンラインショップについては、「JMBワールドマーケットプレイス」を経由させることでマイルを貯めることが可能です。JMBワールドマーケットプレイスは海外約800のオンラインショップを取り扱っています。私はiHerbでサプリメントの買い物をしますが、JMBワールドマーケットプレイスを経由してiHerbでお買い物をすると、1USDにつき1マイルを貯めることができます。

日常生活で貯める

普段の生活でもちょっとした工夫でマイルを貯めることができます。例えば、毎月支払う電気代。

2016年から日本では電力自由化が始まりましたが、皆さんはどこの電力会社と契約していますか？

実はマイルが貯まる電力会社があります。

それが「JALでんき」。

提供エリアは九州と関東に限られてしまいますが、契約すると電気代100円につき1～3マイルが貯まります。電力会社を変えるだけで毎月勝手にマイルが貯まっていく仕組みですが、1年で何マイルくらい貯めることが可能なのでしょうか？私の場合、JALでんきに切り替えて1年間で約930マイルが貯まっていました。もちろん、電気料金の支払いはクレジットカードですので、930マイルとは別にクレジットカードのポイントも貰えています！

皆さんは毎日運動されていますか？

私は普段から健康のために意識的に歩くようにしています。一般的な目安としては1日に約10,000歩を目指すことが推奨されているようで、私も1日10,000歩を目標にしています。ところで、ウォーキングで健康を獲得しつつ、マイルも獲得することができるサービスをご存じですか？

それが、「JAL Wellness&Travel」。

こちらは月額制の有料サービスで500円/月かかります。貰えるマイル数が変動するため、「何歩歩くと何マイル貰えます」といったシンプルな表現ができないのですが、仕組みとしては、以下のように既定の歩数に達するとマイルと抽選券がもらえます。（10,000歩に達すると3マイルと金、銀、銅の抽選券3枚がもらえます）

・1日の歩数が6,000歩に達すると、1マイル+抽選券(銅)
・1日の歩数が8,000歩に達すると、1マイル+抽選券(銀)
・1日の歩数が10,000歩に達すると、1マイル+抽選券(金)

抽選券で抽選を行うとランダムでボーナスマイルがもらえます。金、銀、銅によって最大獲得マイルが異なり、金は最大50マイル、銀は10マイル、銅は2マイルとなっています。

では実際何マイル貰えるのでしょうか？ざっくりとした私のケースですが、平日10,000歩、土日祝6,000歩を1年続けた結果、約5,500マイルを獲得していました。

毎日ウォーキングをされる方は是非ウォーキングで健康を獲得しつつ、併せてもマイルも獲得してみてはいかがでしょうか？

マイルは様々な特典と交換できる

貯めたマイルは何に交換できるのでしょうか？マイルで飛行機に乗ること（特典航空券への交換）が最も有名な使い方かもしれませんね。私自身、貯めたマイルはほぼ特典航空券にしか交換したことがありませんが、マイル数別に以下のようなものに交換することが可能です。

1,000マイルから使える特典

-JAL Webサイトで航空券の支払いに利用可能なe JALポイントに交換（1,000マイル=1,000ポイント）

2,000マイルからつかえる特典

-国際線機内Wi-Fiサービス（機内インターネットサービス）のクーポンに交換（2,000マイル）
-ZIPAIRの航空券購入やオプショナルサービスの購入などに利用できるZIPAIRポイントに交換（3,000マイル=3,000ポイント）
-朝日新聞デジタルの2カ月購読に交換（3,000マイル）
-寄付（JALチャリティ・マイル）
-JAL国内線特典航空券に交換（4,000マイル～）

5,000マイルからつかえる特典

-ジョン ルイスとウエイトローズで利用可能な25ポンド分のeギフトカードに交換（5,000マイル）
-JAL国際線アップグレード特典に交換（7,000マイル～）
-50ポンド分または60ユーロ分のユーロスターe-バウチャーに交換（8,000マイル）
-JAL国際線アップグレード特典に交換（7,500マイル～）
-JAL国際線特典航空券に交換（7,500マイル～）

10,000マイルからつかえる特典

-JAL Webサイトで航空券の支払いに利用可能なe JALポイントに交換（10,000マイル=15,000ポイント）
-ZIPAIRの航空券購入やオプショナルサービスの購入などに利用できるZIPAIRポイントに交換（10,000マイル=15,000ポイント）
-THE RYOKAN COLLECTIONで利用可能なオンラインクーポンに交換（10,000マイル=10,000円相当～）
-JAL航空券・ホテルの宿泊などの支払いに利用可能なJALクーポンに交換（10,000マイル=12,000円相当～）
-JALと百貨店がセレクトした「JALとっておきの逸品」に交換（10,000マイル～）
-日本各地の名産品や日本の技術を活かした名品や観光体験クーポンの「JALふるさとからの贈りもの」に交換（10,000マイル）
-DFSハワイで利用できる100USドル分の商品券に交換（10,000マイル）
-ロッテ免税店銀座で利用できる11,000円分のギフトカードに交換（10,000マイル）
-カリフォルニア ディズニーランド・リゾート 2デー・パークホッパー・チケット1枚に交換（50,000マイル）
-ハワイコワーキングスペースBoxJelly×The Companyの特別1週間プランに交換（10,000マイル）

入会費・年会費が無料

マイルを貯めたり、貯めたマイルを使って飛行機に乗ったり、様々な特典に交換したりとメリットしかなさそうなJALマイレージバンクですが、入会費や年会費は幾らかかるのでしょうか？

実はJALマイレージバンクは入会金も年会費もかからない、無料のサービスとなっています。

ただし、クレジット機能がついたカードや、提携サービスがついたカードは入会金や年会費がかかる場合がありますので、ご注意くださいね。以下のカードは無料で発行可能ですので、まだ申し込んでいない方はこれを機に入会してみてはいかがでしょうか？入会方法については後程ご説明しますね。

JALマイレージバンクのおすすめ特典

JALマイレージバンクで貯めたマイルは何に交換するのが最もお得なのでしょうか？

私のおすすめはやはり特典航空券への交換です。特典航空券と言っても種類がいくつかありますので、順を追って説明していきますね。

• JAL国内線特典航空券
• JAL国際線特典航空券
• JMB提携航空会社特典航空券
• ワンワールド特典航空券

JAL国内線特典航空券

JALグループ国内線特典航空券は片道4,000マイルから交換可能で、発着地の距離に応じて必要マイル数が決まります。

例えば、東京～沖縄（那覇）間の片道の場合、9,000マイルから交換が可能です。

ただし、一つ注意点があります。

それは、必要なマイル数は日程や飛行機の予約時点の空席状況に応じた変動制となっていることです。例えば、先ほどの東京～沖縄（那覇）間の片道の場合、必要マイル数が9,000マイル～37,500マイルの間で変動します。

必要マイル数については空席照会カレンダーのページから確認可能です。タイミングによってはマイルを使うよりも購入した方が精神衛生上良いケースもあるかもしれませんね。

国内線で個人的に面白いと思っているのは「どこかにマイル」です。これは、ミステリーツアーみたいなもので、JALから提示される行先候補4つの内のいずれかへの国内線航空券が往復7,000マイルで交換できるというものです。JALから提示される行先候補はランダムで提示されますが、気に入った候補が揃うまでシャッフルすることが可能です。

東京（羽田）、大阪（伊丹・関西）、福岡発着便に限定されますが、必要マイル数は7,000マイルで固定されており、期間の制限もありません。ゴールデンウィークや夏休みなど、連休なのに予定が決まっておらず、「とりあえずどこかに行きたい」というときにおすすめです。

私も利用したことがあります。私の場合は宮崎、山口、徳島、帯広の4つが候補となり、申し込んだら徳島行きのチケットになりました。時期はゴールデンウィークでしたが、直前にも関わらず往復7,000マイルで、お得に東京から徳島まで旅をすることができました。

JAL国際線特典航空券

貯めたマイルはJAL国際線特典航空券にも交換することが可能です。例えば、東京～韓国・ソウル間の片道エコノミークラスの場合、7,500マイルから交換が可能です。しかし、国内線と同様に必要マイル数は日程や飛行機の予約時点の空席状況に応じた変動制となっていて、ソウル路線の片道エコノミークラス特典航空券の必要マイル数は7,500マイル～41,000マイルの間で変動します。

マイル数が変動するのは大きなデメリットと感じますが、特典航空券の提供座席数が限定されず、マイルを追加すれば特典航空券に交換することが可能であったり、片道発券OKである点がメリットとされています。

JMB提携航空会社特典航空券

貯めたマイルはJALの航空券だけでなく、JALが提携する航空会社の航空券にも交換することが可能です。

JMB提携航空会社特典航空券は提携先1社の航空券に交換することができるため、JAL国際線特典航空券の代替手段としたり、そもそもJALが就航していない国や都市に行く際に活用することができます。

例えば、JAL国際線特典航空券では東京～マレーシア・クアラルンプール間のエコノミークラスは片道14,500マイル～94,000マイルで交換可能ですが、提携航空会社の1社であるマレーシア航空の特典航空券で同区間を手配する場合、片道23,000マイル（往復45,000マイル）で交換することが可能で、必要マイル数は固定となっています。

必要マイル数の23,000マイルはJAL国際線特典航空券の下限(14,500マイル)よりは高いものの、上限(94,000マイル)よりは低く交換することが可能です。

メリットとデメリットについてはJAL国際線特典航空券と真逆になり、必要マイル数が固定されている点はメリットですが、特典航空券の供給座席数が限られている点がデメリットとなります。

JMB提携航空会社特典航空券も片道発券が可能ですので、JAL国際線特典航空券と片道づつ発券するような使い方も可能です。

ワンワールド特典航空券

最後に紹介するのは、私が大好きな「ワンワールド特典航空券」です。

先ほどの、JMB提携航空会社特典航空券は1社を選択するのに対し、ワンワールド特典航空券はワンワールドアライアンスに加盟する航空会社（上の表の◎印が付いている航空会社）を複数組み合わせて使うことが可能です。

必要マイル数は特典航空券の総旅程距離(TPM)で決まり、下表のようにTPMごとに分かれています。

私の場合、ワンワールド特典航空券を活用して周遊ルートで旅をするのが好きで、過去に交換した特典航空券のルートをご紹介します。以下のルートですと総旅程距離(TPM)は18,807となり、エコノミークラスであれば90,000マイルで、ビジネスクラスであれば120,000マイルで交換することが可能です。

TPMの計算については、JALから便利なツールが提供されていますので、是非ご活用くださいませ。

JALとANAどっちのマイレージがお得？

JALとANAのマイレージは、一体どちらがお得なのでしょうか？

個人的にはどちらも変わらないと思います（笑）。

ここまでJALマイレージバンクのメリットやおすすめ特典を紹介してきましたが、ANAにもほぼ似たようなメリットや特典があります。

しかし、お得さはどちらも変わらないものの、両方に手を付けてしまうとマイルが貯まるスピードが分散されてしまいますので、個人的にはマイルを貯めるのはJALかANAのどちらかにして、片方に注力することを強くおススメします。

どちらを選択するかは完全に好みの問題です（笑）。色（赤or青）の好みで選んでもいいですし、会社のロゴの好みでもいいですし、各社の歴史の共感度で選んでもいいですし、接客サービスで選んでもいいですね。ちなみに私の場合、当時所属していた組織が出張時にJALをメインとしていたことから、JALを選択しました。

強いて一つ違いを挙げるとすれば、所属するアライアンスが挙げられるかもしれません。アライアンスとは世界各地の航空会社が相互協力を目的として結成した組織のことで、JALは「ワンワールドアライアンス」、ANAは「スターアライアンス」と、両社とも世界規模の巨大なアライアンスに加盟しています。それぞれのアライアンスに所属する航空会社と国は以下の通りとなります。もし特定の好きな国がある場合は、その国を拠点とする航空会社が所属するアライアンスを基準に選択するのもいいかもしれませんね。

例えばタイ好きの人がJALかANAを選ぶ場合を考えてみます。日本からタイに行く際の航空会社の選択肢は以下となります。

【東京-タイ・バンコク間のルート（ANA・スターアライアンスの場合）】
・直行便（2社）：ANA、タイ航空
・経由便（4社）：アシアナ航空、中国国際航空、シンガポール航空、エバー航空

【東京-タイ・バンコク間のルート（JAL・ワンワールドアライアンスの場合）】
・直行便（1社）：JAL
・経由便（2社）：マレーシア航空、キャセイパシフィック航空

この場合、ANA（スターアライアンス）の方がJAL（ワンワールドアライアンス）よりも航空会社の選択肢が広いため、ANAを選択するという考え方もできます。

JALマイレージバンクの入会方法

ここからはJALマイレージバンクへの入会方法をご紹介したいと思います。入会金や年会費は無料なので、まだ持っていない方はとりあえず作ってみるだけでもいいかもしれませんね。

STEP1：JALマイレージバンクカード（JMBカード）を選ぶ

銀行で口座開設をするとキャッシュカードが発行されるように、JALマイレージバンクで口座開設するとJMBカードが発行されます。カードは数種類の中から選択することが可能です。もちろん全て無料です。

■JMB WAONカード：
電子マネー「WAON」と一体になったカード。WAONでの支払いでもマイルが貯まります。

■JAL Global WALLET：
プリペイド機能と一体になったカード。現金をチャージして別の通貨に両替したり、両替した通貨を海外ATMから直接現地通貨で引き出したりすることができます。

■JMBカード：
JALマイレージバンクのみのシンプルな1枚です。

■JMB G.G WAONカード：
電子マネー「WAON」と一体になったカード。55歳以上の方だけが申し込み可能です。
マイルの有効期限は通常36か月(3年)ですが、このカードを所有するとマイルの有効期限が60か月(5年)になります。

■飛行機カード / しろたんカード / しまじろうカード：
12歳以下の良い子だけが申し込めるカードです。

STEP2：入会申し込み行う

JALマイレージバンクの入会はPCやスマホを使ってJALのWebサイトからオンラインで進める方法と、申し込み用紙を使って進める方法の大きく2通りがあります。

オンラインの場合は以下のカード一覧ページの各カードの横にある「新規入会」ボタンから申し込みを進めることができます。

申し込み用紙の場合は、用紙を入手して入会手続きを進めます。申し込み用紙は空港のJALカウンター付近、JALの飛行機内（CAさんお願いすれば持ってきてくれます！）、旅行代理店などにあります。

JMBカードとJALカードの違い

先ほどまでは入会金も年会費もかからない、無料のJMBカードを中心にお話してきました。

一方で、多少お金をかけてでもマイルを貯めるスピードを加速したい場合は「JALカード」という選択肢があります。JALカードは、JALマイレージバンクにクレジット機能が付いたカードで、入会に際しては所定の審査や年会費の支払いが生じるものの、JMBカードよりも速いペースで効率よくマイルを貯めることが可能です。

JALカードはクレジットカードとなるため、JALカードで決済を行うことでマイルが貯まるようになります。また、年に1回以上JALの飛行機に搭乗するとマイル（毎年初回搭乗ボーナス）がもらえたり、通常のマイルとは別に追加でマイル（搭乗ごとのボーナスマイル）がもらえたりします。

JMBカード自体にもいくつか種類があったように、JALカードにもいくつか種類があります。

大きくは「普通カード」「CLUB-Aカード」「CLUB-Aゴールドカード」「プラチナ」の4つに分かれています。

おすすめはCLUB-A以上のJALカード

JALカードの年会費を見てみると、最も安い2,200円の普通カードから、34,100円のプラチナまであります。一体どのカードがいいのでしょうか？

もし、今後JALのお得意様になって優先搭乗やラウンジ体験を末永く味わいたいと思っている場合、CLUB-A以上のJALカード（CLUB-A、CLUB-Aゴールド、プラチナ）をおすすめします。

JALには、飛行機にたくさん乗ってくれるお得意様向けに特別なサービスを提供する、「JALグローバルクラブ（JGC）」というものが存在します。実はこのJGCへの入会要件の一つがCLUB-A以上のJALカードの所有となっているのです。

ちなみにCLUB-Aカードには以下の8種類がありますので、カードフェイスやカードスペックからお気に入りの1枚を選んでくださいね。（私はSuicaとの相性が良い、JALカードSuicaを選択しました）

JALマイレージバンクに関するよくある質問

ここからはJALマイレージバンクに関する、よくある質問にお答えしたいと思います。

JALのマイレージカードのみでもマイルは貯まる？

はい。マイレージバンクのカードのみでもマイルを貯めることは可能です。JALの飛行機に搭乗したり、マイレージプログラムと提携しているオンラインショップやホテル、レンタカーなどのサービスを利用することでマイルを貯められます。

1マイルはいくら？

例えば、e JALポイント（JAL Webサイトでの航空券・ツアー購入代金の支払い時に1ポイント1円として利用可能なポイント）に交換する場合、1,000マイル＝1,000ポイントで、1,000マイル単位で交換が可能です（尚、交換単位が10,000マイルになると、10,000マイル＝15,000ポイントにレートアップします）。e JALポイントだけを例にとると1マイルの価値は1円～1.5円ということになります。

しかし、JALは航空会社なので、特典航空券に交換することで1マイルの価値を大きくすることが可能です。更に特典航空券でもエコノミークラスよりはビジネスクラス、ビジネスクラスよりはファーストクラスの方がその価値は大きくなる傾向にあります。

先述のワンワールド特典航空券で、過去に私が発券したルートを紹介しました。ビジネスクラスだと120,000マイルで発券可能なルートは有償航空券ではいくらかかるのでしょうか？

一部、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で算出できない区間がありますが、そこを除いても有償だと合計で約180万円以上かかる航空券であることが分かりました。

これを120,000マイルで特典航空券として交換できると、1マイルの価値は15円以上になります。このことからも、マイルの価値を最も高める方法の一つは国際線のビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券に交換することになると思います。

マイルを使ってフライトをアップグレードするにはどのくらい必要ですか？

JALのマイルは、「JAL国際線アップグレード特典」に交換することが可能で、この特典はJAL国際線において、購入した航空券より一つ上のクラスに搭乗できるというものです。（有償航空券に対するアップグレード特典となり、特典航空券に対しては使えません）

必要マイル数はアップグレードするクラスと就航先で分けられており、例えばハワイ路線の場合は以下のようになっています。

ここまでだと非常に使い勝手が良い感じがしますが、この特典は有償航空券であれば何でもOKという訳ではなく、利用可能な予約クラスが定められています。

予約クラスというのは搭乗クラス（ファースト、ビジネス、エコノミー）とは別に存在するものです。実はエコノミークラスの航空券と言っても予約クラスによって更に複数の種類が存在しているのです。予約クラスについては航空券の予約時に運賃規則等を見ることで確認が可能です。

この予約クラスによってアップグレードの可否が設定されているのですが、アップグレード可能な予約クラスの航空券は金額も高く、私自身はまだこの特典を一度も利用したことがありません。

予約クラスごとのアップグレード特典可否は以下となります。

マイルの転送や贈与は可能ですか？

マイルをそのまま他人に転送するようなことはJALマイレージバンクではできません。

家族の場合は「JALカード家族プログラム」を活用することで、家族それぞれがためたマイルを合算して特典交換を行うことが可能です。

マイルが期限切れになるのを防ぐにはどうすればよいですか？

JALマイレージバンクのマイルの有効期限は基本的に36か月となり、貯めたマイルはこの期間で消化する必要があります。

しかし、JALマイレージバンクにはマイルの期限を延ばす方法が2つ存在します。

方法1.「JMB G.G WAONカード」の取得

JMB G.G WAONカードは55歳以上の方だけが取得できるJALマイレージバンクカードです。その最大の特徴がマイル有効期限延長で、通常36か月の有効期限が60か月（5年）に延長されます。貯められる期間が長くなれば、その分より良い特典への交換が可能となりますね！

方法2.上級会員資格「JMBダイヤモンド」か「 JGCプレミア」の取得

JALでは飛行機にたくさん搭乗してくれるお得意様向けに特別なサービスを提供しています。お得意様は搭乗した回数や搭乗時に貰えるポイント（FOP）に応じて「ステイタス」と呼ばれる上級会員資格がもらえます。その上級会員資格にある「JMBダイヤモンド」か「JGCプレミア」を取得できると、その資格保有期間の間、マイルの有効期限が無くなります。（仮に資格を失ったとしても、資格を失った時点から36か月間のマイル有効期間が設定されるため、少なくとも期限の延長が可能です）

しかし、上級会員資格獲得までの道のりは長く険しいものとなります。また、資格には有効期間（達成タイミングによって2～3年程度）があり、資格を維持するためには定期的に一定のフライトをこなす必要があるため、覚悟が必要です。

【JMBダイヤモンドを取得するための条件】
JALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便に搭乗して以下のいずれかの基準を満たす。
・毎年の1月～12月の12カ月間（暦年）で100,000FOP(うちJALグループ便50,000FOP）以上を獲得
・120回（うちJALグループ便60回）以上搭乗かつ35,000FOP以上を獲得

＞JMBダイヤモンドの特典や達成のコツはこちら

【JGCプレミアを取得するための条件】
JALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便に搭乗して以下のいずれかの基準を満たし、且つ「JALグローバルクラブ」に入会する。
・毎年の1月～12月の12カ月間（暦年）で80,000FOP(うちJALグループ便40,000FOP）以上を獲得
・80回（うちJALグループ便60回）以上搭乗かつ25,000FOP以上を獲得

＞JGCプレミアの特典や達成のコツはこちら

特典航空券をキャンセルまたは変更した場合、マイルは戻りますか？

キャンセルについては、自己都合でチケットが未使用であれば手数料（3,100円）を払うことでマイルを戻すことが可能です。尚、マイルの有効期限は特典発行の際に使用したマイルの当初の有効期限となります。キャンセルした時点から36か月ではありませんのでご注意ください（逆に航空会社都合の場合は取り消し手数料は無料となり、マイルの有効期限はキャンセルした日から36か月間となります）。

変更については原則不可となります。どうしても変更したい場合は一旦手数料を払ってキャンセルし、マイルを戻してもらった上で改めて特典航空券の予約が必要です。

特典航空券のフライトでマイルを獲得できますか？

残念ながら特典航空券のフライトではマイルは獲得できません。

しかし、マイルを一旦e JALポイントに交換し、e JALポイントで有償航空券を購入した場合はマイルを獲得できます。

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